懐古とイノベーション|cyanide systemとImaginary Aquariumが「儚 II」を開催

4/28 阿佐ヶ谷DRIFT

 

 

かつてのネット文化の残響と、超越的な身体感覚が交錯する夜。中国から生まれ、インターネットで活動している二つの組織cyanide systemとImaginary Aquarium、再び東京で干渉(INTERFERENCE)する。

 

cyanide systemは、クラウド上に意識を転送する“仮想世界の意識移行システム”として構想されており、脳がC.Sに接続されると、肉体はその一部としてデータの演算と保存に用いられる。肉体の“削除”も可能であるという。その存在は、現実と仮想の境界を曖昧にしながら、非妥協的かつ高エネルギーな音をネットの深層から探知・抽出することを目的とした、半実体・半幻想の音楽プラットフォーム。

 

一方、Imaginary Aquariumは望月真白による、独自の幻想美学とサウンドで知られる組織。都市とネットを横断するアーティスト達の拠点であり、浮遊感とノイズが共存するその美学は、アジア各地のオルタナティブ・カルチャーと共鳴し続けている。

 

今回の共演は2回目となり、両者が再び東京に集まって、阿佐ヶ谷DRIFTにて“もう一つの意識層”を重ねる。

 

今回のラインナップには、特に遠い欧米からBulmaと011668を招待頂いた。フランス、アメリカ、スロベニア、中国、そして日本へ、時代とジャンルの輪郭を融解させるアーティストたちが集結する。

 

まず、フランスからやってきた「Suicide Club」主宰、Hard TechnoからDeconstructed clubを貫く都市侵食的なノイズ美学を描く Bulma。仮想宗教「Toyota神教」を通じた特撮×舞踏の神話構築で衝撃を与えた 011668。自分の美意識を3DCGとDJプレイで解釈し、有機的流動性をもたらす Luna woelle。野外レイヴから世界各地のクラブまで感情振幅を音化する Eichi Abe。実験イベント『無政府dystopia』を基盤にSPREADからHKCRまで境界を溶解させる tetsuya fukada。トランスとアンビエントの静謐な狂熱で上海ALLの空間を「踊る瞑想」へ導く 涼。前インターネット美学を解体するサウンド・エンジニア Axosrt2k。広東省クラブシーンでNEO Y2KとPost-tranceを結晶化し、2024年EP『Everlasting』を発表した 望月真白。最後に、VJは中国出身のzyber0nが担当。3D、ノイズ、サイバーディストーション、オルタナティブVFXが交差する映像空間を構築する。

 

ネットの奥深く、都市の片隅に、もう一つのレイヤーを。

“C.S = consciousness sync”

この夜、意識はアップロードされるーー。

 

 

cyanide system x Imaginary Aquarium pres.

儚 II

2025.04.28(月) 18:00 – 23:30

阿佐ヶ谷DRIFT / 3,000yen +1D

 

DJ

Bulma

011668

Luna Woelle

Eichi Abe

tetsuya fukada

Axorst2k

望月真白

 

VJ / 3D Visual:Zyber0n

Sound presentationAxorst2k

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