スカンジナビアでの移民の生活|Nadia Tehranがデビューアルバムの拡張版を発表

9月9日リリース

 

 

イランをルーツに持つスウェーデンのアーティストがNadia Tehran(ナディア・テヘラン)が昨年、Yung LeanやBladeeらを擁する〈YEAR0001〉から発表したデビューアルバム『Dozakh:All Lovers Hell』の拡張版を9月9日にリリースする。

 

リミックスやデモバージョンなどを含め24曲入りとなる『Dozakh:All Lovers Hell (Expanded)』からCoucou Chloeを客演に迎えた「Jet」のMVが公開。MVはNadia Tehran自身とEcco2kことZak Arogundadeが手がけている。Nadia TehranはThe FADERの記事で今回のMVについて以下のように語っている。

 

「このビデオは、スカンジナビアのディアスポラの生活を反映した家族の肖像画です。それは”スカンジブラウン”であることの祝福であり、常に移動し、私たちの宇宙の中でその速度を維持しています。西洋から見れば、私たちは歌が語るような無知な移民かもしれませんが、失われた人生の記憶を生きているのです。音楽でさえも違法な国で自由を感じる方法として、イランで親戚たちとマシュハドの通りをクルージングしていたのを再現しました。しかし、西洋でさえ、その自由は存在しない。警察によるレイシャル・プロファイリング(人種的偏見に基づいた捜査や職務質問)無しにPOC(有色人種)の友達と一緒に車に乗ることはほぼ不可能なんです。」

 

 

Nadia Tehranは、スウェーデン南部スモーランド地方のヨンショーピングという小さなキリスト教の町で、イスラム教徒の家庭で無神論者として育った。彼女の両親はイラン革命後から移住し、父親はイラン・イラク戦争の前線にも従軍していたという。彼女の作品は、家族の歴史と戦争の永続的な影響を反映している。12歳の時に始めたパンクバンドに始まり、現在の作品にも、それは繋がり続けている。

 

また、彼女は多面的な存在である。シンガー、ソングライター、パフォーマー、ラッパー、ビデオディレクター、画家、アートディレクターなど、クリエイターとしての顔は数え切れない。そして音楽だけではなく、髪型やメイクなど身体のあらゆる部分も表現に使用する。ペルシャの伝統的なテキスタイルの再解釈も。彼女にとって、ドキュメンタリーとエディトリアルは同じものであり、すべてが本当の彼女自身である。

 

 

Nadia Tehran – “Dozakh:All Lovers Hell (Expanded)”

Label : YEAR0001

Release date : September 9 2020

 

01. Dozakh

02. Down

03. Something New

04. Alcoholic Waves

05. Sail On

06. Come & Go

07. High

08. Jet (feat. Coucou Chloe)

09. Tell Nobody

10. AFA Poem

11. Nazi Killer

12. What About Me

13. Oops

14. Dreamers

15. In Tune With The Moon

16. Down (Merelys Nightdrive)

17. Death Row (Come and Go demo)

18. High Like a Jet (Habib1 Remix)

19. Sergelized

20. Nazi Killer (Kablam Nackskott Remix)

21. Alcoholic Waves (demo)

22. Something New (Marals Shadow-Self Mix)

23. Tell Nobody (Boos Bumpy TNB Flip)

24. Broken Hearted Dreams (Sugar Rework)

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