2023/10/31
お前のケツを蹴り上げる
2022年7月にシングル「Signs」でデビュー。ジャズピアノを専攻していたというマルチプレイヤー、レーベル〈Mine Field〉に所属、しかしまだミステリアスな存在。韓国・ソウルのシンガー/プロデューサーiiso(이소)が新曲「Black Diamond」のMVを公開。
過去作品ではPinkPantheress以降のモードとセンスでドラムンベースやUKガラージをK-POPに折り合わせているように見えていたが、今作ではミニマルでポストパンク的な要素を取り入れた楽曲に仕上がっている。セルフプロデュース作品。
iiso(이소) – Black Diamond
Release date : October 24 2023
Stream : https://tr.ee/dRabKqPQYH
category:NEWS
tags:iiso
2025/06/05
最新EPから「Ash」のアコースティック版がリリース 韓国・ソウル出身、2022年に「Signs」でデビューしたiisoは、planet rave以降のフィーリングにY2Kカルチャーのキュートネスを掛け合わせたような作風で、彗星のごとく登場。とりわけ、「Salad Days」の軽やかさと煌めきは多くのリスナーの心をとらえることに。良質なアーティストを抱える韓国のレーベル<Mine Field>から数曲をリリースしたのち、2025年3月に公開したEP『Ash』では、柔らかなダンスビートとともに新境地も提示した。 「私は声が小さかったけど表現したいことはたくさんあった」と語る彼女は、幼い頃にジャズピアノを習い、絵を描き、手芸に没頭した。そして今、DIY感あふれるプロダクションに、ベッドルームポップの親密さと静かなエモを加えたiisoワールドを作り上げた。日本の音楽やアニメをこよなく愛し、どこか儚さを漂わせながら歌うiisoの感性に、そっと触れるようなインタビュー。 Text : つやちゃん ──ジャズピアノをやっていたところから、ダンスミュージックへ関心が向いたのはなぜですか?どのようなきっかけがあったのでしょうか。 iiso – 私はいつも「当たり前」のことをしたいというわけではないんです。ピアノを学んでいたので、人々は私がピアノに合わせて歌うことを期待していましたが、私はもっとワクワクすることがしたかったんです。「どうやってこの殻を破るか?」と考えるようになりました。 ──あなたは、ドラムンベースやガラージといったダンスミュージックを、これまでどのような形で知り、聴いてきたのでしょうか。 iiso – ある日、曲を聴いていたら、ドラムの音がすごく「キラキラ」していて、まるでポッピングキャンディが耳の中で弾けているみたいだったんです。それで「わ、楽しい!私もやってみたい!」と思いました。そんな時にARCXから一緒にそういうスタイルの曲を作らないかと声をかけられて、すぐに飛びつきました。 ──以前はレーベル<Mine Field>からのリリースでしたが、今回のEPは個人でのリリースとなっています。レーベルを離脱されたのでしょうか? いきさつを教えてください。 iiso – はい、レーベルを離れました。自分自身でいろいろやってみたくなったんです。ありがたいことに、レーベルの方々はその決断を理解してくれて、尊重してくれました。 ──これまでは、ARCXやYONNと言ったプロデューサーと組んできましたが、今回のEPはどのような方々と制作しているのでしょうか。 iiso – 今作は、実は何度も延期されていて、数年前にリリースされる寸前までいっていたこともあります。結局、自分で約80%を仕上げたんですが、感情的にも創作的にも燃え尽きてしまいました。そこで「誰かに助けてもらわないと」と思い、OBSNと出会って、残りを一緒に完成させました。 ──以前、iisoを「healing techno fairy(癒し系テクノの妖精)」と表現していてぴったりだと思いました。「Black Diamond」や「Bloody Hell」はその路線とは異なる新境地です。iisoとしての表現幅が広がってきていますが、何がそうさせているのでしょうか。 iiso – その時その時の正直な感情を反映しているからだと思います。「Black Diamond」は怒りに満ちていたときに書いた曲。「Bloody Hell」は深い鬱状態から生まれました。ジャンルについてはあまり考えず、自分の気持ちを最もよく表現できる音を選んでいます。ごちゃごちゃしているように感じられるかもしれませんが、それが私という人間なんです。一つのジャンルに縛られる必要はないし、私は一面的な人間ではありません。もしかしたら、感情的に安定した時期が来れば、もっと固まった音楽スタイルになるかもしれません。今はまだ成長の途中だと思っています。 ──今作はこれまでにも増して脆く、か弱い感情が詰まっているように聴こえます。繊細な作風になったのは、なぜでしょう? iiso – 以前は、他人が自分の音楽をどう聴くかなんて、正直どうでもいいと思っていました。「自分にはこう聴こえるんだから、みんなもそうでしょ」って。でもそれがとても一方通行なコミュニケーションだと気づいたんです。その気づきが、もっと繊細に、そして思いやりを持って表現したいという気持ちにつながりました。 ──今作もそうですが、iisoの音楽はパッド音がとても柔らかく、ヒーリング効果を感じます。普段、どのような点にこだわって音を選んでいますか? iiso – トラックの空白を埋められるような、柔らかくてもキャラクターや色を感じられる音を探しています。それらを重ねて、慎重にハーモニーを作っていきます。 ──ピアノだけでなくギターも弾くようですが、普段曲作りはどのような形で行なっているのか教えてください。 iiso – 普段はキーボードで作曲しています。ベースラインやドラムをさっとスケッチできるので、便利なんです。ギターはまだ練習中で、作曲の道具というよりは、今はただ練習している段階です。 ──DAZEDのインタビューで、「私は声が小さかったけど表現したいことはたくさんあった」と答えていたのが印象的でした。あなたは音楽という手段を見つけましたが、今iisoとして伝えていることは世の中にどのくらい伝わっていると思いますか? iiso – 少しは伝わっているとは思いますが、まだまだ見せていない部分もたくさんあります。私は「言うべきことはちゃんと言う」タイプなので、これから発信していくメッセージにもぜひ期待していてください。 ──年末にはBEBE YANAとともにライブをされていました。韓国のインディ音楽シーンで、他にあなたが関わりのある、または共感するアーティストはどういった人がいますか? iiso – Effieです。女性アーティストとしてエレクトロニックミュージックを作っている彼女にとても共感しています。彼女のサウンドも大好き。全部ひとりでやっていて、強くて、かわいくて、すごくインスパイアされます。 ──ワンピースなど日本のアニメがお好きなようですが、他に日本のアニメや漫画、映画、音楽、ファッションなど制作のインスピレーションになっているものがあれば教えてください。 iiso – アニメ、映画、音楽、ファッションなど、今おっしゃったもの全部めちゃくちゃ摂取しています。時々、アニメを観ながら曲をかけて、まるでリミックスのように楽しむこともあります。音とシーンがぴったりハマった時の感覚がたまらなくて。そういう自由な楽しみ方こそが、私にとって一番のインスピレーションになっています。 ──インスト曲「Kurume」のタイトルはどのような意味なのでしょうか。 iiso – ピアノを弾いていた時に、この曲に「Kurume」と名付けました。あとから「久留米」は実際に日本の地名だと知って、写真をいくつか見たんです。それで「もっとこのタイトルが好きになったし、久留米も好きになった」って感じです。 ──YouTubeで、青葉市子とSweet Williamの「あまねき」をカバーしていました。日本語を歌ってみて、韓国語との違いをどのように感じましたか?(以前、あなたが日本語を勉強している様子をSNSのポストで見ました!) iiso – 日本語の発音って、すごくかわいいんですよ。真面目なことを言っていても、どこかキッチュに聞こえるというか。時には、すごく意志の強いヒヨコが喋ってるみたいに感じることもあって(笑)、そこが好きなんです。同じトーンでも、日本語だと違った感情が表現できる気がします。 ──iisoの世界観にとって、イラスト表現も重要なアプローチのひとつです。もし好きな画家やイラストレーター、インスピレーション源になっている作家がいれば教えてください。 iiso – 名前まではあまり詳しくないんですが、絵を描く時は好きな曲や、アルゴリズムが勧めてくれた新しい曲を聴きながら描いています。小さい頃からずっと絵を描いたり物を作るのが大好きだったので、ただただ楽しい趣味という感じです。 ──How did your interest in dance music shift from your days playing
2023/07/14
〈PC Music〉より Hannah Diamondが新曲「Affirmations」を〈PC Music〉よりリリース。元Scritti PolittiのメンバーDavid Gamsonがプロデュース。リリックビデオが公開。 「ある日、私たち(Hannah DiamondとDavid Gamson)はZoomしていたんだけど、ベッドルームに慎重に設置したカメラのアングルが偶然にもずれて、私の “自尊心の壁 “が見えてしまった。これは、私が本当に落ち込んでいて、自分自身を本当に否定的に捉えていたときに作った肯定の壁なんです。毎日、悩んでいるときに自分の良いところを5つ書いて壁に貼ろうと決めました。Zoomの窓越しに、私の壁が狂気の壁のように見えるかもしれないと気づいた。彼はとても協力的で、長いおしゃべりの後、”『Affirmations』、いい曲名だね “と言ってくれた。」 Hannah Diamond – Affirmations Label : PC Music Release date : July 13 2023 Stream : https://hannahdiamond.lnk.to/affirmations
2023/09/15
アルバム『Perfect Picture』より Hannah Diamondが10月6日にリリース予定の2ndアルバム『Perfect Picture』からドリームシングル「Poster Girl」をリリース。 「この曲は壁に貼られたポスターガールのようになりたいと願ったことのあるすべての人のための曲です。そのキラキラしたイメージに疑問を持ち、その人の人生が本当に見た目通り完璧なのか、それとも想像以上に自分と似ているのか……そんなことを考える曲です。」 Hannah Diamond – Poster Girl Label : PC Music Release date : Sep 14 2023 Stream : https://hannahdiamond.lnk.to/PosterGirl
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Text : つやちゃん more