2024/04/23
このアルバムでさえ洗練されすぎてる
FAT DOGの壮大なデビューシングル「King of the Slugs」がリリースされてから8ヶ月。その思いは消えることない。フロントマンであり、この狂犬軍団のリーダーでもあるジョー・ラヴは、ついに解き放たれるデビューアルバム『WOOF.』でもこの言葉をいの一番に叫ぶ。
彼らはここ数年で最もエキサイティングで画期的なバンドであり、ロンドンでも何年も見られなかった熱狂的でワイルドなライブ・ショーの仕掛け人たち。2023年のデビューシングル「King of the Slugs」と今年1月にリリースされた「All the Same」のわずか2曲で早耳ファンの鼓膜と関心を刺激し、噂が噂を呼んでいた彼らが、満を持してデビューアルバム『WOOF.』を9月6日にリリースする。
今回のアルバム発表と合わせて新曲「Running」が解禁。本楽曲は、錯乱するようなフックを多用した一癖あるトランシーな楽曲で、スティーヴン・アグニューが監督を務めたミュージックビデオは、ケン・ラッセルやイングマール・ベルイマンといった鬼才や、映画『マンディ 地獄のロード・ウォリアー』の世界観を彷彿とさせ、FAT DOGというカルトの起源、そしてこの新しいアンダーグラウンド・ムーヴメントのリーダーが誰なのかを明らかにするような映像となっている。
活況を呈するサウス・ロンドンでFAT DOGが結成された時、彼らは2つのルールを決めた。自分たちのことは自分たちでやる健康的なバンドになること、そして自分たちの音楽にサックスを使わないこと。しかしこのシンプルなルールを、ブリクストンの問題児5人は破り続けている。「そう、そんなルールは窓から捨てたよ」とラヴは言う。
2021年という不穏かつ制約だらけの期間に立てた計画に従い続けるには人生は短すぎる。FAT DOGが結成されたのは正にその時期なのだ。ジョー・ラヴはグループを結成し、ロックダウン中に正気を保つ手段として、自宅で作っていたデモを世に出すことを決意した。ラヴは、クリス・ヒューズ (key, syn)、ベン・ハリス (b)、ジョニー・ハッチソン (ds)、モーガン・ウォレス (key, sax) という、同じ志を持つ破天荒な仲間たち4人を見つけた。「最近の音楽は頭脳的すぎて、人は踊ることができない」とメンバーのヒューズは言う。「僕らの音楽は、考える音楽とは正反対なんだ」
ヒューズはこのことをよく理解している。なぜなら彼は、バンドに加入する前から、サウス・ロンドンで爽快且つ奇抜なライブを繰り返し、すでに名を馳せていた彼らのファンだったからだ。あの頃のライブこそが、FAT DOGの基盤となっている。一緒に飲み過ぎながらその瞬間を思い切り楽しみ、一旦現実に戻って家に帰り、翌日にはまたその瞬間を楽しむ。それがFAT DOGなのだ。
ロンドンでのFAT DOGのライブは毎回大きくアップグレードされてきた。そんな彼らのショーに人々が押し寄せるようになるまでに、長い時間は掛からなかった。2023年10月のScala公演をソールドアウトさせ、大成功を納めた先週のElectric Brixton公演も完売。彼らのショーでは、ファンが推しのバンドを見に行くという以上の、深い何かが巻き起こる。言うなれば、そこにいる全ての人々が、ショーの一部になっているのだ。「FAT DOGはある種のコミュニティなんだ」とハッチンソンは言う。そして、彼らの活動範囲はロンドンだけに留まらない。SXSWで怒涛の9公演を行うなど、全米ツアーも大好評を博したばかり。今年の夏はUKとヨーロッパの大型フェスティバルへの出演も多数決定している。
「FAT DOGが作る音は、枕に顔を沈めて叫ぶような音楽だ」とジョー・ラヴは説明し「退屈してたから、何か馬鹿げたものを作りたかったんだ」と打ち明ける。彼らが作っているのは、エレクトロ・パンクに、ロックンロールの唸り声、テクノのサウンドスケープ、インダストリアル・ポップ、そしてレイヴの陶酔感がスリリングにブレンドされた、開放のための音楽だ。息をつく暇も与えないほど怒涛の勢いで展開していく『WOOF.』は、フロントマンのジョー・ラヴと、共にアークティック・モンキーズやデペッシュ・モード、ベス・ギボンズらを手がけるジェームス・フォードとジミー・ロバートソンによる共同プロデュース作品となっており、バイセップ (Bicep)、I.R.O.K.、カマシ・ワシントン、そしてロシアの実験的EDMグループ、リトル・ビッグ (Little Big) などから影響を受けているという。
このアルバムは、いわばジョー・ラヴの心の中へ旅する体験。「音楽はつまらな過ぎる」とラヴは言う。「消毒され牙を抜かれた音楽は好きじゃないんだ。このアルバムの音楽でさえ、俺の頭の中にあるアイディアと比べたら洗練されすぎてる。俺の想定では、もっとめちゃくちゃなサウンドになるはずだったんだけどな」
FAT DOGのデビュー・アルバム『WOOF.』は、9月6日 (金) にCD、LP、デジタル/ストリーミング配信でリリース!国内盤CDにはボーナストラック「Land Before Time」が追加収録され、解説書と歌詞対訳が封入される。LPは通常盤(ブラック・ヴァイナル)に加え、限定盤(レッド・ヴァイナル)の2形態に加え、日本語帯付き仕様限定盤(レッド・ヴァイナル)も発売される。国内盤CDと日本語帯付き仕様限定盤LPには歌詞対訳と解説書が封入される。さらに、国内盤CDと日本語帯付き仕様盤LPは、Tシャツ付きセットの発売も決定。タワーレコードではロゴ缶バッジ、HMVではロゴステッカー、ディスクユニオンではポストカード、Amazonではロゴマグネット、それ以外のCD/レコードショップではジャケ写ステッカーが、購入者先着特典として決定。
Fat Dog – WOOF.
Label: Domino / Beat Records
Release date : Sep 6 2024
CD 国内盤 (解説書・歌詞対訳付き / ボーナストラック追加収録):¥ 2,600 +tax
CD 輸入盤:¥ 2,400 +tax
LP 国内仕様盤 (数量限定/レッド・ヴァイナル/DLコード付き/日本語帯付き):¥ 5,000 +tax
LP 限定盤 (数量限定/レッド・ヴァイナル/DLコード付き):¥ 4,700 +tax
LP 輸入盤 (DLコード付き):¥ 4,400 +tax
CD 国内盤 + Tシャツセット (S~XL):¥ 7,000 +tax
日本語帯付き仕様盤LP + Tシャツセット(S~XL):¥ 9,700 +tax
https://www.beatink.com/products/detail.php?product_id=14050
TRACKLISTING:
01. Vigilante
02. Closer to God
03. Wither
04. Clowns
05. King of the Slugs
06. All the Same
07. I am the King
08. Running
09. And so it Came to Pass
10. Land Before Time *Bonus track
category:NEWS
tags:Fat Dog
2022/10/14
叙情系オルタナ・シューゲイズ 2020 年4月にNaoとMichaelを中心に東京で結成された叙情オルタナティヴ・シューゲイズ・バンド、LUNE。現在は元Nuitのギタリスト=Shay、 キーボードのHiroの4人体制で活動を行っている。 本作『what have we become』は彼らの初フィジカル作品となるデビューアルバムで、 M-1「冬の匂い」にeureka (For Tracy Hyde/Ferri-Chrome)、ボーナス・トラック「infinite intimacy」にyngw (CAUCUS/BOAR HUNTER)をフィーチャーし、ドラムとミックス& マスタリングにはthe terminal stageのニイオカヨシキを迎えて制作された。憂いのあるポップネスを捉えつつも、ゴシック、シューゲイズ、ポストロックの影響を織り交ぜたプロダクションが特徴。CDのみにボーナストラック「infinite intimacy」を収録 – LUNE – what have we become Label : DREAMWAVES RECORDS Release date : 16 November 2022 Tracklist 01. 冬の匂い 02. 深海 03. polaroid 04. skins 05. in your eyes 06. 花火 07. we fake our sleep 08. monsters 09. easy 10. a tiny little love song 11. infinite intimacy (bonus track) Total Feedback 11. 27.
2022/10/14
N.E.R.Dをたくさん聴いて、Black Sabbathをサンプリングした RAT BOYとしても活動するJordan Cardyをメンバーに擁するエセックス出身のニューバンドLOWLIFEが、Tim Armstrong率いる〈Hellcat Records〉からデビューアルバム『PAYDAY』をリリースする。リードシングル「SOMETIMES」のMVを公開。 様々なソースからインスピレーションを得た『PAYDAY』は、90年代のヒップホップやオルトロックと2000年代初期のポップやパンクバンドのサウンドを融合している。Beastie Boys、Rancid、Bikini Killなどのグループの不規則で騒々しいエネルギーに影響された彼らは、2022年にアップデートさせた新しい波を届けるために存在している、とのこと。 「SOMETIMESは衝動性、そして行動への不合理な衝動について。私たちはN.E.R.Dをたくさん聴いていて、彼らがロックとヒップホップをブレンドしているのが好きだった。だから、簡単にクリアできると思って初期のBlack Sabbathのデモをサンプリングしてみたんだ。」 – LOWLIFE LOWLIFE – PAYDAY Label : Hellcat Records Release date : 18 November 2022 Stream : https://lowlife.ffm.to/payday Tracklist 1. SOMETIMES 2. ELON 3. FEEL IT AGAIN 4. PAYDAY 5. AMERICAN DREAMER 6. FUCKED UP 7. AFTERGLOW 8. LAUGH LIKE 9. SHOTGUN 10. STREET JUSTICE 11. SIREN 12. MERRY GO 13. SKATE STORE
2023/03/30
時間をかけていろいろなものを集めていく Depeche ModeのフロントマンDave Gahanの娘としても知られているNY拠点のシンガーソングライター。アイドルはPatti Smith、パンクのエネルギーとブルースのソウル。Stella Roseがデビューアルバム『Eyes of Glass』のリリースを発表。リードシングル「Faithful」のMVを公開。Yves Rothmanと共同作曲とプロデュースで、彼らのスタジオで2週間かけてレコーディングされた。 「結局、私は作家です。自分の気持ちを処理する唯一の方法。書くときは、自分の言葉の意味や重みを理解できないかもしれないけど、後になって、自分がどこにいて、どう成長したかを説明してくれる。それが私の音楽の作り方です。時間をかけていろいろなものを集めていく。」 Stella Rose – Eyes of Glass Label : KRO Records Release date : May 19 2023 Tracklist 1. Maid 2. Faithful 3. Death Rattle 4. Muddled Man 5. Slowdown 6. Jane 7. Clean 8. Pray 9. Angel
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