ナイルの悪魔|Authentically Plasticがデビューアルバム『Raw Space』を発表

カンパラ在住の音響催眠術師

 

 

セレクター、プロデューサー、ビジュアルアーティスト、パフォーマー、オーガナイザーとして、Authentically Plasticは、ウガンダの首都カンパラのアンダーグラウンドダンスミュージックシーンにおいて、急速に重要な存在となった。

 

NsasiとTurkanaと共に主催するクィアコレクティブ〈Anti-Mess〉は、自由と表現のための不可欠なスペースとなり、サウンドとコミュニティの両方で多様性の哲学を体現し、性的指向、背景が異なる多様な人々を集め、一緒に体を動かし汗をかく。

 

「”RAW SPACE” はカオスとチャンス、官能と激しさに根ざしたアルバムで、自由であると同時にタイトにコントロールされたサウンドを奏でる。ジャンルを破壊するDJとしての地位を確立し、2019年9月のNyege Nyegeフェスでの豪快なパフォーマンスを経て、ウガンダの政治家から「ナイルの悪魔」とまで呼ばれるカンパラ在住の音響催眠術師Authentically Plasticは、デビューアルバムにディガーのリテラシー、活動家の意思、そして遊び心をもたらした。

 

Authentically Plasticは、クリエイティブなツールとしての偶然性に惹かれている。全知全能の天才という考えを押し殺し、代わりに芸術性を促進剤としてアプローチし、並列するミスマッチなリズムの事象を解きほぐす。その音楽的プロセスは、混沌のムードから始まり、肉付けされた構造をポリリズムの突然変異に成形しようとする。東アフリカの革新的な音楽風景から影響を受け、シュールリアリズムの探求心でそれを補強していく。

 

オープニングトラック「Aesthetic Terrorism」では、荒削りなインダストリアルリズムが、不協和音のシンセブラストとアシッドなアルペジオに対して機械的にぶつかり合う。作品にはテーマの一貫性があるが、無数の影響は灰になり、逆の印象とゴーストリズムを残す。Authentically Plasticは、『RAW SPACE』を描くにあたって、音の平面性に魅了された。西洋の芸術には被写界深度へのこだわりがあり、それが音楽にも伝わり、強度を奪っていることに気づいた。このアルバムは、深さを捨て、音を肉欲的に擦り合わせ、新鮮で予期せぬものを生み出す実験。

 

 

Authentically Plastic – Raw Space

Label : Hakuna Kulala

Digital – September 16th, 2022 / Vinyl – October 7th, 2022

Pre-order : https://hakunakulala.bandcamp.com/album/raw-space

 

Tracklist

A1 / 1. Aesthetic Terrorism

A2 / 2. Anti-Fun

A3 / 3. Paranoid Intuition

A4 / 4. Spine Jolt

B5 / 5. Buul a’Nyich

B6 / 6. Sakata

B7 / 7. Instigator Barbie

B8 / 8. Buul Okyelo

B9 / 9. Chaosmos

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