2025/08/25
時代や音楽スタイルを俯瞰で捉えた衛星画像作品
Nate AmosとRachel Brownによる異色のコラボにしてNYを拠点とするWater From Your Eyes(以降WFYE)。2023年の〈Matador Records〉からのデビュー作『Everyone’s Crushed』は批評家から高い評価を受け、The New York Times、The Guardian、Pitchfork、NME、Vogue、Wired、Rolling Stoneなど数多くの年間ベストに選出された。同作をきっかけにWFYEは、フジロックで初来日したYHWH NailgunやModel/Actriz、GEESE、Frost Childrenなど新たな”何か”が起こり始めている群雄割拠なニューヨーク・オルタナティブ・シーンの中心的存在となり、世界に誇るアンダーグラウンド・アーティストとしての地位を確立した。そんなデュオによる最新作『It’s A Beautiful Place』がリリースされた。
すでに数々のメディアで賞賛を浴びている本作は、目眩くようなクロームのように輝く作品。そのアルバムから高揚感に満ちた3rdシングル「Nights in Armor」のミュージック・ビデオも公開されている。「“Nights In Armor”は、もともと This is Lorelei 名義で作った“Grill”という奇妙な曲から始まった」とNate Amosは説明する。「リフは曲そのものよりもカッコいいと感じてたので、新たな曲にリアレンジして、ギターパートをまったく異なる文脈に置き直すために別の楽器を加えたんだ。ボーカルフックに苦戦していたのを覚えていて、ある部分では逆再生にして、そのメロディをもとにベースラインも作ったよ」と彼は語る。
最新作『It’s A Beautiful Place』は、無重力のインストゥルメンタル「One Small Step」から幕を開ける。まるで「小さな一歩(=One Small Step)」が、Water From Your Eyesにとっての大きな飛躍を予感させるかのように。このアルバムは、煌びやかなメガロポリス──時代や音楽スタイルを俯瞰で捉えた衛星画像のような作品であり、Y2K以降のポップソングを新たな視点で再構築する、壮大で意識的な旅路でもある。曲間に差し挟まれる短いインストゥルメンタルは、巨大で骨太な楽曲群を繋ぐポータルのように機能しており、「最終的には、時間と恐竜と宇宙についての作品になった」とNate Amosは語る。
今作は前作までと同様、Nate Amosの自宅ベッドルームで制作された。前作の大きな反響からライブ活動を拡大したWFYEは、インターポールのサポート・アクトとしてツアーに同行した際には、メキシコ・シティで16万人の観客の前に立ち、本作の制作においても、より本格的なライヴ・バンドのダイナミクスを念頭に置いて、作曲とレコーディングを行った。「バンドと一緒に演奏していると、そのバンドを念頭に置いて作曲したくなる。WFYEのメンバーが地下室よりも大きな場所で演奏している姿を想像して曲を作ったのは、このアルバムが初めて」とネイトは語る。
Water From Your Eyes(WFYE)の最新作『It’s A Beautiful Place』は、CD、LP、デジタル/ストリーミング配信で8月22日(金) 世界同時リリース。国内流通仕様盤CDには解説書が封入される。また、Big Love Records限定のコバルト・クリア・ヴァイナルが発売される。
Water From Your Eyes – It’s A Beautiful Place
Label: Matador Records / Beat Records
Release date : August 22 2025
https://www.beatink.com/products/detail.php?product_id=15110
Tracklist
1. One Small Step
2. Life Signs
3. Nights in Armor
4. Born 2
5. You Don’t Believe in God?
6. Spaceship
7. Playing Classics
8. It’s a Beautiful Place
9. Blood on the Dollar
10. For Mankind
category:NEWS
tags:Water From Your Eyes
2024/05/10
マジカルリアリズムと世界情勢を映し出す 時間は抽象的な概念で、古代ギリシャでは「クロノス」と「カイロス」という2つの言葉があった。「クロノス」とは、日、時間、分、秒といった計測された時間のことである。「カイロス」は出来事の連続性、私たちが生きている「時代」を指す。新しい10年が始まって以来、世界は完全に変化した。COVID-19、地震、火事、戦争、飢饉が地球を苦しめ、気候も地政学的な温度も世界中で上昇している。「新常態」あるいは「終末の時」というこの不気味な章を通して、楽観主義者であり続けることはしばしば困難である。ファンタジーは神と同様、人間の魂にとって唯一の避難所である。 Dasychiraの3年ぶりの新作は遊び場であるマジカル・リアリズムと世界情勢を映し出す。ニューエイジ・アーティストの2枚目のLPでは、私たちが知っている現実の在り方を変えようとしているテクノロジーに立ち向かっている。CRISPR-CAS9、AI、原子力科学、その他加速主義的テクノロジーは、もはや人間が主体性を持たない世界へと導こうとしている。地球は涙を流し、自然が私たちを呼ぶ。Dasychiraは、地震、日食、パンデミック、純粋な傷心を経験し、ギター、ガムラン、ヴァイオリン、ヴォーカル、シンセサイザーなどの楽器を取り入れて自分自身のカテゴリーを作り、過去3年間に制作された極めて個人的なニューエイジ・エレクトロニック・ミュージックのコレクションを届ける。『Undead』には、Golin、Embaci、Chuquimamani-Condori、数人の友人たちもフィーチャーしている。ニューアルバム『Undead』のリリースを記念して、チューリッヒ、アムステルダム、ベルリン、グラスゴー、ロンドン、パリ、アテネで大規模なヨーロッパ・ツアーを行うとのこと。 「これは “手放すこと “についてのアルバム。残っているのは、このアルバムの中で私が残すと決めた部分だけ。私にとってそうであったように、あなたにとっても癒しとなることを願っています。」 – Dasychira Dasychira – Undead Label : unseelie Release date : May 10th 2024 https://dasychira.bandcamp.com/album/undead-unsl024 https://kud.li/unsl024 Tracklist 1. Bleed and Glow 2. Shadow To Be (Magnetic) 3. Undead 4. Deoxys Connecct 5. Banyan Tree 6. See Something 7. Safe Flight 8. Tuesday 9. See Something Again 10. Expand Yourself Additional vocals by Embaci and synths by Chuquimamani-Condori on “Undead” Additional vocals by Golin on “Banyan Tree” Violin by Vivek Menon on
2025/02/15
2034年のトランス状態へ先走る様子 マルチで活動する東京在住のアーティストjvnpeyが映像作品『self faded』を公開。 遊び尽くしたようにコラージュされたコンポジションの中には音と共に時間や速度を左右させる『モノ』と全て逆転、そして未来を切り開いていく。2034年のトランス状態へ先走る様子。
2019/05/04
Falty DL主宰の〈Blueberry Records〉より6月21日リリース。 イランをルーツに持ち、NYを拠点とするバイオリニスト/プロデューサーSADAFのデビューアルバム『History Of Heat』が6月21日、Falty DL主宰の〈Blueberry Records〉よりリリースされる。 Marie Davidsonのデビューアルバム『Perte D’Identité』にも参加していたSADAFは、〈HOSS Records〉からのいくつかのシングルを経て、昨年〈Outside Insight〉からリリースされたEP『Shell』で大きく注目を浴びた。今回のデビューアルバムは、即興で鳴らされるバイオリン、シンセ、ドラムマシンにボーカルをのせて愛と欲望について語られるアルバムになっている。 自身がディレクションを務めた収録曲「Perfection」のビデオも公開。 SADAF – History Of Heat 01. L’Enfer En Pleine Lumière 02. Apparition 03. History Of Heat 04. Animal 05. Perfection 06. Tiny Engine 07. Ditectrice 08. Feed Him 09. The End (War Text) 10. Guttermoon 11. Wrong God 12. Cinéma Vérité
2025年8月15日 渋谷WWW
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iVy コンテンポラリー・パーク・オーケストラ♪としての演奏も披露
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