2025/09/19
文化的ボイコット「No Music for Genocide」への参加も表明
SpotifyのCEOであるダニエル・エクが、6月にドイツの防衛AIソフトウエア企業Helsingに資金を投資したことに抗議して、この数ヶ月の間でHotline TNT、King Gizzard & The Lizard Wizard、Xiu Xiu、Deerhoof、Godspeed You! Black Emperorといったアーティストたちが、Spotifyから自分たちの音楽を削除することを発表し、Spotifyをボイコットする動きを表明してきた。今回新たに、Massive Attackが自身の全カタログをSpotifyから削除することを発表した。
バンドは声明の中で、「No Music for Genocide」という文化的ボイコット運動への参加も表明。この運動は、アーティストやレーベル、権利保有者に対し、イスラエル国内のストリーミングプラットフォームから地域的ブロックを通じて、楽曲を削除するよう呼びかけており、ガザに対する継続的な攻撃に抗議するものである。
以下、InstagramでのMassive Attackの声明
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「No Music For Genocide」イニシアチブを支持し、Massive Attackは所属レーベル(ユニバーサル・ミュージック・グループ)に対して、イスラエル国内におけるすべてのDSPストリーミングサービスから自分たちの音楽を削除するよう正式に要請しました。
このイニシアチブとは別に、CEOが軍需用ドローンや戦闘機に統合されるAI技術を製造する企業に多額の投資を行ったと報じられている件を受けて、Massive Attackは所属レーベルに対し、自分たちの音楽をSpotifyの全地域から削除するよう改めて要請しました。
私たちの見解では、かつての南アフリカのアパルトヘイト時代における効果的なアーティストの行動、そして現在イスラエル国家によって行われているアパルトヘイト、戦争犯罪、ジェノサイドといった事実を踏まえると、「No Music For Genocide」キャンペーンは極めて重要です。
Spotifyに関しては、長らくアーティストに経済的負担を強いてきた構造が存在するだけでなく、いまや倫理的・道義的な負担も加わっています。すなわち、ファンが苦労して稼いだお金やミュージシャンの創作活動が、最終的に致命的でディストピア的な技術に資金を供給してしまうという現実です。
もう十分すぎるほど十分です。
別の道は必ずあります。
1991年、南アフリカにおけるアパルトヘイトの暴力は、公的なボイコットや抗議活動、そしてアーティスト、ミュージシャン、俳優による活動停止の動きに後押しされ、遠くからの支援もあり終焉を迎えました。その国家への加担は到底受け入れられないものとされていたのです。
2025年の今、同じことがジェノサイド国家イスラエルにも当てはまります。本日から、ミュージシャン版の@filmworkers4palestine(4,500人の映画制作者、俳優、業界関係者、団体が署名)のキャンペーンが立ち上がりました。それが@nomusicforgenocide であり、拡大を続ける@bds.movement のより要求全体を支持しています。
私たちはすべてのミュージシャンに呼びかけます。パレスチナの人々に刻一刻と押し付けられている言語に絶する地獄を終わらせるために、その悲しみや怒り、そして芸術的な表現を、一貫性のある、理性的で、かつ不可欠な行動へと転換してください。
Massive Attack IG : https://www.instagram.com/massiveattackofficial/
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そして、Helsing社は本日以下の声明を発表している
現在、Helsingの技術がウクライナ以外の戦争地域で使用されているという誤情報が広まっています。これは事実ではありません。私たちの技術は、ヨーロッパ諸国において抑止力として、そしてウクライナに対するロシアの侵略に対抗する防衛のためにのみ配備されています。
category:NEWS
tags:Massive Attack
2021/09/07
音楽業界の緊急かつ重要な再構築 以前から環境問題に取り組んできたMassive Attackが、気候変動への持続可能な対応策を研究するTyndall Centre For Climate Change Research(ティンダル気候変動研究センター)と共同で「Roadmap To Super Low Carbon Live Music(超低炭素ライブミュージックへのロードマップ)」と題した、音楽業界の環境への影響に関する計画・報告書を発表した。 主な提案を紹介すると、プライベートジェットの使用を廃止し、一般的な交通手段を使うこと、全ての会場をグリーンエネルギーに切り替えること、フェスティバルは2025年までにディーゼル発電を廃止、などが挙げられている。ツアーのやり方も再構築する必要があり、計画段階から二酸化炭素などの温室効果ガスの排出量を考慮し、ルート、会場、交通手段、セット、オーディオ・ビジュアルのデザイン、スタッフの配置、プロモーションなど、全てに超低炭素を盛り込む必要があるとしている。そして、新しいルールに対応できない小規模な会場やフェスティバルを支援するために、業界全体が協力して行動する必要があるとも記載されている。 Massive AttackのRobert Del Najaは、「大手プロモーターは、もっと努力しなければなりません。アーティストにこのようなアピールを続けることを任せてはいけない。今、重要なのは実行です。」と語っており、この報告書を経てMassive Attackは6つの排出削減モジュールを設計し、2022年のツアーで試行するとのこと。 Roadmap To Super Low Carbon Live Music https://documents.manchester.ac.uk/display.aspx?DocID=56701
2020/06/19
本日リリース これまでにSkrillex、Diplo、Major Lazer、DJ Snake、Yellow Claw、A-Trakといった名だたるトップDJが主宰するレーベルから数々の楽曲をリリースするなど、日本のダンスミュージックを代表する実績とキャリアを積み続けるDJ/プロデューサーMasayoshi Iimori、活動10周年を記念するファーストアルバム「DECADE4ALL」に続きEP『Wonky Rave』をリリース 新型コロナウイルス感染症の影響で全ての出演がキャンセルとなり大きなダメージを受けるも、これを期に自身の公式Twitchチャンネルにて毎日楽曲制作配信を行い、全世界に向け自身の楽曲制作風景や、Tipsなどを公開し、Twitchの公式からも大きくサポートを受け話題となった。 そんな楽曲制作配信で完成した楽曲たちをまとめたのが本作である。生配信での楽曲制作ということもあり、リスナーに伝わりやすいシンプルな展開でありつつも、今後のクラブベニューの復活を見据え、フロアユースでどんなリスナーでも盛り上がることが出来るダブステップ、トラップ、エレクトロハウスが収録されている。 リリースに際してのMasayoshi Iimoriのコメントと楽曲解説 世界観のあるアルバムを出してからまだ間もないので、生配信での制作ということもあり気の向くままに作ることができました。どの曲もシンプルな展開でDJユースな楽曲になっていると思います。 1. Wonky Rave まずビートやジャンルを決めるのではなく、シンセでランダムに音を作ってそれを曲にするという配信ならではの作り方をしました。 2. Wonky Beatz 遅いBPMのトラップを作りたく、かつレイブのブレイクス要素も取り入れています。 3. Wonky Floor 他の2曲に無い要素を考えた結果、最後は四つ打ちの楽曲を作ることにしました。 Masayoshi Iimori – “Wonky Rave” 発売日 : 2020年6月19日(金) レーベル:TREKKIE TRAX 配信リンク:https://smarturl.it/masayoshi-wonky-rave Tracklist 1. Wonky Rave 2. Wonky Beatz 3. Wonky Floor
2021/11/03
10年間封じられた黒人の声、選択性緘黙のシンガーとして NYを拠点に活動し、House of Vemaneiの創始者であるSkyshaker (aka Sky LaBeija)が、上海のレーベル〈SVBKVLT〉のバックカタログから厳選された楽曲を再構築したミックステープ『Novox 10』を発表。レーベル所属する10名のアーティスト(Zaliva-D、Faded Ghost、Prettybwoy、Scintii、Gooooose、33EMYBW、Hyph11E、Osheyack、Gabber Modus Operandi、Yen Tech)の賛同を得て制作されたリミックスアルバムとなる。 「Novox 10は、声無きボーカルアルバムです。10という数字は自分の母国語で発音し、この作品は黒人差別とゼノフォビア(外国人嫌悪)によって黒人の声が封じられた10年間を記念する電子音楽のコレクションです。黒人の経験は、世界中のポピュラー音楽のインスピレーションの礎となっていますが、肌の色が濃い黒人アーティストは、疑われたり、否定されたり、報われないままです。アジアのポピュラー音楽も例外ではなく、肌の色がきれいなアジアのアーティストが、黒人の芸術性と黒人の苦しみを背負って、スーパースターになり、経済的にも繁栄している。Novox 10は、黒人が最も適した世界を形成するための自律性、権威、コミットメントの場所へのナビゲーションとして、上海に登場します。」 「Novox 10は、私自身のカミングアウトの過程を辿るように、住居のないクィアの若者として、代理の家族構造を作る手段として、ディアスポラのサウンドの利用を再考します。イデオロギーを横断してきた10年の後、私が単に生き延びるためのツールだと考えていたスキルは、今では私の人生を救い、ジャンルにとらわれないキャリアを築いた独自の多様性として祝福されています。他人のためのソングライターとして休むという決断が、選択性緘黙症を持つシンガーとして、自分自身の声を取り戻すことになりました。Novox 10は、歌われていない曲を介して歌うことでの私の復帰であり、それまでの沈黙を追悼し、再構成するものです。」 「オリジナルのアーティストが愛情を込めて提供してくれた音で構成されたNovox 10は、まだ踏み込んでいない声のためのアルバム内のアルバムです。ゴーストライターとして失ったものよりも、得たものへの感謝の気持ちを表しています。このアルバムは、私の子供時代の音楽や、私の人生を救ってくれたDJたちへのオマージュではありません。それぞれの曲は、黒人女性の身体を同じ一つの真実に向かわせる、他の作品群へのゲートウェイとなっています。私たちの唯一の使命は、そこに到着して戻ってくることです。」 Skyshaker – Novox 10 Label : SVBKVLT Release date : 26 November 2021 Cover Design : Sam Madh Mastering : Raphael Valens Buy : svbkvlt.bandcamp.com/album/novox-10 Tracklist 1. Zaliva-D – End Of The Sky (Skyshaker Fem4Fem Edition) 2. Faded Ghost – Lonely Alice (Skyshaker Yehaiyahan Interlude) 3. Prettybwoy – Rhapsody
6曲入りデビューEP『EQ』をリリース
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〈SONICMANIA〉Official Repost by AVYSS
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20年代型ネオ解釈邦楽カバーコンピLP版発売
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