2020/11/26
ポーランドの新星
ポーランド・ワルシャワにて実験的なサウンドをカセットテープやVHSでリリースするインディペンデントレーベル〈Pointless Geometry〉からjulek ploskiの新作EP『Human Sapiens』がリリース。
すでにUNSOUNDにも出演し、ポーランドのエクスペリメンタル界隈をザワザワさせている22歳のプロデューサーによる今作は木琴を効果的に使用し、ガバ、フットワークを融合させた脱構築ハイパークラブオペラ。人間であること、自己治療についての物語を描き、速くて、カラフルで、精神世界を覗き見る内容になっているとのこと。強烈な印象を残す「My Music」の映像も公開。
julek ploski – Human Sapiens
Label : Pointless Geometry
Release date : 23 November 2020
Bandcamp : https://pointless-geometry.bandcamp.com/album/julek-ploski-human-sapiens-ep
Tracklist
1. Intro pt. “Życie Świata”
2. Human From Nowhere
3. My Music
4. Kocham Cię Koniu
5. My True Life
6. Pamiętam o Wszystkim!
7. Outro pt. “Smutna Zagadka Świata”
Recorded in 2017-2020 Warszawa, Olsztyn
Mastering by Nagy Roland
Artwork and design by julek ploski
Guitar in „My Music” by Natalie Schchepanskye Erotic Pleasure
Vocal in „My Music” by Skinny Girls
category:NEWS
tags:julek ploski
2025/02/13
抑圧的な闇の中の光点 Julek ploskiのアルバム『Give up Channel』がmappaから。ポーランドを拠点に活動するFLスタジオの鬼が2023年にOrange Milkからリリースした『Hotel *****』に続く作品。Martyna Basta,、Patrick Shiroishi、Yikii、Zuzanna Bartoszek参加。 このアルバムは、影の自分と戦う作品。望まない記憶や罪悪感、鋸刃のような思考の嵐から身を守ることをテーマにしている。希望にしがみつき、拳を張り、歯を食いしばる。 オープニングの「Naysayer」の断片的なドリフトは、不安な白昼夢のように流れ、パッドとピアノの小刻みな音がトラパホリックのドロップとワラチャ・ドラムの破裂音に支えられている。「Truth」の荒涼とした雰囲気は、銃弾の飛沫、そして突如ジェスターのように吹き荒れる動揺した分裂気紛れなメロディーによって中断される。明確な勝者のいない内戦。 羞恥心が、やせ細った体を貫く毒のように、この音楽を蛇行させる。暗いベッドルームのブルーのスクリーンライト、脈打つこめかみ、ロックジョー。「Titanic」は、愛のために造られたものが、灼熱の復讐心と闘うことを余儀なくされ、その抵抗に打ちのめされるような衝撃を与える。この曲の抽象化されたレイヴ・シンセは、歪んだ声と螺旋状の錯乱に道を譲る。「Hollywood」は傷だらけの戦場であり、きつく巻かれたハードスタイルのストンプの武骨な打撃が、繊細なピアノとストリングスのアレンジを吹き飛ばしズタズタにする。 この音楽は、深い孤独、煮えたぎるような憎悪の瞑想について歌っている。しかし、最終的には勝利がテーマとなる。否定的な感情を煽るのではなく、それに対して憤り、ねじれ、悶える。抑圧的な闇の中の光点。混沌と汚物に対抗する明瞭さと目的。それは戦う価値がある。 Julek ploski – Give Up Channel Release date : Feb 20 2025 https://mappa.bandcamp.com/album/give-up-channel Tracklist 1. Naysayer 2. Truth (feat—Martyna Basta & Patrick Shiroishi) 3. Crippled 4. 1H Of Shame -Loop , 5. J Maxwell’s Interlude Pt 1 (feat—Yikii) 6. Titanic 7. Espresso 8. I Was #AllAlone【 Movements V – VIII 】 9. Economy【 Movements I – IV 】 10. J
2025/05/16
5/22 Forestlimit Jesus in the smoking area―デコンストラクテッド クラブと言う名前を聞くとホラーやアポカリプスの風景が思い浮かぶが、5月22日にForestlimitで開催される今回のRadixのイベントは世の末ではなく、気づけば自然と日常の中にそっと現れる非現実的な風景をモチーフにし、クラブの中で起こりえるシュールな可能性を探る内容になる。 今回はグライム、テクノやベースミュージックの要素を使い、ユニークなサウンドデザイン、歪んだドラムや細かなビートで世界観を作るマンチェスター出身のAcreがゲストとして出演。Acreは2014年から数々のEPとアルバムの Better Strangersをセルフリリースし、Tectonic、PAN x Codes、Opal Tapesなどのレーベルから作品を発表してきた。マンチェスターの豊かな音楽の歴史の遺産を引き継ぎながら、独特なサウンドの実験と進化の繰り返しで作り上げてきた。マンチェスターの不気味で暗いムードと対照をなして、Tasho Ishiは幻想的でカオス塗れの眩しい東京の街を思い浮かばせる。Lorenzo Senni運営のレーベルのPresto!? Recordsから出したアルバム『Dentsu2060』をはじめとする作品はエッジが効いたクラブのリズム感や低音とファンタスティカルなシンセパートやサンプリングで絶妙な組み合わせを成し遂げている。そして2025年にセカンドアルバムをリリース予定。 さらに複数のiPhoneを用いる演奏と実験的な電子音楽を作るvq、新木場の工場地帯で開催されたbaskの主催者であるDJ学び、多様なクラブジャンルを扱うDJのBASiRiNO、スタイリングやパフォーマンスなど幅広く活動するアーティストのAko Suzukiが出演。今回のためにAkoは特別なパフォーマンスをする予定、とのこと。 5/22 @ Forestlimit 2500¥+1D 19時〜 Tasho Ishi Acre Ako Suzuki vq BASiRiNO Dj学び Poster: Airi Kawakami (illustration) Felix Idle (text)
2023/06/15
連続リリース企画第二弾 森、道、市場2023のオープニングアクトを飾ったことも一部から話題を集めたユニット・BBBBBBBが、連続リリース第二弾となるシングル「SHIN GOD」をリリース。アートワークはG.R.D.Vが担当。 「デコンストラクテッド・スカム」をイメージした本シングルは、BBBBBBBの持ち味であるVICTORY感を残しつつ、さらに未知の方向性へと突き進むかのような勢いを感じさせるエフェクティブなビートが特徴的。カップリング曲として32秒の「FIRE 〜Wish You Were Here(Short Ver.)」と46秒の「LOVE」も収録。今後さらにリリースされる新たな作品の予感を想起させる。 また、BBBBBBBは先日都内某所にて完全新作となるMVの収録も敢行。まだ全容は明かされていないが、想像や共感の斜め上を行くサイケデリック・スカム・ムービーとして水面下で制作が進んでいる。 BBBBBBB – SHIN GOD Release date : June 15 2023 Stream : https://linkco.re/VaeaRZTv BandCamp : https://bbbbbbb1.bandcamp.com/album/shin-god Tracklist 1. SHIN GOD 2. FIRE 〜Wish You Were Here(Short Ver.) 3. LOVE
1stアルバム『混乱するアパタイト』CD版発売決定 more
最新EPから「Ash」のアコースティック版がリリース more
Text : つやちゃん more