砂漠で大麻を栽培するSoundCloudラッパー|映画『Crestone』が日本初上映

大阪第七藝術劇場にて

 

 

コロラド州の砂漠地域を拠点に、インターネットにポストする音楽を制作しながら大麻を栽培しているクルー。その姿、日常を、8日間に渡って追っている映画『クレストーン』。Animal Collectiveが初めて映画音楽を担当したことでも話題になったドキュメンタリー映画であり、マーニー・エレン・ハーツラーの⻑編デビュー作品が、5⽉15⽇(⼟)に⼤阪の第七藝術劇場で日本初上映される。

 

監督のマーニー・エレン・ハーツラーは⽶「FILMMAKER」誌が選ぶ「全⽶インディペンデント映画の新星25⼈」に選出され、また今作『クレストーン』は同誌が選ぶ「2019年最も期待される全⽶映画50選」にも選出された。今回の上映は、特集企画「現代アメリカの姿 ユートピア/ディストピア」としてプログラムされ、映画『ヴィクトリア』と合わせたコンピレーション上映となる。

 

 

マーニー・エレン・ハーツラー(映画監督)

1988年⽶ボルチモア⽣まれ。ボルチモアを拠点に映画製作、ライブパフォーマンス、インスタレーションとマルチメディアを活⽤した表現活動をしている。これまで制作した短編作品はダン・ディーコンやマシュー・パピッチなど同郷のボルチモア勢が⾳楽をスコアし、ロカルノやロッテルダムなど欧州トップの映画祭で上映されてきた。初⻑編作品『クレストーン』でアニマル・コレクティブとコラボし、SXSW、T/F、MoMA など全⽶主要の映画祭で上映される。

 

 

特集:現代アメリカの姿 <Vol.1> ユートピア/ディストピア

 

ヴィクトリア (2020年 / ベルギー / 71分 / ドキュメンタリー)★⽇本初公開

クレストーン (2020年 / アメリカ / 73分 / ドキュメンタリー)★⽇本初公開

 

⼆つの⼟地に移り住んだ若者から透けて⾒えてくる現代のアメリカ

都市開発、格差社会、⼤⿇合法化、⾃由⾄上主義

幸せの在り⽅について考える

 

劇場HP : http://www.nanagei.com/mv/mv_n1559.html

 

 

『クレストーン』

アメリカ中⻄部コロラド州のクレストーン。ここはかつて先住⺠族ナバホ族が暮らし現在はスピリチュアリストたちのメッカとなっている。新鋭の映画作家マーニー・エレン・ハーツラーはクレストーンに移住しコミューンを作りSoundCloudラッパーとして活動する⾼校時代の友⼈たちに会いにいく。彼らは⼤⿇を栽培しソーシャルを通じて⾳楽と⾃らのリバタリアニズム(⾃由⾄上主義)思想を発信するが共同体は現実とソーシャルの狭間で次第に綻び始める。実社会から断絶されたここは理想郷かそれとも世界の終わりの地か。アニマル・コレクティブがオリジナル⾳楽をスコア。

 

2020年|ベルギー|71分|ドキュメンタリー

監督:マーニー・エレン・ハーツラー

2020年SXSW、2020年トゥルー / フォールス映画祭公式出品

 

 

『ヴィクトリア』

ロスアンジェルスから約2時間内陸に⾞を⾛らせるとあるカリフォルニア・シティ。ここは60年代にある富豪がロスに次ぐ街として開発しようとした地だ。しかしゴルフコースとボーリング場の建設を後に都市計画は頓挫する。かつて理想郷として計画された地は砂漠の中にあるゴーストタウンとなっている。波乱に満ちたロスでの暮らしを捨てこの地に移り住んだ⻘年ラシェイTウォーレン。新たな地で⼈⽣を歩もうとするラシェイの視線の先には廃れ果てたユートピアに灯る⼩さな希望の光が映る。

 

2020年|ベルギー|71分|ドキュメンタリー

監督:ソフィー・ベノート、リザベス・デ・ケウラール、イザベル・トレネール

2020年ベルリン国際映画祭フォーラム部⾨カリガリ賞

category:FILM

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