「手放すこと」について|Dasychiraがアルバム『Undead』をリリース

マジカルリアリズムと世界情勢を映し出す

 

 

時間は抽象的な概念で、古代ギリシャでは「クロノス」と「カイロス」という2つの言葉があった。「クロノス」とは、日、時間、分、秒といった計測された時間のことである。「カイロス」は出来事の連続性、私たちが生きている「時代」を指す。新しい10年が始まって以来、世界は完全に変化した。COVID-19、地震、火事、戦争、飢饉が地球を苦しめ、気候も地政学的な温度も世界中で上昇している。「新常態」あるいは「終末の時」というこの不気味な章を通して、楽観主義者であり続けることはしばしば困難である。ファンタジーは神と同様、人間の魂にとって唯一の避難所である。

 

Dasychiraの3年ぶりの新作は遊び場であるマジカル・リアリズムと世界情勢を映し出す。ニューエイジ・アーティストの2枚目のLPでは、私たちが知っている現実の在り方を変えようとしているテクノロジーに立ち向かっている。CRISPR-CAS9、AI、原子力科学、その他加速主義的テクノロジーは、もはや人間が主体性を持たない世界へと導こうとしている。地球は涙を流し、自然が私たちを呼ぶ。Dasychiraは、地震、日食、パンデミック、純粋な傷心を経験し、ギター、ガムラン、ヴァイオリン、ヴォーカル、シンセサイザーなどの楽器を取り入れて自分自身のカテゴリーを作り、過去3年間に制作された極めて個人的なニューエイジ・エレクトロニック・ミュージックのコレクションを届ける。『Undead』には、Golin、Embaci、Chuquimamani-Condori、数人の友人たちもフィーチャーしている。ニューアルバム『Undead』のリリースを記念して、チューリッヒ、アムステルダム、ベルリン、グラスゴー、ロンドン、パリ、アテネで大規模なヨーロッパ・ツアーを行うとのこと。

 

「これは “手放すこと “についてのアルバム。残っているのは、このアルバムの中で私が残すと決めた部分だけ。私にとってそうであったように、あなたにとっても癒しとなることを願っています。」 – Dasychira

 

 

Dasychira – Undead

Label : unseelie

Release date : May 10th 2024

https://dasychira.bandcamp.com/album/undead-unsl024

https://kud.li/unsl024

 

Tracklist

1. Bleed and Glow

2. Shadow To Be (Magnetic)

3. Undead

4. Deoxys Connecct

5. Banyan Tree

6. See Something

7. Safe Flight

8. Tuesday

9. See Something Again

10. Expand Yourself

 

Additional vocals by Embaci and synths by Chuquimamani-Condori on “Undead”

Additional vocals by Golin on “Banyan Tree”

Violin by Vivek Menon on “Shadow To Be (Magnetic)” & “Undead”

Piano by Charles Grant on “Safe Flight”

Acoustic guitar by J. Ka Ching on “Undead’

Bass guitar by Alex Deranian on “See Something”

Lyrics on “Expand Yourself” by Adriaan Martens Sr.

Mastering by Jesse Osborne-Lanthier at JO-L/H Studios

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