2021/11/02
ディストーション・無機質な機械音|インダストリアル編
今年7月にパブリブから出版された『ハードコア・テクノ・ガイドブック: オールドスクール編』の続編として、『ハードコア・テクノ・ガイドブック インダストリアル編』が11月10日発売。
ディストーション・無機質な機械音、技術力とセンスが必要とされ、近年はハード・テクノ/インダストリアル・テクノとの邂逅でファン層を拡大させ、進化し続けるハードコア・テクノのサブジャンル「インダストリアル・ハードコア」を軸に「クロスブリード/ハードコア・ドラムンベース」、「エクストリーム」、「ジャパニーズ・ハードコア」、「エクスペリメンタル・ハードコア」にフォーカスした一冊。
インダストリアル・ハードコアも深く関わる2000年代に登場したドラムンベースとハードコア・テクノの混合スタイル「クロスブリード/ハードコア・ドラムンベース」のチャプターでは、2000年代から2010年代に放たれた革新的な作品を148枚ピックアップし、ドイツ、イギリス、アメリカ、オランダのアンダーグラウンド・シーンで巻き起こっていた刺激的なドラムンベースとハードコア・テクノの融合を今また振り返る。
デス/ブラック・メタルを飲み込んだスピードコアやフラッシュコアといった超高速で展開する攻撃的なハードコア・テクノのサブジャンルにフォーカスした「エクストリーム・ハードコア・テクノ」、ハードコア・テクノの原点である実験精神に重きを置き挑戦を恐れずに固定化しない自身のスタイルを追い求めた「エクスペリメンタル・ハードコア」のチャプターも収録。
Masayoshi Iimori、GraphersRock、鶴岡龍(LUVRAW)、Hiro “BINGO” Watanabeが参加したチャート企画、さらに関係者達がそのリアルな体験を語った「ハードコア・テクノ/Rave ミュージックとドラッグ」と、国内のハードコア・シーンの発展に注目した「日本ハードコア史」もあり、『ハードコア・テクノ・ガイドブック オールドスクール編』よりも更に深いところに切り込んでいく。
インタビュー/対談には以下のアーティストが参加:
Ophidian
Eye-D (The Outside Agency/Ghost in The Machine)
[KRTM]
Tripped
DJIPE
Kilbourne
Somniac One
Thrasher (PRSPCT Recordings)
DJ Akira
OZIGIRI
DieTRAX & DJ Sharpnel & DJ Technorch
DJ Myosuke & RedOgre
Somatic Responses
版元ドットコムにて目次と前書きが公開中
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784908468544
Murder ChannelのWebショップ 「MxCx Online Store」 では特典を用意して11月8日頃から販売予定
category:NEWS
2020/12/08
12月18日リリース デスメタルアフリカ、デスメタルインドネシア、ヒップホップ東欧、東欧ブラックメタルガイドブック、ソ連歌謡、共産テクノといった激コアな音楽本を出版している「パブリブ」から、2019年に上下巻で出版された梅ヶ谷雄太著『ブレイクコア・ガイドブック』のオフィシャル・サウンドトラックが完成。12月18日に著者のレーベルである〈Murder Channel〉のBandcampにてName Your Priceでリリースされる。 今作はAaron Spectre、Baseck、Bong-Ra、Dev/Null、DJ Skull Vomit、FFF、OVe-NaXx、Ruby My Dear、Stazma The Junglechrist、Xanopticonといった『ブレイクコア・ガイドブック』にインタビューで参加したアーティスト達を中心に、2000年前半から2020年までに制作されていた未発表曲から書下ろしの新曲などを収録。IDM、Rave、ラガ、ハードコア・テクノ、ノイズ、ドラムンベース、ヒップホップ、ジャングル、ジャズなど多種多様なジャンルを飲み込んだフリーフォームで革新的な「ブレイクコア」の真髄を体験出来る内容であり、『ブレイクコア・ガイドブック』を更に深く理解出来るサウンドトラックとなっている。 『ブレイクコア・ガイドブック 上巻』 http://publibjp.com/20190315 – 上巻では、Digital Hardcore RecordingsやBloody Fist Recordsなどのルーツから、Praxis~Ambush~kool.POP~Addict Recordsなどのブレイクコアを作り上げたレーベルや、ブレイクコアのパイオニア的な存在であるDJ ScudとChristoph Fringeliへのインタビューなど、90年代から2000年初頭までのブレイクコアにフォーカスを当てた内容となっている。その他にも、メタルやパンク、グラインドコアといったエクストリームなバンドミュージックをブレイクコアとミックスしたメタリック・ブレイクコアや、ハードコア・テクノ/インダストリアルの要素を強く持ったアンダーグラウンドなブレイクコアの作品を紹介。 『ブレイクコア・ガイドブック 下巻』 http://publibjp.com/20190329 – 下巻では、ブレイクコアが世界的に盛り上がっていた2000年中頃に活躍していたブレイクコアの第二世代とされるアーティストやレーベルを軸に、ラガコア、レイブコア、ジプシーコア、ダブステップ/グライムとの融合にて生まれた新たなブレイクコアのサブジャンルについて解説。FFF、Stazma the Junglechrist、Xanopticon、Sickboyといった日本でも有名なブレイクコア・アーティストから、近年はエレクトロ・ハウスやテクノ・シーンで活躍しているDrop The Limeの最新インタビューやムーンバーコアでお馴染みのMunchiといったアーティスト達がブレイクコアの影響について語っている。 また、現在〈Murder Channel〉のブログでは『ブレイクコア・ガイドブック』の一部が12月18日まで限定公開中。 http://mctokyo.blogspot.com/ Artist / V.A. Title / Soundtrack for Breakcore Guidebook Label / Murder Channel Format / Digital(Name Your Price) Product number / MURDG-024 Release date / December 18 Bandcamp : https://murderchannel.bandcamp.com/ Track List 01. BEATZ4FREAKZ – Baseck 02. Chanja
2019/04/15
アルバム『N/O/I/S/E』以来の新作。 Eric WhitneyことGhostemaneが、昨年10月に発表したニューアルバム『N/O/I/S/E』(No One Is Safe from Evil)はこれまで以上にインダストリアル、ノイズ(グリッチ含む)、メタルを引き寄せ、現行USトラップのシーンの中でもそっち側を牽引する存在として、自らを更新してみせた。 今回リリースされた3曲入りEP『Fear Network』では、本人の公言するようにトラップを排除し、ハードコアの方向性に振り切った3曲となっている。ハードコアバンドNemesisのギタリストであった過去や、別名義BLACKMAGEでのインダストリアルやメタル的表現(割と振り幅が広い)に近く、ルーツに振り切った内容と言える。 また今回のハードコアEPを皮切りに、アコースティック/アンビエント、ラップ、より実験的な内容のものなど、方向性の違うEPがまだ控えているようだ。
2020/10/08
10月15日リリース 不定期に開催されているトークイベント「MURDER CHANNEL Talk Show」にて行われたハードコア・テクノ・プログラム「Gabba Summit」に出演していたアーティスト達を中心としたコンピレーションが発売決定。 90年代中期からロッテルダムのガバ・シーンで活動をしているMike Redmanを迎えて行われたプログラム名をそのまま冠にした今作には、国内からDJ Sharpnel、DieTRAX、DJ Technorch、Ozigiriに加えて、オランダからはDominator、Masters of Hardcore、Thunderdomeといった国際的ハードコア・フェスティバルにてMCを務める「Mike Redman」と、彼のブレイクコア/ジャングル・プロジェクト「Deformer」が参加。イントロにはDJ Paul Elstak、Lenny Dee、N-Vitral、DJ Distortion(Rotterdam Terror Corps)といったハードコア・シーンの重鎮達によるシャウトアウトを収録。盤面には、EuromastersのシングルやAvex Traxがリリースしていた伝説のガバ・コンピレーションCD『Rotterdam Techno = Hard Hard Hard』のジャケットも手掛けていたオランダのイラストレーター「Linia」による書下ろしイラストを使用している。 全曲このコンピレーションでしか聴く事が出来ないエクスクルーシブ・トラックとなっており、ハードコア・テクノ/ガバを軸にブレイクコア、レイブコア、デジタル・グラインドなど、様々なスタイルの楽曲が収められたハードコア・ファンはマストな1枚となっている。 Murder Channel presents Gabba Summit(トークショー全文) http://mctokyo.blogspot.com/2017/10/gabba-summit-mike-redmandj.html V.A – “Gabba Summit” Label : Murder Channel Price : 1000JPY without tax CD : October 15 2020 Digital (Bandcamp) : November 5 2020 http://murderchannel.bandcamp.com/ Tracklist 01. Intro 02. OZIGIRI – Trick or Riot 03. Rotterdam Termination Source –
1/20 SPREADにて初ワンマン開催
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