2022/01/12
「Seven Stars」をAVYSSでプレミア公開
上海ALLを軸に展開するレーベル〈SVBKVLT〉から、福岡出身で京都在住のプロデューサーRillaの新作EP『Yugeki / 遊撃』がリリースされる。EPから収録曲「Seven Stars」をAVYSSのSoundCloudでプレミア公開された。
本作は、5曲のオリジナルトラックに加えて、Howie Lee、Osheyack、Hyph11Eによるリミックスが収録。タイトルの「遊撃」とは、「機会に応じて敵を攻撃したり味方を支援する」、「捜索・破壊作戦」、「あらかじめターゲットを決めていない軍事行動」と訳される。TianyiのアートワークはEPのコンセプトをに表現しており、マントをまとった戦闘員が弓を引き、次の行動に備えている。
Rilla – Yugeki / 遊撃 EP
Label : SVBKVLT
Release Date : 21st January 2022
Cover Design : Tianyi
Mastering : Raphael Valensi
Buy : https://svbkvlt.bandcamp.com/album/yugeki-ep
Tracklist
1. Get Up Eight
2. Isn’s
3. Seven Stars
4. Fifth Wave
5. ARP MDS
6. Get Up Eight (Howie Lee Remix)
7. Isn’s (Osheyack Remix)
8. Fifth Wave (Hyph11E Remix)
category:NEWS
tags:RILLA
2022/10/28
SVBKVLTより 上海のカルト・レーベル”SVBKVLT”から京都を拠点に活動するDJ/プロデューサーRillaの2枚目のEP『Yukou / 遊光』が登場。Rillaによるオリジナル・トラック5曲に加え、本作のエンジニアも務めたNahash、Tratra TraxのBitter Babe、Gorong GorongのKadapatによるリミックスが収録されている。 遊光は「火の神」「鬼火」という意味もあるが、本作ではRilla自身が大事にしている遊(play)と光(light)を組み合わせた造語として名付けられた。Covid-19の世界的な蔓延や慢性的に起こる戦争など、暗い話題が多い世の中に少しでも光=希望が差し込むようにとの願いが込められている。 Rilla – Yukou / 遊光 EP Label : SVBKVLT Release date : 26 October 2022 Bandcamp : Tracklist 1. Saisei 2. Aoi 3. Magatama 4. Kiten 5. Kiuchi 6. Aoi (Nahash Remix) 7. Magatama (Bitter Babe Remix) 8. Kiten (Kadapat Remix)
2022/05/21
6/10 SPREAD & ILLAS SHACKLETONやKarafuto(Tanaka Fumiya)等も招き、ダブステップとテクノを試みたKEIHINとの伝説的なパーティALMADELLAやGRASSROOTSでのレギュラー・パーティGUERILLA~LOCUS、CISCOやJestsetのテクノ・バイヤー等の活動を経て、ヒップホップ、レゲエ、ダブステップ、ハウスにも共通するベースラインとテクノの音響空間が交わるエッジを際立たせてきたDJ/プロデューサーRILLA。 2020年にTorei主宰の〈Set Me Fire〉からのEPリリースを皮切りに長年の活動休止から再開に至り、続いて中国オルタナティブ・クラブの起点ALLの初期において基盤ともなったGaz Williamsよるカルト・レーベル〈SVBKVLT〉から本年EP「遊撃」をリリース、作品を出しながらもコロナ禍の自粛によって現場から遠のいていたRILLAが東京では6年ぶりの出演、完全復活を遂げる「遊撃」のリリパを開催。 ゲストにダブを起点に”沼”なる特異なサイケデリアを創り出してきたCOMPUMA、日本人アーティストも多数リリースするUKの〈Bedouin〉からアルバムをリリースしたばかりのMars89のライブ・セット、〈Set Fire To Me〉のレーベル活動におけるキュレーションでも着実な歩みを見せるTorei、ダブの奥地へ突き進む京都のGunilla、そして現在活動休止中のRILLAの盟友でもあるシークレット・ゲストが東京での復活を祝してラインナップ。ILLASでは実験音楽としてのPSY(サイケ)をテーマにサイケxブレイクなトランス・コアとも言えるHARETSU、野外からクラブまで精力的な活動で現行のトランス界隈を疾走するTEI TEI、渋谷の新スポットTangleやFLATTOPの一員でもあるジャズコレクティブNoNationsの実験派Tonydot、スローテンポなオーガニック・テクノ/エレクトロに邁進する鏡民がラインナップ。 ゆったりとしたダブステップやダンスホールから高速的なフットーワークやシンゲリのようなマルチレイヤーのリズムとベースの矢を放ち、サイケデリックな沼や渦となって覚醒していくある種の儀式のような世界観を通じ、オーガニックにテクノを拡張するRILLAの遊撃が始まる。 RILLA – 遊撃 release party 2022/06/10 FRI 23:00 at SPREAD & ILLAS ADV ¥2,000 / DOOR ¥2,500 / U23 ¥1,500 +1D for All entrance fees 🎟https://ra.co/events/1537995 遊撃@SPREAD RILLA – Release set – Secret Guest COMPUMA Mars89 – LIVE Torei Gunilla PSY@ILLAS HARETSU TEI TEI Tonydot 鏡民 artwork: Tianyi layout: ginji kimura promoted by melting bot / Local World – 全てのエントランス料金に別途ドリンク・チケット代¥600がかかります / All entrance fees
2023/07/20
West Harlemと京都コミュニティ、SVBKVLT 現在、京都を拠点に活動するDJ/プロデューサーのRILLA。その男のバイオグラフィーは「嗚呼、人情とベースライン」という強烈な一言から始まる。DJとして長年のキャリアをレコードバイヤーならではのセンスで積み重ねつつ、日本国内におけるダブステップ黎明期に名を残すパーティー・ALMADELLAのオーガナイズ、東京や京都のローカルな遊び場をアンダーグラウンドに深く広がるダンスミュージックシーンをかたち作ってきたうちの1人をかたどるにふさわしき見出しだ。 とある屈強な霊長類を彷彿させる風貌にふさわしき無類の強さと頼もしさを秘めながら進化を遂げてきたRILLAだが、一時的な活動休止からの復帰後はDJ/プロデューサーであり世代を超えた音楽仲間のToreiが主宰するレーベル・Set Fire To Me、上海のSVBKVLTから楽曲リリースを経てプロデューサーとしてのキャリアという新たな道を歩み始めつつある。先日もSet Fire To Meより新作EP『SFTM10』をリリースしたばかりのRILLAに、レーベルオーナーのToreiを交えこれまでの進化の軌跡をRILLA節全開で語ってもらった。 Text : yukinoise ー RILLAさんはDJとして長年のキャリアがありつつ、2020年からトラックメイカーとして新たな活動を歩み始めてますが、まず音楽を始めたきっかけはなんですか? RILLA:18歳で上京してひとり暮らしを始めたくらいに、学生パーティーを主催してる友達からDJをやってみないかという誘いを受けたのがそもそものきっかけかな。当時、なぜかターンテーブルを持ってないのにダンスクラシックやソウルのブラックミュージック系のレコードを集めたり、家で大音量の音楽を聴いたりするようになったらある日隣人から苦情が来ちゃって。なんとその隣人がDJ KENSEIさんの追っかけだった人で、自分がDJをやってることやターンテーブルを持ってない話をしたら「うちに練習しに来れば?」って流れになったんだけど、そこで聴かせてもらったKENSEIさんのミックステープに電流が走るくらいの衝撃を受けたんです。ダンスクラシック、ソウルのネタ使いやスクラッチの織り交ぜ方…今まではBGMとしてただかっこいい程度に楽しんでた音楽への価値観が変わってしまうほどのインパクトでした。 ー 当時の時代感ならではのご縁ですね。 RILLA:学生時代にDJを始めた仲間はほとんどやめてしまって、音楽好きの友達もそこまでいなかったからトラックメイクをしようと思いMPC60を買ったんですが、サンプリングタイムがたしか10秒くらいしかなくてかなり難易度が高くて。ラッパーのバックDJをやってみたりスクラッチの練習して大会に出てみたりしたものの結果は振るわず、一度挫折しそうになったタイミングでちょうどレコードショップ・CISCOがエレクトロニカ、アブストラクトヒップホップ系のジャンルでバイヤー募集をしてたんです。レコードバイヤーが人気職な時代でラッキーなことに受かり、CISCOでバイヤーとして働き始めて現・京都West Harlemのシローさんと出会って高円寺のGrasrootsに遊びに行くようになったんですが、そこでもDJとして大きな衝撃を受けました。Grassrootsに通い始めてからは平日にオープントゥラストでDJしてみたり現・東間屋のKAMO君(KAMO氏離脱後はDubinch)と2人で回したりと、気合い入れたコンセプトとかもなしに友達を誘いこんで日頃から音楽を楽しむパーティーをやってました。週末だからパーティーに行くと気張るわけじゃなく、仕事帰りでも他のパーティーのついでに寄ってくれるのも良し、みたいな。 ー カジュアルなパーティーがある日常もクラビングのひとつですよね。 平日だからこそ音楽で遊び方の自由度を拡張できる瞬間があると思います。その頃にはもうRILLAという名義があったのでしょうか。 RILLA:そうですね。そろそろ本名で活動するんじゃなくかっこいい名義がほしくなって色々なキーワードを出していった結果、顔がゴリラに似てるってのとヒップホップの名残でILLというスラングを混ぜてRILLAになりました。 ー 名義の由来にオリジナリティとルーツがしっかり現れてますね。 RILLA:CISCOに入って本格的に遊び始めたくらいの頃、日本ではアンダーグラウンドヒップホップシーンではTHA BLUE HERBが出てきたり電子音楽だとBoards of Canadaの影響で国産エレクトロニカが流行ったりといろんな化学反応が起きてた時代だったんですよ。その一方でグラスルーツで音楽の自由度を知り、少しずつダンスミュージックに寄っていきながらもさまざまなジャンルに影響されて、自分なりのDJスタイルを確立していったと思います Designed by CONOMARK ー CISCOでのバイヤー時代にはALMADELLAというパーティーをKEIHINさんと主催されてましたよね。ダブステップが誕生し日本国内のベースミュージックシーンにおいて功績を残した印象ですが、当時のダンスフロアに新しいシーンを取り込むのは大変でしたか? RILLA:かつて流行っていたBoards of Canadaのようなエレクトロニカ系の勢いが衰えてきたのをバイヤーとして体感する中で、UKでダブステップが盛り上がってる噂が届き実際に買い付けるようになって。同時にGOTH-TRADのパーティー・Back to Chillも始まった頃だったかな、当時の自分はどちらかといえばテクノやハウス、イーブンキックのサウンドが好きだったけどダブステップの知識だけはあったからDJでもそっち方面に駆り出されるようになり、自らが担当した売り場のコーナーから音源を漁ってダブステップもプレイするようになりました。その後スタートしたALMADELLAでは、共同主催のKEIHIN君もダブステップとテクノ(やノイズ)をミックスしたスタイルでブッキングの方向性はほぼ彼が決めていましたね。あとModuleにはYusaku Shigeyasu君が居て上手く調整してくれてました。初回はGOTH-TRAD君にGonno君、2回目はTHA BLUE HERBのO.N.O、3回目はShackletonをゲストに呼んで流れを作っていった。その時の国内シーンではベースミュージックって言葉がまだ浸透すらしてないし、きらびやかなニューディスコやハウスが主流なのもあって音的にもディープな新しいジャンルを提示するのは難しかったけど、カウンターとしてパーティーの享楽性をキープしつつも未来を見据えてやってこうとしてました。 Design by QOTAROO ー カウンター的な立ち位置だからこそ生まれる結束力や挑戦する意義はありますよね。その後、東京から京都に移住されたのもカウンター的な試みだったのでしょうか。 RILLA:カウンター的な意味合いはなかったけど、東京での活動がマンネリ化しつつあったのでもういっそのこと環境を変えて自分を見つめ直してみようと思って。京都ではCISCOでの経験を活かしてJETSETで働きながら、夜はシローさんのとこに行ってWest Harlemで遊んだりたまに手伝ったりする生活をしてました。West Harlemができたのも移住してちょうど1年後のことで、DJやオーガナイズ、たまにグラス洗いを手伝いつつその土地での方向性を模索してたかな。 ー 京都に移住したことによってマンネリを感じてた部分から抜け出すことはできましたか? RILLA:やっぱり環境を変えるだけじゃ抜け出せないというか、DJ自体はそこまで変化することはなかったです。ただ移住して戸惑ったこととして、当時の京都には風営法の影響もありクラブカルチャーやダンスミュージックの土壌自体が一度リセットされた後で、そもそもカウンターであることすらできないという問題に直面しました。東京でALMADELLAのような試みをできたのも、自分らしくいられたのも実は今まで恵まれた環境にいたおかげだったとも気づきました。 ー 東京を離れてローカルから俯瞰してからこそ分かるありがたみがあったんですね。Toreiさんとの出会いもWest Harlemで新しいシーンの土壌を耕していた頃ですか? RILLA:West Harlemでハウスのパーティーをやっていたら、大学生くらいのToreiが遊びに来たのが最初かな?すごい若い子が遊びに来てるなーって思ったのを覚えてる。 Torei:そうですね。当時クラブにあまり行ったことが無かったんですが、初めて行ったWest HarlemでRILLAさんが話しかけてくれたのが初対面。替え玉を2玉ずつ頼むタフな漢で、すぐに親しい存在になりました。一晩の流れを作るDJのプレイや雰囲気の掴み方をRILLAさんを含む先輩達のDJを聴いて学んだし、今のWest Harlemや京都のシーンに確実に引き継がれていると思います。 RILLA:活動休止してた時期もあったからそれほどの功績を残せたわけじゃないけど、京都のダンスミュージックシーンを作ることに貢献できたのなら、今までやってきたことが成功したのかな。 ー たしかに。近年では京都のシーンが盛り上がってますし、自分と同世代のDJだとKotsuをはじめNC4KやMAVE、PAL Soundsなど様々な世代が交わる新たな遊び場が生まれてるように感じます、そういったシーンや場が今こうしてあるのもシローさんやRILLAさんたちがローカルを深く広げていくというカウンター的な試みが功をなしてると思いました。 RILLA:僕というよりシローさんの力が大きいかも(笑)。当時からシローさんは尖ってる若い世代を強くエンパワーメントしていて、続けていった結果E.O.Uみたいなアーティストも突如現れたし。 Torei:当時からシローさんは先見の明があり、広い視野で若いアーティストのフックアップに努めていましたもんね。でも自分は特にRILLAさんから影響を受けていますよ。本当に色々。 ー京都は他のローカルとはちょっと違う独特な文化圏が存在してる街ですし、音楽やパーティーだけでなくカルチャーそのものを新たに築こうとしても参入が難しいイメージがあったので、今日のシーンやコミュニティを思うとなんだか感慨深いですね。RILLAさんから見た新しい世代のToreiさんはどのような存在ですか? RILLA:West Harlem黎明期は京都だけでなく東京でもクラブに30代以降の世代しかいなくて、ダンスフロアの高齢化が進んでたんですよ。自分としては若手がシーンを引っ張っていくと考えてたんですけども人材がそもそもいない、そんな状況でToreiのようなスキルフルな天才が現れた。当時大学生とは思えぬほどクオリティの高いパーティーを彼らがやってるのを目の当たりにした時は、クラブカルチャーの将来に希望が持てましたね。バイヤーやDJとして長年のキャリアがある自分と対等に話せる知識も持ってるし、耳もいいから音作りやプラグインについて彼から学ぶことも多い。 Torei:RILLAさんにはデモをよく送ってもらってますが、音作りやプラグインについて、具体的な処理の方法など細かいやり取りをいつもしてますね(笑)。 RILLA:Toreiは本当に素晴らしい音楽仲間ですよ。 ー音楽仲間、お互い切磋琢磨しつつサポートし合うコミュニケーションが込められた関係ですね。Toreiさんの自主レーベル・Set Fire To MeからRILLAさんの作品をリリースするようになった決め手は何かありましたか? Torei:このレーベルは特にビジョンも無く面白い音楽を発表していこうぐらいなんですが、RILLAさんはオリジナリティ溢れる音を作るので、リリースすることでレーベルとしても個性が出るというか。毎回とても楽しみにしてます。 RILLA:Toreiにそんなこと言ってもらえるなんて感動で泣きそう(笑)。Set Fire To Meから出すのは今回で2作目なんですが、前回のEP『SFTM002』の楽曲は約6年間の活動休止からの復帰作でもあるんです。あの曲はたしか自分が初めてちゃんと完成させられた作品で、レーベル始動のタイミングが一致したことや音楽仲間のToreiがリリースしてくれたからこそ活動に復帰できたのもあってすごい思い出深いです。その後、上海のSVBKVLTからEPをリリースしたのもToreiが助言してくれたからで。 SFTM002 (incl. Stones Taro &
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