2020/02/10
最多4部門受賞
『殺人の追憶』『母なる証明』『グエムル -漢江の怪物-』などの傑作を世に送り出してきた韓国の巨匠ポン・ジュノ(Bong Joon-Ho)の新作『Parasite』(邦題:パラサイト 半地下の家族)が歴史を更新する快挙。2月9日(現地時間)にロサンゼルスのドルビー・シアターで開催された第92回アカデミー賞において、アジア映画としては初の作品賞を受賞。これは英語以外の外国語映画としても初となる。さらに脚本賞、 国際長編映画賞、監督賞を含め、最多4部門受賞となった。
他にも第72回カンヌ国際映画祭の最高賞となるパルムドール、第77回ゴールデングローブ賞においては外国語映画賞も受賞している『パラサイト』は、「フォードvsフェラーリ」「アイリッシュマン」「ジョジョ・ラビット」「ジョーカー」「マリッジ・ストーリー」「1917 命をかけた伝令」「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」「ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語」などの抑えての受賞となった。
ポン・ジュノはスピーチでこのように語った。「”最も個人的なことは最もクリエイティブなこと”、偉大なるマーティン・スコセッシの言葉です。私がこの国で知られていなかったときに、私の作品をいつも候補にいれてくれたクエンティン・タランティーノ。本当にありがとうございます。愛しています。もしアカデミーが許してくれるならテキサス・チェーンソー(悪魔のいけにえ)でトロフィーを割って他のノミネート監督と分かち合いたい。明日の朝まで飲み明かします。」
https://www.youtube.com/watch?v=nDiL4Ni1VmE&feature=emb_title
また、本作のサウンドトラックは、Caleb Braaten主宰でPharmakonやLust for YouthなどをリリースするNYの老舗インディレーベル〈Sacred Bones Records〉からリリースされている。
サウンドトラックの詳細はこちら。
category:FILM
tags:Parasite
2019/11/25
1月31日リリース 第72回カンヌ国際映画祭の最高賞となるパルムドールに輝いたポン・ジュノ(Bong Joon-Ho)監督の『Parasite』(邦題:パラサイト 半地下の家族)のサウンドトラックが、Caleb Braaten主宰でPharmakonやLust for YouthなどをリリースするNYの老舗インディレーベル〈Sacred Bones Records〉からリリースされる。 韓国の若き巨匠が手がけた本作『Parasite』は、カンヌ国際映画祭で審査員満場一致で韓国映画史上初となるパルムドールを獲得した作品。韓国では1000万人を突破、フランスでは150万人を超えて、世界各国でも動員記録を塗り替えている。主演を務めるのは、『殺人の追憶』『グエムル -漢江の怪物-』などポン・ジュノと4度目のタッグとなった名優ソン・ガンホ。共演には『ソニはご機嫌ななめ』のイ・ソンギュン、『後宮の秘密』のチョ・ヨジョン、『オクジャ』『新感染 ファイナル・エクスプレス』のチェ・ウシクなどが脇を固める。作曲家Jung Jaeilが手がけたサントラは随所に見られるメランコリックなピアノが印象的。 Pre-Orderはこちら。
2018/12/10
第61回グラミー賞のノミネートが発表。Sophieのデビューアルバムが選出される。 今回で61回目を迎えるグラミー賞。映画におけるアカデミー賞、舞台におけるトニー賞と同等に並べられるアメリカ最大の音楽賞である。 PC Musicのメンバーとして活動してきたSophieが今年6月に満を持してリリースしたデビューアルバム『Oil of Every Pearl’s Un-Insides』、このアルバムがなんと”Best Dance/Electronic Album”部門にノミネートされた。他の部門や全体を見る限りやはりメインストリーム中心の選出だけに、他のアーティストに比べアンダーグラウンドに近い存在であるSophieのノミネートは驚きである。近年はメインストリームの仕事をこなしてきたSophie、このままさらに大きな存在になるのだろうか。今年、ベスト級に素晴らしいアルバムだけに受賞にも期待しよう。 61回グラミー賞の全ノミネートはこちら。
2020/12/25
12/23〜1/4 クリエイティブチーム「AC部」の初の大規模個展「九越 -Transmorph-」が、日本橋三越本店「MITSUKOSHI CONTEMPORARY GALLERY」で12月23日よりスタートしている。 AC部は1999年に結成されたクリエイティブチーム。多摩美術大学在学中にNHK「デジタルスタジアム」年間グランプリを受賞し、キャリアをスタートした。以後、TV・CM・プロモーションビデオ・ウェブサイトと表現の場を広げ、近年においては、TVアニメ「ボブネミミッミ」や、スケッチブックを矢継ぎ早にめくる手動アニメーションである高速紙芝居が知られている。サブカルチャーの領域では高く評価されてきたAC部だが、本展ではコンテンポラリーアートとして本格的に作品を発表する初めての機会となるとのこと。 『九越』-Transmorph- のメインとなるテーマは、AC部がミュージックビデオを手掛けたBATTLESの作品『Sugar Foot』。今作は、AC部にとって初めての海外アーティストとのコラボレーションとなった。 『Sugar Foot』は約1年のビデオ制作期間を経て、11月に公開された。新型コロナウイルス感染拡大の影響でさまざまな活動が制限された2020年。中止になってしまったイベントの無念を晴らすべく開催された「大宇宙ロボット祭」が舞台となっている。お祭りには神輿やねぶたなど、日本的なモチーフが多数登場。お祭りから場面は転換し、未知の脅威がロボットを襲う。ラストシーンでは地球がロボットに変形し、ウイルスを思わせる脅威に打ち勝つ内容となっている。 本作について、この時代を生きる鑑賞者に勇気を与えるべく制作されたミュージックビデオであるとAC部は語っているとのこと。また、これまでのAC部の作品では見られなかった新しい映像表現が導入されている点も本作の特徴。展覧会では、ビデオ内で描き切れなかった『Sugar Foot』の世界観をアート作品が補完するように構成されている。オブジェや大作ペインティング、複数のメディアを組み合わせた作品、株式会社リコーの最新技術を用いた2.5Dプリントなどを展示販売するようだ。 AC部「九越 -Transmorph-」特設サイト : http://ac-bu.info/transmorph/
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