異なる時代の記憶と現代の私達|MIRA 新伝統が新曲「Axsys Pandemonium」をリリース

堕天使が作った地獄の首都

 

 

東京を拠点に活動するパフォーマンス・アーティスト兼オーディオ / ビジュアル・プロダクション・デュオのMIRA 新伝統は、共同設立者であるHonami Higuchiの日本での性的虐待やセックスワークの実体験をもとに、2019年にウィーンを拠点とするレーベル〈AMEN〉から初の映像作品「Torque」を発表。その後、ナイトクラブ、ギャラリー等でのパフォーマンス、Hong Kong Community RadioやInternet Public Radioでの自身のラジオ番組のホストも務めており、Yves Tumorの日本公演のオープニングアクトを担当するなど、日本の芸術・音楽シーンの内外で認知を高めている。

 

そんなMIRA 新伝統が、新曲「Axsys Pandemonium」をMVと共にリリース。今作は幡ヶ谷Forestlimitにて毎週開催されているパーティー「K/A/T/O MASSACRE」が新しい試みとしてNFTオークションを取り入れて行った「N/F/T MASSACRE 001」で初披露されたもの。

 

 

Axsys Pandemoniumの背景

 

パンデミックが私たちの音楽シーンに与えた影響を他の人たちと同様に経験する一方で、東京、特に私たちが住んでいる渋谷では、90年代とY2Kの文化が復活し、主流の消費者主義的なファッションと音楽が中心になっていることを観察していました。

 

そこで、CCRUやMark Fisher、Kodwo Eshun等に影響を受けた時代の異なる記憶を呼び起こし、それを私たちの現在と結びつけたいと思いました。ほとんど家に閉じこもり、ネットを中心とした生活を送り、外に出て積極的に未来を見つけようとするのを待っているのです。

 

制作面では、ギャバやジャングルを彷彿とさせるようなビートに、堂々としたデジタルサウンドをデザインすることを目指しました。

 

タイトルの「Axsys」という部分は、Eshunの生徒が書いた妄言から来ています。”また、”Pandemonium “はミルトンの”Paradise Lost”に登場する堕天使が作った地獄の首都を意味しています。

 

 

MIRA 新伝統 – Axsys Pandemonium

Release date : 21 April 2021

Buy : https://mirashindento.bandcamp.com/track/axsys-pandemonium

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