2019/10/17
10月21日から2年間使用
Arcaがニューヨーク近代美術館のロビー用にサウンドトラック『Echo(Danny the Street)』を制作。今後2年間は、その楽曲がロビーで再生されるとのこと。
4か月間の改修工事を経て10月21日に再開するMoMAことニューヨーク近代美術館のロビーで新たに鳴り続けるサウンドトラック『Echo(Danny the Street)』。AIを使用し、2度と同じようには鳴らないシステムが導入され、常に変化するサウンドトラックになるようだ。
category:NEWS
tags:Arca
2020/12/17
初の公式リミックス Arcaが、AIプロダクション・ソフトウェア「Bronze」とのコラボレーションにより、自身の最新アルバム『KiCk i』に収録されている「Riquiqui」をリミックス。「Bronze」は新たに予測不可能な100バージョンに及ぶリミックスを制作し、その100曲を収録したリミックス集『Riquiquí;Bronze-Instances(1-100)』が〈XL Recordings〉からデジタルリリースされた。 Arcaの楽曲として初めての公式リミックスを制作したAI「Bronze」は、2019年にMoMAのロビーで鳴り続けるサウンドトラック『Echo(Danny the Street)』の制作でも使用している。 「今まで私は誰にもアルカの曲のリミックスを許可してこなかった事をご存知でしょうか?今日までアルカのトラックの公式リミックスは0件でしたが、「Riquiqui」はBronzeの天才的な頭脳によって作られ、訓練された知的な感覚者によって100件のリミックスが生成されました。それは今まで経験したことのない本当に新しいものであり、Bronzeが可能にする神秘と驚異のおかげで忘れられない経験となりました。」 – Arca また、このプロジェクトのアートワークはエイフェックス・ツインのコラボレーターであるWeirdcoreとSarah Piantadosによって作られたスペシャルなQRコードとなっており、アクセスするとBronzeによる「Riquiqui」の自動生成ミックスがライヴ・ストリーミングされる。 Arca – Riquiquí;Bronze-Instances(1-100) Label : XL Recordings Release date : 16 December 2020 Stream : https://arca.ffm.to/riquiquixbronze
2020/05/20
最新シングル「Time」のMVが公開 “自分の周りにつねに感じていた壁を蹴って破壊することができた” – Arca 新しい姿のArcaがここに誕生した。 2017年にリリースした前作『Arca』でベネズエラのフォーク・ミュージックを再訪し、その異形のエレクトロニック・ミュージックに“歌”を大々的に導入したArcaだが、62分を超える時間のなかで激しく音像を変えていく衝撃的なシングル「@@@@@」を経て、様々な音楽要素がダイナミックにクラッシュするように強力な“ポップ・アルバム”を生み出した。多くの華やかなヴォーカル・トラックが詰まった本作のタイトルは『KiCk i』、これまで誰も聴いたことのないエクスペリメンタル・ポップ・ミュージックがここにある。 ノンバイナリーのトランスジェンダー女性であると自認するArcaは、『KiCk i』を「Nonbinary」の堂々たる宣言で始めつつ、複数のエゴ/アイデンティティが共存する作品に仕立てた。インダストリアルな音色によるランダムなビート、ときにアグレッシヴな、ときに抽象的なニュアンスを醸すシンセ・サウンド、エモーショナルな歌といった多数の要素が次々と出現し、衝突していく。Arcaは『KiCk i』のテーマを「ディーヴァが流動的ジェンダーのサイバーパンク・レゲトンを未来的にアップデートしたらどういうサウンドになるか」と説明しているが、ラテンの伝統的なダンス・ミュージックを、彼女のアイデンティティの思索とともに大胆に更新した作品であることは間違いない。 前作同様Arca自身が声を聴かせる“歌”の作品でもあるが、『KiCk i』には個性的なゲストが参加している。その筆頭はBjörkで、以前からArcaとめざましいコラボレーションを重ねてきた彼女は「Afterwords」で圧倒的な歌を聴かせてくれる。また、〈NUXXE〉所属のシンガーShygirlは「Watch」でまさにサイバーパンク的に機械的なスタイリッシュさを、ネオ・フラメンコアイコンRosalíaは「KLK」でラテンの刺激的な風を持ちこんでいる。実験主義とポップを大胆に交錯させているという点では、「La Chiqui」でフィーチャーされているSOPHIEは本作に打ってつけの人選だと言えるだろう。それぞれの楽曲ではゲストの音楽性が引き出されており、Arcaが本作で多様なアイデンティティを志したことが伝わってくる。 6月26日にダウンロード/ストリーミングで配信開始され、7月17日に国内盤CD/輸入盤CD&LPが発売。詳細の発表と同時に収録曲「Time」のMVが公開。 ARCA – “KiCK i” Label : XL Recordings / Beat Records Release date : 2020.06.26 (Stream) / 2020.07.17 (Vinyl & CD) Pre-Order : https://xlrecordings.com/buy/arca-kicki Pre-Order : https://www.beatink.com/products/detail.php?product_id=11126 TRACKLISTING 01. Nonbinary 02. Time 03. Mequetrefe 04. Riquiquí 05. Calor 06. Afterwards ft. Björk 07. Watch ft. Shygirl 08. KLK ft. ROSALÍA 09. Rip The Slit 10. La Chíqui ft. SOPHIE 11. Machote 12. No Queda Nada 13. Mirrors
2020/07/29
9月18日リリース 誰もが覚えているArcaの『&&&&&』は一瞬の出来事だった。カニエの『Yeezus』に参加したことも合わせて2013年の今作は世界的にArcaの名前を広げた作品である。 25分にも及ぶグライム、グリッチ、ダブ、ヒップホップが絡み合った今作はあまりにも奇妙なサウンドやビートのカットが含まれている一方で、実験的なアート作品となっており、今では「ポストクラブ」として知られるようになったその断片が散りばめられている。また、実験的であると同時に内臓を刺激し、身体のため、心のためにも作られている。 7年前に何の前触れもなく〈Hippos In Tanks〉のSoundcloudを通して発表された『&&&&&』は、ニューヨークに住みながらクィアな仲間とコラボレートしていたAlejandra Ghersiが、ロンドンの〈Mute〉からのリリースに繋がる次のステージへの架け橋となった。『Stretch 1』と『Stretch 2』の素材を使用し、「Century」ではR&Bのサンプリングを、「Waste」ではArca自身のヴォーカルを使用している。Alejandra Ghersiがアメリカからヨーロッパへと移っていく中で、『&&&&&』は、2010年代の変わり目にオンラインを中心としたアンダーグラウンドから新しいトレンドの一つを生み出した。先日リリースされたハイブリッドダンスミュージックな最新作『KiCk i』からArcaを聴き始めた人も改めて原点となる今作に触れてみてもいいかもしれない。ヴァイナルは〈PAN〉から9月18日にリリースされ、マスタリングをEnyang Urbiksが、アートワークはJesse Kandaが担当している。 Arcaは今作について、「可能性と未知への感覚、パンクな態度、クラシック音楽への敬意と形式性、サイバーパンク、アニメ、性的な緊張感、トラウマ、無邪気さ、死への恐怖、現状維持ではなく、人との繋がりを持ちたい想い」などをまとめたものだと語っている。 Arca – “&&&&&” Label : PAN Release date : September 18 2020 Pre-order : https://pan.lnk.to/Arca Tracklist 1. Knot 2. Harness 3. Fossil 4. Feminine 5. Anaesthetic 6. Coin 7. Century 8. Mother 9. Hallucinogen 10. Pinch 11. DM True 12. Waste 13. Pure Anna 14. Obelisk
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