2018/11/27
Simone TrabbuchiことSTILLのデビュー作『I』のリミックス盤が登場。
STILLことSimone Trabbuchiのダンスホールへの愛はさらに深まったのか。Dracula Lewisを傑作リミックスアルバム『Technical XTC』で終了させたように、今回のリミックスアルバム『I (Remixed)』で彼のダンスホールフェーズは一旦終えるのだろうか。
Dracula Lewisをメインにしながら、Doro Bengala、Sex Boyzなどのプロジェクトを使い分けて活動していたSimone Trabbuchi。彼が主宰するレーベルHundebiss Recordsは、コアなリスナーの信頼度の高さは言うまでもない。
昨年突如として、Simone Trabbuchiは新たなプロジェクトSTILLでベルリンのPANからデビューした。ここにきてまたフレッシュなニュースを与えてくれた彼の新しいアルバム『I』はエレクトロニックダンスホールを彼らしいパンクでもって調理された傑作であった。そして、ダメ押しのように今回リリースされたリミックス盤はSTILL流のダンスホールをリミキサーそれぞれが再解釈した『I』の別バージョンである。
参加アーティストは、年末来日することが決まっているNídia、Hundebissから『1804 KIDS』をリリースしているKelman Duran、Primitive ArtのJim C. Nedd、Low Jack、Slikback、E-Unity、Zilla、そしてDuppy Gun Productionsである。
オーダーはこちらから。
category:NEWS
tags:Hundebiss Records / PAN / STILL
2018/11/27
RiobambaのレーベルAPOCALIPSISよりニューアルバム『13th Month』リリース。 ドミニカ出身でLAを拠点に置くKelman Duranは2017年にSTILLことSimone Trabucchiが主宰するレーベルHundebiss Recordsから『1804 KIDS』をリリースした。Simone Trabucchiのモードと共鳴するようなエレクトロニックダンスホールアルバムでありながら、怪しいサンプリングのループがトリップする隠れた(全然隠れてない?)傑作であった。 前作リリース後も自身のBandcampでカジュアルにEPをリリースしてきたKelman Duranの新作『13th Month』が本日リリース。今作はDiscwomanのメンバーRiobambaが主宰するレーベルAPOCALIPSISからとなる。前作の延長にあると思われるが、さらにスピリチュアルな印象も増している。 https://soundcloud.com/apocalipsistoday/kelman-duran-13th-month-in-3-movements
2019/01/07
集合体としての表現。 Photo by Guido Borso 2008年頃からDracula Lewisの名義で活動していたイタリアのミラノを拠点にするSimone Trabucchi。Dracula Lewisは初期の作品『Vernasca, Valhalla』以降、オリジナルアルバムと言えるのは2013年の『U$E Your Illu$Ion$』のみ。遅いBPMに変調して、ぐにゃんぐにゃんなったボーカルに気を取られていたが、今聴いてみるとこの頃からSTILLのようなダンスホール/ダブの要素は随所に垣間見える。ドイツの超老舗レーベルCity SlangのサブレーベルであるSouterrain TransmissionsからEP『Permafrost』をリリースするなどもしていたが、Doro Bengala、Sex Boyzなどの別ユニットのリリースを合わせても、作品数はそこまで多くはないSimone Trabucchiがなぜカルトでカリスマな支持を得てきたか。それは彼が主宰するレーベルHundebiss Recordsの活動によるものが大きいはず。Primitive Art、Sewn Leather、JAWS、Chicklette、そしてJames FerraroのDVD、Hype WilliamsのVHSと言った作品もリリースしているHundebissはカセット、レコード、VHS、DVD、デジタルとフォーマットに捉われず、特殊な仕様のジャケット、何よりも一つ一つの作品自体が強い。これはDracula Lewisの作品にも言えるが、インパクトはもちろん、簡単に消費されない強さがある。そしてD/P/I、Helm、Ramzi、JAWS、Sewn Leatherなどが参加した名作『Technical XTC』を最後にDracula Lewisとしての活動を終えた彼が2016年からスタートさせたプロジェクトがSTILLである。2017年にデビュー作『I』はエレクトロニックミュージックのトップレーベルであるベルリンPANからリリース。PANが用意したSTILLの特設サイト、Bill KouligasとInvernomuto(Simone Bertuzzi、Simone Trabucchi)が制作した強烈なアートワークと共に鮮烈すぎるデビューであった。さらに去年はリミックスプロジェクト『I (Remixed)』が同じくPANからリリースされた。今回はSTILLについて、『I』についてなどを、Simone Trabucchiにインタビューを行った。 – どのような子供時代を過ごしましたか? STILL – 幸せな子ども時代を過ごしたよ。すごく自由に過ごせたし、周りからは愛されていた。山の中にある地元の街や、海のそばのリグーリア海岸でのんびり過ごしていたよ。 – STILLとはどういう意味ですか? STILL – ST = Simone Trabucchi、ILL = Sick。っていう感じだけど、他にも「it’s me still(まだ僕のままだよ)」とか「I’m still here(僕はまだここにいるよ)」っていう意味のstillでもある。 – どのようにして音楽を作り始めましたか? STILL – 物心がついてからは、常に音楽をプレイしたいと思っていたんだ。 – STILLのコンセプトを教えてください。 STILL – STILLのコンセプトは、ダブやダンスホールだけじゃなくて、実験的なエレクトロニック・ミュージックに由来するような音楽制作上のあるテクニックに関する個人的解釈なんだ。 すごく違うのに似たような様式を持つこの2つをうまく操り、自分のポジションを見つけ、自分独自の道を辿り、僕と一緒に音楽を作りたいと考えつつ適切な態度を持っている人たち全員が乗れる独自の宇宙船を作ること、それが僕の個人的解釈だ。 僕は、自分の音楽をプラットフォームとして、シンガーが自分のメッセージや、自分の感情を伝えることができると信じている。僕の音楽は、自分たちが共同で創造を行うスペースなんだ。 – Hundebiss Recordsはどのようにスタートさせましたか? STILL –
2020/07/01
7/10、8/7リリース イタリアの鬼才、Simone TrabucchiことSTILLのレーベル〈Hundebiss Records〉から2作品のリリースが発表。 まずは7月10日にShabjdeed & Al Natherのデビューアルバム『Sindibad El Ward』がヴァイナルリリースされる。この作品は昨年パレスチナのレーベル〈BLTNM〉からデジタルリリースされた作品のリイシューとなる。彼らはパレスチナに生まれた人間としてのアイデンティティ、ラマラの日常生活の厳しさをヒップホップを通して表現している。 そして8月7日にはイタリア・ミラノのプロデューサーPiezoのデビューアルバム『Perdu』がリリースされる。Piezoのサウンドは彼が長年住んでいたブリストルサウンドと親和性がある。ダーティーなテクノをベースに奇妙でミュータントなシンセが飛び交う、ラテンのノリも感じる、ある意味でHundebissらしい形容しがたいダンスミュージックと言える。 Shabjdeed & Al Nather – “Sindibad El Ward” Label : Hundebiss Records Release date : July 10 2020 Pre-order : https://hundebissrecords.bandcamp.com/album/shabjdeed-al-nather-sindibad-el-ward-vinyl-reissue Tracklist 1. Intro – KUN NEDAN 2. WEN WARD 3. ARAB STYLE 4. NKD GLG 5. FILIM 6. SINDIBAD 7. MADRASEH 8. MTAKTAK 9. WLAD QUDS 10. BASHA 11. MANTIKA 12. SHABJDEED II 13. BOMBAKSHEN Piezo – “Perdu” Label : Hundebiss Records Release date : August 7
受け手の自由に寄り添う作品
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SoundCloud発、中国ラップスター more
東京・大阪を回るジャパンツアー開催
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