2024/09/10
9/17 PLASTIC THEATER
札幌PLASTIC THEATERにて、9月17日(火)に<点灯>の第9回目が開催(SPEC→7回目, ft. nonoka→8回目として)。
ライブアクトにfastest sea cucumber, Manasikatama, 惣菜部門、DJにmewetaとmai,、映像上映で志伸と豊平区民toyohirakuminが出演。予約はmostin(@mostinfantasy)及び各出演者のDMで受付中。出演者が選んだプレイリストも公開。
Hint?:
なつやすみ、区役所のチラシ、町内会の派閥、路地裏、まち、創英角ポップ体、
回覧板に書いてあったこと、南北線/東西線/東豊線が一つに交わる日、etc….
+*.出演者紹介・♪
fastest sea cucumber
通称、fscさん。soundcloudで偶然発見した新鋭作曲家です。最初にチェックしたときに聴いた、’best life’がとにかく好きでした。本人曰く、”Kenjiさんの曲を初めて聴いた時に感じた衝動のままに制作した”とのことですが、確かにその影響を感じ取れるようなテイストとなっており、今回の内容を構想する上でのテーマソングのようになっていたことを書き記しておきたいです。
その一方で、‘銭函駅’や現在非公開のいくつかの楽曲は弾き語りで作曲されており、また、最近久しぶりに発表された最新曲’last memory(最後の思い出)’は今まで発表されたどの曲とも違う雰囲気を有していて、楽曲ごとの作風の違いにも驚かされます。今後どのように作風を発展させていくのかがとても楽しみです。
今回同じく京都から現地出演されるManasikatamaさんとは長らくご友人であるとのこと。お二人の故郷であるこの土地で、偶然にもお二人の初ライブが同時に行われるという奇跡。。
今回はなんと弾き語りでのライブとなります?!(予定) 果たしてどうなるのか。必見!
ちなみに、特徴的な名義の由来を本人から聞いたのですが、かなりグッときました。可能なら本人から聞いてみてください。
mai
maiさん!何気ない日常をフィルムに収めた…と語るにはあまりに甘く、同時に剥き出しで淡い、何とも言葉にできない世界を写真として現像し続ける氏が点灯に登場です!
‘Word’ (2022), ‘fortune’(2023)と二つの写真集を制作されてきた氏ですが、身近な風景や過去の事物から砂糖菓子のようなフレッシュを見出す視点が面白い..! ‘Word’のステートメントには「言葉はすべてを表現できない」と書かれてありましたが、言葉にできないからこそ写真を撮っているんだろうなと、写真というメディアそのものの美しさまで考えさせられてしまいます。
DJとしても独特の視座を有しているというか、往年の名曲からインターネットの道端に転がる宝石までを自在にmix。氏のインスタやキーホルダーの、ソース不詳の可愛らしいイメージ群のような、不思議な世界でフロアを包み込む印象があります。
実は氏とイベント関係でコンタクトを取るのは「AVYSS POP-UP STORE in TWLV」(2022)以来で、かなり久しぶりかも?以前氏によるDJの中で、セミの鳴き声が長時間流れた後に坂本龍一さんの’PARADISE LOST’がプレイされて、その流れにかなり感動した覚えがあります。久しぶりに氏のDJを観られるのがかなり楽しみです。写真家としてもDJとしても長らく愛されてきたであろう氏のプレイを絶対見て!
https://www.instagram.com/qqqmqi/
Manasikatama
Manasikatamaさん! fastest sea cucumber(fsc)さんと同時期にsoundcloudで発見したSSWです。この度、故郷である北海道にご帰省されるということで、それに合わせてご友人であるfscさんと共に初ライブを披露して頂きます。
PAS TASTAさんやkabanaguさんなど現行のelectronicから影響を受けたであろう爽やかな楽曲群や音像は、今回のメンバーの中でも随一の清涼感かもしれない…! soundcloudで解放されている楽曲の一つである‘窓には’はオーケストラ要素のある楽曲で、聴いていると何となく細田守監督の映画を観ているかのような気分になります。なつやすみをモチーフの一つにした今回ですが、氏の楽曲を聴くと凄くそれっぽい気分になるので好きです笑。 氏の楽曲を聴いて、皆さんの夏を締めくくっちゃって!そして現在、1st EPをリリース予定とのこと!ライブでも何か演ってくれるかも..?!
meweta
mewetaさん!第二の故郷である北海道にご帰省されるとのことで、今回点灯でDJをして頂けることになりました!
東京は幡ヶ谷Forestlimitで毎週水曜日に開催されている名物パーティー<K/A/T/O MASSACRE> vol.478にご出演された際のDJingが素晴らしくて。非常に振り幅が広く、爽やか且つベースの重い選曲の中で突如繰り出された野崎りこん氏の楽曲が印象的でした。
点灯にも複数回出演してくれている夏至さんとも意気投合してb2b mixを先日リリースされていたように、ユースの中で現在流れている空気感やムード?を氏の選曲からは何故か感じます。一曲一曲が本当にカッコよくて、ブチ上がる。。
最近はDAWでアーメンを刻みまくる日々を送っているようですが、今回はDJの枠組みの中で様々なチャレンジを試みたいとのこと!3deck使用予定!滅茶苦茶してくれ!!
志伸 (video)
志伸さん!K/A/T/O MASSACREへの複数回の出演において、毎回圧倒的な完成度で強い印象を残している氏が、点灯に映像出演しスクリーニング作品を上映してくれることになりました!
どのようにして見つけているのか分からない、youtube上に転がる膨大な量のフッテージを独自の基準で紡ぎ合わせて生まれるスクリーニング作品は本当に本当に素晴らしいです。K/A/T/O MASSACREにて上映された「柳」「GoAstray. 大悲咒.」をまだ未視聴の方は是非ご覧ください。
長年氏のアカウントのdescriptionに書かれてきた「悪意」の一言。それは氏の作風と無関係ではないはずで、何となく、作品の根底には人間の失敗や愚かさに対する志伸さんの静かな眼差しがあるような気がしてなりません。
世界各地の他愛もない生活の様子を収めたフッテージと狂気的な映像が交互に顔を出す氏のスクリーニングは今回にぴったりかなと思いました。この場所で氏に携わってもらえるのが本当に嬉しいです。是非ご覧ください。
惣菜部門
惣菜部門さん!元々は第一回目である点灯Ⅰ(2024.2.6)の出演者でしたが、入院によって止むを得ず出演キャンセルに。そこから長らく鳴りを潜めていた氏でしたが、何と半年を経て復活!ようやく、ようやくこの度点灯に出演して頂けることになりました!初ライブ!
詳しくは点灯第一回目の紹介文をご覧頂きたいと思いますが、ピアノ、ベース、ギターに慣れ親しみながら成長し、高校生の時に楽曲制作を開始した惣菜部門さん。邦ロックに影響を受け日記的に制作される楽曲は、一度聞くと忘れられないものがあります。
一切ウケを狙わないマイペースな姿勢、’アーティスト’感のいい意味での無さは本当に見習いたいし、このイベントを通じて描きたいものが全て詰まっているような気がします。かねてよりごくごく一部の方々から超カルト的人気を博してきた氏の激レア出演をどうか見逃さないでください。
豊平区民toyohirakumin (video)
豊平区民toyohirakuminさん!世界的なvaporwaveの隆盛に対する日本、ひいては札幌からの回答として作品を創り出して人気を博してきた氏が、点灯に映像出演してくれます泣
vektroid氏の別プロジェクト、情報デスクVIRTUALの ‘札幌コンテンポラリー’を聴き、「これって札幌の人が何かしなきゃいけないのでは?」という気持ちに駆られて現在の名義で音楽制作を開始した豊平区民さん。
そうして制作された楽曲には、まるで学園ドラマを観ているかのような、ほのぼのとした世界が広がっています。「きみはひとりじゃない」(2015),「メモリーレーン」(2016)などの作品群に私も含めて多くの方が魅了されてきました。
実は2021年の暮れに「私は此処にいる」というイベントをTWLVで主催した時以来のコンタクトかもしれません。その時は短編映画を2本立てで上映して下さり、twitchで観てくれていた方々が静かで優しい時間に包み込まれました。
今回も映像で参加してくださることになりました。私は最近豊平区民さんがX(ex.twitter)で流しているガレージバンドのカヴァー演奏動画がとても好きで、惣菜部門さんも含め、今回の雰囲気を考える上での重要な要素となりました。作曲家、映像作家など、vaporwaveの一言では到底括ることが出来ないほど多面性を有している氏のコンテンポラリー、受け取ってください。
woopheadclrms
woopheadclrmsさん!岡崎、というか、もはや日本の至宝!!正直私の語彙では到底説明できない程に独創的な活動を展開する作家、woopheadclrmsさんに今回フライヤーを依頼させて頂きました。非常にタイトなスケジュールであったにも関わらず、素晴らしいフライヤーを仕上げて下さり本当にありがたかったです泣
woopheadclrms名義やその他多くの別名義を用いて、何とも説明しがたい美しい音楽を制作する傍ら、自身のレーベル<ukiuki atama>を運営し、若き才能たちを発掘しまくる最狂のディガーでもあるウープさん。
’Asaga Fu An Fumoragu Aria’(2019)や’Meeting Room + Rare Plants’(2017)など、作品はどれも本当に美しいです。自身の感覚で時間と空間を掴んで、切り刻み、再度組み合わせたり、こねたりするかのような、世界をぐにゃぐにゃさせる音楽だと勝手に思っています。
そして、youtube上のホームビデオ収集、’algae’など、身近な場所から楽しみやフレッシュを見出していく天才でもあるのではないでしょうか。今回のモチーフ的に、フライヤーを頼めるのはwoopさんしかいないと思ってオファーしましたが、最高なフライヤーで返してくれて本当に嬉しかったです。
ウープさんのアルバム’Meeting Room + Rare Plants’の中には’Sapporo’という楽曲がありますが(どういう意図?!)、こうして携わって頂けて本当に嬉しいですし、いつか現地に招聘させて頂きたいと思います。
おわりに
ふと地面に目を遣ると、名も無き一輪のお花が静かに狂い咲いていた。
今回だけでなく、全ての回を通してこのような意識のブッキングを試みているつもりです(もちろんそれだけに限りませんが)。つまりは、これを読んでくれている皆様一人一人が滅茶苦茶面白い存在であるということ。
そして、こんなイベントが継続できているのは、来てくれたり気にかけてくれる皆さん、出演者の皆さん、そしてPLASTIC THEATER入山さんのおかげです。皆さん本当にありがとうございます。
なんか日常に疲れたなと思ったら是非今回も遊びに来てください!宜しくお願い致します。
点灯
2024.9.17(Tue) 19:30 START
ADV, U23 ¥2,000 / DOOR ¥2,500
AT PLASTIC THEATER
fastest sea cucumber
mai
Manasikatama
meweta
志伸 (video)
惣菜部門
豊平区民toyohirakumin (video)
FLYER: woopheadclrms
予約: mostin(@mostinfantasy)及び各出演者にDM
Plastic Theater…〒064-0805 北海道札幌市中央区南5条西1丁目1−23、1-1-23, Minami5jo nishi, Chuo-ku Sapporo-shi, Hokkaido, 064-0805, Japan
category:NEWS
tags:点灯
2024/06/28
7/9 PLASTIC THEATER 札幌Plastic Theaterで開催されている〈点灯〉の第6回目が7月9日(火)に開催。 Liveアクトに滝沢朋恵を迎え、Chisei、きのぴお、mostin fantasy、ノノチャンネルがDJを担当。萌Sabetsuとtirucoによるスクリーニング作品の上映も行われる。フライヤーは今回DJも行うChisei Kobayashiが制作した。出演者一同が最近のフェイバリット曲を選んだプレイリストも公開。 +*.出演者紹介・♪ Chisei Kobayashi 札幌を拠点に活動されているアーティスト、Chisei Kobayashiさん。今回フライヤーを制作して頂いた上、初DJも敢行してくれます。遠くから聞こえてくる音楽や会話、目がピントを合わせる前の滲んだ視界など、普段気に留めない気配をそのまま表現したかのような淡いドローイングが素晴らしいです。先日個人的に足を運んだ個展「桜桃の味」にて、音楽もお好きであることを知り、DJとフライヤーでオファーしましたが、快諾して頂けて最高!ベルギーの<stroom tv>からリリースされたwist (evia + tibslc)さんのアルバム「eleventh hour」のカヴァーアートも手掛けられていて、それも非常に美しかったです。活動領域が広がってきた今このタイミングでの初DJを観てみたい。ドローイングする時の感覚でDJを行ってくれるとのこと!必見です。 https://linktr.ee/chisei.co きのぴお きのぴおさん!ACID ROOMにてNoëlさんが主催されている<RED FLASH>でもブチかましている氏が点灯に登場です。以前サンクラにupされていたmixがトランスとasmr音の交わるような質感で美しく、今回オファーさせて頂きました!最近はがらりと方向性を変え、先日の”imu” (hosted by 夏至 & もふもふパニック)ではハウスやテクノを中心としたセットを披露してきたのだから驚きです。気持ちの良い音楽をかけてくれるとのことですが、今回は何を見せてくれるのか?必見! https://www.instagram.com/ishi__.ao0 萌Sabetsu (video) 萌Sabetsuさん!楽曲、個人サイト、ブログなど、それらの全てがインターネットの深淵を覗いてしまったような、ディープで不思議な感覚に溢れていて素晴らしいです。具体と抽象の間を行き来する、掴みどころの無さ。氏のようなまだ見ぬ逸材が身近なところにいるのかなと思うとワクワクします。別名義の「ゆに室」では良質なブートレグを量産しており、<Lost Frog Production>のコンピレーション「CAR CRASH AND SIREN」にも参加されています!今回は諸事情で映像での出演となりますが、youtubeの個人チャンネルにポストされている自作mvも不思議な仕上がりで、期待が膨らみます!最後に、ご本人による自己紹介をお読みください。 (本人による自己紹介) 萌Sabetsuです、改めて宜しくお願いします! 尻尾を撫でてください♪ 体の節々を撫でて! 星が集まってきてヤバイ https://moesabetsu.bandcamp.com/album/- ノノチャンネル ノノチャンネルさん!サウンドクラウドを漁っていたところ、かなり瑞々しくフレッシュなmixを発見し、お誘いしました。asmr的なキラキラ感とハイパーポップ以降のフワフワとした音が重なる選曲は初夏に入った今こそ聴きたい!水のイメージを纏ったインスタが印象的ですが、同時に枠に収まらないぶっ飛んだユーモアも感じるような不思議な方だと思います。現場では初めてのDJ、ぜひ見てください! 滝沢朋恵 滝沢朋恵さん!言葉と歌唱とギターの音色が渾然一体となって流れていくような音楽というか、深夜、真っ白な砂漠で一筋の風が吹くような情景が個人的に喚起されます。唄という表現は、作り手の思いが歌詞(言葉)という形でパッケージングされるという点で、ある意味具体性の強いものであると感じますが、滝沢さんは歌詞にならず失われていく意味のようなものにまで繊細に思いを馳せていて、優しさを感じる方です。先日開催されたサロンタレ目でのmmm(ミーマイモー)さんとのツーマンも素晴らしかったですし、別名義”tachyon(タキオン)”としてMCビル風さんとの新作「TOP SPEED!!!」がイベント翌日の7月10日にリリースされるということで、より多彩な活動に拍車がかかっている滝沢さん。昨年12月に<HEADZ>からリリースされた最新作’AMBIGRAM’は過去作の中でも最も多彩な音に溢れている作品ではないかと思います。ニューカマーも多い今回、本当にこの並びの中で見られるのが感激すぎる、、ありがとうございます、是非お越し下さい! tiruco(video) tirucoさん!写真、ノイズ、映像、パフォーマンスなど様々なメディアを用いて、都市や夢、意識以前の記憶などをテーマに制作活動を行っている方です。現在は東京在住とのことです。静謐で情感豊かな氏の写真が、私は本当に大好きで。東京の写真も故郷の写真も、ほろ苦い味わいを個人的に感じています。数は少ないもののSNSには映像もポストされていて、存在が非常に気になったため今回は映像出演でオファーさせて頂きました。前回出演してくれたWaTANAB£.さんとはご友人の関係にあります。果たしてどんな作品を見せてくれるのか。滅茶苦茶楽しみです。 https://www.instagram.com/tiruco_1 おわりに 今回は主催のmostin fantasyもDJをします。 全員が同じ方向を向くわけではなくそれぞれが好きなことをしているのに、それで自然と調和が生まれているような状態が個人的に理想だと思っています。そして、誰にでも表現の場や可能性は眠っていると信じています!是非お越しください。宜しくお願い致します。 点灯 2024.7.9(Tue) 19:00 START ¥2,200 AT PLASTIC THEATER Chisei きのぴお 萌Sabetsu (video) mostin fantasy ノノチャンネル 滝沢朋恵 tiruco (video) FLYER: Chisei Kobayashi Plastic Theater…〒064-0805 北海道札幌市中央区南5条西1丁目1−23、1-1-23, Minami5jo nishi, Chuo-ku Sapporo-shi, Hokkaido, 064-0805, Japan
2024/01/10
2/6 札幌Plastic Theater 2月6日(火)19時、mostin fantasyによるイベント「点灯」の第一回目が札幌Plastic Theaterにて開催。 初回ではdreamweaverの映像出演に加え、mareno!が初めて札幌に降り立ち、現地でパフォーマンスを披露。この2組に呼応するように、夏至、maofumin、mostin fantasy、惣菜部門が出演する。フライヤーはLuna Lalich (ex. Lunafreya)が制作した。 ・・・ 出演者紹介 ・・・ この度「点灯」というイベントを開催させて頂きます。主観を交えつつイベント出演者の皆様をご紹介します。また、「出演者の方々の作品 + それぞれのフェイバリット(2,3曲)」をまとめたプレイリストを作成しました。プレイリストの音源を聴きながら読んでみて下さい。 dreamweaver アパレル、映像、音楽など、多面的に表現活動を行いながら、そのどれもが他に類を見ない唯一無二の存在。日本のカルチャーも含むあらゆる表現を存分に吸収して構築された美学が多くの人々に支持を受ける一方で、未だ氏の全貌は明らかになっていません。そこが氏に惹かれてやまない理由の一つです。 コロナ禍初期にリリースされたアルバム「Cloud 9」は、サーバーの中で深く微睡むような、氏の世界観が前面に広がった傑作でした。特に、収録曲である「hidden by light」を一度は耳にしたことのある方も多いのではないでしょうか。そして昨年に最新アルバム「BLUE GARDEN」をリリースしたことも大きなトピックでした。「future perfect ft. botanical anomaly」を筆頭に、波が優しく身体を包んでくれるかのような作品です。 かつては東京に住んでいた時期があり、日本のコレクティブ「xpeed」とも交流が深いdwさん。また、フライヤーを担当してくれたLuna Lalichさんとは何度も作品を共作しています。今回現地出演してくれるmareno!さんは長らくdwさんのファンで、かねてより曲をご愛聴されてきた模様。そんなdwさんとmareno!さんの名前が同じラインナップに並ぶのを見てみたかったというのが、今回のイベントを企画した大きな動機の一つでもあります。そして、dwさんの豊かなアウトプットを感じるにはスクリーニング出演が適しているはず。未公開曲を含めたエクスクルーシブ・セット。氏の描く夢の中へとダイヴしてください。 blue garden dreamweaver 夏至 昨年の「AVYSS CORE」(at TWLV)で突如DJデビューを果たし、初DJとは思えないプレイで大いに会場を沸かせた新進気鋭のDJ、夏至さん。氏が久方ぶりにDJをセットします! ipodで好きな曲をポツポツと買っていただけだった中学時代を経て、高校時代にノイズやシューゲイズを通じて音楽に開眼。音楽ライターの投稿を読んだり、garagebandで密かにノイズ音楽を制作した経験を通して音楽が好きになっていったそう。ふとしたきっかけでSoundcloudをインストールしてからは、lilbesh ramkoさんやvqさんなどの音楽にどハマり。今ではスピード感のあるディグを重ねています。 さらに、札幌在住ながらにして「第四の道」, 「バビフェス」, そしてお馴染み「K/A/T/O MASSACRE」などの今を彩るエッジーなパーティに軒並み現地へと足を運びつつ、地元札幌のイベントにも足繁く通って様々な音楽を貪欲に吸収。全方位的に伸びる音楽的興味は現行ユースシーンのムードを的確に捉えつつ、それ以上の何かを提供してくれるはず。 1人で黙々とディグを重ねてDJに強く興味を持ちつつも動き出せずにいた矢先、「AVYSS CORE」へのオファーが掛かって突如DJとしてデビュー。終始バンガーをプレイし倒して、フロアをTWLVごと爆発させました。 イベントとして音楽に我を忘れて没頭したいと考えたときに、夏至さんのDJingは今回不可欠だと考えました。また、今回スクリーニング出演となるdreamweaverとの化学反応も期待できそうです。そして、オファー後に知りましたが、実は高校時代にmareno!さんの曲をsoundcloudで愛聴していたとのこと!その点も含めて今回の出演はまさに必然と言えるでしょう。初期衝動溢れるDJingを体感してください!なお現在1st mixを製作中とのことです!*☆.. https://www.instagram.com/111000111xuan/ maofumin 先端ディガー達から密かに注目を浴びていたSSW・maofumin。2年のブランクを経て、氏がこのイベントで復活してくれます! 元々は札幌で5年間程シンセサイザーを演奏し、バンド活動を行っていたmaofuminさん。脱退後はソロでライブ活動を行っていました。お子さんが生まれてからも時間の合間を縫っていくつかの曲を制作し、サウンドクラウドにポスト。奇妙なリズム、そしてふと垣間見える人生の悲喜交々がごっちゃになったような楽曲群は、地元である札幌を飛び越えて全国から密かな評価を受けていました。mareno!さんの別名義”Poyon”のような遊び心をも感じる音楽性です。私も隠れファンの一人でしたが、まさか対面でLiveを鑑賞できるとは思っていませんでした。とても嬉しいです! 氏の表現の核として存在しているのは「鬱」と「インターネット」。人生を通してこの二つと並走し、親になってからは周りにも弱音を吐けずに生きてきたmaofuminさんは、時には躁鬱もアルコールで押し流しながら楽曲をインターネットの海に放流しています。一人の人間として人生に翻弄されるようなリアルさと、そこから生まれる逞しさや脆さが氏の楽曲に深みを与えているように思います。そんなmaofuminさんの現在地点を、現場で是非受け取って頂きたいです。 mareno! 関西在住、星の生んだアーティスト・mareno!さんが初来札し、現地でパフォーマンスを披露してくれます。ギターとトラップの蜜月を体現するような曲を作るSSWであり、serah traxの片割れでもあるなど、様々な側面を持つ氏を簡単に形容することは非常に難しいです。 12歳の頃からギタリストとして活動を開始し、著名なギタリストであるJeff Beckを敬愛しているというバックグラウンドを持つmareno!さん。年齢こそお若い方ですが、その作品には時を越えて人の心を打つような普遍性があります。一つの音楽として筆舌に尽くしがたいほど非常に新鮮でありながら、その中にあるのは非常に素朴で、ささやかな人生の喜びのようなものです。氏のブログの言葉を借りるなら、水たまりをブーツで跳ねまわったり、居眠り、子守歌、誕生日etc……。氏の周囲の人々に対するあたたかな人間性や、確かな人生観が作品の最奥に存在しているからこそああいった曲が作れるのではないかと私は思います。Kenjiさん主催のmixシリーズ「blue xp」に提供されたmix「Infinity Matanity」を聴けば、そんなmareno!さんのスケール感が伝わるはず。必聴です。 私が初めてイベントを主催した際にmareno!さんにファーストコンタクトを取って、そこから早2年が経ちました。昨年の夏、Kenjiさんのお力もあり「memoir」第三回目でようやくお会いすることが出来ましたが、その時のmareno!さんのパフォーマンスこそがまさに私のオールタイムベストの一つとなりました。あらゆる語彙を剥奪されるほどの衝撃を受けました。 昨年12月にひっそりとリリースされた最新EP「FIRE BY MARENO」も、「上海」を筆頭に様々なアイデアと記憶が星々と共に爆発したような傑作になっていて、本当に素晴らしいです。是非チェックして下さい。mareno!さんは前から「さっぽろ雪まつり」に興味があったらしく、それならばと期間中にイベントを企画させて頂き、今回現地に招聘する流れとなりました。今回は一体どんなパフォーマンスを見せてくれるのか、今からとても楽しみです。 札幌で氏のパフォーマンスを観れる機会は殆どありませんし、いつ訪れるかわからない二度目を期待しないで欲しいです。あなたの人間性や、あなたがどのコミュニティに居るだとか、それらは一切関係ありません。もし何らかの表現が好きなのであれば、絶対にmareno!さんに逢いに来てほしいと切に思います。 FIRE BY MARENO mareno! 惣菜部門 本当に知る人ぞ知る注目&謎コンポーザー・惣菜部門がまさかのイベント出演を果たします(フードの出店ではありません)。 soundcloud上にポストされた愛らしい楽曲がごく一部の方々の間で話題を呼んでいた氏ですが、つい先日まで長らくアカウントを消去されており、沈黙状態にありました。しかし今回、maofuminさんとの繋がりでコンタクトを取ることに成功。対面で会える距離に居らっしゃったことも驚きでしたが、今回初ライブを披露してくれます!氏を初めて知る方は、まず「神聖コンビニ」や「お菓子の歌」などの楽曲を聴いてみてください。ほのぼのとした柔らかい伴奏と、日々の気づきを綴ったハッとさせられるような歌詞に、確かな温度を感じるはずです。 ピアノ、ギター、ベースに慣れ親しみながら成長し、高校生の時に音楽制作を開始した惣菜部門さん。そんな氏のルーツは、若干意外なことに”邦ロック”にあります。ヤバイTシャツ屋さん(バンド)所属、ありぼぼさんの別プロジェクト・にゅうろんの音楽は、楽曲制作を開始する大きなきっかけとなったのだそう。他にも耳中華さん、今回共演するmaofuminさん、そして同じく同郷で大躍進中のユニット・lausbubさんらの音楽性に多大な影響を受けて現在の氏の音楽性が構築されました。 「自分の素直な感情を、音楽で表現することが楽しい」と気づいた氏は、現在も気が向いた時に楽曲を制作する生活を送っています。その肩の力の抜けた音楽には、奇妙なノスタルジーと新しさが同居しています。大きなポテンシャルを感じさせながらも、ほぼほぼ未知数である氏の初ライブを是非目撃してください! Luna Lalich そして今回、Luna Lalich (ex. Lunafreya)さんにフライヤーを依頼しました。コンポーザーとして、これまでにbandcamp上で「New Aegis」(Album), 「Guilty Idol」(EP), 「For Eternity」(Single)をリリース。夜明け前の浜辺を疾走し、その静寂を切り裂くかのような天上の音楽です。また、”butterfly”を筆頭にdwさんと何度も共作をしており、そのどれもが素晴らしいものばかり。最近ではsoundcloud上で複数の曲のリリースを重ねていますが、以前よりも大胆に用いられているサンプリングと氏が演奏する抒情的なピアノの旋律が衝突し、「静/動」を超えた、まるで空を飛ぶ水竜を追いかけるような音楽(個人的にそう思う)へと進化を遂げております。新曲「Summer Walker Remix True Final」が本当に美しいので、是非聴いてほしいです。 また、particle.fmにて自身の番組「Radiant
2024/02/13
3月5日 札幌Plastic Theater 3月5日(火)、札幌・Plastic Theaterにてmostin fantasy主催のイベント<点灯>の第二回目が開催。 昨年woopheadclrms主宰の<Ukiuki Atama>から傑作EPをリリースしたナースのお仕事44クールと、日記的創作の遊園地<Next Year’s Snow>を主宰するOcta Möbius Sheffnerが映像で出演する。 現場では死没、KiRi RosE、御除霊乳房、cvel、本物が出演し、loli主語とtogによるユニットのdrone dogが初めてのVJを担当する。 フライヤーイラストはLunaticBinko。どこか不安を感じてしまう世界観の中に存在する彩度が高いキャラクターのイラストを多数制作している。Windowsのペイントツールから創り出される彼女たちは何を考えて生きているのだろうか。 子どもで居続けたい自分を客観的に見つめているからこそ生まれる苦しさ、子どもの頃の自らの感覚も大人になるべきである痛みも両方を抱えて生きていくアーティスト9組が集結。音楽だけではなく、それに付随する刹那的な衝動も長い間燻らせてきた感情もぜひ現地で見届けてほしい。 開催に際して、出演者の好きな動画で構成されたyoutubeプレイリストも公開されている。 また、本イベントの前日3/4(月)には、同じくPlastic Theaterにて出演者である本物が主催する<大日如来>の第二章が開催される。mostin fantasyと本物に加え、点灯Ⅰにも出演したmaofumin, そしてDOG NOISE, KASAHARACORE with friends, mond_szk, uchuj1n, ひじちゃん, 希死だsorry, EBI, kamisonがDJで出演。 大日如来とは、札幌の若手実力派アーティストが集いそれぞれの境地を目指す究極系リアリティショー。点灯Ⅱと両方参加することで、より深層へと潜ることができるだろう。 あなたは自分をこどもの中に区分して生きていますか?それともおとなのふりをして生きていますか? 最後にこどもの頃のじぶんと対話したのはいつなんだろう。おとなの自分の後ろに隠れて怯えていたり隠れていたりして、自分のことを教えてくれたりなんてことはないのだろうか。純粋無垢なこどもの頃の自分なんてもうどこにもいないのだと思う。 昔の自分はこどもの頃のことを教えてくれなくても、ぼくはこどもの頃の自分の面影を追い続けている。 床に落としてしまい、衝撃で鳴ったメロディを最期に鳴らなくなってしまったオルゴールに物質としての死、壊してしまったこと。もう二度と聴くことのできない悲しみを理解してたくさん泣いたときに口の中がしょっぱかった感覚をずっと忘れられない。 泣いた記憶と楽しかったときの記憶が混ざり合い、ぼんやりとしか思い出せない。考えるだけで泣いてしまいそうになる。 幼少期のうれしい記憶とかなしい記憶、どっちが鮮明なのだろう。 児戯性とは:子供のように朗らかで感情に深みがないこと。小さな子供の感情や行動を思い浮かべる。幼児退行。 客観性はそれを他者の視点から眺めるということ。 大人になるにつれ、子供らしさを捨てて大人としての振る舞いを急に周囲から求められる。 ぼくは大人になっても子供としての自分をどうしてもなくしたくなくて、それが許されないことも全部わかっている。 子供として扱われるべき時期にぼくは小難しいことを考え続けた。大人でも考えないような哲学的なことを。 その結果、ぼくは子供になることができない数年間があった。 今でも子供だと思い込み、そう振舞っているけれどぼくは大人にならなきゃいけないらしい。 そういうくるしみはみんなにあると信じたい。 いまは大人にならなくていいし、子供のような衝動性も音楽も叫びたくなるたくさんの感情も全部を享受したい。 大人になりきれないくるしみも、子供でいたいきもちも全部をたいせつに。割り切れないものも純粋さも痛みも全部抱きしめて。 text by asagi neluna 点灯 2024.3.5(Tue) Open: 19:00, Start: 19:30 ¥2,200 at Plastic Theater ※予約(3/3締切)で1ドリンク無料 ナースのお仕事44クール (video) 死没 drone dog (tog + loli主語, VJ) KiRi RosE 御除霊乳房 cvel Octa Möbius Sheffner (video) 本物 Flyer: LunaticBinko 大日如来 第二章 3/4(月) OPEN 18:00 @札幌 PLASTIC THEATER 入場 1,000円 大日如来は、札幌の若手実力派アーティストが集いそれぞれの境地を目指す究極系リアリティショーです。 主催:C.M.P. CREW 【出演者】 DOG NOISE mostin fantasy KASAHARACORE with friends maofumin mond_szk uchuj1n ひじちゃん 希死だsorry C.M.P.
出会いからEP『Soul Kiss』に至るまで
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