2023/11/04
2年ぶりの刊行|音楽特集
2023年11月11日(土)、書籍『ferne ZWEI』(読み:フェルネ ツヴァイ)が刊行される。
本書籍は、音楽・アニメ領域をメインに編集者・ライターとして活動する北出栞によるプロジェクト『ferne』の第2号。創刊号は2021年に刊行され、個人流通のみでこれまでに500部以上を売り上げている。
2000年代初頭にアニメ系カルチャーの周辺で生まれた、「恋愛などの親密な二者関係」と「世界の終わり」を基調とする〈セカイ系〉という概念を、「人と人との接触が忌避される」「世界的な危機」とされた新型コロナウイルス禍が覆う2020年代の状況に照らし合わせ、新たなカルチャーの地図を描き出そうとした『ferne』。
コロナ禍が沈静化に向かいつつある中、リアルな空間でのイベント開催が困難だったこの数年間でチャートに定着した、YouTube・SoundCloud・Bandcampといったオンラインプラットフォーム発のポップ・ミュージックはどこに向かうのか。
「Y2K」という名前で〈セカイ系〉が生まれたのと同時代のカルチャーの掘り起こしも進む現在、これまで音楽雑誌で中心的に語られてこなかった、「音楽とビジュアルの融合」「インターネットやDAWなどのテクノロジー」「アニメカルチャーのユース世代への浸透」といったトピックを、2000年代と2020年代を照らし合わせながら紐解く一冊になっている。
トラックメイカー・Telematic Visionsとイラストレーター・cosgaso、アニソン作家として多くの実績を持つ佐藤純一(fhána)とeba(cadode)、avex発の音楽×仮想世界プロジェクト「十五少女」、メディアアート研究の第一人者・久保田晃弘へのインタビューを収録。遠泳音楽レーベル〈Siren for Charlotte〉の発起人である門脇綱生と鴉鷺、音楽メディアでも活躍する清家咲乃・NordOstらが論考を執筆している。
デザインはKabanaguや長谷川白紙のアートワークも手がける竹久直樹が前号に引き続き担当。イラストはインタビューにも登場のcosgasoが担当した。
11月11日(土)開催のイベント・文学フリマ東京37(於 東京流通センター)にて先行販売(販売ブースは第二展示場「ち-19」)。その後、BOOTH(ウェブストア)や各地の書店でも順次販売が開始される予定。
AVYSS shopでの予約も開始。※11月下旬入荷予定
https://avyss-shop.com/items/65432a291896a1080b34ae36
–
■書誌情報
品名:ferne ZWEI(フェルネ ツヴァイ)
発行人:北出栞
デザイン:竹久直樹
イラストレーション(表紙・口絵):cosgaso
サイズ:四六判、269ページ
価格:1,500円(税抜)
BOOTH(ウェブ通販):https://fernebooks.booth.pm/
書店、レコード店、クラブ・ライブハウスなどへの卸も受付中。
ご連絡は【siori.kitade@gmail.com】まで。
■目次
ferne ZWEI 刊行に寄せて
Interview
Telematic Visions × cosgaso
流体のムード――東京のインディーミュージックシーンの観察ログ
NordOst
遠泳音楽とは何か――天使、破壊、「君」に触れられないこと
門脇綱生
〈セカイ系〉音楽としてのParannoul――シューゲイザーにおける「脱構築」の系譜
鴉鷺
Interview
佐藤純一(fhána) × eba(cadode)
明日の叙景『アイランド』と架空のノスタルジア
清家咲乃
浜崎あゆみにおける〈セカイ系〉の詩学――あるいはTohji的ロードサイドの風景について
北出栞
Interview
十五少女
Part1. 音楽プロデューサー・N/Part2. 酒井伸和(minori pictures)
ボカロ・コーリング・ユートピア――あなたのためにあったかもしれない理想郷について
江永泉
ここがどこかでありますように――『イルミラージュ・ソーダ』から探る〈セカイ系〉的聴取論
患者mono
Interview
久保田晃弘(多摩美術大学 情報デザイン学科メディア芸術コース教授)
category:NEWS
2018/06/18
カルトSF映画「スカイライン -征服-」の続編「ビヨンド・スカイライン」の日本公開がようやく決定した。 2010年に公開し、じわじわとそのカルト的評価を高めてきた「スカイライン -征服-」。低予算ながら大ヒットしたこの映画は現在Netflixでも視聴可能。王道のプロットながらSF好きには堪らないディテールとクライマックスの展開に必ず心奪われるであろう。 そして昨年公開された続編「ビヨンド・スカイライン」の待望の日本公開が決定した。「キャプテンアメリカ」シリーズのクロスボーンズ役でお馴染みのフランク・グリロが主演。待ち望んでいたファンは相当多いのでないだろうか。観たことがない方は、10/13公開の前に、前作を是非観ていただきたい。
2021/01/15
サウンドトラックも発売 コロラドの砂漠に住むSoundCloudラッパーのコミュニティを追ったドキュメンタリー映画『Crestone』のスコアをAnimal Collectiveが制作。映画『Crestone』はユートピア・メディアによって2月16日から公開される。 昨年のバーチャルSXSWで初公開された今作は、Animal Collectiveとも親交があるMarnie Ellen Hertzlerが手掛けたドキュメンタリー作品。コロラド州のクレストーンの砂漠地域を拠点に、ウィードを育て、インターネットにポストする音楽を作っているクルー。その姿、日常を、8日間に渡って追っている。 Animal Collectiveとって、今作は初の映画音楽作品。メンバーのGeologistとDeakinがメインで制作した映画と同名のサウンドトラックは〈Domino Reccordings〉からヴァイナルとデジタルでリリースされる。 2000年代初頭にソノラン砂漠に住んでいたことは、ものすごく自分に影響してる。特に、ニューヨークに何年も住んでいた後の僕にはね。それ以来、その経験を反映したサウンドのアイデアは漠然と持っていたけど、それを実現するためのプロジェクトがなかった。だけど、『Crestone』の中の音、物語、構造によってついにそれを実現できたんだ。マーニー、彼女のクルー、Dead God、そしていつものように、このプロジェクトに取り組むインスピレーションと機会を与えてくれた兄のジョシュに感謝している。 – Brian “Geologist” Weitz マーニーとは2015年にニューオーリンズに短い間住んでいた時に知り合って、すぐに友達になった。彼女が『Crestone』のスコアの話を持ちかけてきたときはすごく嬉しかったよ。この1年ほど前からデュオとしていくつかの作品を共同制作していたから、ブライアンにこのプロジェクトでチームを組むようにお願いするのは本当に自然な流れだった。何年も前から映画のスコアをやってみたかったし、そのプロセスを探るには理想的な初めてのプロジェクトだった。僕にとって、このプロジェクトのためのアイデアを出す最初の段階は、あるシーンを引っ張り出してきて、ピアノの前に座って、僕が解釈したイメージに合わせて即興で演奏することだった。この最初のプロセスの大半は録音されて、最終的な構成に使用されているよ。イメージ、キャラクター、編集、実際の音を楽譜のように使って演奏するこのプロセスは、本当に自由で新しいインスピレーションを与えてくれた。 – Josh “Deakin” Dibb ユートピア・メディア 2018年に設立されたユートピア・メディアは、映画監督のロバート・シュワルツマンが共同で設立した「映画製作者第一主義」を掲げる映画配給・販売会社。近年のユートピア作品には、サンダンス2020年オフィシャル・セレクションである『Bloody Nose, Empty Pockets』、ファッション・ドキュメンタリー『House of Cardin』、アカデミー賞受賞のエロール・モリス監督『American Dharma』、アナベル・アッタナシオ監督がカンヌでブレイクを果たした作『Mickey and the Bear』(カミラ・モローネ主演)、ティム・ハイデッカー監督のアダルト・スイムのコメディ『Mister America』、リアム・ファーメイジャー監督の『Suzi Q』、ハル・ニーダム監督の1986年のカルト的名作『RAD』の4K復刻版などがある。今後の公開作品は、TIFFでブレイクした『シバ・ベイビー』、 SXSW 2020コメディ『ゴールデン・アーム』、即興伝説のデル・クローズのドキュメンタリー『For Madmen Only』などがある。 Animal Collective – Crestone (Original Score) Label : Domino Release date : 19 February 2021 Pre-order : https://smarturl.it/ACCrestone Tracklist 01 Dome Yard 02 Eye in the Sky 03 Boxing & Breathing 04 Scavengers 05 Wake Up
2023/03/20
一発撮り撮影ビデオ 南大阪出身のベッドルームSSW、Harasの最新アルバム『カイト鷹の終わらぬお呪い』から「オウンゴール」のビデオが公開。 友人に一発撮りで撮影してもらった映像をHaras自身が編集した作品。アルバムは自室で録音されたアコースティックギターとボーカルを主に構成された18曲入りのインディーフォークアルバム。 Haras – カイト鷹の終わらぬお呪い Release date : March 12 2023 Stream : https://linkco.re/2S7UAZQ1 Tracklist 1.さらば 2.行こう 3.鷹の爪 4.毎日 5.うずらの卵 6.オウンゴール 7.階段 8.落ちてゆく 9.太陽 10.カイト鷹 11.ほら 12.緑の家 13.橋 14.へび 15.たましい 16.不思議な夜 17.ぼくはそこには行きたくない 18.一期一会
5月24日 MORI.MICHI.DISCO.STAGE (遊園地エリア) more
JAPANESE OTAKU ROOM (FULL SET)
more
i.e web / 特設サイト公開
more