2023/10/11
歴史と変遷
レーベル〈MURDER CHANNEL〉主宰の梅ヶ谷雄太が発刊した世界で最初のブレイクコア専門書籍『ブレイクコア・ガイドブック上下巻』、多種多様なハードコア・テクノの魅力にフォーカスした『ハードコア・テクノ・ガイドブック オールドスクール/インダストリアル編』は狂熱的な電子音楽ーハードコア・テクノの秘史について独自の視点で綴ったシリーズ本となった。その続編であり、ハードコア・テクノガイドブック3部作の完結編『History of Japanese Hardcore Techno』が発売決定。
前著ではハードコア・テクノ発祥の地であるドイツをはじめオランダやイギリスなど欧米諸国のシーンや、ハードコア・テクノ・フリークならではのこだわりが感じられる細分化されたジャンルの解説など、正史や定義を広く述べるにはなかなかに強烈なサウンドが築いてきた文化をマクロな視点で物語った。一方、自費出版となる今作『History of Japanese Hardcore Techno』では日本におけるハードコア・テクノの歴史と変遷をミクロに捉えている。デステクノという名称で展開されていた黎明期から、今日の広がるポスト・レイヴのような予期せぬ発展への道のりまでが約2年間の取材期間を経て、総勢30組以上のアーティスト、クリエイター、ライターなどといったシーンの当事者たちの視点を交えつつ記された。また、表紙をイラストレーターのJun Inagawaが手がけているように、漫画、ゲーム、アニメといった日本独自のいわゆるオタク的サブカルチャーとの強い結びつきや、ノイズやグラインドコアといったエクストリーム・ミュージックとの関係性が明かされており、参加者による貴重なハードコア原体験やリアルなエピソードが歴史的な裏付けをしている。ディスコでガバが流れた夜、アンダーグラウンドなりの表現の自由、ナードなクラブカルチャーの誕生…といった本書で語られるトピックスをほんの一部抜粋しても、本書がユニークかつボリューミーな内容になっているのが伺えるだろう。細江慎治、Hammer Bros、Shigetomo Yamamoto(OUT OF KEY)、DJ SHARPNEL、DJ TECHNORCHといった数々のパイオニアたちに加え国外からはThe Speed Freak、JAKAZiD、Laurent Hô、Noize Creatorらが参加し、敬意を払いながらカルチャーの歴史を体系的に示すことで胸を張って正史と言えるほどのジャパニーズ・ハードコア・テクノ・ドキュメンタリーが今ここに完成した。
往年のフリークや筋金入りのレイヴァーはもちろんのこと、ハードコア・テクノを耳にしたことがなくとも楽しめる『History of Japanese Hardcore Techno』はMURDER CHANNELのWebショップ「MxCx online store」でのみ11月中旬に販売。通常版に加えて、Jun Inagawaのイラストを使用したTシャツとポスター、ステッカー、本編未収録のディスクレビューとコラムを載せた小冊子、J-Coreの名付け親であるオランダのNeodash ZeroxによるJ-Coreクラシック・ミックスのDLコードが入手できる超豪華仕様の限定セットも登場。本書をより味わい深く楽しむために用意された受注生産限定セットは10月25日まで予約受付中。
【info】
『History of Japanese Hardcore Techno』
2023年11月中旬発売
梅ヶ谷雄太 著
Murder Channel | 116頁
Book + CD 3,600円 + 税
https://mxcxshop.cart.fc2.com/ca2/131/
[完全受注生産EXTREME SET]
13,800円 + 税
Book + CD + LS T-Shirt + Poster (A2) + Sticker + Pamphlet + DL Code
受注期間: 2023年9月27日(水)-10月25日(水)
https://mxcxshop.cart.fc2.com/ca2/132/
[インタビュー参加者]
Boris Postma / C-TYPE / DieTRAX (アシッド田宮三四郎/全日本レコード) / Die-Suck / DJ SHARPNEL/JEA (SHARPNELSOUND) / DJ TECHNORCH / DJ フクタケ / DJ Flapjack / DJ Iijima / DJ SHIMAMURA / Duran Duran Duran / Dustvoxx / Euromasters / Federico Chiari / FFF / GraphersRock / Hammer Bros / JAKAZiD / Laurent Hô / LINDA (GRINDCIRCUS) / LUNA-C / Noize Creator / Neodash Zerox / Nobby Uno / REMO-CON / RoughSketch / Shigetomo Yamamoto(OUT OF KEY) / Slave to Society / Sieste / The Speed Freak / Taigen Kawabe / Yazzus / yukinoise / 解放新平 (melting bot) / 鶴岡龍 LUVRAW / 細江慎治
[CD『Soundtrack of History of Japanese Hardcore Techno』]
DieTRAX / DJ SHARPNEL / DJ TECHNORCH / Hammer Bros / Noize Creator / RoughSketch / RaverzProject! / Sieste
ほか
[EXTREME SET 小冊子参加者]
梅ヶ谷雄太 / DJ SHARPNEL / DJ フクタケ / DJ SHIMAMURA
[EXTREME SET DLコード]
Neodash Zerox – J-Core Mix
イラスト: Jun Inagawa
装丁・デザイン: Die (Ketchuparts)
校正: 清家咲乃
category:NEWS
2021/11/02
ディストーション・無機質な機械音|インダストリアル編 今年7月にパブリブから出版された『ハードコア・テクノ・ガイドブック: オールドスクール編』の続編として、『ハードコア・テクノ・ガイドブック インダストリアル編』が11月10日発売。 ディストーション・無機質な機械音、技術力とセンスが必要とされ、近年はハード・テクノ/インダストリアル・テクノとの邂逅でファン層を拡大させ、進化し続けるハードコア・テクノのサブジャンル「インダストリアル・ハードコア」を軸に「クロスブリード/ハードコア・ドラムンベース」、「エクストリーム」、「ジャパニーズ・ハードコア」、「エクスペリメンタル・ハードコア」にフォーカスした一冊。 インダストリアル・ハードコアも深く関わる2000年代に登場したドラムンベースとハードコア・テクノの混合スタイル「クロスブリード/ハードコア・ドラムンベース」のチャプターでは、2000年代から2010年代に放たれた革新的な作品を148枚ピックアップし、ドイツ、イギリス、アメリカ、オランダのアンダーグラウンド・シーンで巻き起こっていた刺激的なドラムンベースとハードコア・テクノの融合を今また振り返る。 デス/ブラック・メタルを飲み込んだスピードコアやフラッシュコアといった超高速で展開する攻撃的なハードコア・テクノのサブジャンルにフォーカスした「エクストリーム・ハードコア・テクノ」、ハードコア・テクノの原点である実験精神に重きを置き挑戦を恐れずに固定化しない自身のスタイルを追い求めた「エクスペリメンタル・ハードコア」のチャプターも収録。 Masayoshi Iimori、GraphersRock、鶴岡龍(LUVRAW)、Hiro “BINGO” Watanabeが参加したチャート企画、さらに関係者達がそのリアルな体験を語った「ハードコア・テクノ/Rave ミュージックとドラッグ」と、国内のハードコア・シーンの発展に注目した「日本ハードコア史」もあり、『ハードコア・テクノ・ガイドブック オールドスクール編』よりも更に深いところに切り込んでいく。 インタビュー/対談には以下のアーティストが参加: Ophidian Eye-D (The Outside Agency/Ghost in The Machine) [KRTM] Tripped DJIPE Kilbourne Somniac One Thrasher (PRSPCT Recordings) DJ Akira OZIGIRI DieTRAX & DJ Sharpnel & DJ Technorch DJ Myosuke & RedOgre Somatic Responses 版元ドットコムにて目次と前書きが公開中 https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784908468544 Murder ChannelのWebショップ 「MxCx Online Store」 では特典を用意して11月8日頃から販売予定 http://mxcxshop.cart.fc2.com/
2023/09/15
9/16 新宿SPACE ハードテクノ、ハードコアをプレイする女性DJたちにフォーカスしたイベント〈MEDUSA〉が9月16日(土)23時より新宿SPACEにて開催。 高BPMと激しいサウンドが特徴のハードテクノ・ハードコアや、スピード感溢れるドラムンベースを武器に都内を中心に支持を集める6名の女性のDJが参加。MIDI War、HALU、DJ EYELASH、M!nase、Wapico、mayumassがラインナップされている。 – MEDUSA #02 at SPACE SHINJUKU 〒160-0022 東京都新宿区新宿5丁目4−1 新宿Qフラットビル B1 START 23:00 END 5:00 charge 2000yen+1drink 出演 MIDI War HALU DJ EYELASH M!nase Wapico mayumass
2023/03/22
3/25 SPACE ハードテクノ、ハードコアをプレイする女性DJにフォーカスしたイベント「MEDUSA」が来る3月25日に新宿SPACEにて開催。クラブシーンで世界的な盛り上がりを見せる高BPMと激しいサウンドが特徴のハードテクノ・ハードコアを武器に都内を中心に支持を集める6名の女性DJたちが出演。 一言でハードサウンドとは言えども、より無機質で機械的なインダストリアル系や、アッパーで明るいハッピーハードコアの流れをくむスタイルなどサブジャンルも多種多様。今回のイベントでは4つ打ちのハードテクノ・ハードコアのなかでも幅広いスタイルが楽しめるラインナップとなっている。 出演DJは主催Kent Alexanderの呼びかけのもと集められた。ハードコアDJとして数々のクラブや野外パーティーに出演を重ねるMIDI War。ハードテクノパーティー&レーベル〈VIXLATIXN〉を主宰し、昨年はフジロックフェスティバルにも出演を果たしたEVE。〈VIXLATIXN〉を共同でオーガナイズしDJとしても東京アンダーグラウンドシーンで精力的に活動するImeru。オランダのハードコアレーベルThe Third MovementからのEPリリースやハードコアの本場ヨーロッパでのDJ出演経験も多数あるプロデューサー/DJのMiyuki Omura。ポップさとハードさを併せ持ち幅広いシーンで活動するM!NASE。そして20年以上の歴史を持つハッピーハードコアサウンドと文化の伝道師Wapico。 – MEDUSA 2023.03.25 sat VENUE : SPACE START : 23:00 DOOR : 2000JPN+1D MIDI War EVE Miyuki Omura Imeru M!NASE Wapico
1/4「AVYSS Egg」にて全曲初披露 more
第1弾収録アーティスト発表 more
レーベル第一弾作品は後日発表
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