2023/02/22
創造無限カーニバル爆誕
Tianzhuo Chen (Asian Dope Boys)が、2022年にハンブルグのKampnagel Theatreで開催した12時間公演を収録したTRANCE BANDのスペシャルライブ盤『Entrancing』が〈SVBKVLT〉よりリリースされる。TRANCE BANDのメンバーは、Dis Fig、Felix-Florian Tödtloff、KIM KHAN、Gabber Modus Operandi、CITYからなり、デジタルリリースには各アーティストの新曲が付属する。今週末ベルリンのKomische Operで行われるTRANCEの公演で本作のレコードが先行発売。
共同作業による表現よりも個性を優先させる傾向がますます強まっている世界情勢の中で、TRANCEは異彩を放つプロジェクト。Asian Dope Boysの活動で知られる中国の複合芸術家Tianzhuo Chenが主導するTRANCEは、常に進化するラインナップと同様に芸術的に不定形で、国境やタイムゾーンを越えて揺らめく。2019年、Tianzhuo Chenの個展の一環として北京で公開されたこのプロジェクトは、生きることと死ぬことの変化した状態を調べ、その概念が示唆する音、感覚、身体、空間について熟考した12時間の持続型パフォーマンスであった。COVID-19の制限により3年間保留されていたTRANCEは、最終的に昨年ハンブルグのKampnagel Theatreで初演され、3日間のセレモニーとして上演された。今回のTrance Bandは、ベルリン在住のノイズメーカーでボーカリストのDis Fig、インドネシアのGabber Modus Operandi、ミュージシャンでMCのKIM KHAN、ギターリストでエンジニアのFelix-Florian Tödtloff、バンクーバー在住のパーカッショニストでプロデューサーのCITYで構成されている。Tianzhuo Chenは、各アーティストのユニークなエネルギーを結集させ、それぞれのスキルを際立たせながら、バラバラの状態では実現できないようなアイデアを押し出すライブを演出した。
『Entrancing』は、ハンブルグでのセッションのライブ・ドキュメントであり、2年間停止していたプロジェクトに再び火をつけることを可能にしたパフォーマティブな花火によってパワーアップした。これまでのTRANCEと同様、空間は異質な風景へと変化し、集団は厳密に管理されながらも創造的無限カーニバルを繰り広げることができた。音楽的Uターンは、泥と霧に覆われた屋外の川をアリーナに、あるいは汗臭いナイトクラブに作り変える記念碑的なステージのオーバーホールを伴って行われた。このような演劇的インパクトは、レコードではそれほど明確に視覚化できないが、音楽的なサインは、魅力的な輪郭を提供するのに十分な力強さを持つ。There’s a Ghost in the Lantern “の魅力的なエレクトロ・アコースティック・プラックと共鳴するサステインの音色が、”Ylva’s Theme “のシネマティック・ドローン・メタルに流れ込むとき、TRANCEの物語に引き込まれないわけにはいかない。ステージライトは、この漠然としたグループが、彼らの個人的な物語を刺激的で相乗効果のある詩に書き換えるとき、尋常ではない強さで明滅する。
“何かが変わる!”
音楽的芸術的な慣習に縛られることなく、TRANCEは地下室、ギャラリー、劇場を飛び出して、新しい何かを表現する。爽やかで、ウィットに富み、爽快で、予測不可能な何か。
TRANCE BAND – Entrancing
Label : SVBKVLT
Release date : March 3 2023
Format : LP + digital
Tracks 1 – 10 recorded live at Kampnagel Theatre, Hamburg, 2022.
Live Recording: Sebastian Meyer
Mixing: Felix-Florian Tödtloff
Mastering: Raphael Valensi
Artwork: Felcia Chen, Kieren Loftus, Tianzhuo Chen
https://svbkvlt.bandcamp.com/album/entrancing
Tracklist
1. Uncle
2. There’s a Ghost in the Lantern
3. Ylva’s Theme
4. Soft and Black
5. (Enter) Hell
6. Trance Genesis
7. Shaolin Affliction
8. A Seagull’s Hymn
9. Nutz
10. My Fortress
11. Felix-Florian Tödtloff – Arabesque [digital only]
12. Felix-Florian Tödtloff – Cinnamon Drone [digital only]
13. KIM KHAN – Verdoyant [digital only]
14. Dis Fig – Doll Parts [digital only]
15. Gabber Modus Operandi – Larung [digital only]
16. v1984 & City – Parallel Phrases [digital only]
category:NEWS
tags:Tianzhuo Chen / TRANCE BAND
2021/09/15
パフォーマンス×インスタレーションのハイブリッド空間 パフォーマンスから映像、デザイン、ファッション、電子音楽、宗教まで、ジャンルやメディアを自由に横断する中国ミレニアル世代の旗手、Tianzhuo Chen。彼の作品では、ひとつのパフォーマンスが独立した映像作品となり、そこからさらにオブジェや絵画、空間と融合し、新たな(創造的)作品へ進化していくことが多い。 Tianzhuo Chenが今回発表する最新作『牧羊人』も、複数の過去作品をリミックスし、進化させたパフォーマンス×インスタレーションのハイブリッド空間となる。中国語で“羊飼い”を意味するタイトルは、多くの宗教において「失われた魂の探究」を意味するメタファーであり、転じて精神的変容の出発点を象徴する。最新の映像作品『The Dust』を用いて構成されるメインギャラリーは、神秘的な宗教儀式とレイヴパーティーが混淆する祝祭的空間となり、鑑賞者が精神世界を旅するための格好の舞台装置となることだろう。オープニングの週末には、Tianzhuo Chenがディレクションする3時間に及ぶ音楽ライブとDJパフォーマンスも開催される。 10月2日はEartaker、Prettybwoy、10月3日はMars89、¥ØU$UK€ ¥UK1MAT$U、そして両日にVMO (a.k.a. Violent Magic Orchestra)の出演が決定。さらなる恍惚とトランスの世界へどっぷり身を浸し、自らの自我を解き放ってみてはいかがだろうか。 [展示] 10.1 (金) 16:00-20:00 10.5 (火) – 10.31 (日) 11:00-19:00 (月曜休館) [ライブパフォーマンス] 10.2 (土) 16:00 10.3 (日) 16:00 上演時間180分 (予定) 出演: 10.2 (土) Eartaker, Prettybwoy, VMO (a.k.a. Violent Magic Orchestra) 10.3 (日) Mars89, VMO (a.k.a. Violent Magic Orchestra) , ¥ØU$UK€ ¥UK1MAT$U *10.2, 3はライブパフォーマンス準備のため展示は公演チケット購入者のみ入場可。 【ライブパフォーマンス注意事項】 ・13歳未満入場不可 ・公演日はチケット購入者のみ15:30から展示をご覧いただけます。 京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA 展示:無料 公演チケット ●前売り 一般:3500円 25歳以下:3000円 高校生以下:1000円 ペア:6500円 ●当日 前売り料金+500円 詳細 : https://kyoto-ex.jp/shows/2021a_tianzhuo-chen/
2020/03/17
本日リリース Rabit主宰〈Halcyon Veil〉、JS Aureliusらの〈Ascetic House〉、NYの〈PTP〉などから作品を発表するWill BallantyneのプロジェクトCityが2曲入りの作品『Trance Cult Metal』を急遽リリース。 本作は圧倒的なヴィジュアルと狂気に満ちた表現で、これまでにAïsha DeviのMVとヴィジュアル、Berghainで〈Janus〉とのパーティー、Yousuke Yukimatsu主催パーティー「TRANS-」などとコラボレーションも行ってきた現代中国アート界の先鋭Tianzhuo Chenが主宰するアートコレクティブ〈Asian Dope Boys〉のパフォーマンス作品「TRANCE」のサウンドトラックの一つ。印象的なギターはWill Ballantyne自身によるもの。アートワークはCollin Fletcherが担当。 現在、『Trance Cult Metal』から「Disorginaztion」を使用した「TRANCE」のトレイラーがTianzhuo ChenのVIMEOにて公開中。また今後、Dis Figバージョン、Gabber Modus Operandiバージョンのトレイラーもそれぞれ公開される予定。 City – “Trance Cult Metal” bandcamp : https://citymusic33.bandcamp.com/album/trance-cult-metal Tracklist 1. Piloted 2. Disorginzation Production, recording, guitar—Will Ballantyne Sigil—Julian Butterfield Artwork—Collin Fletcher Mastering—Aaron Wharton
2020/03/10
トレイラー公開 その圧倒的なヴィジュアルと狂気に満ちた表現で、これまでにAïsha DeviのMVとヴィジュアル、Berghainで〈Janus〉とのパーティー、Yousuke Yukimatsu主催パーティー「TRANS-」などとコラボレーションも行ってきた現代中国アート界の先鋭Tianzhuo Chenが主宰するアートコレクティブ〈Asian Dope Boys〉がパフォーマンス作品「TRANCE」を発表。 死と儀式の実験パフォーマンスと言える「TRANCE」には〈Halcyon Veil〉や〈Ascetic House〉などから作品を発表するWill Ballantyneのプロジェクト”City”、NYの〈PTP〉からリリースされたアルバム『PURGE』も話題になり、昨年は来日公演を「K/A/T/O MASSACRE」で敢行した”Dis Fig”、同じく昨年に上海の〈SVBKVLT〉からリリースされたデビューアルバム『HOXXXYA』が話題になり、WWWのニューイヤーパーティー「INTO THE 2020」で初来日を果たしたインドネシアの”Gabber Modus Operandi”の3組が「TRANCE」の為にサウンドトラックを提供。 先行でCityの新曲「Disorginaztion (Trance Cult Metal)」を使用した予告がTianzhuo ChenのVIMEOにて公開。また今後、Dis Figバージョン、Gabber Modus Operandiバージョンの予告もそれぞれ公開される予定。さらに来月には「TRANCE」のワールドツアーの日程も発表される。 詳細:http://tianzhuochen.com/archives/1661
受け手の自由に寄り添う作品
more
SoundCloud発、中国ラップスター more
東京・大阪を回るジャパンツアー開催
more