2023/07/04
7/14 – 7/24 PARCO MUSEUM TOKYO
アニメーションにおける残像表現の技法「オバケ」に着目することで新次元を切り拓くアーティスト/アニメーター、米澤柊による個展「ハッピーバース」が開催。
アニマ(魂)を吹き込むことで生命のないものを動かす、というアニメーション本来の意味を伝える米澤柊の作品は、穏やかな呼気の律動と同期し、すべての命あるものを優しいタッチでエンパワーする。
本展《Happy Birth》では、好評を博した昨年の個展《名無しの肢体》(TOKAS本郷、東京)から「名無しの肢体」「しけた海にて」、早くも伝説となった企画展《惑星ザムザ》(小高製本工業跡地、東京、2022)に出品された「絶滅のアニマ」、NTTインターコミュニケーション・センターの新進作家発掘コーナー《エマージェンシーズ!》で昨年発表された「劇場版:オバケのB′」などの “真新しい過去作品” を一挙に展示。巨大な平面作品「海とアニマ」、会場となる PARCO MUSEUM TOKYO 全体の音場設計と連動する動画作品「ハッピーバース」など、本展初公開となる新作も発表する。本展を記念したオリジナルグッズの販売も行われる。
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アーティスト・ステートメント
世界がこわい、他人がこわい、未来がこわい、
今は、今だけは輝いていて特別なものだ。予想に怯えず再体験によって変形する過去に苦しめられることもない。
その瞬間は確かなものだ。描かれたアニメは嘘をつかないから。
こう見られなきゃとか、こうしなきゃとか、国とか政治とか戦争とか
目の前の人との関係…良い思い出や悪いニュースがたくさんある中で、たのしさと、苦しみ、生きづらさを感じること。
こわいけど、感じることを諦めてはいけない気がする。
感じるとは豊かで、未来の変化も、一つの不変へも希望を与える。そしてやさしくなる方法を考える。
こわいかもしれない、でも「感じる」ことも悪くないかもしれないと思えた時、ここにいて良かったと思うことができるのではないか。
感じることはあなたが、私が、そこにいることそのものです。リアルでも、バーチャルでも、AIが普及しても、見た目が変わったって根底にある、変化し続けて燃えて光るアニマはそこにあるのだと。
愛を持ってあなたという個人をアニメートできたら。
お誕生おめでとう。生まれてきてくれて、ありがとう。
米澤柊
タイトル:米澤柊 個展「ハッピーバース」
Shu Yonezawa Solo Exhibition “Happy Birth”
会期:2023年7月14日(金)- 7月24日(月)
開場時間:11:00〜21:00
*入場は閉場時間の30分前まで / 最終日は18:00閉場
会場:PARCO MUSEUM TOKYO(渋谷PARCO 4F)
東京都渋谷区宇田川町15-1
入場料:一般500円・小学生未満無料
主催:パルコ
企画制作:パルコ / 亜洲中西屋(ASHU)
サウンドデザイン:金森祥之(Oasis)
システムデザイン:AWAI
宣伝デザイン:八木幣二郎
category:NEWS
tags:米澤柊
2022/06/11
6/10 – 6/18 A.N.D.gallery ビートメイカーのdogeatingdogsとのユニットNEHANでも活動し、アニメーションアーティスト/イラストレーター/漆芸家であるZECINが、A.N.D.galleryにて個展「The Story Of Light : Chapter 1」を昨日から開催している。 アニメーションの持つ魔法的な性質をテーマに、近年では様々なミュージシャンのMVなども手がけているZECIN。今回の展示よりZECINの新しい作品シリーズとして、4つのチャプターに分かれて展開されるアニメーション作品『The Story Of Light』の第一章となる。第一章では彼の表現との出会いをテーマに展開され、表現の原点である棒人間と抽象的なエフェクトアニメーションで構成される。 また、展示期間中の6/17(金)にZECINとdogeatingdogsによるパフォーマンスが行われる。フリースタイルで作品を制作予定とのこと。 ZECIN exhibition “The Story Of Light : Chapter 1” 2022.6/10-6/18 A.N.D.gallery(ex ANAGRA) OPEN weekday 15:00-22:00 holiday 14:00-21:00
2021/09/02
10月16日 – 11月7日 WISH LESS galleryにて、画家・牧田純の個展「KIDS SEE DREAMS AND FORGET」が開催。 動物達の無邪気さと親しみを覚える裏側に感じる寂しさやノスタルジー。それは牧田純の幼少期の体験や自然との触れ合いが制作の原点となっているからかもしれない。主人公たちの儚くも強い意思を宿した大きな目はピュアな精神を映し出す。 作家の言葉 「私はグラフティに憧れたはずがストリートに縁がなく、家でキャンバスに向かいペタペタと絵の具を塗る毎日を過ごしてます。雲や草木と眠り、花や鳥や動物の会話に耳をすまし、世界のエネルギーを全身で受け止め、キャンバスに叩きつける。そうして制作して行くうちに作品には、幼い頃どこかで出会った様な動物達が現れはじめました。それは大事にしていたぬいぐるみかも知れないし、絵本かも知れない。拾った石かもしれないし、切られた木かも知れない。大人になる為に捨てられ、影に隠れている者たちに光をあて前へ進む。その先に美術の裏街道ぐらいはあるんじゃないかと信じています。」 展示会名 | 牧田純 個展「KIDS SEE DREAMS AND FORGET」 会 期 | 2021 年10 月16 日(土)~ 11 月7 日(日) 開廊時間 | 木金 15:00~20:00・土日 12:00~19:00 ※最終日18 時終了 休 廊 日 | 月~水曜日 会 場 | WISH LESS gallery (東京都北区田端5-12-10) ※ オープニングレセプションは行いません。 ※ 緊急事態宣言などに応じ、日程や営業時間が変更になる場合もございます。 http://wish-less.com/
2022/04/05
Prius Missileが音楽を担当 ギャラリー「The 5th Floor」にてグラフィックデザイナーの八木幣二郎による個展『誤植』が開催。「誤植」とは、印刷物における文字や数字、記号などの誤りのこと。この展覧会は、「誤植」をテーマとした陶芸や音楽、印刷物、映像を、ひとつのサイエンスフィクションを可能にする「デザイン」として展示するものである。 これまで八木は、ファッションや現代美術、音楽、映画の広報物やカタログ、ウェブサイトなどのデザインで高い評価を受けてきた。それは情報を美的に整理するだけでなく、「人類にとって文字とは何か?」「印刷とは何か?」という深淵な問いに支えられた仕事である点で、他のデザイナーと一線を画すもの。 「日本語で『文字』と呼ばれる対象は、英訳するなら『creature』だ」と述べる八木は、ZBrushをはじめとした3DCGのモデリングソフトやレンダリングソフトのなかで演算された筆触を用いて、文字がクリーチャーであった記憶を再生する。それは本展キュレーターである布施が企画した『沈黙のカテゴリー』のポスター、個人作品である『creature typeface』などに顕著だ。クリーチャーであると同時に、文体を操作する、文字の記憶の操作。それこそが八木にとってのデザインの両義性であり、本展はこの両義性をデザイナーとしてあらためて結晶化するものである。 またこの展覧会は、様々なクリエイターとの協働という点でも注目に値する。次世代のミュージシャンとして注目を集めるPrius Missileは、本展のために八木が作り出した「文字」(creature)の読み解きによって、新たな音楽作品を制作。また八木は陶芸家の神保淳と共に粘土を練り、焼くことで、私たちの身体の耐用年数を遥かに上回るデザインの支持体を作り出し、そこにクリーチャーとしての文字が定着したという。 こうして「文字」(creature)が、いくつもの仕方で読み取られ、定着され、展覧会というひとつの環境を構築するプロセスを「デザイン」として提示することが本展のねらいだ。八木の作り出す文字は、サイエンスフィクションにおけるガジェット以上のリアリティで、私たちの認識へと侵蝕し、ありえるかもしれない文字文化へと私たちをアクセスさせてくれるだろう。 – 開催概要 会期:2022年4月1日–14日 時間:12:00–20:00 会場:The 5th Floor 入場料:500円 – キュレーション:布施琳太郎 音像:Prius Missile 陶芸:神保惇 配線:竹久直樹 主催:HB.nezu、アセファル
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