蓮沼執太 × Takao

突如始まった対談シリーズ。初回は、蓮沼執太とTakaoの2人。

 

Photo by 石塚俊

 

来年1月7日に恵比寿リキッドルームにてニューイヤーコンサートを控えている蓮沼執太フィル。そして今年EM Recordsからデビューアルバム『Stealth』をリリースし、ニューイヤーコンサートのオープニングアクトを務めることが決まったTakao。今回は公演直前に2人の対談が実現。また今回の公演ポスターを手がけたグラフィックデザイナーの石塚俊も同席して、新井薬師前の喫茶店で話をした。

 

 

– 世代的な話なんですが、蓮沼さん、おいくつですか?

 

蓮沼執太(以下、蓮沼) – 83年生まれで、今年の9月で35歳になりました。

 

– Takaoはいくつになった?

 

Takao – 僕は26歳になりました。

 

蓮沼 – じゃあ、9個下なんだ?

 

Takao – たぶん僕は佐久間さんと干支が一緒な気がします。

 

– そうなんです、同じ申年です。

 

石塚俊(以下、石塚) – 僕は蓮沼さんの1個上です。なんと、佐久間さんは僕より年上だったんですね。

 

– 僕の同じ世代って周りに多くて、食品まつりさん、Forestlimitのナパさん、K/A/T/O MASSACREとNOVO!のカトーさんとか。あとはWWWの海法さんは一個下だったかな。

 

Takao – なるほど~。

 

蓮沼 – みんな同じ世代なんですね。

 

石塚 – でも、下の世代とばっかり遊んでるから、実年齢のの気持ちになれなくて。

 

蓮沼 – ああ。じゃあもうそもそも26歳みたいな感覚で遊んでるってことかな?

 

– 僕も同じですよ。

 

石塚 – でも佐久間さん、ロングキャリアじゃないですか。

 

– ロングキャリア(笑)

 

蓮沼 – ロングキャリアじゃないの?

 

– 蓮沼さんのほうがロングキャリアじゃないですか?

 

蓮沼 – 10年とちょっとですね。22歳の時にはじめてアルバム作ってるから。何も考えずにただアルバムを作っただけっていう印象ですけど。

 

– 僕は29歳から曲を作り始めたので、遅いんです。ロングキャリアじゃないんです。

 

蓮沼 – 29歳から曲を作り始めたというのはすごいですよね。それまでは何されてたんですか?

 

– DJはやってました。話をお2人に戻しますが、蓮沼さんとTakaoはお互いを認識し始めたのはいつからですか?

 

蓮沼 – 今年です。『Stealth』を(石塚さんが)教えてくれて、聴きました。

 

Takao – 僕は、蓮沼さんのことはかなり前から知っていました、結構いろいろなところで名前を聞いたり見たりしたことがあったのですが、失礼ながら今年になって、蓮沼さんはこういう音楽をつくっている人なんだ!と知りました。

 

– 初めて会ったのはいつぐらいですか?

 

Takao – 『アントロポセン』の楽曲試聴会ですね。

 

 

– そのTakaoも参加した今回の『アントロポセン』の特典のリミックスCDの人選はかなり驚いたんですが。(食品まつり a.k.a foodman、荒井優作、SUGAI KEN、toiret status、BIOMANなど。)

 

蓮沼 – この人にお願いしたいっていう下書きリストがザーッとあって。

 

石塚 – それを見せてもらったときに足したり引いたり勝手に提案して。次に見せてもらったときには、さらにそれがもうちょっと変わってて。

 

– じゃあ石塚さんの意見も入ってるんですね?

 

石塚 – なので僕の趣味も入ってますね。面白い人選ですよね。もっと断られたり難航するかな?とか思ったけど。

 

蓮沼 – 僕自身、他の人にリミックスをお願いすることないんですよ。なので、断られるんじゃないかって思ってたら、みんな素早い返事をいただいて嬉しかったです。

 

Takao – メールがきたときはびっくりしました。

 

蓮沼 – 自分でメール送ったんですが「ぼく音楽やっていまして。その曲をリミックスしていただけませんでしょうか」といった感じで。そもそも人に手紙を書くの好きなんですよ。

 

Takao – 僕はリミックスをやったことがなかったので、ちょっと不安なところもありましたが、実際にやってみてすごく楽しかったです。おなじように今度の「ニューイヤーフィル」のオープニングアクトも不安はありますが、楽しみにしています。

 

– なぜTakaoをオープニングアクトに選んだんですか?

 

蓮沼 – すごく知ってる人に頼むよりも、未だ分からない存在、未知な音楽の方が楽しいと思ったんです。しかも、「タカオケ」するとか言うし。

 

– タカオケ?

 

蓮沼 – Takaoオーケストラの略です。

 

Takao – 16人は無理だけど、多分、2人か3人とかになると思います。

 

蓮沼 – フィルも最初の人数は10人だったんですよ。それがだんだんふくれ上がってきて。最初は代官山UNITでやったんです。OVALの来日のときに蓮沼楽団を作って対バンで出演してください、という話になって。

 

石塚佐々木敦さんに言われたんでしたっけ?

 

蓮沼 – そうです。やろうって言われたというか、当時演奏していた「蓮沼執太チーム」という編成に管弦楽器を入れてみない?と提案していただいて。フィルのメンバーでもあるイトケンさん、Jimanica、石塚周太君と斉藤亮輔くんとの5人組(ツインギター、ツインドラム)バンド編成みたいな感じでライブをやってたんですよ。なんで、もしニューイヤーコンサートでTakaoくんがタカオケ作ったら徐々に人数が増えていくかもしれないしね。

 

Takao – そうですね、増えていったら面白いですね(笑)僕はライブでもPCを使うので動きが少なくなってしまって。なので、何人かで1つの曲を演奏するのは楽しみです。

 

蓮沼 – 昨日のTakaoくんのライブ聴いてても、音の動きが1人で演奏しているって感じがしなかったです。

 

Takao – 最近はなるべく動きがでるようにライブ中にいろんなことを試しているのですが、1人だとやることが多くて結構忙しいですね。ですが、ライブ感はできるだけ出したいなと思っています。

 

蓮沼 – でも、そういう感じがすごくありましたよ。昨日、4組出演されてて、4組それぞれの感じでしたけど、基本的な演奏形態としては、やっぱりコンピューターを使ってシーケンス組んで音を出し入れするみたいな感じでしたけど、その中でも特にTakaoくんは生演奏っぽかったですね。

 

Takao – ありがとうございます。昨日のライブというのは〈Slow Editions〉っていうレーベルから『Sound Journal』っていうコンピレーションをリリースしているMasahiro Takahashiさん主催のハウスパーティーでして。Masahiro Takahashiさん、H.Takahashiさん、Hegira Moyaさんも出演していました。そこに蓮沼さんに遊びに来ていただいたんです。演奏の話でいうと、蓮沼さんってバンドとかやっていたこととかあるんですか?

 

蓮沼 – バンドはないです。だから、フィルを組んだ時にはメンバーの方々からすごくお叱りをうけましたよ(笑)もちろん愛のあるお叱りだけど。

 

Takao – 何で怒られたんですか?

 

蓮沼 – 当時はリハーサルスタジオなども予約したことが無くて。本番までに練習が何回必要かなども分からなかったりして。

 

石塚 – 確かに。たまに「打ち合わせしたいからリハスタ来てください」って言われるんですけど、どのタイミングでスタジオの防音扉を開けていいかも、僕はミュージシャンじゃないから分からない。

 

– 実際、あと何回練習必要とかってやっていかないと分かんないですよね。この人数いたら、かなり前の段階から練習しないとですよね?

 

蓮沼 – それでも今では練習前にキチンとスコアを作って1、2回練習したら演奏できる!みたいなふうにはなりました(笑)最初は電子音中心の音作りで作ってきた曲を全部生演奏に置き換えていくみたいなことを作業ずっとしてたんですけど。

 

石塚 – 確かにフィルって、立ち上がりは蓮沼さんのそれまで出ていたソロ曲をコンバートしていくっていう時期がありましたよね。『CC OO』っていうアルバムとか、同じ曲でもいろんなバージョンがたくさんあって。

 

 

Takao – 下準備として、各楽器をPC上で組んだりするのですか?誰がこのパートで、みたいな。

 

蓮沼 – 実務としてスコアにしていくときはDAWで組んでいきます。でもフィル用の音楽を作っているときは、オーディオでレコーディングして作曲していくことが多いです。

 

Takao – 自分で弾いてですか?

 

蓮沼 – そうそう。そういったものを譜面化していくので、結果的に手作業で演奏できる指示をしていくので、それは骨の折れる作業でしたね。

 

– ほかのメンバーの方が、アレンジを入れることもあるんですか?

 

蓮沼 – 基本はスコア通りにみんな弾いてくれますね。ただ自分が楽器のエキスパートじゃない部分もあるんで、例えばゴンドウさんだとしたら、ユーフォニウムはもう少しロングトーンのほうがいいんじゃないの?みたいなふうに話したりとか、セクションで音がぶつかってるとかだったら、音ぶつかってない?みたいになって、練習している場で直したりっていうことはありますけど、基本的にはすべて自分でやってます。

 

– 全員毎回集まって練習するんですか?

 

蓮沼 – 誰かは今日いないみたいなのはありますね。例えば、フルートの宮地夏海さんは仙台に引っ越しちゃったんで、細かい練習には参加出来ませんよね。でも、彼女の場合は安心感ある演奏なので大切な時の練習に参加してもらえれば大丈夫!という感じです。。

 

 

– では、『Stealth』の話ですが、蓮沼さん聴いてどうでした?

 

蓮沼 – どのぐらいの期間で作られたのかな?AVYSSのインタビューで話してるかもしれないですけど。

 

Takao – 1年半ぐらいかかってます。このアルバムに入ってるやつ全部の曲めちゃくちゃコネコネしてて。

 

石塚 – ずいぶん練ってたよね。はじめに話を聞いてから1年ぐらい、会うたびに「作ってるんっすけど、今」って。

 

蓮沼 – 超分かる!

 

Takao – もっと曲数あったんですけど、減らしたりしました。通して聴いたときに、あ、ちょっとここ退屈だなってところ、間延びするなみたいなのがあれば、構成変えるかなんかして繋ぎを良くしたりとか。これ全部通して1曲みたいな雰囲気で作りました。

 

蓮沼 – 音のひとつひとつがすごく微細にというか、細かく変化してるし細かく重なってるから、すごいコネコネしてるんだろうなと思って。制作時間の深さを感じました。

 

Takao – どこで完成とするかみたいなの、結構難しくないですか。蓮沼さんの場合どういうところで、この曲はこれで完成ってなるんですか?

 

蓮沼 – 実は曲は完成してても、マスタリングをしたときにまた音が変わっていきますよね。そうすると僕の手元を離れたとはいえ、音楽自体は変化していて完成していない状態が続くイメージがありますよね。またCDやレコードのようにフォーマットが違えば音も変わるしね。

 

– ミックスとかマスタリングまでご自身でされますか?

 

蓮沼 – マスタリングはやんないですけど、ミックスまでやります。

 

– 『Stealth』は?

 

Takao – ミックスは自分でやりました。マスタリングは江村さん(EM Records)から紹介していただいた、倉谷拓人さん(Ruv Bytes)にお願いしました。なので、フリー配信時にBandcampに上がってたのは自分でマスタリングしたものです。

 

蓮沼 – そっか、じゃあ音が違うんだ。

 

Takao – そうですね。やっぱり蓮沼さんが言っていたように、CDにすると音が変わっていたので驚きました。プレイヤーで聴いたときの印象が全然違っていて。LPができあがるのもすごく楽しみにしてます。

 

蓮沼 – うんうん、びっくりするよね。そういう発見は作り手として嬉しいですよね。宅録ボーイとしては。

 

Takao – 宅録ボーイ(笑)

 

蓮沼 – 宅録ボーイは、制作中にずっと自分で音聴いてるわけじゃないですか。自分が1番その音楽のことを良く分かってるわけですよね。先ほどの話に通じますけど、ミックスが終わった段階で自分の手元を離れた音楽が他人の手で音が変わって自分の前に現れた時、変化があって面白いですよね。

 

Takao – ミックスが終わった段階で、安いイヤフォンと高いイヤフォンで聴いて。あとスピーカーも色々試したりしました。

 

蓮沼 – 僕も全く同じことをします。昔、クラブの昼の時間帯を借りてサウンドチェックさしてもらったことありますよ。

 

Takao – へぇ、面白いですね。

 

蓮沼 – おすすめですよ。普段、音楽を爆音で聴くことが少ないので。

 

Takao – 僕の音楽は爆音で聴くものじゃないかもしれませんが、「ニューイヤーフィル」はリキッドルームなのでぜひ爆音でやってみたいですね!(笑)

 

– アルバムの曲をやるっていう感じになるの?

 

Takao – 数曲ですね。

 

蓮沼 – 昨日のライブでもうれしかったですよ。アルバムで聴いてたフレーズが出てくると。

 

Takao – 昨日は1曲丸々手で弾いたりしてみました。今回は「ニューイヤーフィル」のために準備したものをやってみたいなと思ってます。

 

石塚 – 例えば友だちのライブに行って「アルバムのあの曲が聴きたい」とリクエストをしてもなかなかやってくれない。ライブだと音源と異なる即興性の高いセットだったり、発表時からモードがシフトしていたり、再現の方向に振れる人って実はあまりいないかもしれない。そのことでより現在への意識が強調されてるとも言えるんですが、Takaoの言う曲をなぞるみたいな話って、意外と僕らのまわりのクラブアクトや実験音楽の現場では聞かないから面白い。

 

Takao – ライブに行ったときに、知ってるフレーズが聞こえるとテンション上がりますよね。

 

蓮沼 – だけど、曲をなぞってライブでやるってことでも機械では無いので、ある程度の即興の感じもあるわけだよね。つまり譜面に演奏するといっても人間が演奏するんで、ズレが生まれますよね。そうすると演奏家としては、即興的な要素もいくら譜面通りに弾いてるからとはいえ、息継ぎとかリズムの取り方とかも変わるから、再現っていう感じでも無いんですよね。あと『Stealth』に関して言うと、音色と音の重なりもすごく好きですね。

 

Takao – ありがとうございます。曲をつくりはじめる最初の段階で、シンセの豊富なプリセットの中から好きな音を探すところから始めたりします。好きな音をぶつけて、この音だったらこういう曲が良さそうみたいな感じですね。蓮沼さんはフィルでは使用する楽器というのは決まっていますよね。そうなるとシンセのこの音で作ろう!みたいなことは難しそうですか?

 

蓮沼 – 僕はフィルだけじゃなくて、いくつかのプロジェクトがあるのでその都度音楽の作曲方法が異なったりしますが、ユザーンが演奏するタブラとやるときは、タブラだったらほかにシンセの音も使えるからシンセ使うとかありますけど。フィルに関しては決まってますね。曲は、譜面から考えるのもありますし、構造から考えていくときもあるかも。

 

Takao – 構造から考えるの面白そうですね。

 

蓮沼 – せっかくならば新しいことにチャレンジしたい、と思うタイプなので、課題が出たらそれに対して何か違うことをして試していくような。その時々の積み重ねで変化していく感じです。

 

Photo by 石塚俊

 

Takao – 僕、蓮沼さんに1番初めに作った音楽が、どんな感じだったのかってのいうのを聞いてみたかったんです。

 

蓮沼 – Max/MSPやSuperColliderっていうのアプリケーションがあって、それでパソコン内で音をずっと作ってたんですよ。学生の時にワークショップに行ってたりしていて。ダンスの音楽をパソコンで作るみたいなのでSuperColliderなどを使っていて。それに環境音を足した感じですね。

 

Takao – へえ、ダンスっていうのは即興のダンスですか?

 

– てか、いきなりそんな感じから始まったんですか。

 

蓮沼 – そうですね。そこまで音楽を演奏することに興味がなかったんですよ。

 

石塚 – 確かに初期は電子音楽らしい電子音楽じゃないですか。それがだんだん楽器が増えていって、自分で歌うようになってきて。初期が一番抽象的ですよね。今の方が輪郭がはっきりしてきてる。

 

– なんか逆ですね。

 

石塚 – ですよね。

 

蓮沼 – だけど、根本的には変わってなくて、エラーが好きなんです。今もそうだけど。

 

Takao – エラーってどういう意味です?

 

蓮沼 – ミスです。失敗が好きってことです。自分が気が付きもしない点をエラーは教えてくれるんですよね。やっぱり人間なんで成功したいじゃないですか。だから失敗は必要ない存在になってしまいがちですけど、時には失敗もいいじゃん、という感じです。機材を触れていたらエラーして面白い音が出てくるし、たくさんの演奏家と音を出している時だって奏法の失敗から新しいアイデアが生まれたりするし。

 

– 歌が入っていくようなきっかけはあったんですか?

 

蓮沼 – やったことなかったからですね。でも音楽を作るものとして、自分の声を使って音楽を作ることがとても大切な気がしています。あとはライブでコンピューターを使っていたのですが、それが嫌になっていたこともあります。

 

Takao – コンピューターでやるのが嫌だったっていうのはどういうところがですか。やっぱシーケンス組んだりとか?

 

蓮沼 – そうですね。僕が当時やってたときはみんなコンピューター使ったこともあるけど。要はコンピューターで作るような音楽自体に更新が見られなくて。自分自身もなんか、音楽の可能性はそれだけじゃない、みたいな感覚もあったんですね。

 

Takao – 蓮沼さんって、さっきの失敗のお話もそうですけど、結構人と違うほうが好きです?

 

蓮沼 – そうかもね(笑)

 

Takao – 昨日もAIRJAMの話してて。

 

蓮沼 – そう、行ったんですよ。BRAHMANとかも見たんです。

 

– え、意外。

 

蓮沼 – そうですか?

 

– なんで行ったんですか。

 

蓮沼 – 高校の友達が行くというので一緒に行ったんですよ。でも音楽の趣味は違っていて、学生の時はUKロックはあまり聴いてなくて、僕の周りの友達はみんなすごい好きでしたね。なので、Radioheadのような音楽も通ってないんです。その時はアメリカの音楽が格好いいと思ってたタイプなんで。恥ずかしい話です(笑)

 

– アメリカは、例えばどういうバンドですか。

 

蓮沼 – Dischord周辺が好きで聴いてました。渋谷には海外のインディーズ音楽を紹介するレコード屋さんがまだあったりして、毎日のようにCD屋さんとかレコード屋さんに行ってました。

 

Takao – 蓮沼さんがよく聴いていたアメリカのインディーロックみたいなのって、友達から教えてもらったりとかですか。自分で見つけて?

 

蓮沼 – 自分で探すんですよね(笑)なんかここには知らない世界があるぞ?!という感じで。

 

– 店頭のコメントとか、ジャケット見てなんとなく買ったり?

 

蓮沼 – そうそう。当時から音楽ガイド本とか見たくないタイプでした。

 

– それも込みで楽しむって感じですよね。

 

Takao – 僕はほぼインターネットで見つけてくる感じですね。YouTubeとかの関連動画とかに面白そうなのがたくさん出てくるので、そういったきっかけでとりあえず聴いてみて、ということが多いです。

 

蓮沼 – 僕も今はそうですよ。あれだけ通ってたレコード屋さんに全く行かなくなった。その分、毎日新しい音楽はネットで調べて聴いているけれど。環境が変わるって面白いですね。

 

Takao – 僕、昔は着うたフルとかで聴いてました。ダウンロードして。CDで聴くというのはあまりなかったですね、ツタヤでレンタルしてきたCDもすぐパソコンに入れてiPodで聞いてました。でも、最近はよくCDを買ってます。

 

石塚 – 僕はフィジカルに関してはデザインありきですね。収集癖がそもそもあるから、アートワークが欲しいんです。レコードも、プレーヤーは持ってないですが、アートワークや仕様が特別良いものだけを見つけて少しずつ買い集めています。

 

 

– そろそろまとめパート入るんですが、(1/7のポスターを見ながら)TakaoのTはいつから大文字になったんですか?

 

Takao – 江村さんが、Tは大文字のほうがいいよってアドバイスしてくれました。海外だと名前で最初小文字なのは、なんかちょっと陰気で斜に構えているみたいな印象があるらしいんです……。要は、小文字にすると名前にちょっと変なイメージがついちゃうからです。表記としてTは大文字にしたほうがいいかなと。僕は小文字にすごくこだわりがあったわけじゃなくて、パッと見たときにバランスがいいかなと思って小文字にしてたんです。

 

蓮沼 – イトケンさんの英語表記は全部小文字だと思っていたんです。英語で「itoken」と。お名前なのでポリシーがあるんだろうな、と思っていて。ある時、イトケンさんに「頭文字って大文字でもいいんですか?」と尋ねたら、「うん、全然いいよ」って言ってて。結構自由なんだなって思いました。

 

Takao – 意外とそうなんですよね。

 

– リキッドの意気込みとか言っちゃいますか。

 

蓮沼 – タカオケの演奏はとても楽しみです。僕らのフィルも良い演奏が出来るように準備していきます。よい一年になるような音楽になりますように。

 

Takao – 僕もフィルの演奏とても楽しみです。タカオケにご期待ください!(笑)

 

 

 

<公演概要>

 

Act

蓮沼執太フィル

 

Opening Act

Takao

 

日時

2019年1月7日(月)

開場 18:30 開演 19:30

来場者全員に、オリジナルお年玉ステッカーをプレゼント!

 

会場

恵比寿LIQUIDROOM

 

料金

前売 4,500円+1ドリンク別

当日 5,000円+1ドリンク別

 

公演詳細はこちら

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