Chaki Zulu interview

今年のFUJI ROCKで一夜限りのDJを復活をするChaki Zulu。YENTOWNの始まりについて、プロデューサーとして。

 

 

Chaki Zuluは日本を代表するヒップホッププロデューサーである。その評価はヒップホップという枠を超えて広がりを見せており、尋常ではない作品のリリースペースとクオリティの高さは他を圧倒している。近年のプロデュース作品ではYENTOWNに所属のMONYPETZJNKMN(MonyHorsePETZJNKMN)、AwichkZmをはじめ、kiLLaYDIZZYAnarchySALU加藤ミリヤなども手がけており、これらの作品から彼を知った人も多いのではないだろうか。Chaki Zuluのキャリアは長く、2000年代初期のエレクトロシーンではTHE LOWBROWSのメンバーとして日本のシーンを牽引していた。当時、毎週のように東京のクラブでDJをしていたイメージだったが、エレクトロの衰退と時期を同じくしてTHE LOWBROWSの活動ペースも緩やかになる。しかし2015年以降、YENTOWNと共に彼の名前は一気にヒップホッププロデューサーとして広がる。個人的にエレクトロ時代のイメージが強かっただけに、2015年以降のYENTOWNの活躍の裏に彼がいることを知ったときは非常に新鮮な驚きであった。THE LOWBROWSからどのようにYENTOWNが始まったのか。またプロデュース作品を振り返りつつ、プロデューサーとしてのChaki Zuluに迫ってみた。都内某所の彼のプライベートスタジオにて。(取材:佐久間、山崎)

 

 

– Zuluってどういう意味ですか?

 

Chaki Zulu(以下、Chaki) – アフリカにズールー族っているんです。Afrika Bambaataaって、昔いたじゃないですか、ヒップホップの初期の頃に。その人らが音楽の指導者みたいな意味を込めて、ズールーネーションっていうクルーを作っていて。で、そのズールー族の初代の酋長がシャカ・ズールーって言うんですよ。俺、Chakiってあだ名だったんで、アメリカの友達がChaki Zuluって言い出したんですよ、シャカ・ズールーに似てるから。

 

– 響きが似てるからですか?

 

Chaki – そう、シャカ・ズールーにもじって。もうそのままちょっとキャッチーだし良いなと思って。

 

– そういうことなんですね。ところで、THE LOWBROWSは活動終了とか、解散宣言みたいなの何もしてないんですか?

 

Chaki – 何もないです、はい。

 

– 自然に終了したという感じなんでしょうか?

 

Chaki – 今は自然にオリジナル作るの止めたって感じですかね、別になんの意図もないです。やりたくなったら、やるかもしれないですし。

 

– 経歴の時系列の確認で、『Ollie』のインタビューを読んだときに、DMM.comで働いていたって書いてあったんですが、それっていつぐらいなんですか?

 

Chaki – えっと。もう退社して10年ぐらいになるかもです。ちょうどLOWBROWSの頃はDMMでしたね。

 

CANNABIS(原宿のセレクトショップ)でも働いてたんですよね。

 

Chaki – その前ですね。

 

 

– ちなみにGALLIANOくん(LITTLEBIG)とはもともと友達だったんですか?

 

Chaki – いや、CANNABIS入ってGALLIANOと仲良くなったんですよ。

 

– そういうことですね。で、YENTOWNがスタートしたの2015年って書いてあったんですけど、THE LOWBROWSからYENTOWNまではどういった流れだったんでしょうか?

 

Chaki – 2014年ぐらいには、LOWBROWSのリリースがちょっと考えられなくなっちゃって。自分ら的にも、ちょっと飽きてたっていうか、なんていうかそんな感じです。あと結構大きいのが、自分がステージに立ってどうこうするとか、自分の名前で「俺がミュージシャンだ、アーティストだ」と言って、音楽を出すってことに、実は心のどこかでずっと抵抗があって。人前でDJをするとか。雑誌にでるとか。

 

– あ、そうなんですね。

 

Chaki – あんまり向いてないというか人前に出るのが。自分の性格的に。商売するに当たって、自分を良く見せられないのに、他のものも良く見せらなっていうのは、持論であって。商売でもなんでもそうですけど、元々10円ぐらいの価値しかないものを、付加価値をつけて100円とか200円に見せるのが商売だと思うんですけど、自分に価値を付けられないうちは、他に価値も付けられないなっていうのは、あって。それで自分自身を、どんだけよく見せるかってことには挑戦はしてきたんですけど。でも、ちょっと限界を感じて、マインド的にも結構嫌になってしまったっていうのはでかくて。それで2014年ぐらいに、どうしよっかなと。正直、音楽も辞めよっかなぐらいに思ってた時期もありました。

 

– え、本当ですか。

 

Chaki – で、今のYENTOWNのリーダーであるJNKMNっていうラッパーに、「ヒップホップ作ってください」と言われて。でも、俺はヒップホップ好きだけど、作るのは嫌だなーと。

 

– なぜ嫌なんですか?

 

Chaki – まず冒頭、嫌々話ですみません。

 

– いえ、大丈夫です。

 

Chaki – っていうのが、これは良くない固定観念だったんですけど、ラッパーってどうしようもねえなっていう(笑) 関わりたくなかったんですよ。日本語ラップもちろん聴いてたし、ヘッズなんですけど、友達にはなりたくねえなって感じでした。

 

山崎 – JNKMNさんから「ヒップホップ作って」って言われてこの流れになったっていう話で、JNKMNさんとはどういう繋がりだったんでしょうか?

 

Chaki – なんかクラブではちょこちょこ会ってたんですけど、やっぱ人相悪いし、なんか「うぃっす」ぐらいにしとこうと思ってたんです。で、PETZが結構陽気なんで仲良くなってって、PETZとJNKMNは仲良いんで、次第にJNKMNとも遊ぶようになってって。YENTOWNやる前って、俺めっちゃ暇だったんですよ。暇っていうか、音楽もモチベーション下がってた時期なんです。いつもフラフラ遊んでて、JNKMNも基本フラフラしてたんで、呼べば来るみたいな。あっちもすぐ呼んでくれるみたいな感じだったんで。しゃべる時間もそれに比例して増えて。

 

山崎 – それでだんだん関係性が仲良くなっていって、で、やってみない?って感じになったんですね?

 

Chaki – そうですね。うん。

 

 

 

– それまでにヒップホップの楽曲提供はなかったんですか?

 

Chaki – ほぼないですね。それこそDARUMAさんの企画でDABOさんとちょっとご一緒させてもらったぐらいで。アプローチをかけたことないし、作ろうと思ったこともなかったんですけど、JNKMNが、良い意味でグイグイ来てくれたんで「ちょっとやってみようかな」と思って。JNKMNとかPETZとは普段から遊んでるんで、遊びの延長で作ってみたら意外と面白くて。

 

– どういうところが面白かったんですか?

 

Chaki – 例えば歌モノって、こっちでオケとメロディ想定して作るじゃないですか。ヒップホップって何が返ってくるか分からないんですよね。こっちでメロディライン作るわけじゃなくて、ラッパーが好きに乗せてくるじゃないですか。なんか「おお、こんな感じになんだ」っていうところ。

 

– ヒップホップ始めて、それでプロデュース業の中心という流れになるんですか?

 

Chaki – そうですね。LOWBROWSのときも結構プロデュースっていうか、楽曲提供してたんですけど。でもやっぱり、自分がアーティストだと「俺がこんな音作っていいのかな」とか「俺がこんなことやっていいのかな」っていう、制限みたいなのがすげえかかっちゃってたんですけど、いざ自分がアーティストっていうのを1回取り払うとなんでも自由に作れるんですよね。リミッター外れるんで結構プロデュースって面白いなみたいな。頼まれればなんでもやるんで。

 

– Chakiさんの曲っていろんな曲調があるじゃないですか。素で作るとどんなものになるんですか?普通に作りたいもの作っちゃうと。

 

Chaki – 作りたいもの、、、、正直自分で作りたいものってあんまりないですね。

 

– 今みたいにラッパーがいて、その人と共有しながら作ってくっていうほうが楽しいってことですか?

 

Chaki – その人がこれに乗ったらかっこよく聴こえるんだろうなって思う音を探すのが楽しいだけで、自分はなんだろうって考えると、またメンタルやられてきちゃうんで。分かんないですけど、自分がこれ作りたいっていうのは全くないです。

 

山崎 – AVYSSの運営元は広告会社なんです。佐久間はアーティストとしても活動してるんですけど、僕は全然そんな何も音楽のこととかやってなくて、普段はクライアントの企業の「この商品を宣伝してください」ってオーダーが来て、じゃあ「この商品に対して何を言えばいいのかな」みたいなことをいつも考えてるんで、ちょっと似てるなみたいな。

 

Chaki – たぶん俺もそう思いますね。アーティストサイドっていうよりも、そっちの代理店さん的な脳に近いと思います。音楽作って、どうしたらその人が光るかっていうところを考えるのが楽しくて。極論言ったら音楽が作りたいわけではないのかも。どうしたらこいつがかっこよくなるか、とかで。ただ俺がツールとして音楽っていうのが得意なので、音楽担当してて。もしかしたら洋服だったらスタイリストになってたかもしれないし、ヘアメイクになってたかもしれないし。

 

山崎 – それはすごく分かります。面白いです。

 

Chaki – 面白いですよね。たぶん感覚一緒だと思います。

 

ロンドン在住の映画監督、木村太一の短編映画『LOST YOUTH』(2016)、BOILER ROOMの初の映画配給による全世界配信された。サントラはChaki Zuluによるもの。最近の楽曲とは少し違う不穏な空気感が素晴らしい。YDIZZYも出演している。

 

Reebok CLASSICのDMX FUSIONとYENTOWN(kZm、Awich)のコラボレーション。

 

– リミックスとかも好きなほうですか?

 

Chaki  – うん、そうですね。面白いなとは思います。でも、やっぱり1から作っていくほうが好きですよね。

 

– サンプリングはする方ですか?

 

Chaki – ううん、あんまりしないほうかもしれない。サンプリングみたいに聴かせるだけで。

 

– サンプリング風ってことですね。曲作るときにイメージが先にあって、手が動く感じですか?

 

Chaki – プロデュースするって決まってから、その対象の人が「まだこんなのやったことないっしょ」とか「こんなの渡したら、ちょっと難しくて悩んじゃうんだろうな」とか、その人の人となりとかも考えて作ると、ちょっと楽しくなってきちゃって。で、「ちょっと乗せ方分かんない」って言われたときに軽く「じゃあ、こうやって乗せてみれば」って提案したら「ああ、なるほど」みたいな。そうするとその人も成長するし、例えばそのラッパーだって、いろんな音楽を聴いてるわけじゃないんで、自分の未知のものがくるとやっぱり最初抵抗あると思うんですけど。それの乗せ方をちょっとアドバイスしたりすると、その人のちょっと枠が広がるというか。

 

– ヒップホップっぽくない曲とかアルバムに結構たくさん入ってるのは、あえてですか?

 

Chaki – あえてですね。僕以外の人たちがヒップホップしてくれるんで、別に同じラインに乗る必要もないし、ちょっと変化球多めのキャラでいいのかなって。

 

– 他の人の曲も入ってるアルバムだと、他の人がヒップホップ面をカバーされてて、Chakiさんは別のライン切り口みたいなことをやってますもんね。

 

Chaki – そうですね。みんながやってないところを補ったりするときもあるし、ちょっとオーセンティックになりすぎないように、ちょっと洒落をきかすというか。

 

– なるほど。普段ってどういう音楽聴かれてます?

 

Chaki – ネットのラジオからかかってくるようなの片っ端から聴いてます。ミックスとかも。BBC Radio1とか、Beats1とか。

 

– 音楽以外とかから影響受けたりとかしますか?

 

Chaki – ないかもしれない、分かんないです。みんなあるんすか?海見て「こういう曲作ろう」とか。

 

– 映画観てとか。

 

Chaki – 映画観ても、結局その映画のサントラ聴いて「これかっこいいな」と思って、それはすることはあるっすけど、映画のシーンから曲起こすのってすげえ難しくないっすか。どっちかっていうと、僕たぶん頭は理数系だと思うんですよ。なんで、イメージから作るのって結構苦手かもしれない。

 

– では、”降りてくる”みたいなのはありますか?

 

Chaki – 降りてくるって、感覚はあるんすよね、本当に。例えばCMでこういう曲作ってって言われても、全然1日2日できなかったりするじゃないですか。なんでだろうなと思って、諦めたときに、いきなり頭の中にフレーズがパンって出てきて。しかも、結構具体的にこの楽器でこういうふうにリフを弾くと、それに対してホーンがこう乗っかるからかっこよく聴こえるとかまで具体的に出てきて、それってなんかもう自分で考えて作ったって感じじゃないですよね、いただいたって感じです、本当に。それは極々たまにある。

 

– なんでしょうね。過去の蓄積ですかね。

 

Chaki – なんなんですかね、たぶんみんなもあると思うんですけど。例えば、酔っ払ってクラブから帰ってきて寝るときに目つぶってたら、ものすげえ音楽が頭の中で流れることないですか?自分じゃ作曲しきれないようなメロディが、こう頭の中浮かんだりしないですか。

 

– クラブで音楽を聴くとすごく音がでかいからずっと頭に残ってて、それを持ち帰るつもりはなくても、ずっと頭に残ったまま家まで帰ってるっていうのはありますね。

 

Chaki – で、それで編曲されたりしてないですか?そのまま残っちゃってるんですか?

 

– 時間が経つとだんだん曖昧になってって。で、どんな曲だったかなって。こんな感じかな〜って。曖昧なイメージに向かって作っていくと逆にオリジナルな形になったりします。

 

Chaki – ああ、じゃあ全然方向逆っす、俺。

 

– 本当ですか。

 

Chaki – 俺もう頭の中でめっちゃアレンジされてくんですよ。全然違う曲になってるんですけど、そんなの絶対自分じゃ作れないんですよ。なんかもう最終的にオーケストラぐらいになっちゃうんですよ。でも、それを再現してっていうとできないです、もう本当に難しすぎちゃって、頭の中でなってる音が。それってみんなあるのかなと思ってた。その中からたまにヒントとして再現できるようなものがパーンって出てくるときもあるんですよ。それはよく”降りてきた”って言うじゃないですか。あれ、まさにあの感じで。そのアイデアいただきますみたいな。

 

– それは実際、自分っぽいフレーズではないんですか?

 

Chaki – 自分の引き出しにないようなものが降りてきますね。

 

山崎 – 自分も仕事で降ってきたほどのことじゃないですけど、そのアイデアがフワって浮かぶんですけど、大体そういうときに限ってシャワー浴びてるときとか。

 

Chaki – なるほど。でも、まだ文字にメモすればいいじゃないですか。

 

山崎 – そうです。持ってるときはパっとメモするんですけど。降った瞬間消えるときってないですか?

 

Chaki – いや、ないですよ。「はい、出た。よっしゃ」って感じですよ。ちゃんといただいたアイデアにありがたみを持って感謝をすれば忘れないですよ。

 

山崎 – なるほど。

 

Chaki – いただいたと思ってないからじゃないですか。俺が出したぐらいに思ってるから忘れちゃうんじゃないですか?(笑)

 

山崎 – 謙虚さがいりますね。

 

– ちなみに他人の曲とかを研究したりとかするんですか?

 

Chaki – します、します。そんな何回もこうリピートして聞くってわけじゃないですけど。他人の曲を研究するっていうよりも、聞いてるときにもうそういう耳で聞いちゃうっすよね、どんな曲も普段から。どんなにいい曲かかってたって「ああ、なるほど。これぐらいの帯域で収めとくんだ」とか「ああ、なんかコードの上にこれ、こういう単音乗せると映えるね」とかっていう、無意識にそうやって分析しながらどんな曲も聴いちゃってるんじゃないですか。

 

– 嫉妬するような音楽家いますか?

 

Chaki – 悔しいとかはなんないですけど、世の中あふれてる曲はほとんどすげえなと思ってますよ。たとえば嫉妬ってどういうことですか?

 

– 自分に方向性がわりと近くて、「先にやられたな」じゃないですけど。

 

Chaki – 冗談で「悔しい」とは言うっすけど、別にそんなないです。

 

 

 

– 今年のFUJI ROCKのことなんですけど。なんでまた一夜限りで復活ってことに。

 

Chaki – 単純にオファーいただいたんで。フジの中にYENTOWNチェックしてくれてた方がいたと思うんで。「Chaki Zulu、今ちょっとプロデュース楽しそうにやってんじゃん」みたいな感じで、たぶんオファーくれたんでしょうかね。

 

– それまでDJのオファーとかもあっても、断ってたっていう感じですか?

 

Chaki – いや、もうほとんどなかったっすよ。あっても断ってはいたっすけど。その当時ツイッターをまだやってたんで、そのときにDJ辞めます宣言して。ついでにアーティストとしてのSNSは全部消しちゃったんですけど。それ以来別にあんまオファーとかはなかったっすね。

 

– フジだからということですね。

 

Chaki – もちろんそうですね。フジだけやってなかったんです。フジだけって言ったら、他のフェスの方にあれですけど。

 

– サマソニは出てましたもんね。

 

Chaki – いわゆる僕の出たかったサマソニ、ロッキンジャパン、あとはフジ。フジだけはちょっと出てなかったの結構心残りだったので。DARUMAさんがフジの話してて、やっぱすっげえ楽しかったって言ってて。いつもいいなって思ってたんですよ。

 

– 次は、Chakiさんの曲のことを色々聞いていきたいと思います。まずはatmosさんのCMの曲やってますよね。あの最初の雅楽っぽいやつとかフィールドレコーディングっぽい音とか、あれもChakiさんなんですか?

 

Chaki – なんか違う人のやつも混ざってるんですよ。水っぽいやつが俺なんですよね。

 

 

– 尺八っぽい音は。

 

Chaki – あれは違います。

 

– kZmさんの『Intro』が好きなんですけど。結構IntroとかInterludeとか、プロデュースされたアルバムにはよく入ってるじゃないですか?意図は作品のトータルで見せるために配置されてる感じですか?

 

 

Chaki – うん、俺はやっぱ考え方が古いんでしょうね。そういうの今のアルバムあんまないじゃないですか。曲数も少なくなってきてるし、10曲以下とかでアルバムとか言ってる人もいるっすけど。

 

– そうですね。

 

Chaki – 俺はやっぱり、それはまだ嫌っすね。お金やっぱちゃんと払ってくれてる人いるんで。

 

– 1枚の作品として見せたいっていうところですよね。

 

Chaki – そうですね。それこそ映画を観た感覚になってほしいんで。ただの音の振動じゃないですか。ただの音の振動を1時間ぐらい聴いて「ああ、映画1本観ちゃった」って思わせたら結構いいなっていうか。そういう意味でもやっぱり起承転結付けたい。

 

– kZmさんの『Intro』の話の続きですが、SFっぽい音好きだったりしますか?

 

Chaki – それも俺が好きっていうよりもkZmっぽくてやってるんで。さっきの話の続きですけどね。

 

– kZmさんのアルバム、自分以外が作曲した曲で好きな曲とかあります?

 

Chaki – 全部好きです、だから採用したというか。もちろんデモで、これは入れんの止めとこうと、このビートは使わないようしようっていうのはあります。一応アルバムをトータルで監修したんで。

 

– Awichさんのアルバム『8』に収録の『Crime』と『Rainbow』はKe Yano$と共同のプロデュースなんですけど、制作はどういう工程なんですか?

 

Chaki – 基本的には僕ダブルネームのときは、前の名前の人がビートを起こしてきてます。

 

 

 

– そういうことですね。

 

Chaki – はい。基礎は作ってもらって、僕がそのあと足したり引いたりやったあと、他のプロデューサーとちょっと違うところがあって、僕けっこう口出すんですよラップとか歌とか。やっぱそういうところも、プロデュースしてるっていう意味で。

 

 

 

 

– そうなんですね。唐突ですが犬好きなんですか?

 

Chaki – はい。犬好きです。

 

– 飼ってる犬種はなんですか?

 

Chaki – なんで知ってるんですか?

 

– 『Ollie』のスケジュールに犬の散歩が書いてあったんです。

 

Chaki – あ、書いてありましたっけ。ペキニーズっていう犬を飼ってます。白いのと茶色いの2匹飼ってます。

 

Spikey Johnさんと対談してる記事がありましたよね。あのときに服に犬の毛が付いてました。

 

Chaki – そうなんですよ。犬の毛が付いてるのを撮っちゃって。抱っこした後に行っちゃったので。

 

– そういうことですね。それだけ聞きたかったんです。

 

Chaki – すげえとこ見てるな。

 

– 最後なんですけど、今までやったことない分野を今後やりたいみたいなことってありますか?

 

Chaki – いや、今の分野で十分っす。

 

– なるほど。

 

Chaki – それ以外で何か新しい分野っていうのはないです。もちろん映画も楽しいです、ドラマもやらせてもらってるし。手広くっていうよりも、今やらせてもらってるところの内容をもうちょっと突き詰めていきたい。99%ぐらいはそっちです。1パーセントぐらいじゃないですか、なんか新しいことやってみたいなっていうの。ほぼ考えてないかも。

 

– DJもフジで終わりですか?

 

Chaki – もう終わりっす。僕にとって余計なことは削ぎ落としていきたいんで。DJっていう行為自体は素晴らしいし、そういう文化がなくなったら困るんですけど、僕自身はやっぱプロデューサーなんで。人に対して曲を作るってことだけにやっぱフォーカスしたくて。それ以外のことはあんまり手を付けないようにしてます。

 

 

<Chaki Zuluスケジュール>

 

FUJI ROCK FESTIVAL’18
日程:2018/07/28(土)
会場:DJ SET at TRIBAL CIRCUS|新潟県 湯沢町 苗場スキー場

 

 

 

<YENTOWNスケジュール>

 

 

YENJAMIN SP – kZm “DIMENSION” RELEASE TOUR FINAL & Awich “What You Want ft. IO” RELEASE PARTY- Supported by COCALERO

 

日時:2018年7月20日(金)
OPEN / START 23:30

 

会場:代官山UNIT / SALOON

 

出演:
[ UNIT ]

Awich / MonyHorse / PETZ / kZm
DJ:U-LEE / WATAPACHI / Nabewalks / MARZY / JAM / ISHIKAWA / TAIKI

 

[ SALOON ] Produced by YouthQuake

 

 

チケット:オールスタンディング ADV ¥3,000 / DOOR ¥3,500

チケットぴあ<Pコード:119-012>

ローソンチケット<Lコード:71914>
イープラス

disc union 渋谷 CLUB MUSIC SHOP

disc union 下北沢 CLUB MUSIC SHOP

disc union 新宿 CLUB MUSIC SHOP

disc union 吉祥寺店

 

※前売り特典:「YENTOWNオリジナルステッカー」(イベント当日に会場受付にて前売りチ ケットと引き換えでお渡しいたします。)

イベント詳細はコチラ

category:FEATURE

tags: / / / / / / /

RELATED

FEATURE

2024/04/16

新しい”swag”を真ん中から提示する|safmusic interview

みんなの生活とか暮らしのムードを変えていく
 more

2024/04/12

「森、道、市場 2024」にてAVYSSプレゼンツ「AVYSS Pack」が開催

5月25日 MORI.MICHI.DISCO.STAGE (遊園地エリア) more

2024/04/08

私達と友人の為の超解放安全空間を目指して|SUBCULTURE interview

レイヴ好き少年2人による幻想成長物語
 more