2024/05/01
地上に堕ちた天使の居場所、孤独感、感情
音楽ユニット・yohakの元トラックメイカーであり、文学賞を多数受賞している現代詩人、歌人でもある木田昨年のソロプロジェクト・ネオンネウロンが7thアルバム『僕は彼女をリマと名付けた』を〈KAOMOZI〉よりリリース。
制作の際に「居場所」を意識した作品を作っていると語る氏の最新作では、”地上に堕ちた天使”の居場所を探している。天使の感じる居場所のなさへの孤独感。異物のような存在である人間と暮らすことで揺れ動く感情。文学的に表現された言葉と音の揺れは、リアリズムと幻想の間にリスナーを招き入れる。
木田自らの経験をテーマに「ストックホルム症候群」を扱ったという本作。投影された実体験と幻想の残滓は「不可思議ポップ」の形をもって立ち上がる。
屋上を駆ける天使を描いたアートワークは〈KAOMOZI〉オーナーの駒澤零が担当している。
ネオンネウロン – 僕は彼女をリマと名付けた
Label : KAOMOZI
Release date : May 1st 2024
https://kaomozi.bandcamp.com/album/–85
https://big-up.style/geeUT2W9uc
1.天国行きのチケット
2.バニラ・シェイクと拳銃
3.屋上で天使を拾ったら
4.驫
5.バナナフィッシュにうってつけの日々
6.絶頂のダリア
7.おしえてあげるよガリレオガリレイ
8.np
9.リマ
10.壊れた翅のレントゲン
category:NEWS
tags:ネオンネウロン
2024/01/29
どこでもない場所が、あなたにとっての「どこか」になる瞬間 トラックメイカー/歌人の木田昨年による不可思議ポップ・ソロユニットであるネオンネウロンのアルバム『Somewhere, but not here』がリリース。 『Somewhere, but not here』はトラックメイカー/歌人の木田昨年が早いペースでリリースを続ける作品群の3rdアルバムに当たる作品。童心の遊戯性、シュルレアリスムの自動記述のようなピアノ、洒脱で聴者の感覚を震わすビート、それら様々な要素が統合されたこの音楽は木田昨年によって”不可思議ポップ“と名付けられ、誰も見たこと がない場所の音楽を響かせている。その中には、音楽のみならず歌人/詩人としての木田昨年の澄んだ完成が息衝いている。 ─作品コンセプト─ 音は一瞬。どこから来て、どこへ消えるのか、教えてくれない。だから僕は音楽にいのちを、電子音に呼吸を、そのおぼつかない息継ぎを、与えてしまった。ほんの、興味だった。 今回、〈Siren for Charlotte〉という遠泳音楽の概念を見出した新進気鋭のレーベルからオファーをいただいたとき、僕は、僕から一番遠い場所を考えた。いや、それは最初から決まっていたような気がする。 手が届くほど近くて、一生触れられないほど遠い、僕の幻想を、残そうと思った。 〈ポエジー。体育倉庫の鍵。君が切ったシャッター。〉 もう二度と、手に入らない。 〈僕だけの空き地を、あなたに教えよう。〉 ネオンに照らされた瑣末なニューロンたちのなかに、街が広がっている。それが真実だと、僕がいますぐ証明しよう。 〈こちらへ、来てください。〉 既に僕はそこを通り、それから僕の場所を、誰かが通った。 〈もう、そこには誰もいない。〉 ーーーなんて。不案内にも程がある。とても寂しい内側を、そこに残る轍を、ゆびさしても、君に説明できなかったあの日へ、僕はもういちど手を伸ばす。 音は、場所だ。 どこでもない場所が、あなたにとっての「どこか」になる瞬間を、僕は期待してやまない。 ──木田昨年 ─ネオンネウロン/木田昨年とレーベルによるコメント─ Siren for Charlotteからトラックメーカー/歌人である木田昨年のソロユニット、ネオンネウロン『Somewhere, But not here』をリリースします。 どこにもない場所、童心の遊戯と相反する青年の叙情、シュルレアリスム以降の幻景、ノスタルジーと現在の間の揺れ動き、言葉へのエッジ、それらはその架空郷の叙景として、夢の論理の叙情として、朧げな存在である”きみ”に向けられ、エーテルそのものとして空間に充満してゆく。 その空間が、僕たちがいる”今ここ”が現実の場所であるのか、木田昨年が提示する”どこか”であるのか、リスニングを進めるに従ってその境界は限りなく曖昧に変化してゆく。今ここが遠い所と交錯する感覚は紛れもなく新しいシューゲイザーの系譜である。 青年の美しい叙情によって織られた遠い光景の音楽、新しいシューゲイザーを是非ご体験下さい。 ──Siren for Charlotte 幽霊、陰鬱で有能なシンクタンク、終わりのない架空線、おびただしい硝子。頭の中の街を形にすることは僕にとってとても悩ましいことであったが、いつか残すべきだとはどこかで思っていた。 ネオンネウロン、その中身である僕、木田昨年は元来より夢で見た景色や、夢で聴いた音楽を創作に使 う。 夢の中の街、その地理のディテールはいつも決まっているのに反して、君はいつも影だけの存在だった。 顔はなく、声は遠くて、水の中から聞こえるようだった。 ぼくは彼女をうまく知らない。 今作でボーカルが埋もれているのはそれ故の細工である。 その存在を注視することで、どこでもない場所が、どこかに変わる瞬間を、製作過程で見てしまった。 つまり、僕もあなたも、 すでに一歩、 この街に足を踏み入れた。 ──ネオンネウロン/木田昨年 ネオンネウロンが – Somewhere, but not here Label : Siren for Charlotte Release date : January 27 2024 https://eneiongaku.bandcamp.com/album/somewhere-but-not-here Tracklist 1. とある場所のシンクタンク 2. 霊 3. 架空線の向こう側で 4. 機械の街の日常 5. ねむりとめざめのくりかえし (feat. 初音ミク) 6. 白濁 7. 初音ミクの成仏 8. 頭の中の戦争で人を殺してしまったら 9. ブレインシティ・システムダウン (feat. 初音ミク) 10. garasu no machi Tracks & Lyrics : 木田昨年 Vocal : 1, 2, 3, 4,
2022/10/19
新レーベル〈KAOMOZI〉より 漫画『ディグインザディガー』、イベント「自然の中で起きている美しい現象すべて」を手掛けてきた駒澤零によるニューレーベル〈KAOMOZI〉 のリリース第一弾として、現役音大生うえだなおふみによるフルアルバム『y=sinθ』がリリース。 小学校の頃飾っていた百合の記憶をトリガーに制作した「リリービジター」、幼稚園のスクラッチアートで描いたトランペットを表現した「クレヨンスクラッチ」、楽曲は滾るように鮮烈な彼の”記憶”の音を起点に作られている。歪み続けるシンセシス、Max/MSPを使って作られた複雑な音像。”y=sinθ”、純音と名付けられた作品は、解像度を上げることで逆説的に明らかになってしまうグロテスクさ、瑕疵についての記録。アートワーク/ビジュアルは駒澤零が手掛けた。リードトラックとなる「回転体V」のMVは10/19(水) 20:00に公開。 うえだなおふみ – y=sinθ Label : KAOMOZI Release date : 19 October 2022 Stream : https://linkco.re/D1s4QYx1 Bandcamp : https://kaomozi.bandcamp.com/album/y-sin Tracklist 01.リリービジター 02.スレッド・アウト 03.辺にて 04.メトロノームのための習作 05.回転体V 06.皮 腸 蹄 07.クレヨンスクラッチ 08.推定無罪 09.取って付けたような夏
2020/10/30
2021surviveより 「亜種」を自称するネオハイパーポップデュオS亜TOHが、今を生き抜くプロジェクト「2021survive」から新作EP『not ok』を本日リリース。 今年5月にリリースされた1stEP『homo』に続く、今作のテーマは「逃避」となっている。焦燥と根拠のない希望が入り混じる感情のカオスが表現されているとのこと。また、ラストの「angels」以外の各曲にはkyazm、rirugiliyangugili、lil beamzがそれぞれフィーチャーされている。アートワークは、2021surviveのアートディレクションも務め、前作も手掛けたshun mayamaが担当している。ローカライズされていたハイパーポップが、Yung Kissなど並行する他プロジェクトを経て、客演アーティストの特性が合流し、さらに洗練されて開けた印象を持つ作品。 S亜TOH – not ok Label : 2021survive Release date : 30 October 2020 Stream : https://linkco.re/g9qaUTVG Tracklist 1 airway feat. kyazm 2 ハード feat. rirugiliyangugili 3 逃げちゃダメだ feat. lil beamz 4 angels
SoundCloud発、中国ラップスター more
東京・大阪を回るジャパンツアー開催
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みんなのきもち + AVYSS + Local World more