Nirvanaが “ネヴァーマインド・ベイビー” の30年越しの告発に対して公式に反論

「シリアスではない」「時効を過ぎている」

 

 

Nirvanaの代表曲「Smells Like Teen Spirit」も収録されている2ndアルバム『Nevermind』。先月には30周年記念エディションも発売されたこのアルバムのアートワークは、プールに潜った裸の赤ちゃんと針にかかった1ドル札を写しており、Nirvanaの象徴的なカバーの一つである。

 

そのカバーモデルとなった元赤ちゃん、現在30歳のSpencer Elden(スペンサー・エルデン)が、今年8月にNirvanaの生存するメンバーDave GrohlとKrist Novoselic、Kurt Cobainの遺産管理団体とCourtney Love、アートワークを撮影した写真家Kirk Weddle、リリース元の複数のレーベルに対して、『Nevermind』のアートワークは連邦児童ポルノ法に違反し、児童の性的搾取を行ったと訴えた。アメリカの法律において、性的ではない乳児の写真は通常、児童ポルノとは見なされていないが、1ドル札があることで、乳児がセックスワーカーのように見えると主張。Spencer Eldenの30年越しの告発によると、この作品によって傷つけられ、これからも傷つき続けると説明し、生涯にわたる精神的苦痛や収入能力の喪失、教育上の進展を阻害、過去および将来の精神的治療費など、各人に対し15万ドル(約1650万円)の損害賠償を求めている。

 

今回、Nirvana陣営はこの訴訟に対して、「シリアスではない」「時効を過ぎている(児童ポルノの法律には10年の時効があり、被害者が違反行為そのものやそれによる被害を発見したときから始まる。)」と、初めて公式に回答を示した。

 

「Nevermindのカバー写真は1991年に撮影されている。遅くとも1992年までには世界的に有名になっていた。Eldenが供述しているように、2011年よりずっと前から、Eldenはこの写真のことを知っており、写真の中の赤ん坊が自分(他の誰かではなく)であることも知っていた。彼は何十年も前から、想定されている「違反」と「傷害」の両方の事実を完全に認識していた。」

 

また、Eldenがギャラと引き換えに何度もアートワークを再現し(アルバムの10周年、20周年、25周年記念には、水着を着てプールに飛び込んでオマージュ写真を撮影している)、胸にはアルバムタイトルのタトゥーも入れるなど、アートワークのイメージを受け入れ、それによる名声と利益を得てきたと指摘している。

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