2018/06/07
ハンガリーはブダペスト拠点のDJ・プロデューサー、Imre KissとS Olbrichtの来日に伴い、東京と大阪でLobster Theremin Showcaseの開催が決まった。
世界中から伝わる多様なエレクトロニックミュージックを多面的視座から再構築。2017年1月にDJのRomy MatsとVJのCamelによって始動した、東京の新興パーティー『解体新書』がWWWβで初開催。急成長を続けるロンドンのレーベル〈Lobster Theremin〉が推立てるハンガリー・ブダペスト拠点の2人のアーティスト、Imre KissとS Olbrichtをフィーチャーする。
2013年の設立後わずか5年で6つのサブレーベルを構え、ディストリビューター(流通)としては200作を超えるヴァイナルリリースを手掛け、ファン増大と共に急成長を続けるロンドンの新世代レーベル〈Lobster Theremin〉がいま最も売り出しているプロデューサー、Imre KissとS Olbricht。
Imre Kissは、S Olbrichtを含む4人のプロデューサーが運営するブダペストのレーベル〈Farbwechsel〉から2013年にアルバム『Midnight Wave』でソロデビューを果たすと、2014年には〈Lobster Theremin〉に加入し、EPやデビューLPのリプレスなどリリースを重ねてきた。そして2018年3月には〈Lobster Theremin〉のサブレーベル〈Mörk〉からEP『Strangers』をリリースし、早くからBicep、Jackmaster、George FitzgeraldなどビッグDJたちがサポートする話題作となった。
一方のS Olbrichitは、自身が運営する〈Farbwechsel〉を始め、2010年代のアヴァン・エレクトロ一大勢力〈Opal Tapes〉やLee Gambleが運営する〈UIQ〉など実に様々なレーベルからEPとアルバムを10作以上発表している多作なプロデューサー。〈Lobster Theremin〉には2014年から参加し、彼が2016年に同レーベルから発表した最新LP『For Perfect Beings』はBandcampの”Album of The Day”に選出されたほか、各メディアでも高く評価された。
東京公演には、自身主宰の〈CNDMM〉や、〈Sacred Phrases〉や〈angoisse〉などの海外レーベルからも作品を発表するほか、長編映画への音楽提供など多方面で活動するCemeteryがライヴセットで登場。一方、360度スピーカーを2台備えるラウンジは、アンビエント/ドローン、実験音楽、民族音楽などに溢れる別軸のフロアとなり、『VETA』レジデントのBrunaや、2018年から新たに『解体新書』のレジデントとなったRisako Kuroeなど、特有の感覚で空間に溶け込む気鋭のDJたちが登場する。さらに大阪公演には、Albino Sound、DJ No Guarantee、Eciv Takizumi、Zodiakと名前が並んでおり、こちらも絶対に注目である。
ツアーの詳細は以下。
解体新書 feat. Imre Kiss & S Olbricht -Lobster Theremin Showcase-
2018/6/30 Sat at WWWβ
Open / Start 23:59
ADV ¥1500 / Door ¥2000 / U23 ¥1000
DJ:
[Main]
Imre Kiss (Lobster Theremin | Farbwechsel | from Budapest)
S Olbricht (Lobster Theremin | Opal Tapes | Farbwechsel | from Budapest)
Cemetery -live
Romy Mats (解体新書 | N.O.S.)
VJ: Camel (解体新書)
[Lounge]
Bruna (VETA)
Tomii Meme (Sanctuary)
Junya Yamamura
Risako Kuroe (解体新書)
※20 and Over only. Photo ID Required.
More info: http://www-shibuya.jp/schedule/009136.php
死海文書 feat. Imre Kiss & S Olbricht -Lobster Theremin Showcase-
2018/7/1 Sun at Compufunk
Open / Start 16:00
ADV ¥2000 / Door ¥2500
DJ:
Imre Kiss (Lobster Theremin | Farbwechsel | from Budapest)
S Olbricht (Lobster Theremin | Opal Tapes | Farbwechsel | from Budapest)
Romy Mats (解体新書 | N.O.S.)
Albino Sound
DJ No Guarantee
Eciv Takizumi
Zodiak
Sound: Yori
More info: http://www.compufunk.com/?mode=f3
category:NEWS
2018/06/25
ジャパンツアーが目前に迫った、ハンガリーはブダペストを拠点にするレフトフィールド/テクノのプロデューサーS Olbrichtへインタビューを行なった。 photo by Eva Szombat ハンガリーの首都ブダペスト、街の名前は聞いたことはあってもどんな街なのか想像がつかない人は多いのではないだろうか。元々は、ドナウ川を挟んで、西側のブダとオーブダ、東側のペストが1873年に合併してブダペストになったのが始まりだ。グーグルで検索して画像を見てもらえればわかるが、多様な建築様式が合わさった街並みは本当に美しい。今回待望のジャパンツアーを行うブダペストを拠点にするDJ/プロデューサーのS OlbrichtことMartin Mikolaiの作る音楽はこの美しい街がスモークに包まれたような音楽だ。彼はヨーロッパを中心とした近年のテクノの最重要レーベルから次々と作品をリリースしている。Basic Houseが主宰するUKのOpal Tapes、イタリアのGang Of Ducks、Lee Gambleが主宰するUIQ、そして今回のショーケースのタイトルにもなっているTom HangことJimmy Asquithが主宰するLobster Thereminといった並びだ。はっきり言ってこれらのレーベル全てから作品をリリースしているのは世界で彼しかいない。来日ツアーを目前に控えたS Olbrichtにブダペストのことや、2012年から仲間と主宰するレーベルFarbwechselのことなどを中心にメールインタビューを行なった。 – ハンガリーのブダペストというと、日本からすると実体が見えにくいのですが、ブダペストのあなたたちのシーンはどんな感じですか。 S Olbricht – ブダペストでもそれを理解するのは難しいよ。(笑)この質問はよくされるんだけど、正直何て答えたらいいかよく分からないんだ。僕たちがレーベルFarbwechselを立ち上げてからエレクトロニックシーンはより活発になり続けてると思う。ブダペストには6~7年前と比べてずっと多くのレーベルがあるし、アーティストは意識を外に向けている。最近の彼らのアプローチはしっかりしてきているんだ。 – ブダペストという街があなたたちの音楽にもたらす影響はあるのでしょうか。 S Olbricht – それがどんな風にかは分からないけど、間違いなく僕たちの音楽に影響してるよ。 – 普段は何をしていますか?何か別の仕事をしているのですか? S Olbricht – いわゆる”昼間の仕事”ってやつをしていない時期もあった。ギャラや印税なんかで十分なお金が稼げると確信していたからね。でも1年半たってみて、リスクが高すぎることに気づいてものすごく不安になったんだ。だからこの2年間はクリエィティブエージェンシーでサウンドエンジニアとして働いてる。吹き替えを録音したり、テレビCMのマスタリングをしたりもするんだ。仕事は気に入っていて、前よりもずっと気分がいいことは確かだよ。 – どのように音楽に触れてきて、音楽を始めたのですか? S Olbricht – 僕が作曲を始めた一番最初の記憶は、2001年頃プレステの「Music2000」を数時間使ったことだよ。ちゃんとしてる音楽制作のソフトを見たのはそれが初めてだったんだ。それから15歳のときにReasonを使い始めて、1~2年後にスケートボードを売って初めてのターンテーブルを買った。18歳頃にNorwellとAlpárとSVRに出会って、Reaktorも使い始めた。2010年にはエレクトロニックミュージックと現代音楽、それにメディアアートを学びにペーチ大学に入学して、その後2012年にレーベルFarbwechsel Recordsをさっき言った人たちと立ち上げたって感じだよ。 – 何に影響を受けていますか?テクノ以外の音楽で好きなものは何ですか? S Olbricht – う~ん、難しいな。何とも言えない。状況次第で変わるって感じかな。 – Lobster Thereminとあなたの周りのシーンは深い関係があるように見えますが、どうですか? S Olbricht – いや、そうでもないよ。彼らはロンドンを拠点としていて、僕らはブダペストに住んでいるからね。まったく別のコミュニティだから。でもジミーには感謝してるよ。彼は初期の頃、僕たちのために色々と世話をしてくれたんだ。 – Farbwechselについて聞かせてください。どのような経緯で始まったのでしょうか? S Olbricht – 正直に言うと、そんなに大した話はないんだ。2011年ごろに僕らはエレクトロニックミュージックのブログを Alpár、Norwell、SVRと一緒にFarbwechselの名前で始めてたんだ。で、当時僕らはすでにNorwellと作品をいくつかリリースしてた。でもレーベルのボスに色々と問題があって、そのことでちょっとイライラしてたんだ。それで、2012年にテープレーベルを立ち上げてみることを決めた。最初のリリース後、ファンやメディアからすごくいい反応があったから、それを維持させなきゃいけなくなったのさ。(笑)今は28作品目のリリースに取り組んでる。すごくハッピーだし、本当にみんなに感謝してるよ。 – 日本に来るのは初めてですか?日本の音楽やミュージシャンのことは知ってますか? S Olbricht – 初めてだし、とても楽しみにしてるよ!もちろん日本のミュージシャンを何人も知ってるよ。Masayoshi Fujita、灰野敬二、Incapacitants、C.C.C.C.、Kouhei Matsunaga(NHK yx Koyxen)、Merzbow、Boris、Nisennenmondaiが大好きだし、Masonnaもいいと思うことがあるし、KK Null、それにChihei Hatakeyamaの前回のアルバムは大好きだ。 あ、あとCVNという人も知ってる。彼を知ってるかい?彼は本当にクレイジーだね。(マジであなたの音楽が大好きだ。) – 今回はありがとうございました。ジャパンツアーが成功することを祈ってます。 <原文> –
2019/02/22
東京2公演、大阪1公演のジャパンツアーを敢行。 デンマークはコペンハーゲンを拠点にするデュオFirst Hate来日、ジャパンツアーが決定した。First Hateは、コペンハーゲンのレーベルEschoからリリースを重ねており、CommunionsやIceageと共にシーンを支えている。ちなみにEschoと言えば、SmerzやLISSの初期の作品もリリース。その後、2組は揃ってXLとサイン。コペンハーゲンにとってPosh Isolationと共に重要なレーベルである。今回のツアーにはLISACHRISのアルバムにもメンバーが参加しているYüksen Buyers Houseが帯同、さらに各地ではLuby Sparks、Strip Joint (ex:Ceremony)、Le Makeup、Yer、LSTNGT、CEMETERYなども出演する。 <ツアー概要> CommunionsやIceageと共にコペンハーゲンのインディーシーンの中核を成すシンセデュオ”First Hate”〈ファースト・ヘイト〉の来日公演が4月に東京と大阪で開催される。 一昨年にP-VINE RECORDSからアルバムをリリースして以降、着実に日本国内でもコアなファンを獲得してきた彼らの待望の初来日となる。本公演は、中国を拠点としツアーマネージメントをしている”Mentha & Partners”招聘によるアジアツアーの一環となり、日本国内のツアーブッキングは東京のインディーイベント/レーベル”Rhyming Slang”〈ライミング・スラング〉がサポートしている。併せて同レーベルよりツアーカセットのリリースも予定されている。 ツアーは東京2公演と大阪1公演となり、大阪公演は、関西のインディーイベントとして数々のバンドのツアーサポートをしてきた”POW”〈パウ〉の全面的な協力により実現した。なお、3公演とも東京のインディーバンドYüksen Buyers House〈ユクセン・バイヤーズ・ハウス〉の帯同が決定している。 東京、大阪ともに日本のリアルなインディーシーンが感じられる会場とラインナップとなっており、デンマークのインディーシーンとの融合を感じる事ができる貴重な夜になるだろう。 -First Hate Japan tour 2019- <Rhyming Slang> 日時:2019年4月20日(土) 開場/開演:18:30 会場:落合SOUP (東京) 料金:前売 3,000円 / 当日 3,500円 (共に1ドリンク代別) 出演: First Hate (Copenhagen, Denmark) Yüksen Buyers House Luby Sparks Strip Joint (ex:Ceremony) DJ: Ian Martin(Call And Response) Zooey Loomer 1979 <POW> 日時:2019年4月21日(日) 開場/開演:未定 会場:Club STOMP (大阪) 料金:前売 3,000円 / 当日 3,500円 (共に1ドリンク込み) 出演: First Hate (Copenhagen, Denmark) Yüksen Buyers
2018/12/07
来年1月に来日。東京は1/16に新木場STUDIO COAST、大阪は11/17なんばHATCHにて開催。 Swae LeeとSlim Jxmmiからなる兄弟デュオRae Sremmurdの来日公演が来年1月に決定。2015年にデビューアルバム『SremmLife』、2016年に『SremmLife2』をリリース。『SremmLife2』に収録の『Black Beatles』が大ヒット。そして今年ダブルパック的なアルバム『SR3MM』をリリース。 公演の中止や延期、開催できても問題が起こるなど何かとトラブルが続く若手USラッパーの来日案件だが、今回は無事に開催できることを願う。 <公演情報> 2019年1月16日(水) 東京STUDIO COAST OPEN18:00 / START: 19:00 オールスタンディング ¥7,000 (税込・別途1Drink代) ※未就学児入場不可 2019年1月17日(木) 大阪なんばHATCH OPEN18:00 / START: 19:00 オールスタンディング ¥7,000 (税込・別途1Drink代) ※未就学児入場不可 公演詳細はこちらから。
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