🥀⛰🩺👑🏋️‍♀️🧹📚🧸🃏🌍🧬|「メモワール」第3回目が開催

7/29 落合soup

 

 

2023年3月、Jiyoung Wi・Joyul・Yeong Dieの韓国勢3名をゲストに迎え、幡ヶ谷Forestlimitの名物パーティー「K/A/T/O MASSACRE」とのコラボレーション企画「M/E/M/O/I/R MASSACRE」を開催した我々メモワール。3回目となる今回はヴェニューをAaron DillowayやSugai Kenをはじめとしたドローンやノイズ、テクノ系のミュージシャンからの支持も厚い「落合soup」に移し、夏真っ盛り7月29日(土)に開催します!銭湯のあるビルの真下。地下へと続く階段の先にあるその場所で、東京ではなかなか見ることの出来ない人たちや新鮮な組み合わせによる素晴らしい音楽と、空間を彩るPOP-UPがお迎えします🍵

 

https://www.instagram.com/memoir.party/

 

ALMA 🥀 本格的に活動を再開した稀代のSSWが、また私たちの前でライブをしてくれます。2010年代後半にクィアやフェミニズム、社会が抱える諸問題についてのトーク・イベントを開催する他、Lily(ex-ultrademon)をはじめとしてその周囲に集いし音楽が流れるパーティーとしても機能していた”Pink Queendom”の運営メンバーであり、現在はヴィーガン・カレーを提供するカフェ・PQ’sでも働く人物。コロナ禍で職を失い、長野県に滞在した期間も経て、女になりたかった自分とその世界線で生きることをやめたいと願う自分の間にあるものを問うた2017年作「Innocent, Skin」を今年2月にリストア、2021年にBlue Xpに提供したミックスについての思いを2年越しで明かし、「日本」というルーツ再考および先人の叫びに耳を傾ける姿勢を示しました。また先日は陶芸家・相澤真夕の個展にて、自身がリスペクトする桃山晴衣と同じように三味線の演奏を披露する等、普段の生活を垣間見ることの出来ない距離感である立場としては沈黙していたように見えた活動が再び青く燃えています。ALMAの作品は楽曲の素晴らしさは勿論ですが、アートワークやクレジットから窺える人間模様など、細部に至るまで徹底した美意識と信条を受け取ることが出来て、「自分らしい場所」を作り上げていくことの大切さを教えてくれる存在だと思います。あらゆる文脈を前提としてすべてを優しく包み込むように。思慮深いALMAのライブでメモワールは幕を閉じます。

https://www.instagram.com/alma.tomabechi/

 

Kazuma Sugawara 東京在住の美術家/フィールドレコーディング・サウンド・アーティストによる清涼な音世界を、真夏の夜の始まりにお楽しみください。エレクトロニカ、アンビエント・ミュージック、彫刻作品、サウンド・インスタレーションなど幅広いジャンルの制作を行う彼ですが、全ての作品において一貫するのは「風景」を主軸とすること。自然物、人工物、そして自身の3点から、内的或いは外的距離の関係性を詰め、音による情景の再配置を試みます。有機・無機のどちらかであることもあれば、どちらもでもない。曖昧な行き来を軽やかに、心地よく。言葉をあまりSNSに残さない彼が時折ポストする美麗な写真は、百聞は一見に如かず、彼が纏う霧のような雰囲気の一端に、何よりも分かりやすく触れることができます。誰とも排他的な意味でなく程よい距離感があり、帯同のエナジーを感じることが多い昨今では珍しく独立した立ち位置にあります。そんな面もありながら、以前、偶然にTwitterのスペースで話す機会があったときには素朴な人柄も垣間見えたり。現在、心象風景をモチーフとしたEPの制作も行なっており、メモワールではそのうちの数曲を披露する予定とのこと。今後の電子音楽を彩るタレントとなるであろう彼のライブを是非体験してください!

https://www.instagram.com/kazumasugawara_/

 

Miki Nigo 🩺 2016年よりドイツ在住。現地の美大に在学中であるアーティストが、新型コロナウイルスのタームを経て、久々となるリラックスした帰国です。今年2月には韓国のMaps Magazineにインタビューが掲載される等、CGをはじめ、ドローイングや映像インスタレーションなどを媒体として制作・表現しています。以前までは夢や思い出など抽象的なものを基本テーマとしていましたが、最近はそれらとは正反対の領域とも言える、触覚をはじめとした感覚的なもの・物質的なものに興味を移しており、時の流れとともにそのスタイルが変容していることが窺えます。ただし変化の中でも詩的であることは常に重要視しており、そのポートフォリオには通底した美意識があります。そうしたアーティストとしての一面も勿論ですが、周囲の人々との交流や温かく美味しそうな手料理の写真などが時折インスタグラムにも掲載され、そこから漏れ伝わる柔らかい人柄も彼女の魅力です。今回のメモワールではスクリーニングを披露し、上映後には本人によるミニ解説も附する予定!こういったパーティーで作家の言葉に耳を傾ける時間は新鮮かと思います。また、彼女のアイデアから招聘が決定した、同じくスクリーニング・セットの天使王国とのペアを据えること。これが今回のメモワールの始点であったことを記します。POP-UP ”NIGO堂 feat.Tenko” ではベルリン在住の陶器作家でありMiki Nigoの友人でもあるTenkoをフィーチャリング。ドイツ土産の謎菓子や小物が並ぶみたいです。

https://www.instagram.com/mikinigo/

 

天使王国 👑 2012年よりポエトリー音楽をSoundCloud/Vimeo等で発表、2017年に武蔵野美術大学日本画学科を卒業(在学中はノイズ研究会に所属し、展示への参加、DJを始める)、2021年より現在の”天使王国”として活動するマルチ・アーティストを本会に迎えます。アイドル・和田輪(元Maison book girl)へのアートワーク提供や、古着・古物商/人形、ぬいぐるみ制作など、心安らげる楽園のような拠所が、概念として自らの存在そのものになるための創作を模索。現在も先進的な活動を見せる彼女ですが、活動開始時期を見ても分かる通り、2010年代を横断する形のキャリアとそこに並ぶ作品群は、当時の、つまりインターネットを起点として拡散し始めた音楽文化のエスセティックと、プラットフォーム・Tumblr/SoundCloud上で醸成されていったムード、日本に脈々と受け継がれてきた嶽本野ばらの提唱する「乙女」やドール文化等が合流した結果を捉える上で、国内の人物としては類を見ないぐらいに徹底した世界を構築しています。文化史的に資料価値があるそのアーカイブですが、私個人としては彼女は【「好き」の結果】がこうある、といった具合にナチュラルな佇まいを受け取ります。今回のスクリーニングはサンプラーを導入したライブ・セットとしての面も大きく、彼女の中と周囲に広がる唯一無二のインナー・ワールドがダイレクトに体験できることでしょう。POP-UPとしての出店もあり!ぜひ音楽を聴きながら作品を手に取ってみてください。

https://tenshioukoku.com

 

mareno! 🏋️‍♀️ 京都在住の大注目SSWが、東京でのデビューとしてメモワールを選んでくれました。12歳からギタリストとして音楽活動を開始、DJやMixでは主にロック以外のジャンルにおけるギターの素晴らしさをプレゼンテーションする態度を持ち、融解したヒップホップを作り上げるプロデューサー兼ラッパーでもあり、昨年からSAUVEQUIPEUTとユニットserah traxとしても活動、更にはWikipediaを活用したブロガーであったり…。彼を特定の言葉で形容するのは非常に困難です。人が持つ多面性をそのまま表現として機能させている印象があります。「全ての音楽体験を通してトラウマや劣等感が瞬間的に浄化される時の高揚感を手にしたい」という彼の願いは、その捉え所のない佇まいも手伝って、皮膚から優しく染み込む水のようなイメージで身体の中に広がる気がしています。前回のメモワールに出演したreisenのメンバーとは近所に住む友人関係にもあり、彼らに京都のローカル・シーンという尺度は似合いませんが、同じ地域に偶然にもこうした共振の人間模様があるというのは非常に刺激的で、その当事者を東京に招聘できることを嬉しく思います。2021年末に自主リリースした”Ashes & Snow”は、冬とりわけホリデーシーズンに見られる煌びやかさ/静けさへの憧れの中に、そういった人間関係の機微?のようなもの?を見た内容で必聴です。今回は彼の見ている世界をゆっくりと観測できる50分のDJセット。貴重なこの機会を絶対に逃さないでください!

https://www.instagram.com/marenoexclamation/

 

mostin fantasy 🧹 1999年生まれ、札幌在住のカルト的人気を誇るDJが久々に東京でプレイします。2021年、コロナ禍を過ごす友人達に向けて個人的なDJ配信を急遽企画したことがきっかけで現在の活動を開始。東京在住だと勘違いされていたこともあって幡ヶ谷Forestlimitの名物パーティー”K/A/T/O MASSACRE”から出演の声が掛かり、偶発的な形でデビュー。羞恥や取り繕うことの殻を打破した先に存在するエモーショナルで会場をロックし、演劇等を取り入れた彼にしか出来ない圧倒的なパフォーマンスは話題を呼びました。人それぞれにDJの哲学やアートが有るわけですが、彼の場合はDJ機材やブースの外部から何かを展開していくことに興味があります。選曲はジャンル、年代、シーン等を横断しますし、あまりにも自由な「DJ」の解釈は、その在り方を無意識に拡張させています。ただ、そこには「破壊してやろう」であるとか、打算的な思考は見えません。音楽への純真な愛情、悦び、衝動…。感情の渦が生み出した結晶のようなものであると思います。メモ書きのように重ねられていく秘境ブログにはセンシティブな悩みの吐露もあったり、とにかく人間的で不思議な魅力を持つ人物です。今回共演するmareno!には以前よりシャウトアウトを送っており、待望の対面になります。そんな彼が大味に且つ繊細に紡ぐ、ディープ・インターネットのフロンティアに在る最新のモードと、今こそと言うべきノスタルジーが並列する唯一無二の選曲を楽しんでください!

https://www.instagram.com/mostinfantasy/

 

sugar meiha 📚 DJ、映像、人形といったキーワードが並ぶ今回のメモワール。sugar meihaはそれらを自身の活動で紡いでいる人物です。YuhaとのDJユニット・Ole LukøjeとしてK/A/T/O MASSACREやTOKIO SHAMAN vol.9、展示「Consciousness」のイベント等に出演する他、ショートフィルム上映とDJが交差するナイトイベント”in memory…”や、年に一度開催されるDIYレイヴ”waking life”の運営メンバーであり、今回POP-UPとして出店する人形ブランド”Yarila”の生みの親でもあります。また、後述するデザイナー&イラストレーターのjijiが幼少期の頃に絵本に没頭していたように、sugar meihaも幼少期には本ばかり読んでいたそうです。その名残で言葉の存在を旧友のように感じており、詩の執筆を通して心象風景を映し出すことを自身の芯としています。電子音楽のシリアスな面への集中、その一方でダンス・ミュージックの享楽も味わいたい。勿論、人によってはその逆も然り。多種多様な人物や世界が重なる今回。オルタナティヴなDJと言えるmareno!やmostin fantasyに対して互いに引き立てあう関係性としてバイプレイヤーな彼女が居てくれることは非常に心強いです。そしてYARILAについてはこちら👇

https://www.instagram.com/sugarmeiha/

 

YARILA 🧸 sugar meihaとkahoが2023年2月にスタートさせたハンドメイドの人形ブランド。自然の営みの面影をなぞる精霊ウィリーと仔山羊の人形は、取り残された一刻の中で漂う微細な表情を表現。今年3月にbaconで開催されたgive up ⅱ、4月に山梨県の山奥で開催されたDIYシークレットレイヴ、space orbitでのイベントTohkuなど、幅広いロケーションで展示/出店しています。

 

揺れるひづめは紐繋ぎ。

神樹ヤリーラから生まれたの。

果てなき荒野へいざ行かん。

あの子の身代わりとなろうとも。

おいでよ おいで 仔山羊を摘みに。

 

DIYデコレーションも楽しみの一つであるメモワールに頼もしい助っ人です。

https://www.instagram.com/yarila.doll/

 

jiji 🃏 フリーのイラストレーターを経て、現在はデザイン事務所でデザイナーとして働きながら絵を描くjijiが素晴らしいフライヤーを製作してくれました。考えや感情を文章・言葉にするのが幼い時から苦手だったというjijiにとって、絵は大切な伝達手段でした。母親がたくさん買ってくれた絵本が大好きで、中でも海外の作家によるファンタジーがお気に入り。嬉しい出来事や幸せな匂い、忘れたくないことはもちろん、受け入れ難い・耐え難い出来事も、一旦ファンタジーとして描き、飲み込もうと生きてきました。jijiの絵には人が多く登場しますが、それは思春期の頃から自分の身体の変化に特に敏感になり、人体のクロッキーを続けるうちに今のような質感になったといいます。頭の中だけでは自分の身体と折り合いをつけられず、いまだに絵を描くことで自分の身体と向き合おうとしています。目で見たものをそのままを描くことも多いですが、基本的には言葉にできない感情や考えをファンタジー調に描いています。メモワールに根源は「割りきれなさ」ですが、jijiの絵に抱く「暖かい/冷たい」「優しい/怖い」等の対照する感情はまさしくそうであります。ひと目その作品群を目にしたとき、パーティーの第一印象であり、その場の空気にも作用するフライヤーには是非ともjijiの絵が必要だと感じました。mostin始め、個人的にもファンタジーが大好きですし…。今回のメンバー達の佇まいをより説得力あるものとしてくれる世界観を提示してくれたjijiに感謝します。POP-UPでは小品のイラストを販売予定!実物で見るとより引き込まれること間違いなし。

https://www.instagram.com/marotaboi/

 

Kenshi 🌍 メモワールの片割れ、主にバイブス担当。居てくれるだけでもそのパーティーの空気が高揚する人物。何よりも熱く、ピュアに音楽を楽しむナイスガイですが、諸事情により当日はヨーロッパの何処かにいます。mareno!の純粋なファンである彼としては出演できないのは非常に残念…。ということでvlogを送ってくれるので上映します。位置はもちろんmareno!の前。いつか実際に彼らが会えますように!

https://www.instagram.com/nasalmeow/

 

Kenji 🧬 2021年末に発表した「Edge of the City」の収録曲ではMiki Nigoの朗読を使用しました。そんな縁もあり彼女の帰国に併せてパーティーの企画をしました。いろいろな時間や想いを経て活動再開したALMAの深み、夏の夜をひんやりと広げるKazuma Sugawaraのフレッシュな息吹、スクリーニングとしてMiki Nigoと圧倒的な世界を持つ天使王国というペアが並ぶこと、不可侵の聖域を持ちながら音楽の在り方を自由に広げるmareno!やmostin fantasy、それぞれの面にリーチして縫い合わせるsugar meiha&Yarilaの存在、思念として会場をアゲてくれるKenshi、それらをファンタジーとして優しく包み込むjiji、そして落合soupの地下空間を彩るPOP-UP&デコレーション。待望のハングアウトやフレッシュな邂逅の場として人間関係が広がっていき、今回のメモワールが皆さんにとって忘れられない時間となれば幸いです。絶対に楽しいのでぜひ遊びにきてください!

https://www.instagram.com/supernalsofttouch/

 

 

memoir メモワール

2023 July 29th (Sat)

17:00 open – 22:30 end

at Ochiai soup

3-9-10 mikasa BLD B1F, Kamiochiai, Shinjuku 161-0034

charge ¥2,000+1D

 

[LIVE]

ALMA

Kazuma Sugawara

 

[SCREENING]

Miki Nigo

天使王国

 

[DJ]

Kenji

mareno!

mostin fantasy

sugar meiha

 

[VLOG]

Kenshi

 

[FLYER DESIGN]

jiji

 

[POP-UP]

jiji

NIGO feat.Tenko

YARILA

天使王国

 

近隣は住宅街ですので、会場のビル外部で過ごすことは絶対にないようにご注意ください。会場入口に続く地下への階段については、休憩やタバコ等は可能です。

フリーWifiあり〼 ⚡️

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