2022/07/21
ポスト・ハイパーカルチャーの記録と更新を目指す夏
YONEDA主催のパーティシリーズ〈DRIVE-THRU〉が、8月12日(金)に下北沢LIVE HAUSで開催。”誰でも気軽に立ち寄れる居場所”を志向した本イベントでは初のオールナイト公演となる。
今回の出演者には、鬼才ターンテーブリストL?K?O、秋葉原MOGRAのマネージャーとしても活躍し各シーンを結ぶhara、アンダーグラウンドオタク文筆家NordOst、チップチューン~breakcoreを接続する重鎮Gigandect、パブリック娘。のメンバーとしても知られる文園太郎 (2010s EDM set)、圧倒的ハイエナジーとナイーブさを併せ持つ新鋭・宇宙チンチラ、名古屋を拠点に”GAL RAVE DJ”を志向するohichaaanが参加。オーガナイザーを務めるYONEDAの”SoundCloud愛”を感じさせるアクトにも注目したい。フライヤーはグラフィックアーティスト・ちゃんりおcccが制作。レイヴ・EDM・グリッチ・supersaw、電子音の熱量を新たな視座で解釈したデザインがパーティの魅力を更に引き立てる。
なお、8月は下北沢LIVE HAUSのオープン周年月間となり、本公演含め数々のイベントがデイ/ナイト問わず開催される予定。クラブカルチャーとライブカルチャーが交差するスポットの夏にも注目したい。
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2022/8/12 (Fri)
〈DRIVE-THRU〉
VENUE:下北沢LIVE HAUS
START:23:30
DOOR:¥2000
-act-
L?K?O
hara
NordOst
Gigandect (live set)
文園太郎 (2010s EDM set)
宇宙チンチラ
ohichaaan (名古屋)
YONEDA
category:NEWS
tags:YONEDA
2023/05/30
10年代と20年代Webカルチャー交差 2010年代のnightcoreムーブメントを最初期から牽引してきたDJ・YONEDA主催のパーティシリーズ〈DRIVE-THRU〉が、7月8日(土)に秋葉原MOGRAと初となるコラボレーション開催。 アクトにはDJ WILDPARTY、hara (MOGRA)、hirihiri、KAIRUI、りるらむこ零尼、Pa’s Lam System、宇宙チンチラ、YONEDA、Yurushite Nyanが登場。近年再評価の機運が高まる2010年代クラブシーンを築き上げたオリジネーターと、2020年代以降に出現した次世代のアーティストが交差する一日。 新興ムーブメントを最前線で追い続けてきたYONEDAと国産インターネットカルチャーの震源地として知られるMOGRAのキュレーションにより、近接しつつも交わることのなかったシーンが合流。揺籃期を越え次なる姿を模索する2020年代以降の空気感に新たな提案を加える。 ”誰でも気軽に立ち寄れる居場所”を志向した本イベントに立ち寄り、過去・現在・未来の重なりに身を任せてはいかがだろうか。 – DRIVE-THRU at 秋葉原MOGRA 2023.7.8 (Sat) START 14:00 / END 20:00 ADV:¥3,000 +1d U-23:¥2,000 +1d Tickets https://t.livepocket.jp/e/drivethru0708 ACT (A-Z) DJ WILDPARTY hara hirihiri KAIRUI りるらむこ零尼 Pa’s Lam System 宇宙チンチラ YONEDA Yurushite Nyan more info: https://club-mogra.jp/2023/07/08/4932/
2024/01/01
好きを信じてクロスオーバーを目指し続ける ハイピッチ、ハイエナジーな音楽が流れるベニューの片隅で10年近く活動を続けるアイコニックな愛され存在・YONEDA (aka ゆうもぐ)が、自身の総括的なパーティー”DRIVE-THRU”の拡大版を1月7日(祝前)に渋谷・clubasia全フロアで開催する。個人オーガナイズの私的なパーティーとしては異例の規模感で行われる本回を実現したのは、YONEDAの各方面に精通したピュアな音楽愛と、全国各地のベニュー(と酒場)に日々顔を出す深い現場愛からなる信頼に他ならないだろう。今回、そんな記念すべき日に向き合うため、パーティーの常連からDJへと長い月日をかけてクラブを渡り歩いてきた同氏に初のインタビューを敢行した。2024年は辰年、つまりあなたもドラゴンになれる、という1年。その幕開けには、ぜひ”DRIVE-THRU”を! Text by NordOst ──よろしくお願いします。今回、自主企画である”DRIVE-THRU”をclubasia全フロアで2024年1月7日に開催するということですが、2024年で活動自体は何年目になるんですか? YONEDA(ゆうもぐ):たぶん、DJ自体を始めたのが2015年ぐらいかな? クラブ自体に行きはじめたのはもうちょっと前で、2013年ぐらい。ちょうど10年ぐらい現場に居続けてるっていう感じです! 自分で言うのも恥ずかしいけど。 ──来年はDJを始めてから9年で、10年目についに行くぞって感じになりますね。 YONEDA:ほぼほぼね。長かったなあ。 ──ゆうもぐさんが(DJやクラブ通いを)始めた頃からずっといる人って、いまも周りにいますか? YONEDA:僕の周りだと、それこそTREKKIE TRAXとかTORIENAちゃんとか。Licaxxxとかも最初、トレッキーの周年とか一緒にRedCompass君とかとイベントで共演してたし、当時から周りにいた人たちはいまも最前線というか、まあいい感じに長くやってるんじゃないかなあ。 ──ゆうもぐさんは、2010年代の頃からクラブにずっといるわけじゃないですか、特に結構ハジけてるような。およそ10年の中で具体的に変わったこととかって、思いつきますか? YONEDA:そうだね、昔はやっぱベースミュージックと言われるもの、低域がすごい鳴るような。それこそLOUNGE NEOってクラブがあって、そこ自体低音がかなり出る箱だったんだけど。当時〈BASS GORILLA〉ってイベントがあったりして、やっぱりベースミュージック的な音楽が主流としてあった感じがします。めちゃくちゃ流行ってた。 ──ゆうもぐさんの青春、LOUNGE NEOですね。 YONEDA:その時はレイブホイッスルみたいなやつをみんな持ってて、フロアでピーピー吹いてるみたいな。そういうバイブスですよ。 ──ある種酒場的なアッパー感みたいなものもあった場所みたいですね。今で言うと阿佐ヶ谷DRIFTとか、日によってはそれこそclubasiaのバーあたりに形を変えて残っている感じというか(笑)。 YONEDA:DRIFTは海太(yahmanfightclub)が頑張ってるからね。彼はLADY’S ONLYをやってたし、僕よりもめちゃ最前線にいた人だから。そういうムードは受け継がれてるかもね。 ──ゆうもぐさん、Twitter(X)に影響を受けたイベント9個ぐらい上げられてるじゃないですか。こうして見ると、やっぱりclubasiaやLOUNGE NEOのものが多いですね。特にLOUNGE NEOは、僕自身実は1度も行かず2020年の閉店を見送った側でもあるので、ぜひエピソードや思い出なんかを伺えたらと思います。遊びはじめたころには既に身近な存在でしたか? ここらでDRIVE-THRUをやるに当たって影響うけたイベント貼ってくか — ゆうもぐ (@you_mgmg) December 21, 2023 YONEDA:そうだね。NEOは青春でした。TREKKIE TRAX関連のパーティーで遊びはじめたからあそこ自体に受けた影響はやっぱりめちゃくちゃ大きいし。club asia系列は元々ヒップホップが強い箱で、トレッキーが登場してからベースミュージック系のパーティーも増えていったと思う。さっきも話したけど、ベースミュージック系が流行ったころはLOUNGE NEOがめちゃくちゃ盛り上がってて、アッパーなバイブスでみんなぶち上がってた感じでした。しかも、インターネット音楽というかSoundCloudっぽい音が流れるっていうのが特徴的で。そういう遊び場を提供してくれていたスーさん(現asia店長、旧LOUNGE NEO店長)にはずっと感謝の気持ちがあって、asiaでDRIVE-THRUをやるのはその恩返しでもあります。 ──いまのように、どんな箱でもジャンルレスで自由な感じでやれるわけではなかったはずだと思うので、そういう意味では斬新な場所ではあったんですかね。 YONEDA:たぶんそうかな。まあ僕はDJはじめる前、ほぼほぼLOUNGE NEOしか行ってないような感じだったからあんま他の場所のことはわからないんだけど…(笑)。asiaの近くにあったハイボールとか安いとこで前飲みして行くのが黄金ルートみたいな感じで、これもいまとあんま変わってないし。あ、実はLOUNGE NEO周りより前に青山EVERっていう箱があるんですけど、そこでsentimental hardwareの小林くん(kuoba)とかと出会って、音楽もオールジャンルな感じだったからクラブ楽しいな、って思うようになったかな! それで、TREKKIE TRAXのFutatsukiってやつとも出会って、自然とNEOに通うようになっていって。その前はライブハウスの客でした。 ──僕もコロナ前は主にライブハウス客でした、もしかしたらどこかですれ違ってたかもしれないです。じゃあやっぱり、TREKKIE TRAXとその周辺のアーティストたちがクラブ原体験だったわけですよね。それってゆうもぐさんが何歳ぐらいの頃ですか? YONEDA:えっとね、それがだいたい2013~2014年ごろだから、24歳とか。学生生活が終わって、いろいろ落ち着いて余裕ができてから遊びはじめるようになって。ツイッター、あ、Xで音楽をいろいろ掘ってくなかでクラブカルチャーに興味ができて、そこからどんどん入っていって。徐々に遊ぶ友達もクラブ側の人になっていったような感じ。まあ、全然珍しいなにかがあるわけじゃないです。 ──ゆうもぐさんって10年近く各地に顔を出し続けてて、そのなかでいろんな人との交流があるわけじゃないですか。それはやっぱり自然と遊んでるうちにそうなった感じですかね。 YONEDA:そうだね。自然と遊んでたら誰かから人を紹介されたり、バー前で乾杯してるくうちに仲良くなってた、みたいな。そのころはTREKKIE TRAXのパーティーに毎回行ってたから、「あ、常連のヤツだ!」みたいな感じで良くしてもらって。 ──いわゆる「プロ客」みたいな。 YONEDA:いや、もう本当にそんな感じだったと思う。まさかここまで続けるとは思わなかったなあ。 ──となると、やっぱり当時のホームだったLOUNGE NEOの閉店は相当ショックだったわけですよね。 YONEDA:うん、周りは泣いてたし、僕も……。やっぱり無くならないものだと思ってたから。居場所がなくなるってこういうことなんだ、と身に染みて感じたよね。 ──LOUNGE NEOのバイブスが、たとえば阿佐ヶ谷DRIFTとか、いまのasiaなんかに残っているような気配もなんとなくするんですよね。そういう感じがどんなものなのかは言語化しづらいと思うので、当時のNEOの名物パーティーなんかを教えていただけたらと! YONEDA:TREKKIE TRAXのパーティーは基本そんな感じかも。いまはクルーがそれぞれ洗練されてきたり、みんな自分の道を見つけたりしてるんだけど、根っこにはバイブスの高いワチャワチャ感は残ってるはず。あ、そうだNEOの周年で「家」ってパーティーがあって、当時NEOにいた現asia店長のスーさんがやってたやつ。あれはいまも覚えてて、楽しかったな~。ほかにもいろいろあるので、X見てもらえたら。デイイベの「POOL」ってパーティーでは、僕の名義がゆうもぐで佐久間さんの名義がJesse Ruinsだったころ実は共演してたりしてて。 影響うけたイベント⑥ pic.twitter.com/jmqb9UyqhV — ゆうもぐ (@you_mgmg) December 21, 2023 影響うけたイベント⑤ pic.twitter.com/w3JzKul1fJ — ゆうもぐ (@you_mgmg) December 21, 2023 影響うけたイベント④ pic.twitter.com/wPjfCxehUu — ゆうもぐ (@you_mgmg) December 21, 2023 ──「NEOっぽい」ってなんだと思いますか? たまに僕も言われたりするんですけど、そこにいなかったのであんまり分かってなくて。 YONEDA:アッパーめなテンションでお酒飲みながら激しめな音楽でぶち上がる感じ、とかそんなんだと思うけど、どうだろ? あ、もちろんいまのクラブよりBPMは遅めだったけど。140BPM~速くて160BPMぐらいのテンションかな。「NEOっぽさ」がなんなのか僕もあんまりわかんないけど、その手の音楽が流れてるとふんわり懐かしいな、って感じたりするし。 ──ちなみに、ゆうもぐさんのDJとしての初現場っていうのはどんなパーティーだったんですか? YONEDA:当時BASS UPってパーティーがあって、たぶんそこでやらせてもらったのが初めてかな。で、2回目がGOOFYっていうNEOのパーティーで、3回目ぐらいに秋葉原のMOGRAで〈JACK vs
2019/01/26
Tianzhuo Chen (Asian Dope Boys)を演出に迎えて「TRNS-」第4回開催決定。 行松陽介主宰の”越境”トランス・パーティ「TRNS-」が2/16で第4回目を迎える。これまでに”エレクトロ”、”ダンスホール”、”メタル”をテーマにWWWβにて開催してきたが、今回は行松陽介のオールナイト・ロング・セットのワンマン公演となる。 さらに現代のエレクトロニック/エクスペリメンタルなクラブシーンにも通じるアジアアート界の先鋭Asian Dope Boys主宰のTianzhuo Chen(テンジョー・チェン)を演出で迎える。行松陽介の圧倒的なフィジカリティとTianzhuo Chenのヴィジュアルが融合する奇跡的な夜を体感しよう。 なんと前売にはこのヤバすぎる行松陽介オリジナル・カレンダーが特典で付いてくる。(えええ、これは欲しい…)イベント詳細はこちら。 Yousuke Yukimatsu 2008年SPINNUTSとMITSUKI主催KUHIO PANICに飛び入りして以降DJとして活動。naminohana records主催THE NAMINOHANA SPECIALでのKEIHIN、DJ NOBUとの共演を経て親交を深める。2014年春、千葉FUTURE TERRORメインフロアのオープンを務める。2015年、goatのサポートを数多く務め、DOMMUNEにも出演。PAN showcaseではLee GambleとBTOB。Oneohtrix Point Never大阪公演の前座を務める。2016年ZONE UNKNOWNを始動し、Shapednoise、Imaginary Forces、Kamixlo、Aïsha Devi、Palmistry、Endgame、Equiknoxx、Rabitを関西に招聘。Arca大阪公演ではArcaが彼のDJ setの上で歌った。2017年、2018年と2年続けてBerlin Atonalに出演。2018年からWWWにて新たな主催パーティー『TRNS-』を始動。Tasmaniaで開催されたDARK MOFO festivalに出演。BLACK SMOKERからMIX CD『Lazy Rouse』『Remember Your Dream』を、イギリスのレーベルHoundstoothのA&Rを手掛けるRob BoothによるMIXシリーズElectronic ExplorationsにMIXを、フランスのレーベルLatencyのRINSE RADIOのshowにMIXを、CVN主催Grey Matter ArchivesにAutechre only mixを、NPLGNN主催MBE seriesにMIX TAPE『MBE003』を、それぞれ提供している。 Tianzhuo Chen [Asian Dope Boys / China] “肉は本質的に弱く、そしてその生と死の間の境界はは不明瞭である” 1985年生まれ、北京在中のアーティスト。イギリスの大学でデザインとアートを専攻しマスターを取得。2015年にビジュアル、サウンド、ダンスを基盤とし、パフォーミング・アートとして統合されたコレクティブ/レーベル Asian Dope Boysを結成。クラブでのパーティ、インスタレーション、Aïsha Deviのミュージック・ビデオやヴィジュアルを担当、昨年ロンドンやベルリンでもパフォーマンスを行い、ベルグハインではJanusとのコラボレーション・パーティを開催、新世代の実験的なエレクトロニック・ミュージックとも共鳴する、破壊的で肉体的な作品で注目を集めている。 若い世代の芸術家として、Tianzhuo Chen (ティエンジョー・チェン) はインスタレーション、パフォーミング・アート、ミュージック・ビデオ、ドローイング、そして写真等、様々な芸術的分野で活動。彼の作品の多くは、アンダーグラウンドなパーティ、ステージ・パフォーマンス、またはより概念的に構築された儀式、そして究極的に現実をファンタジーに変える、そういった「出来事」の形作るために他者の参加、観客の参加を必要としている。彼の芸術作品の中で、チェンは宗教(仏教、ヒンズー教、キリスト教、そしてシャーマニズムなど)、サブカルチャー(カルト文化、ドラッグ、レイブなど)、大衆文化(漫画、ヒップホップ、エレクトロニック・ミュージックなど)、ダンス(日本舞踏、ヴォーグなど)といった自身が精通する知識を用い、その要素とシンボルをミックスしながら、それらが持つ雰囲気を並べることで、観客や参加者に身体の表面的な状態と精神の両方を超えさせる。究極的には、アーティストが言及する”狂気の状態”として辿り着く。 自己を超越して狂乱を引き起こすことは、自身のアート作品の動機や刺激であり、錬金術師のように、彼は現代社会の現実の中にすでに存在する要素を引き出すことを目指し、その要素を蒸留(または精製)させ、狂気に満ちた空間へと昇華させます。 「サウス・パーク」の人種差別主義者のエリック・カートマン、そして疎外の対象や象徴とされる小人達が、彼の作品の中によく現れ、木彫りの彫刻、パフォーマンスの小道具、ビデオの背景など、音楽のレイヤーに加える大胆で派手な色を使用することで、インタラクティブな感覚を刺激し、作品の昇華を完成させる。チェンの芸術的な目的は、様々な要素をより自由に収集し、多様なメディアを利用することで実現し、彫刻、ビデオ、インスタレーション、ドローイングに加えて、ファッション、音楽、パーティ、パフォーマンスなどの大衆文化の形態を含めることで作品として総合されている。
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