無色透明なまま、生きていく|みけたはな、シングル「透明人間」をリリース

「何者にもなれず、なりたくない」10代のジレンマ

 

 

2001年生まれ、ゲーム音楽、クラシック、グランジ、シューゲイズなどから影響を受けたサウンドを制作する作曲家、みけたはながシングル「透明人間」をリリース。

 

本作は、2019年当時に制作された音源のリマスター版と、新たに再録された新バージョンの2曲で構成。「飛べないカラス」は内省的で陰を帯びたサウンド。一方「透明人間」は外へと開かれた衝動を抱く。正反対の色を持つ二つの楽曲が対となり、「何者にもなれず、なりたくない」という10代のジレンマを繊細に描く。普段はクラシックギターで弾き語りをする「みけたはな」の、諭すような歌声が幾層にも重なり、夢とうつつの淡いに漂う轟音を生み出す。ジャケットは絵師・アルテアによる描き下ろし。胸の奥から叫びたくなるような感情を鮮やかに捉えた作品とのこと。

 

以下、みけたはなコメント

 

想像力とエネルギーに満ちていて、なんでもできると信じていた。 けれど裏腹に、自己嫌悪と絶えず向き合っていた——

 

10代の頃、強い憧れと衝動性を持ってこの二曲を完成させました。 「透明人間」は当時の音源をそのままリマスタリングし、 「飛べないカラス」は当時のデモをもとに新たに録音したものです。

 

全部が欲しくて、全部が足りない。 どこへでも行きたくて、どこにも行けない。 まるで無色透明のまま、虹になろうとしている。 暴走的なジレンマを、シューゲイザーという音の奔流に 託していた当時の自分へ。

 

ようやく受け入れる覚悟ができたわたしは、 この二つの曲を対として残すことにしました。

 

どうか、まばゆい光と虹色の音と共に昇華できるように。 誰かの虹になれるように。

 

 

みけたはな – 透明人間

Release date : October 29, 2025

Stream : https://linkco.re/RNfNbayc

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