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Hirakish interview

来日公演直前。LAのミステリアスアクトへ10の質問。

 

 

LAのミステリアスアクトHirakish。来日公演を控え、このひと月ほど多くの情報が飛び交ったが彼のクラブフィールドでロックンロールを表現する在り方をはじめ、その多くは未だ謎めいている。そこで本人へ10の質問をぶつけた。

 

interviewed by speedy lee genesis

translated by 海法 進平

 

 

Hirakishはルイジアナ州ニューオーリンズにて少年期を過ごした。マルディグラで有名なこの街はジャズのルーツであり、セカンドラインファンク、プロフェッサー・ロングヘア……現代の米国のブラックミュージックの礎となる音楽を生み出してきた。

 

あなたの未来的なクラブミュージックサウンドと、ロックミュージックのサウンドを、かつてないバランスでハイブリッドした音楽をやっていますね。あなたがブルース、ジャズ、ロックンロールの源流として重要な街ニューオーリンズで育ったことは、あなたの音楽性に関係していますか?

 

Hirakish – そうだね!ニューオーリンズは芸術と音楽が進むにつれて、非常に幅広い文化の概念を持っていると思うけど、僕は父親がこの種の音を作り出したのではないかと思う。Black Velvetを聞くと、スケートボード、ロック・ジャズやヒップホップに夢中になっていた父親と一緒に成長しているような音楽のスタイルだってことがわかる。あとプリンスとか他のレジェンドの影響もあるけど、ロックで言えば父親の影響が一番大きいかな。

 

 

そして彼はLAへ移り住むが、彼のこれまでの活動はその多くが謎に包まれている。

 

あなたは2018年に音楽的な注目を集めたが、それまでの音楽のキャリアは謎に包まれている、特に日本には。2018年以前のあなたはどんなことをしていましたか?

 

Hirakish – 確かに音楽シーンにで出てきたばかりだけど、僕の目標は今のソーシャルメディアのエゴの世界と混同しないよう、僕が何者であるかというリアルなアイデアをキープすることなんだ。僕はHood By Air (HBA)からキャリアを始めたんだけど、HBAは現在のアーバンなファッションになった世界で最初のブランドで、その広がりがストリート・ウェア、ハイ・ファッション、ブラックのゲイ・カルチャーを通じてアンダーグランドと世界を繋げてくれたと思う。そこから僕のようなHirakishというアーティストの存在が生まれ、Yves tumor、Andre Bato、HBAのSean Oliveと近しい友達になったね。自らの足でファッションの世界へと踏み出すキャットウォークもいいけど、僕はアーティストとしてミステリアスな存在でもありたくて、それがアーティストが起こせるマジックようなものだったと思うんだけど、今はみんなが秒単位でソーシャルメディアに自分をポストしていくわけで。。面白おかしくしてたくさんのフォロアーを作ったり、見てもらうことよりも、素晴らしい音楽とアートであると世界から見てもらうことが僕にとっての価値だと思ってる。

 

 

2017年ごろから音楽方面の活動が熱を帯び始めたHirakish。2018年8月リリースのEP「Black Velvet」が、先鋭的なブラックエレクトロミュージックとして話題となった。彼の音楽は、自身のビジュアルが雄弁に語っているように、非常にファッショナブルだ。

 

あなたの音楽性は多層的だがファッショナブルでもある。多くのインスピレーションの源を想像してしまうが、あなたが特に大きく音楽的に影響を受けたものは何ですか?

 

Hirakish – 最も自分の音楽が影響を受けたものは、自分が注ぎ込むソウルが世界にどのように取り込まれるかというマインドで、もし僕が人々が思う存在になり、僕が彼らに感じてほしいことを感じてくれるならば、僕はそのために最善を尽くします。Black Velvetでいうとマイルス・デイビスの『Sketches of Spain』かな。

 

Liquid Zeezusは2019年の初期ファンカデリック(エディ・ヘイゼル)の感覚、ダークなブルースロックの衝動を感じさせながらも、モダンなデジタルサウンドのアレンジですね。かなりユニークな楽曲です。あなたにとってこの曲やEP「Black Velvet」はどんな意味を持ちますか?

 

Hirakish – Liquid Geezusはファンカデリックスと映画のサウンドトラックをベースにしていて、自分が漫画になるとどのように採点されるのかというイメージの中で作られ、誰もロック・アーティストを気にしなくなった今のアメリカにおいて、ロックンロールがブラック・カルチャーの中で死んでいること、その昔セックス、ドラック、そしてお金の象徴として存在していたロックへの愛を示したものでもある。

 

 

Hirakishは2018年末から多くの時間を、Yves Tumorと共に過ごしている。二人の関係性とは。

 

2018年末から何度もYves Tumorとジョイントライブをしていますね(コーチェラフェスを含め)。その模様は日本でも一部で噂になった。彼とあなたはどんな関係なのですか?また親交を深めるきっかけなども知りたいです。

 

Hirakish – Yves TumorとはCoachellaで一緒にプレイして素晴らしい時間を過ごせた。僕らは日本文化を愛してるし、僕らが提唱するロックンロールとそのビジョンを愛してくれることは僕らにとってとても意味深いものなんだ。

 

View this post on Instagram

@mowalola

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Hirakishは以前よりファッションモデルや俳優としてもキャリアを築いてきた。野蛮で知性を覆い隠すような佇まいが魅力的だ。

 

あなたは、telfarやmowalolaといった黒人としての文化に意識的な拡張を促しているファッションブランドでモデルをしたり、ステージ衣装に取り入れたりしていますが、彼らとの関係についても知りたいです。

 

Hirakish – 黒人が発信するファッション・ブランドHBAと共に働けること最高だし、Telfar、Parisjoyは新しいデザイナーで、今晩のパフォーマンスでも着るよ。彼はらはインスピレーションを受けるアイデアでもある。MOWALOAも最近のお気に入りのブランドのひとつで、僕らは皆、楽しむための世界を創造することが大好きで、僕はファッション・スケートの会社もYves Tumorと運営してるんだ。

 

 

そして現在自身のmixtapeのリリースも間近に迫っているようだ。5月17日(昨日!)に先行シングル「Beautiful」がリリースされた。

 

現在、mixtape(アルバム)を制作中だとinstagramでポストしていたが、それはどのような内容になりそうでしょうか?

 

Hirakish – 新しいミックステープは、Neptunesの90年代のサウンドとn.e.r.dに対する私の愛を示したもので、WWWの横にあるBAPEも意識してる。

 

 

新しいmixtapeはどのような形でリリースされますか?(日程、レーベルなど、答えられる範囲でいいので教えてください)

 

Hirakish – まだ制作中で、どうやって出すかはまだかわからない。どこともサインしてないし、日本のレーベルと仕事ができたら最高だね。

 

 

終わりに(彼のビジョンについて)

 

今現在の世界の音楽のシーンについて思っていることはありますか?そしてあなたがこれから前進させたい音楽、芸術とはどのようなものですか?

 

Hirakish – 今の音楽シーンについては、みんながソーシャルメデイアで好きなことをしていて、そこに自分自身のファンを作ることが出来ていくのを見れるのは素晴らしいよね。ただ僕はCDプレーヤー、VHSテープ、昔の電話といった古いコミュニケーションやメディアが好きなんだけど(笑)

 

今回の来日公演にあたって何かメッセージがあればお願いします。

 

Hirakish – 心を開いて愛しあいたいね!世界には幸せな人々が必要であり、僕らは皆、スーパースターのように毎日の中で自分たちを目覚めさせるビジョンを見つけていく必要があると思うんだ。

 

 

Hirakishは本日5月18日、WWWβで行われるオールナイトパーティー「Neoplasia2」に出演する。

 

 

Neoplasia2

 

2019/05/18 sat at WWWβ

OPEN / START 24:00

ADV ¥1,800@RA | DOOR ¥2,500 | U23 ¥1,500

 

出演

Hirakish

Minchanbaby

ALMA

DJ HONEYPANTS

1-DRINK

speedy lee genesis

 

※You must be 20 or over with Photo ID to enter.

https://www.residentadvisor.net/events/1257610

 

 

Hirakish バイオグラフィー

ルイジアナ州ニューオーリンズ出身。現在はLAに在住。90年代にスケーター、ミュージシャンであった父親の影響でスケーター文化、音楽とビジュアルアートに触れる。音楽活動と並行してHirakish Ranasaki名義でファッションモデル、俳優としても活動。2017年の映画Good Timeにもクレジットされている。LAとニューオーリンズに拠点を置くDIYコレクティヴPINK ROOM PROJECTに所属しつつ音楽活動を本格化。2018年8月にロンドンのレーベルNyx Unchainedから、デビュー12インチシングルBlack Velvetをリリース。デヴィッド・ボウイや初期ファンカデリックから多大なインスピレーションを受けたこのシングルは一部で話題となり、2018年末にYves Tumorのワールドツアーにジョイントアクトとして招聘され、翌19年にかけて帯同する。2019年最大の注目を集めるアーティストの一人へ。近日某レコードレーベルよりリリースを控える。ロックスター。

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2019/05/18

Hirakish interview

来日公演直前。LAのミステリアスアクトへ10の質問。

 

 

LAのミステリアスアクトHirakish。来日公演を控え、このひと月ほど多くの情報が飛び交ったが彼のクラブフィールドでロックンロールを表現する在り方をはじめ、その多くは未だ謎めいている。そこで本人へ10の質問をぶつけた。

 

interviewed by speedy lee genesis

translated by 海法 進平

 

 

Hirakishはルイジアナ州ニューオーリンズにて少年期を過ごした。マルディグラで有名なこの街はジャズのルーツであり、セカンドラインファンク、プロフェッサー・ロングヘア……現代の米国のブラックミュージックの礎となる音楽を生み出してきた。

 

あなたの未来的なクラブミュージックサウンドと、ロックミュージックのサウンドを、かつてないバランスでハイブリッドした音楽をやっていますね。あなたがブルース、ジャズ、ロックンロールの源流として重要な街ニューオーリンズで育ったことは、あなたの音楽性に関係していますか?

 

Hirakish – そうだね!ニューオーリンズは芸術と音楽が進むにつれて、非常に幅広い文化の概念を持っていると思うけど、僕は父親がこの種の音を作り出したのではないかと思う。Black Velvetを聞くと、スケートボード、ロック・ジャズやヒップホップに夢中になっていた父親と一緒に成長しているような音楽のスタイルだってことがわかる。あとプリンスとか他のレジェンドの影響もあるけど、ロックで言えば父親の影響が一番大きいかな。

 

 

そして彼はLAへ移り住むが、彼のこれまでの活動はその多くが謎に包まれている。

 

あなたは2018年に音楽的な注目を集めたが、それまでの音楽のキャリアは謎に包まれている、特に日本には。2018年以前のあなたはどんなことをしていましたか?

 

Hirakish – 確かに音楽シーンにで出てきたばかりだけど、僕の目標は今のソーシャルメディアのエゴの世界と混同しないよう、僕が何者であるかというリアルなアイデアをキープすることなんだ。僕はHood By Air (HBA)からキャリアを始めたんだけど、HBAは現在のアーバンなファッションになった世界で最初のブランドで、その広がりがストリート・ウェア、ハイ・ファッション、ブラックのゲイ・カルチャーを通じてアンダーグランドと世界を繋げてくれたと思う。そこから僕のようなHirakishというアーティストの存在が生まれ、Yves tumor、Andre Bato、HBAのSean Oliveと近しい友達になったね。自らの足でファッションの世界へと踏み出すキャットウォークもいいけど、僕はアーティストとしてミステリアスな存在でもありたくて、それがアーティストが起こせるマジックようなものだったと思うんだけど、今はみんなが秒単位でソーシャルメディアに自分をポストしていくわけで。。面白おかしくしてたくさんのフォロアーを作ったり、見てもらうことよりも、素晴らしい音楽とアートであると世界から見てもらうことが僕にとっての価値だと思ってる。

 

 

2017年ごろから音楽方面の活動が熱を帯び始めたHirakish。2018年8月リリースのEP「Black Velvet」が、先鋭的なブラックエレクトロミュージックとして話題となった。彼の音楽は、自身のビジュアルが雄弁に語っているように、非常にファッショナブルだ。

 

あなたの音楽性は多層的だがファッショナブルでもある。多くのインスピレーションの源を想像してしまうが、あなたが特に大きく音楽的に影響を受けたものは何ですか?

 

Hirakish – 最も自分の音楽が影響を受けたものは、自分が注ぎ込むソウルが世界にどのように取り込まれるかというマインドで、もし僕が人々が思う存在になり、僕が彼らに感じてほしいことを感じてくれるならば、僕はそのために最善を尽くします。Black Velvetでいうとマイルス・デイビスの『Sketches of Spain』かな。

 

Liquid Zeezusは2019年の初期ファンカデリック(エディ・ヘイゼル)の感覚、ダークなブルースロックの衝動を感じさせながらも、モダンなデジタルサウンドのアレンジですね。かなりユニークな楽曲です。あなたにとってこの曲やEP「Black Velvet」はどんな意味を持ちますか?

 

Hirakish – Liquid Geezusはファンカデリックスと映画のサウンドトラックをベースにしていて、自分が漫画になるとどのように採点されるのかというイメージの中で作られ、誰もロック・アーティストを気にしなくなった今のアメリカにおいて、ロックンロールがブラック・カルチャーの中で死んでいること、その昔セックス、ドラック、そしてお金の象徴として存在していたロックへの愛を示したものでもある。

 

 

Hirakishは2018年末から多くの時間を、Yves Tumorと共に過ごしている。二人の関係性とは。

 

2018年末から何度もYves Tumorとジョイントライブをしていますね(コーチェラフェスを含め)。その模様は日本でも一部で噂になった。彼とあなたはどんな関係なのですか?また親交を深めるきっかけなども知りたいです。

 

Hirakish – Yves TumorとはCoachellaで一緒にプレイして素晴らしい時間を過ごせた。僕らは日本文化を愛してるし、僕らが提唱するロックンロールとそのビジョンを愛してくれることは僕らにとってとても意味深いものなんだ。

 

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@mowalola

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Hirakishは以前よりファッションモデルや俳優としてもキャリアを築いてきた。野蛮で知性を覆い隠すような佇まいが魅力的だ。

 

あなたは、telfarやmowalolaといった黒人としての文化に意識的な拡張を促しているファッションブランドでモデルをしたり、ステージ衣装に取り入れたりしていますが、彼らとの関係についても知りたいです。

 

Hirakish – 黒人が発信するファッション・ブランドHBAと共に働けること最高だし、Telfar、Parisjoyは新しいデザイナーで、今晩のパフォーマンスでも着るよ。彼はらはインスピレーションを受けるアイデアでもある。MOWALOAも最近のお気に入りのブランドのひとつで、僕らは皆、楽しむための世界を創造することが大好きで、僕はファッション・スケートの会社もYves Tumorと運営してるんだ。

 

 

そして現在自身のmixtapeのリリースも間近に迫っているようだ。5月17日(昨日!)に先行シングル「Beautiful」がリリースされた。

 

現在、mixtape(アルバム)を制作中だとinstagramでポストしていたが、それはどのような内容になりそうでしょうか?

 

Hirakish – 新しいミックステープは、Neptunesの90年代のサウンドとn.e.r.dに対する私の愛を示したもので、WWWの横にあるBAPEも意識してる。

 

 

新しいmixtapeはどのような形でリリースされますか?(日程、レーベルなど、答えられる範囲でいいので教えてください)

 

Hirakish – まだ制作中で、どうやって出すかはまだかわからない。どこともサインしてないし、日本のレーベルと仕事ができたら最高だね。

 

 

終わりに(彼のビジョンについて)

 

今現在の世界の音楽のシーンについて思っていることはありますか?そしてあなたがこれから前進させたい音楽、芸術とはどのようなものですか?

 

Hirakish – 今の音楽シーンについては、みんながソーシャルメデイアで好きなことをしていて、そこに自分自身のファンを作ることが出来ていくのを見れるのは素晴らしいよね。ただ僕はCDプレーヤー、VHSテープ、昔の電話といった古いコミュニケーションやメディアが好きなんだけど(笑)

 

今回の来日公演にあたって何かメッセージがあればお願いします。

 

Hirakish – 心を開いて愛しあいたいね!世界には幸せな人々が必要であり、僕らは皆、スーパースターのように毎日の中で自分たちを目覚めさせるビジョンを見つけていく必要があると思うんだ。

 

 

Hirakishは本日5月18日、WWWβで行われるオールナイトパーティー「Neoplasia2」に出演する。

 

 

Neoplasia2

 

2019/05/18 sat at WWWβ

OPEN / START 24:00

ADV ¥1,800@RA | DOOR ¥2,500 | U23 ¥1,500

 

出演

Hirakish

Minchanbaby

ALMA

DJ HONEYPANTS

1-DRINK

speedy lee genesis

 

※You must be 20 or over with Photo ID to enter.

https://www.residentadvisor.net/events/1257610

 

 

Hirakish バイオグラフィー

ルイジアナ州ニューオーリンズ出身。現在はLAに在住。90年代にスケーター、ミュージシャンであった父親の影響でスケーター文化、音楽とビジュアルアートに触れる。音楽活動と並行してHirakish Ranasaki名義でファッションモデル、俳優としても活動。2017年の映画Good Timeにもクレジットされている。LAとニューオーリンズに拠点を置くDIYコレクティヴPINK ROOM PROJECTに所属しつつ音楽活動を本格化。2018年8月にロンドンのレーベルNyx Unchainedから、デビュー12インチシングルBlack Velvetをリリース。デヴィッド・ボウイや初期ファンカデリックから多大なインスピレーションを受けたこのシングルは一部で話題となり、2018年末にYves Tumorのワールドツアーにジョイントアクトとして招聘され、翌19年にかけて帯同する。2019年最大の注目を集めるアーティストの一人へ。近日某レコードレーベルよりリリースを控える。ロックスター。

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