2023/04/05
無邪気と痛みの間のダンス
インドネシアのエレクトロニック・デュオGabber Modus OperandiのメンバーであるKasimynのプロジェクトHULUBALANGがソロアルバム『BUNYI BUNYI TUMBAL』のリリースを発表。ヨルダンのアンマン拠点の〈Drowned By Locals〉からリリース。
Kasimynの言葉によれば、『BUNYI BUNYI TUMBAL』は「匿名の犠牲に対する合成的な感情」と訳され、長年にわたって様々な情報源からインドネシアの戦争アーカイブを閲覧する中で生じた複雑で不可解な感情が、プロジェクトHULUBALANGの開始を決定づけた。写真の中の二次的な登場人物、重要でないもの、無名で信用されない歴史上のつまらない小道具、征服者と敗者の側から「学んだ教訓」の単なる道具に端を発し、非戦闘員の「犠牲」であるTUMBALは、その翻訳以上の意味に変化している、文明の犠牲でも殉教でもない、失望し続けるシステムの呪い。
悲しいかな、このアルバムはいかなる意味でも政治的なものと考えるべきではない。ある夜、儀式的なダンスが外的要因によって中断され、曲が壊れてしまった小さな村へのトリビュートであり、無邪気さと痛みの間で揺れ動くダンスである。
HULUBALANG – BUNYI BUNYI TUMBAL
Label : Drowned By Locals
Release date : June 26 2023
Pre-order : https://drownedbylocals.com/album/bunyi-bunyi-tumbal
Tracklist
1. Piso
2. Sengatan
3. Cerca
4. Hitam
5. Sayat
6. Liang
7. Gendang Ria
8. Sungsut
9. Malasa
10. Kemaut
11. Tungkai
12. Budakkawan (feat. Saintmarry)
13. Bucur
14. Cakar
category:NEWS
tags:HULUBALANG
2020/10/08
今秋リリース HEADZが関西を拠点とした新たなレーベル〈Leftbrain〉をスタートする。〈Leftbrain〉はこれまでにHEADZにて、goatや空間現代などのリリースを担当してきたスタッフによる新たなレーベルライン。 さらにレーベル第一弾として、SjQの11年振りとなる新作アルバムを今秋にリリースすることも発表された。SjQは、2003年に杉本佳一のcubic musicよりデビューし、虹釜太郎の360°Recordsのコンピに参加、2009年にHEADZより『Animacy』を発表して以降は、映像作家のKezzardrixとのプロジェクト「SjQ++」で、オーストリア・リンツの芸術祭Ars ElectronicaにてAward of distinctionを受賞、あいちトリエンナーレに出演するなど、多方面で活動してきた。今回発表されたアルバムは音楽作品としてはなんと11年振り。 また、他にはgoatの日野浩志郎による新プロジェクトや、荒木優光と、DJのDISTEST、neco眠るの栗原ペダルによる3人組「NEW MANUKE」の初のアルバム・リリース等を予定している。SjQの新作アルバムの予告編ともいえるティザー音源を公開。 Leftbrain Bandcamp : https://leftbrain.bandcamp.com/ Twitter : https://twitter.com/leftbrain_kyoto Instagram : https://www.instagram.com/leftbrain_kyoto/
2020/03/19
『HOXXXYA』より 上海ALLを中心に広がりを見せる〈SVBKVLT〉から去年リリースしたアルバム『HOXXXYA』が世界的に注目を浴びたプロデューサーKasimynとパフォーマー/ボーカルIcan HaremによるインドネシアンレイヴデュオGabber Modus Operandi。 昨年のWWW年越しイベントで待望の(一度延期になっているから余計に)初来日を果たし、強烈なパフォーマンスを我々に見せてくれた彼らのアルバムから冒頭曲「Genderuwo」のMVが公開。吊るされた鶏の足、少年の目の上のSDカード、投げつけられる卵など奇妙な儀式の映像に乗る、デスメタル、ハードガムラン、Dangdut Koplo(インドネシアのダンス歌謡曲)、Asian Dope Boysが手がけたカバーのような混沌とした風景を我々はただ頭の奥で受け止めるしかない。 またAsian Dope Boysの新作パフォーマンス「TRANCE」にも参加しており、近日中にGMOバージョンの「TRANCE」トレイラーが公開される予定。 Gabber Modus Operandi – “HOXXXYA” Label : SVBKVLT bandcamp : https://svbkvlt.bandcamp.com/album/hoxxxya Tracklist 1. Genderuwo 2. Semeton 3. Kon 4. Tekyan 5. Trance Adiluhunxxx 6. Calon Arang 7. Padang Galaxxx 8. Sangkakala III
2021/02/09
口には出せない呪いの言葉 インドネシア、バリ州のデンパサールを拠点にするHaremとDJ Kasimyn(aka Aditya Surya Taruna)によるデュオGabber Modus Operandiが、2018年に〈Yes No Wave Music〉からリリースしたデビューアルバム『PUXXXIMAXXX』が、Aisha Devi主宰の〈Danse Noire〉からリイシューされる。 20年代のAtari Teenage Riotか、インドネシアの奥深くで鳴るガムラン・ペンタトニック・スケール?観光業が最大の産業の国であり、メインストリーム・ハウスとテクノが音楽業界の主流である国において、ガムラン、ダンドゥット、ファンコット、ジャティランをガバやブレイクコアと融合し、危険なハードコアに変換してきたGMO。今作のタイトルは、口には出せない呪いの言葉とのこと。映像が話題を呼んだ人気曲「Dosa Besar」はもちろん、オリジナルには収録されていない未発表曲3曲を含む12曲入り。新たにTeknovoidとNiels Wehrspannによってカバーアートも一新された。 https://www.youtube.com/watch?v=Gnsjcu6G8E4&t=215s Gabber Modus Operandi – PUXXXIMAXXX Label : Danse Noire Release date : 19 March 2021 Pre-order : https://dansenoire.ffm.to/puxxximaxxx Tracklist 1. Sangkakala 2. Nyonyon Rangda 3. Kerjakaki Jawa 4. Hey Nafsu 5. Pariah 6. Jathilan Titan 7. Goroxxx 8. Pukat Harimau 9. Dosa Besar 10. Balap Liar (Exclusive Bonus) 11. Ketewel (Exclusive Bonus) 12. Melayu Boleh Neraka
20年代ネオの高みへ more
18年の歴史を紐解く more
内省的空気と身体性ハイブリッド
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