mostin fantasy主催〈点灯〉の第一回目が開催

2/6 札幌Plastic Theater

 

 

2月6日(火)19時、mostin fantasyによるイベント「点灯」の第一回目が札幌Plastic Theaterにて開催。

 

初回ではdreamweaverの映像出演に加え、mareno!が初めて札幌に降り立ち、現地でパフォーマンスを披露。この2組に呼応するように、夏至、maofumin、mostin fantasy、惣菜部門が出演する。フライヤーはLuna Lalich (ex. Lunafreya)が制作した。

 

・・・ 出演者紹介 ・・・

 

この度「点灯」というイベントを開催させて頂きます。主観を交えつつイベント出演者の皆様をご紹介します。また、「出演者の方々の作品 + それぞれのフェイバリット(2,3曲)」をまとめたプレイリストを作成しました。プレイリストの音源を聴きながら読んでみて下さい。

 

 

dreamweaver

 

アパレル、映像、音楽など、多面的に表現活動を行いながら、そのどれもが他に類を見ない唯一無二の存在。日本のカルチャーも含むあらゆる表現を存分に吸収して構築された美学が多くの人々に支持を受ける一方で、未だ氏の全貌は明らかになっていません。そこが氏に惹かれてやまない理由の一つです。

 

コロナ禍初期にリリースされたアルバム「Cloud 9」は、サーバーの中で深く微睡むような、氏の世界観が前面に広がった傑作でした。特に、収録曲である「hidden by light」を一度は耳にしたことのある方も多いのではないでしょうか。そして昨年に最新アルバム「BLUE GARDEN」をリリースしたことも大きなトピックでした。「future perfect ft. botanical anomaly」を筆頭に、波が優しく身体を包んでくれるかのような作品です。

 

かつては東京に住んでいた時期があり、日本のコレクティブ「xpeed」とも交流が深いdwさん。また、フライヤーを担当してくれたLuna Lalichさんとは何度も作品を共作しています。今回現地出演してくれるmareno!さんは長らくdwさんのファンで、かねてより曲をご愛聴されてきた模様。そんなdwさんとmareno!さんの名前が同じラインナップに並ぶのを見てみたかったというのが、今回のイベントを企画した大きな動機の一つでもあります。そして、dwさんの豊かなアウトプットを感じるにはスクリーニング出演が適しているはず。未公開曲を含めたエクスクルーシブ・セット。氏の描く夢の中へとダイヴしてください。

 

 

夏至

 

昨年の「AVYSS CORE」(at TWLV)で突如DJデビューを果たし、初DJとは思えないプレイで大いに会場を沸かせた新進気鋭のDJ、夏至さん。氏が久方ぶりにDJをセットします!

 

ipodで好きな曲をポツポツと買っていただけだった中学時代を経て、高校時代にノイズやシューゲイズを通じて音楽に開眼。音楽ライターの投稿を読んだり、garagebandで密かにノイズ音楽を制作した経験を通して音楽が好きになっていったそう。ふとしたきっかけでSoundcloudをインストールしてからは、lilbesh ramkoさんやvqさんなどの音楽にどハマり。今ではスピード感のあるディグを重ねています。

 

さらに、札幌在住ながらにして「第四の道」, 「バビフェス」, そしてお馴染み「K/A/T/O MASSACRE」などの今を彩るエッジーなパーティに軒並み現地へと足を運びつつ、地元札幌のイベントにも足繁く通って様々な音楽を貪欲に吸収。全方位的に伸びる音楽的興味は現行ユースシーンのムードを的確に捉えつつ、それ以上の何かを提供してくれるはず。

 

1人で黙々とディグを重ねてDJに強く興味を持ちつつも動き出せずにいた矢先、「AVYSS CORE」へのオファーが掛かって突如DJとしてデビュー。終始バンガーをプレイし倒して、フロアをTWLVごと爆発させました。

 

イベントとして音楽に我を忘れて没頭したいと考えたときに、夏至さんのDJingは今回不可欠だと考えました。また、今回スクリーニング出演となるdreamweaverとの化学反応も期待できそうです。そして、オファー後に知りましたが、実は高校時代にmareno!さんの曲をsoundcloudで愛聴していたとのこと!その点も含めて今回の出演はまさに必然と言えるでしょう。初期衝動溢れるDJingを体感してください!なお現在1st mixを製作中とのことです!*☆..

 

https://www.instagram.com/111000111xuan/

 

maofumin 

 

先端ディガー達から密かに注目を浴びていたSSW・maofumin。2年のブランクを経て、氏がこのイベントで復活してくれます! 

 

元々は札幌で5年間程シンセサイザーを演奏し、バンド活動を行っていたmaofuminさん。脱退後はソロでライブ活動を行っていました。お子さんが生まれてからも時間の合間を縫っていくつかの曲を制作し、サウンドクラウドにポスト。奇妙なリズム、そしてふと垣間見える人生の悲喜交々がごっちゃになったような楽曲群は、地元である札幌を飛び越えて全国から密かな評価を受けていました。mareno!さんの別名義”Poyon”のような遊び心をも感じる音楽性です。私も隠れファンの一人でしたが、まさか対面でLiveを鑑賞できるとは思っていませんでした。とても嬉しいです!

 

氏の表現の核として存在しているのは「鬱」と「インターネット」。人生を通してこの二つと並走し、親になってからは周りにも弱音を吐けずに生きてきたmaofuminさんは、時には躁鬱もアルコールで押し流しながら楽曲をインターネットの海に放流しています。一人の人間として人生に翻弄されるようなリアルさと、そこから生まれる逞しさや脆さが氏の楽曲に深みを与えているように思います。そんなmaofuminさんの現在地点を、現場で是非受け取って頂きたいです。

 

 

mareno! 

 

関西在住、星の生んだアーティスト・mareno!さんが初来札し、現地でパフォーマンスを披露してくれます。ギターとトラップの蜜月を体現するような曲を作るSSWであり、serah traxの片割れでもあるなど、様々な側面を持つ氏を簡単に形容することは非常に難しいです。

 

12歳の頃からギタリストとして活動を開始し、著名なギタリストであるJeff Beckを敬愛しているというバックグラウンドを持つmareno!さん。年齢こそお若い方ですが、その作品には時を越えて人の心を打つような普遍性があります。一つの音楽として筆舌に尽くしがたいほど非常に新鮮でありながら、その中にあるのは非常に素朴で、ささやかな人生の喜びのようなものです。氏のブログの言葉を借りるなら、水たまりをブーツで跳ねまわったり、居眠り、子守歌、誕生日etc……。氏の周囲の人々に対するあたたかな人間性や、確かな人生観が作品の最奥に存在しているからこそああいった曲が作れるのではないかと私は思います。Kenjiさん主催のmixシリーズ「blue xp」に提供されたmix「Infinity Matanity」を聴けば、そんなmareno!さんのスケール感が伝わるはず。必聴です。

 

私が初めてイベントを主催した際にmareno!さんにファーストコンタクトを取って、そこから早2年が経ちました。昨年の夏、Kenjiさんのお力もあり「memoir」第三回目でようやくお会いすることが出来ましたが、その時のmareno!さんのパフォーマンスこそがまさに私のオールタイムベストの一つとなりました。あらゆる語彙を剥奪されるほどの衝撃を受けました。

 

昨年12月にひっそりとリリースされた最新EP「FIRE BY MARENO」も、「上海」を筆頭に様々なアイデアと記憶が星々と共に爆発したような傑作になっていて、本当に素晴らしいです。是非チェックして下さい。mareno!さんは前から「さっぽろ雪まつり」に興味があったらしく、それならばと期間中にイベントを企画させて頂き、今回現地に招聘する流れとなりました。今回は一体どんなパフォーマンスを見せてくれるのか、今からとても楽しみです。

 

札幌で氏のパフォーマンスを観れる機会は殆どありませんし、いつ訪れるかわからない二度目を期待しないで欲しいです。あなたの人間性や、あなたがどのコミュニティに居るだとか、それらは一切関係ありません。もし何らかの表現が好きなのであれば、絶対にmareno!さんに逢いに来てほしいと切に思います。

 

 

惣菜部門

 

本当に知る人ぞ知る注目&謎コンポーザー・惣菜部門がまさかのイベント出演を果たします(フードの出店ではありません)。 soundcloud上にポストされた愛らしい楽曲がごく一部の方々の間で話題を呼んでいた氏ですが、つい先日まで長らくアカウントを消去されており、沈黙状態にありました。しかし今回、maofuminさんとの繋がりでコンタクトを取ることに成功。対面で会える距離に居らっしゃったことも驚きでしたが、今回初ライブを披露してくれます!氏を初めて知る方は、まず「神聖コンビニ」や「お菓子の歌」などの楽曲を聴いてみてください。ほのぼのとした柔らかい伴奏と、日々の気づきを綴ったハッとさせられるような歌詞に、確かな温度を感じるはずです。

 

ピアノ、ギター、ベースに慣れ親しみながら成長し、高校生の時に音楽制作を開始した惣菜部門さん。そんな氏のルーツは、若干意外なことに”邦ロック”にあります。ヤバイTシャツ屋さん(バンド)所属、ありぼぼさんの別プロジェクト・にゅうろんの音楽は、楽曲制作を開始する大きなきっかけとなったのだそう。他にも耳中華さん、今回共演するmaofuminさん、そして同じく同郷で大躍進中のユニット・lausbubさんらの音楽性に多大な影響を受けて現在の氏の音楽性が構築されました。

 

「自分の素直な感情を、音楽で表現することが楽しい」と気づいた氏は、現在も気が向いた時に楽曲を制作する生活を送っています。その肩の力の抜けた音楽には、奇妙なノスタルジーと新しさが同居しています。大きなポテンシャルを感じさせながらも、ほぼほぼ未知数である氏の初ライブを是非目撃してください!

 

 

Luna Lalich  

 

そして今回、Luna Lalich (ex. Lunafreya)さんにフライヤーを依頼しました。コンポーザーとして、これまでにbandcamp上で「New Aegis」(Album), 「Guilty Idol」(EP), 「For Eternity」(Single)をリリース。夜明け前の浜辺を疾走し、その静寂を切り裂くかのような天上の音楽です。また、”butterfly”を筆頭にdwさんと何度も共作をしており、そのどれもが素晴らしいものばかり。最近ではsoundcloud上で複数の曲のリリースを重ねていますが、以前よりも大胆に用いられているサンプリングと氏が演奏する抒情的なピアノの旋律が衝突し、「静/動」を超えた、まるで空を飛ぶ水竜を追いかけるような音楽(個人的にそう思う)へと進化を遂げております。新曲「Summer Walker Remix True Final」が本当に美しいので、是非聴いてほしいです。

 

また、particle.fmにて自身の番組「Radiant Archive」を主宰。氏の見ている風景が拡張されるようなmixが並びつつ、自身もTT、 Transatlantic、 Shimmerなどの先鋭的なレーベルやmixシリーズにmixを提供しています。

 

そんな第一線を走り続けるLunaさんですが、そのSNSに並んでいる写真を見てみると、意外にも身近で何気ない風景にピントを合わせているように思いました。近所の草花や雪景色などのポストに、何処か親近感や他の出演者との共通した雰囲気を感じました。そんな氏のフライヤーによって、イベント全体にモード感が生まれたと思います。

 

 

mostin fantasy (おわりに)

 

マイペースに色々なことをしたり、生きたりしています。色々な方にお世話になって活動を行っています。当日はDJをします。ここまでお読み下さり、ありがとうございます。

 

 

今回は、「irori」, 「DIGICHARAT」, 「YDYD」,「Veronica」など挑戦的なイベントが数多く開催されてきた名所・Plastic Theaterでイベントを開催させて頂けることとなりました。オーナーの方は音楽に対して情熱的で、同時にとても親切な方です。会いに来て欲しいです。

 

また、先述の通り、「さっぽろ雪まつり」の開催期間中に今回は行われます。例年より謎に暖かくなってはいますが、それでもある程度雪は積もってくれると期待して、mareno!さんとみんなで雪遊びしましょう。1mmでも気になってくれた方は、是非全員来てくれたら本当に嬉しいです!お待ちしています。

 

以下、UPDATE(2024.2.2)

 

2/6(火) 19時より開催される、mostin fantasy主催イベント〈点灯〉の第一回目にutumiyqcomの追加出演が急遽決定。

 

utumiyqcomは初音ミクや「歌ってみた」にルーツを持つシンガー。昨年にデビューアルバム「01」をリリースし、高い歌唱力から注目を集めている。地元である北海道に偶然帰省していたことから今回のコンタクトが始まった。dreamweaverや夏至らと共に冬の一夜を彩る。

 

また、元々出演予定だった惣菜部門は入院により出演がキャンセルされた。この悲報を受け、mostin fantasyが’惣菜幻想 dept.*☆。’に変異。惣菜部門の楽曲を組み込んだsetを披露し、惣菜部門の概念を召喚する。

 

 

 

点灯

2024/2/6(Tue) 19:00 start

¥2,200

at Plastic Theater 

 

dreamweaver (video)

夏至

maofumin

mareno!

惣菜幻想 dept.*☆。(mostin ft. 惣菜部門(概念))

utumiyqcom

 

Flyer: Luna Lalich

 

Plastic Theater…〒064-0805 北海道札幌市中央区南5条西1丁目1−23、1-1-23, Minami5jo nishi, Chuo-ku Sapporo-shi, Hokkaido, 064-0805, Japan

category:NEWS

tags:

RELATED

FEATURE