AIボーカル・ディープフェイク|Holly Herndonがデジタル双子「Holly+」を公開

オーディオファイルをアップロードすると…

 

 

これまでにも先鋭的なプロジェクトを発表してきた電子音楽家Holly Herndonが、自身のデジタルな双子を組み込み、AIによるボーカル・ディープフェイクを可能にした「Holly+」を公開。

 

Never Before Heard Soundsとの共同開発により誕生した「Holly+」のウェブサイトはAIによるボイスインストゥルメント・ツールを搭載。オーディオファイルをアップロードすると、Holly Herndonの声で歌われたファイルに変換され、それをダウンロード出来るというもの。

 

「Holly+」は、Holly HerndonのAIバージョンであり、ボーカル・ディープフェイクを利用したカスタムボーカル楽器。オーディオファイルであれば、どんな曲やメロディ、ボーカルデータでも、Holly Herndonの声に変換してくれる。

 

「Holly+」で生み出された作品は、新たに設立されたチーム「DAO」(Decentralised Autonomous Organisation)が、”声の価値に貢献しているかどうか “を基準にして、公式な利用を承認するとのこと。承認された場合、利益の50%が作品の制作者に、40%がDAOに、残りの10%がHolly Herndonに分配される。また、承認された公式作品は、今後NFTアートとして販売されるようにもなる。尚、DAO側の収益はツールのさらなる開発のために使用されるようだ。

 

Holly Herndonは「Holly+」について次のように語っている。

「ボーカルのディープフェイクは今後も続くでしょう。アーティストを保護することと、新しくてエキサイティングな技術を人々に試してもらうことのバランスをとる必要があります。だからこそ、私たちは共同で音声を所有するという実験を行っているのです。声は本来、共同体的なものであり、模倣や言語を通して学び、個人によって解釈されるものです。複雑な問題を前にして、私たちは、人々が私の声を使って演奏することを可能にし、公式の承認を確立することで混乱を減らし、その使用から得られる収益を共有出来る方法を見つけたと考えています。」

 

Holly+ : https://holly.plus/

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