2025/09/11
茶をテーマにした全1曲・35分のアルバム
音楽家・服部峻が、茶をテーマに制作した自身初となるアンビエント作品『Cha No Mori』を、京都の老舗茶問屋・宇治香園が展開するレーベル・プロジェクト〈Tealightsound〉より9月30日にCD盤にてリリース。アートワークは松井寛治が手掛け、写真を成田舞、デザインを佐々木暁が担当している。
本作『Cha No Mori』は、京都の森の中の茶園でのフィールド・レコーディングを中心に、様々な音色が木霊する全1曲35分のアルバム。入眠時の意識の変化や夢、宇宙、風、水といったテーマを、神秘的な音像の中で穏やかに展開しているとのこと。
作者コメント
実際にお伺いした山奥にある茶園にて、フィールドレコーディングした鳥たちの声音を軸に、「夢」や「水」、「意識」や「宇宙」などなど、言語化できないものを詰め込みました。
最初と最後で徐々に異なっていく、神秘的な作品にしようと思いました。茶園から、そんなインスピレーションを受けました。
お茶を飲みながら、または何か作業をしながら聴いていただきたいです。不思議とリラックスしながらも、捗ると思います。
そうなったらいいなと思って作りました。この文章も、『Cha No Mori』を聴きながら書いています。(服部峻)
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服部峻 – Cha No Mori
Label : Tealightsound (宇治香園)
Release Date : September 30, 2025
Format : CD (UJKCD-5402)
Music: HATTORI Jun
Produced and Mastered by HATTORI Jun
Artwork: Kanji Matsui
Photographs: Mai Narita
Design: Akira Sasaki
Executive Producer: Hirokazu Kojima (Ujikoen Co., Ltd.)
category:NEWS
tags:服部峻
2020/09/25
映画は10月10日より公開 本年のロッテルダム国際映画祭に正式出品された遠藤麻衣子監督の映画『TOKYO TELEPATH 2020』が10月10日(土)よりシアター・イメージフォーラムにて公開。 今回、映画公開に先駆けて同映画で音楽も担当している服部峻による『TOKYO TELEPATH 2020』のイメージ楽曲「まなざし」が本日配信リリースされた。 ■楽曲「まなざし」について 「まなざし」(英語名、Gaze)は、映画『TOKYO TELEPATH 2020』(遠藤麻衣子監督、10月公開)劇伴制作のなか生まれました。この曲は映画の予告編に使われています。本編での使用はないものの、映画の世界観を共有する「イメージ曲」として完成させました。複数のトラックにゲート処理(ブツブツ音)を施したピアノ曲で、全て平均律ながら、調性的にも踏み込んだ作曲をしています。『TOKYO TELEPATH 2020』は「東京」「テレパシー」がテーマとなっていて、見えない「視線」というものをテーマに、更にそこから掘り下げて、作者(私)自身が日頃から感じている「他人の目」「社会の目」というものを表現しました。子供から大人に成長する過程で学び取る「社会の常識」「一般常識」というものも、ある種の同調圧力という側面があると思います。そこからはみ出した、生きづらさだったり居場所の無さを感じている人々が、東京という街には溢れていると感じます。みんな自分と近い考えを持った「仲間」に出会うチャンスの多い、大都市へ流れ着くのだと思います。都市というものも、一つの擬似生命体だと思うことがあります。人間はそこに住む微生物。そう感じる瞬間があります。それらの「見えない、禍々しい、大きな存在」を表現するため、作者の作風である「転がり落ちるような展開」をふんだんに追求して制作しました。また同時に、生きづらさを抱えながら生きている作者自身の、日頃の思いをぶつけた意欲作になったと感じます。 https://youtu.be/xyTq6WzaH4o 服部峻 HATTORI Takashi ‒ まなざし Gaze 副題 : being & nothingness Release date : September 25 2020 Stream / Download : https://linkco.re/mFhn0rtU 映画『TOKYO TELEPATH 2020』 シアター・イメージフォーラム 10月10日(土)~10月30日(金)まで3週間限定レイトショー ※連日21 時より 併映作品 『KUICHISAN』 → 10/13、10/24のみ 『TECHNOLOGY』 → 10/14、10/25のみ ※シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開 公式HP : https://www.kuichi-tech2020.com
2021/04/28
身体に訴るダンスミュージック 音楽家の服部峻と、Dos Monosのメンバー没 a.k.a NGSによるプロジェクトHK ETERNALが始動した。前回、uamiと没 a.k.a NGSのコラボEP『踊る火炎』をリリースした〈WIKI DRAFT〉より5月7日にセルフタイトルのデビューアルバムがリリースされる。 2人は新宿中央公園でランニングをする友人同士で、普段の各々の活動とは異なる、身体に訴るダンスミュージックを世に送り出すためHK ETERNALを結成したとのこと。今作は、その試みの始まりを記録したものであり、全編2人によるセッションの一発録りを基本に制作されている。ミックス/マスタリングは服部峻が担当。先行で収録曲「Magic Stone」のMVが公開。 HK ETERNAL – HK ETERNAL Label : WIKI DRAFT Release date : 7 May 2021 Bandcamp : https://wikidraft.bandcamp.com/album/hk-eternal Tracklist 1. Enter the Eternal 2. Magic Stone 3. Bone Is Found 4. IDK 5. Ubel 6. Three Years 7. JuRaa HK ETERNAL: Synthesizer – HATTORI Takashi TR-8S / Sampler – Botsu aka NGS Mixing/Mastering – HATTORI Takashi Art Work/Design – Botsu
2020/12/28
1月5日発売 京都の老舗茶問屋、 宇治香園はお茶の楽しみを広げる試みとして、これまでにも音と光で茶を表現する「Tealightsound」シリーズに取り組んできた。 そんな宇治香園が、創業155年を記念する年となった2020年、DJとしても活躍する COMPUMAとKIRIHITOの竹久圏による、茶園でのフィールド・レコーディングとギターの音色を素材としてアンビエント・アルバム 『Reflection』を制作。そのCDと同社のベストセラー商品である煎茶「清風」のティーバッグをセットにし、画家の五木田智央によるアートワークがデザインされた特別なギフトボックスが発売になる。 COMPUMA(左)と竹久圏(右)の廃園となった茶園でのフィールド・レコーディング風景 CD + 煎茶ティーバッグ ギフトボックス 3,662円(税込) 2021年1月5日発売 オンラインショップ:https://ujikoen.co.jp/ – Reflection に寄せて – こんにちは。私は京都南端の茶問屋、宇治香園 で茶師をしております、小嶋宏一と申します。茶師とは、品種や標高で異なる茶葉の特徴を利 き分け、組み合わせ、代々続く銘柄を作る、お茶の調合師のような職人のことです。私はお茶が大好きで、その魅力をさまざまな場面でお伝えしたいと考えています。 当園では毎年、創業を茶の起源再考の機会として、光と音で茶を表現するTea + Light + Sound = 「Tealightsound」というコンセプトのもと、 茶を感じるクリエイターの方々に作品を制作していただいています。茶のすばらしさ、魅力を体感していただくに は、実際に茶葉にお湯を注ぎ、そこから滲み出 した雫を口に含んでいただくのが一番です。しかしそこには、地理的、空間的な制約が生じます。光(アート、写真、デザイン、映像)や音(音楽)は、そうした制約を超え、その存在を伝えることができます。 また一方、茶は飲料、植物、精神文化の拠点と なるような多面的存在ですが、日々茶づくりを 行う中で、実はもっと巨大な何かなのではないか、と感じるようになりました。そうしたことを、茶と似た質を持つ光と音と共に伝える試みが「Tealightsound」です。 この「Tealightsound」という概念は、平成二十七年の創業記念作品、COMPUMA feat. 竹久圏 / 『 Something in the Air – the soul of quiet light and shadow layer – 』制作時にぼんやりと思い描 いていたことを、徐々に言葉にしてゆく過程で 生まれました。いわば『Something~』は、「 Tealightsound」の原点なのです。 それから五年の歳月を経て、COMPUMAさんと竹久圏さんに、改めてその原点に向き合っていただく機会を得ました。『Something~』は、 とある茶園に捧げるレクイエム、と当時のCOMPUMAさんは書いておられますが、実際その茶園は録音直後に放棄されて廃園となり、その言葉が(偶然)現実化しました。 今、茶業界では急須で飲むお茶離れから若い生産者が減少し、重労働を伴う山間茶園の手入れが難しくなって、放棄される所が急増しています。いったん放棄されるや自然の力はすさまじ く、雑草が生い茂って以前の姿に戻すことは極めて困難です。このすばらしい力を秘めた茶の 魅力をもっと広く伝えることで、茶に興味を持つ人が増え、茶園に若い力が戻ってきてほしいと、切に願います。 本作『Reflection』は、廃園と化して五年を経た 茶園に再訪し、フィールドレコーディングを行うことから制作をスタートしました。かつて美しかった茶園がジャングルのように変貌した姿を前にして、お二人には様々な思いが去来したことと思います。そうした諸々を含めての『 Reflection』。何が変わり、何が変わらなかったのか。ぜひ『Something~』と聴き比べていただきたいと思います。 また本年は、新型コロナウィルス感染症( COVID-19)が世界を覆い、様々な価値観を塗 り替えたことで記憶される年になろうかと思います。『Reflection』は、そんなコロナ禍のさな か、緊急事態宣言解除後の六月より制作が開始され、十月に完成しました。作品は、望むと望まざるとにかかわらずその時代を映し込みますが、今作は五年後、そして十年後に、どのように聴かれるのか、とても興味深いです。お茶にエージング(熟成)があるように、音楽にも別の形のエージングがあるのかもしれません。これから今作とともに歳月を重ね、それを味わい、確かめてゆきたいと思います。 この作品を、すばらしい音楽、アートワーク、
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