SOPHIEが逝去

1/30、早朝のアテネで亡くなったことが明らかに

 

 

スコットランド出身の音楽プロデューサーでアーティストのSophie XeonことSOPHIEが、土曜日の早朝にアテネで亡くなったことが明らかになった。レーベルの〈Transgressive〉によると満月を見るために高いところに登っていたときに誤って足を滑らしたそうで、それは突然の事故だったとのこと。享年34歳だった。

 

SOPHIEはスコットランドのグラスゴーで生まれ育った。父親の影響で幼い頃からエレクトロニック・ミュージックを車の中で聴いていたそうで、誕生日にキーボードをプレゼントされるのをきっかけに音楽制作を開始。10歳ぐらいになると両親に「エレクトロニック・ミュージックのプロデューサーになるから学校を辞めたい」と言っていたという。バンド活動から音楽キャリアをスタートしたSOPHIEは、2011年にオランダの短編映画のスコアを手掛け、その後、A. G. Cook、Danny L Harleらと出会うことをきっかけに〈PC Music〉のメンバーと活動を共に行うようになっていく。

 

2013年、SOPHIEとしてデビューシングルをリリースして以降は、自身の楽曲以外にもMadonna、Charli XCX、安室奈美恵、GAIKA、Palmistry、Banoffee、Shygirlなどの楽曲をプロデュースし、他にもArca、Kim Petras、Jimmy Edgarともコラボレーション曲を発表してきた。2016年には初来日公演も行い、同年のフジロックにも出演。そして2018年、彼女が残した唯一のフルアルバムでありデビューアルバム『Oil of Every Pearl’s Un-insides』は、グラミー賞の「Best Dance/Electronic Album」部門にノミネートされるなど、大きな話題を呼んだ。

 

SOPHIEは、常に新しいサウンドを創造し続けてきたパイオニアであり、その独創的なプロダクションは多くのフォロワーを生み出し、過去10年間で最も影響力のあるアーティストの一人であった。また、ポップ・ミュージックとエレクトロニック・ミュージックの領域と可能性を押し広げながら、トランスウーマンとしてもマイノリティの人々に勇気を与え続けてきた。ご冥福をお祈り致します。

 

 

 

 

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