2021/11/09
社会情勢や生活に浸透しているもの
ニューヨーク在住のDJ Healthyが自身のレーベル〈Will Records〉を立ち上げ、第一弾作品として食中毒センターのアルバム『Hakimakuri Olympic』のリリースを発表。
食品まつり a.k.a foodmanとHair Stylistics (中原昌也)によるコラボレーション・プロジェクト「食中毒センター」。2人は、DJ Healthyがかつて働いていたSuperDeluxeで2017年に出会った。
荒れ狂う凶悪なサウンドとインプロビゼーションの瞬間を織り交ぜた作品は2020年夏に幡ヶ谷Forestlimitでレコーディングされた。即興演奏とオーバーダビング/サンプリングを繰り返して構築され、不完全さ、反抗の精神、ブラックユーモアなどが強調されている。また、現在の社会情勢や彼らの生活に深く浸透しているものを反映し、またそれらを背景に置いているとのこと。
食中毒センター – Hakimakuri Olympic
Label : Will Records
Release date : 3 December 2021
Buy : shokuchudokucenterfoodpoisoncenter.bandcamp.com/album/hakimakuri-olympic
Tracklist
1. Iyashisa
2. Zuru Zuru
3. Iede Shimasu
4. Super Life
5. Death Hole
6. Wild Shokuchu Style
7. R.O.R
8. Dan Dan Harmony
9. Tanoshisa
category:NEWS
2024/01/18
エモーショナルな共鳴を見つけようとしてるだけ Vegynがアルバム『The Road To Hell Is Paved With Good Intentions』を発表。リリースは自身が主宰する〈PLZ Make It Ruins〉からとなり、アルバム発表にあわせてニューシングル「The Path Less Travelle」とビデオを公開。90年代00年代初頭の美しいエレクトロニカを彷彿とさせるノスタルジックな楽曲で、Joshua Gordon監督による粗くローファイなミュージックビデオはサウンドにマッチしている。 プロデューサー、DJ、デザイナー、レーベルオーナーと様々な顔を持つVegynことJoseph Winger Thornalley。2022年には70曲以上を収録したミックステープ『Don’t Follow Me Because I’m Lost Too!!』を発表し、昨年にはフジロック出演も果たした。彼は、本作に取り組むにあたって、本人が言うところの「いくつかの標準以下の作品」、つまり日の目を見ることのないレコードを何枚か作ったことで、古いパターンから脱却する必要を感じたという。洗練されたサウンドや、広大でオープンエンドなアイデアの代わりに、不完全さを許容したことで、一つ一つの楽曲が高揚感と不気味なメランコリアの間で綱渡りするような、 精巧に作り上げられた作品が誕生した。 本作『The Road To Hell Is Paved With Good Intentions』は、自由奔放な実験空間から生まれた。世界各地のスタジオ、リビングルーム、ホテルの部屋などで新曲を書き上げた。 他の作品と同様、本作のタイトルも曖昧さに満ちている。直訳すると「地獄への道は善意で舗装されている」となるこの言葉が、実際に何を意味するのかを考えたとき「正しいことをすることで、かえって問題を増やしてしまう」といったことや「良いことをしようという頭の中の考えは何の役にも立たない」といった考えがVegynの頭に浮かんだ。いずれにしても、意図と行動の間にある分裂を捉えた言葉だと彼は説明している。 今作では、トレードマークでもある独特の華やかさやBPMの変化よりも、メロディーや曲構成に重点が置かれており、それが完成度の高さにつながっているのは間違いないが、それでもVegynらしい皮肉の効いたユーモアやノスタルジックな瞬間は作品全体に散りばめられ、それがVegynのすべての作品に共通する多幸感とメランコリーの絶妙なバランス、そして慰めと安らぎをもたらしている。 「実験し続けることで、自分が求めているものを表現する方法を自分なりに作り上げてきた。僕はただ、エモーショナルな共鳴を見つけようとしているだけなんだよ。」 – Vegyn Vegynの最新作『The Road To Hell Is Paved With Good Intentions』は、国内盤CDとデジタル/ストリーミング配信が4月5日、輸入盤が5月24日にリリースされる。国内盤CDには、解説書と歌詞対訳が封入され、ボーナストラック「Goodbye!」が追加収録される。LPは通常盤(ブラック・ヴァイナル)に加え、特殊パッケージの数量限定盤(シルバー・ヴァイナル)の2形態で発売される。 Vegyn – The Road To Hell Is Paved With Good Intentions Label : PLZ
2020/07/26
本日リリース 空蟬 (Cicada Shell)とT5UMUT5UMUがキュレーションしたコンピレーションアルバム『Quantization』が、7777 の天使などもリリースするベルリンの〈Soul Feeder〉から本日リリースされた。 本作の企画は2020年1月に、”2020年”というデジタル情報化、バーチャルが現実となる時代をテーマとして始まったが、企画のスタート後に新型コロナウィルスが拡大し、本作は大きすぎる問題へと直面した。 2020年に入り、バーチャルの存在が「現実」を作り出す例が随所に表れている。作り物がリアルを生み出す時代の中、メディアは単に現実を媒介するものではなく、それ自体が「現実」を作り出すものとなった。バーチャルの存在である初音ミクのCoachella 2020出演、AIによる2pacや美空ひばりを現代に蘇らせるプロジェクト、マトリックス4の公開。大量生産・消費社会、情報化によってすべてのものがデジタルに置き換えられる現代だからこそ、アナログが生み出す適度なランダムさやズレなどの不完全さが皮肉にも新鮮に思える。このコンピレーションアルバムでは、クオンタイズされた社会に対して「不完全さ」を表現することをコンセプトとしている。 VA – Quantization Compilation Label : Soul Feeder Release date : 25th July 2020 Bandcamp : https://soulfeeder.bandcamp.com/album/quantization Tracklist 1. LSTNGT – Hyper Clean Room 2. Millia Rage – Prince Hologram 3. 玉名ラーメン – awai 4. WRACK – Unfinished+Ha 5. wa?te – prna 6. Kelvin T – 13Eight 7. T5UMUT5UMU – What’s Outside The Simulation? 8. 011668 & GG Lobster – gggggg3g3g33 9. wristboi –
2024/03/12
AVYSSで収録曲「airborne」プレミア公開 innerinnerlifeのアルバム『ILYSM』は、生きてきた完璧な瞬間、そしてこれから訪れるその瞬間をテーマにしている。視線を戻し、ノスタルジアの震えるような抱擁を甘受し、過去を再訪することと、そこに留まることの境界線。10代のエピファニー、音楽が誘う最初の鼓動のスキップ、呼吸、囁き、感情、振り返って初めて実現する夢の眩しさ。 親密で煌びやか、羽のように軽やかなドリフトアウェイ「this reminds me of U」と「if u want」は、雨で曇った窓から差し込む朝の光のように。Mikey Enwrightの日記的な瞑想「airborne」は、舞い上がりながらインストゥルメンタルの上で、渦を巻いてため息をつく。「what rhymes with getting by」や「if life was soft」は、柔らかく紡がれたガーゼに包まれているようで、記憶のように繊細。このアルバムは、起こったことに取り組み、次に起こることに頭を高く掲げている。癒し、そして引き離す。人生は不完全だが、完璧を秘めている。 innerinnerlife – ILYSM Label : Transatlantic Release date : March 22 2024 https://transatlanticrecords.bandcamp.com/album/ilysm Tracklist 1. this reminds me of U 2. what’s left inside your mouth (feat. dpe0) 3. goodnight prom queen 4. airborne (feat. Mikey Enwright) 5. if u want 6. what rhymes with getting by 7. bleib 8. drēm (feat.
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