2024/04/26
普通を失った人々の日常
Leevisaは韓国に住んでいたが、最近カナダのトロントに移住した。突然の、そして少々予想外の決断だった。海外生活への漠然とした不安や期待とそれに伴うギャップ、浮遊するよそ者としての疎外感、そして韓国人としてそれまで経験してきた様々な音楽の内的再構築。Leevisaのフルアルバム『Metro Blue』には、突然故郷を離れたミュージシャンの想いと経験と体験が詰め込まれている。彼女が他人として振り返る、ある日常。
現代社会の日常を生きる感覚を描写すると、非日常の中にある退屈で単調な無意味さ、といったネガティブなトーンになりがち。しかし、その感覚と時間を詳細に振り返ってみると、振動のない無色透明なものではなく、むしろ小さなトゲの連続でできていることに気づく。ポジティブな喜びからネガティブな憂鬱へ、あるいは無意味な白昼夢や重荷になる心配事からつかの間の美しさの火花。あまりに短く不安定な瞬間であるため、長く記憶にとどまることはない。
アルバムには、地下鉄4号線、銅雀大橋に降り注ぐ太陽の光、小さな印刷所で働く、昼食のオムレツ、UKガラージのトラックを書こうとしたり、忙しい通勤中の訃報、そして普通を失った人々の日常が収められている。
クラブ、美術館、インスタグラム、サウンドクラウドは、Leevisaが方法論を磨く断片であり、《メトロ・ブルー》が自由なアティテュードを組み立て、彼女の実体験を形にしていく場所。
Leevisa – Printshop
Label : Perpetual Care
Release date : April 25, 2024
Stream : https://sq.lnk.to/PERCARE019
Leevisa – Metro Blue
Label : Perpetual Care
Release date : June 20, 2024
https://leevisa.bandcamp.com/album/metro-blue
Tracklist
1. You’re A Star
2. SK Garage
3. Keystone
4. Printshop
5. Omelette
6. It’s Not Your Fault
7. Seoul Metro Blue
8. 2U
category:NEWS
tags:LEEVISA
2020/11/02
本日リリース FrikimoやDohyotaと共に韓国・ソウルを拠点にするコレクティブ〈Free Collision〉のメンバーでもあり、FrikimoとのユニットCentinno Feliとしても活動するDJ/プロデューサーLeevisaがデジタルシングル「Gi」をリリース。 今回リリースされた「Gi」は、ゆったりとしたアンビエントのサウンドスケープの中、鍵盤が物語をリードしていく。ショートドキュメンタリーのサウンドトラックのような作品。 Leevisa – “Gi” Release date : 2 November 2020 Bandcamp : https://leevisa.bandcamp.com/track/gi Produced by Leevisa Mixed by Leevisa Mastering by Mike Hillier Text & M/V by 조정민 Jungmin Cho Artwork by 유지연 YOOJIYEON Artwork Photo by 김소윤 Soyoon Kim Profile Photo by 이재윤 Jaeyoon Lee Profile Make-Up by 한주영 (Black Lip / Holy Hair)
2022/01/06
人生は短いのだから、幸せになろう、やりたいことをやろう 韓国・ソウルのDJ/プロデューサーLeevisaが、死と信仰に関するアイデアをもとにしたコンセプチュアル・レーベル〈Perpetual Care〉より新作EP『Koreography』を発表。 Leevisaの作品は、クラブカルチャーの枠にとらわれない多様なものであり、アフターアワーレイヴの中に飛び込む『ロスト・イン・トランスレーション』の瞬間と表現されている。ファッションブランドのランウェイの楽曲も制作し、モデルとしても活躍しながら、Unsound、CTM、Elsewhere、HKCR、NTSなどの世界中のフェスやプラットフォームで愛されている。 以下は、作品の物語です。(彼女は生きています) Leevisaは慶南に生まれた一人っ子で、30歳の若さでこの世を去った。彼女は人生の半分を軍浦市で、残りの半分をソウルで過ごした。多くの苦難を経験した後、彼女は鍾路区に安らぎを見出した。 両親に愛されながら、彼女は小さな町で育った。都市の再開発の真っ只中にある町。美しい山と田畑が広がり、道路を挟んでアパートや藁葺き屋根の家が並ぶ風景が広がっていた。そこで4歳からバレエを始め、鋭い眼光で世界を夢見て練習に励んだ。踊ることで自信と想いを表現することができた。13歳になると、母親が全財産を売り払う必要を無くすために、彼女は練習を辞めた。物事は彼女が思ったように上手くいかない。良いことは短命で、逆に痛みや傷は永久に残ることを学んだ。 ダンスへの情熱を捨て、本、映画、音楽、ファッション、アートを愛するようになり、デザインを学ぶために美大に入学。しかし、残念なことに、彼女は多くの時間を一人で過ごし、仲間からの指導や助言が得られなかった。 Leevisaは純粋な気持ちで人を愛したが、自分の感情をどう表現したらいいのかわからなかった。期待に応えられない場面も多かった。それでも、彼女は精一杯生きてきた。旅が好きで、いつも道行く人と触れ合っていた。「人生は短いのだから、幸せになろう、やりたいことをやろう」その言葉を胸に、彼女は生きてきた。Leevisaは友人や家族の記憶に残り続ける。 追悼は2022年2月4日(金)午前10時より、Perpetual Care Cemeteryで行われる。 Leevisa – Koreography Label : Perpetual Care Release date : 4 February 2022 Bandcamp : https://perpetualcare.bandcamp.com/album/koreography Tracklist 1. Avant Garde Challenge 2. Indoor Labor 3. Three Shifts 4. Sori Wa Spirit
2024/02/09
学んで更新して生きていくだけ 韓国・ソウル出身で、現在はトロントを拠点に活動するLeevisaが2曲入りEP『Goose Trip / 4B』をリリース。 Leevisaは観察者であり創造者の目を通して、ソーシャルメディア上の表現が多次元的なレベルで圧倒的なものとなっている現状において、ミュージシャンとして生きていくことはどのような感覚なのかというテーマに触れる。音楽活動を積極的に続けてきた彼女は、消費主義の産物になるか、それとも人生観に挑戦するために個人と深く共鳴する能力を創造するか、内面的な思索を続けてきた。 「良いことも悪いことも含めて、自分にできることはほとんどやり尽くした気がする、でも結局は、良いも悪いもなく、そこから学んで、今後自分がどうするかを決めるだけ。”Goose trip” は現代のミュージシャンとしての自分を描いたもので、”4B” は愛する人に伝えたいことを歌ったラブソング。最も心地よい形でビートを作り、歌を歌いたかった。」 Leevisa – Goose Trip / 4B Label : Perpetual Care Release date : February 8th 2024 Stream : https://sq.lnk.to/PERCARE018
第1弾収録アーティスト発表 more
レーベル第一弾作品は後日発表
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受け手の自由に寄り添う作品
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