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Dove interview

これまでの自分や環境からの”解放”

 

 

2018年11月、EP『Femm』でデビューしたDoveが、待望の2nd EP『Irrational』を発表。9月20日に〈PURE VOYAGE〉からリリースされる新作から先行でタイトル曲が本日公開された。今回は、過去から現在と未来について、また新作『Irrational』について伺った。Doveは9月28日にWWWで開催される「AVYSS 1st Anniversary」が東京での初ライブとなる。

 

Photo by motoki nakatni

 

 

– Doveとしての活動はどのように始まったのでしょうか?

 

Dove – Doveはそもそも音楽活動とは関係なく、たまたま入ったリサイクルショップの鏡にタイ語でダヴと発音する文字が貼られていて調べてもそれに意味はなかったんですがダヴを英語表記にした時に「平和の象徴の白い鳩…なりたいなぁ」という単純な理由で名乗り始めたんです。Doveとしてまだ本格的に音楽活動をしていなかった最初の頃は友達の映像を作ったり、ヘアショーのミックスを作ったり、前の形のペフの際にオペラの企画をさせてもらったりと活動に満たない事をいろいろしました。確か、Doveと名乗る少し前にLe Makeupの音楽をイベントで初めて聴き感動して私も音楽を作りたくなったんです。その事を本人に伝えて、好きな音楽の話をしたら盛り上がって「きっと音楽出来ますよ!やりましょう!」と言ってくれたのが音楽を始めるきっかけでした。

 

– それまで音楽制作は全くされてなかったのですか?

 

Dove – Le Makeupに出会うまでは本格的に音楽活動や制作はした事がなかったです。幼少期の話になるんですが、歌う事は大好きでイーカラを買ってもらって歌っていました。でもそれより自分のアカペラをカセットテープに録音して聴くのが好きでしたね。その頃、合唱団に入っていたんですけどそれは全然楽しくなくて「これを歌いましょう」って言われる事が「歌いたい!」に繋がらなくて通うのが本当に嫌でした(^_^;)学生時代はお母さんがもらってきてくれたキーボードを雰囲気で弾くだけで思うように弾けなくて2、3ヶ月で押入れに入れてしまいました。誘われてバンドもしましたがそれもすぐ消沈してしまって…それ以降も音楽をしたいなと思ってもしようと行動に移すことはなく、ネットサーフィンばかりしてそれまで身近にいた人達が知らないような音楽を探して聴いて時々一人でライブへ行くぐらいしかしていませんでした。

 

 

– 改めて1st EP『Femm』について聞かせてくだい。ご自身にとってどのような作品になったでしょうか?

 

Dove – 『Femm』の全曲プロデュースがLe Makeupで一緒に作っていく過程で、曲が育っていくのを感じて私も自分で曲を作ろうとなれた作品です。 形になりリリース出来たことはもちろん嬉しかったんですが、今まで沢山の音楽を聴いてても曲ができる過程に触れたことはなかったのでこの制作がきっかけで音楽の存在がより近いものになったことにも喜びを感じました。

 

 

– どのようなプロセスで制作されていったのでしょうか?また、タイトルの意味や、歌詞はどんな内容を表現しているのでしょうか?

 

Dove – 『Femm』の2曲目「Lies」はLe Makeupと出会って一週間とかでデモが出来きました。そこから私も体調を崩したりでタイミングが合わず、半年くらいたった頃イベントの帰りにPHOTON POETRYと電車で一緒になって話してたら仲良くなり、デモを送りつけたら主催イベントに誘ってくれました。それをキッカケに本格的に音楽活動がスタートし、「Femm」や「Nanette」が出来た段階で5曲ほどあったのでEPリリースを決めました。タイトル曲の「Femm」は音が雄大で母性みたいなものに感じたのでFemmeからとりました。「Lies」は浮遊感とか時間が嘘みたいに感じる時があってそれには形がないから感覚を言葉にしました。「Nanette」はLe Makeupがハンナギャツビーのnannetという線引きを性別でするのではなく、人間の多様性と自分のあり方にフューチャーしたスタンダップコメディに感化されて考えたらしいです。私も大好きなショーです。

 

 

– 今作『Irrational』は『Femm』をさらに拡張させた世界を展開しているように聴こえました。

 

Dove – 今作の制作中に起こった自分や周りの環境の様々な出来事に困惑し、そんな中で人に心配や迷惑をかけてしまう自分の存在にも疲れてしまって音楽を作れない状況になっていました。いろんな悲しさが一つの塊だと思っていましたが「たまたま重なってしまった」と消化できてからは一つ一つの問題に自分の感情をまず優先しようと思えて、これからを考えることができました。それから程なくしてLe Makeupとの共作「Angel Diaries」を制作している時に音楽をする事は私の消化方法の一つでそれが生活だと感じ今作の制作をまた進め始めることが出来ました。『Irrational』はこれまでの自分や環境からの”解放”がテーマです。今作はセルフプロデュースをしていて、前作から得たものが自分の中で形にできたという部分では佐久間さんが言われている通り拡張された世界で、『Femm』が壮大だったり捉える部分が大きなイメージだった分『Irrational』は自分の内面に焦点を当てているので違う雰囲気を感じられる作品になったんじゃないかなと思います。

 

– 理想の未来はどのような世界でしょうか。

 

Dove – 「怖い、辛い、違う、嫌だ」と伝えるとある人からはネガティブに捉えられる事でも、自分自身はそのままを感じとって認めるということが重要だなと思います。誰もが評価する側、評価される側の時代とかは関係なく、いつの時代もそれぞれの私が私の気持ちを大切に出来てからそこにいられる未来が理想です。

 

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