2023/03/13
Jiyoung Wi、Joyul、Yeong Die出演
3月12日に下北沢Spreadで開催のイベント「LISTENING TO COLORS」を皮切りにスタートしたJiyoung Wi、Joyul、Yeong Dieのジョイント・ジャパン・ツアー。韓国のアートやDJシーン等で活躍し、新たな電子音楽の潮流を生み出している3組を、幡ヶ谷Forestlimitにて毎週水曜に開催される名物パーティー「K/A/T/O MASSACRE」と、我々(Kenshi & Kenji)がオーガナイズするパーティー「memoir / メモワール」とのコラボレーション企画に招聘します。題して、🥀🎠メモワール・マサカー!🎠🥀
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🇰🇷韓国🇰🇷
Unsound Festival出演やThe Wireでのレビュー掲載等、現行エクスペリメンタルの最高峰とも言える活躍を見せるプロデューサー・belaらと共に、ソウル拠点のイベント「Sorrow Club」を主宰するJiyoung Wi。ホワイトキューブやギャラリーとクラブの間を軽やかに行き来するような作風である彼女は、Nick Clienが運営するPsychic Liberationや北カルフォルニアのDIYレーベルMirae Arts等からノイジーかつ美麗なトラックをリリースする一方で、NTSやLYLにDJミックスを提供する他、詩人として朗読したりと個性的な活動を見せています。こうして記号を並べるとその人はアカデミックな態度(?)だろうとやや構えてしまいますが、彼女の不思議な魅力は底抜けに朗らかな性格にあります。インスタのストーリーには友人の写真や街のスナップが頻繁に上がりますし、そこには飾らない佇まいが伺えます。’表現と生活、そのアンバランスさが良く’…とするのは単純すぎで、あまりにもそれらがナチュラルに在ることを1番のレコメンドとしたいところです。言語化しづらいこの感覚を生で感じて、そして是非交流をして欲しい!今回はヴァイオリン含むLIVEセットでの出演!人生3回目のライヴとのことです。
Joyulは一昨年に発表されたアルバム「Earwitness」がブレイクスルーしたことで認知している方も多いのではないでしょうか。アンビエントを基調とし、フィールド・レコーディング、IDM、フォークなどの要素を丁寧に織り込んだ音作りで、リミキサーには現行アンビエントを代表する作家UllaやLucy Liyouといった錚々たる面々を迎えるなど会心の内容でした。アルバムのライナーが素晴らしいので引用します。「(Earwitnessが)彼女自身の世界観の延長線上にあることを認識しています。それは非常に個人的なものであり、完全に伝えることは不可能です。彼女は、このような体験を間違いなく共有することのむなしさを知っているが、それでも証言することに興味があり、音の曖昧さ、幻想、全く分からないことの中で音楽を提示する。彼女は、リスナーとして私たちが構築し遭遇するサウンドスケープを完全に知ることはできないという真実を受け入れているからである」。ぜひ彼女の美麗で曖昧な世界に浸ってください。
Psychic Liberation等からのリリースでも知られるエッヂなIDMプロデューサーであるYeong Dieは、現代の韓国を代表するDJとしての顔も持っています。また女性とクィアに焦点を当てたオンライン・イベント「CENTERS」を主催したり、アンビエント・デュオSalamandaのメンバーであるUman Therma、Yetsubyと共にレーベル「Computer Music Club」を運営する等、非常にアクティヴで先進的な活動を見せています。アナログ・シンセサイザー・ユーザーらしく柔らかな音色/ダークに沈んでいく音響ダブ/ジャズ・リスナーとしてのバックボーン/それらをミニマルに統括/DJ威力への憧れ。音響やストレンジなDJが多い今回のメモワール出演者のなかで、痛烈に身体の芯から揺らすクラブ・ミュージックを響かせるであろう彼女のDJingは、ダンスの快楽性を再認識させ大きなカタルシスを産むはずです。
日本🇯🇵
京都を拠点に活動する音楽家、美術家のKazumichi Komatsu。2019年に韓国・ソウルで開催されたSorrow ClubにDoveやLe Makeupと共に出演した他、Natalia Panzerらが中心となり運営されるオンライン・コレクティヴ「Lynn」における緩やかな人間関係の一端同士でもあり、パンデミック下でリリースされた韓国と日本の音楽家をフィーチャーしたV/A「INTIMATE GHOSTING」でも同席する等、Jiyoung Wiと彼は非常に長い交友を続けています。(ちなみに「INTIMATE GHOSTING」にはJyoung Wi、Kazumichi Komatsuの他にもJoyul、Yeong Die、Ultrafog、Kenji等も参加しており、今回のツアーにおける縁の証左ともいえる作品です。)音楽と美術の偏差を意識させない活動を見せる彼がメモワールに出演することは、その次世代ともいうべき、しかも同じく京都から発信されるreisenとの邂逅や、韓国勢とのフレンドリーなハングアウトによりまた美しい文脈となることでしょう。Mari Sakurai、Rafto、Ultrafogによる電子音楽コレクティヴ「IN HA」が2019年に開催した最終イベント以来、約4年ぶりにForestlimitでのパフォーマンスを披露します。
京都を拠点に活動するコレクティブ、reisen。昨年夏にはYouTubeチャンネル上で4本の異なる要素を持つ動画をプレミアム公開。それら全てを別々のウインドウで同時再生することで音の重なりやウインドウの行き来=巡回の体験を提案し、一つの作品として機能させる「.☆.。.:*・° thanks!!! merry xmas!!! agam +*:.。.*:+☆」を発表。’友人に贈る為のプレゼントを夜のショッピングモールに買いに行く’という普遍的なシーンを撮影・編集し、そこに幾重にもレイヤーを重ねることで、奇妙ながらも温もりのある時間を提示しました。彼らは自身の活動に対して説明的すぎるキャプションは緩やかに捨てており、受け手側は断片的にしか彼らを観測することしか出来ませんでしたが、満を持して初となる舞台でのパフォーマンスが決定。形態はシアター=演劇!日常と地続きでありながら心地よい違和感を孕んだ世界に我々を誘います。東京で彼らを目撃出来る貴重な機会を絶対に逃さないでください!
Broshuda来日公演や本イベントでもあるK/A/T/O MASSACREの他、脱構築クラブ・ミュージック代表格のFITNESSSをゲストに招いた新大久保Baconでのイベント出演など、独自の活動を見せるDJ God Hates Shrimp。最新のダンス・ミュージックからストラヴィンスキーに至るまでをプレイするジャンルレスなDJである一方、アートイベント「EASTEAST_TOKYO 2023」では’教会にある告解室、信者が自らの罪を司祭に告白して神様のゆるしを得る場’をテーマに、廃ビルを舞台とするアンバランスな神秘性に満ちた展示作品を披露しました。清真、ノワール、つるっとした感触、ざらつき、アイロニック、米国産ミーム画像のようなノリ。捉えどころのないキャラクターと、その型枠をはみ出したり/出さなかったり。彼女のDJにより会を明確にQ.E.Dしない形でクロージングすることで、メモワールは静かに幕を閉じる、予定です。
2010年代のインディペンデント・シーンに絶大な影響を及ぼしながらその’テン年代’の終焉と共に惜しまれつつ更新を停止した米メディアTiny Mix Tapesから、念願の来日を果たしたTek lintowe等が放つストレンジ&ウォーミーなエナジー、’ポストElysia Crampton世代’の衝動をレポートしているYouTubeチャンネルMadjestic Kasualに至るまでをこよなく愛し、深掘り。Rate Your Musicに入浸るオタク的遡及とSoundCloudフィード上での探求を猛スピードで(前後に)邁進するディガー・DMT。K/A/T/O MASSACREでの衝撃デビューから数えて人生2回目となるDJ。シニカルな印象も受けるSNS上でのキャラクターとは裏腹に、溢れ出る音楽へのパッションを感じてほしい!
DMTとは異なりリアルタイム進行でTiny Mix TapesヘッズだったプロデューサーのKenshi。Kazumichi Komatsuもリリース歴のあるpsalmus diuersae界隈の作家、特にchushi等からのインスピレーションが大きい作風です。ファウンダーのJ. Gordon Faylorにより運営され、300ものカタログ番号を重ねたパブリッシャー「Gauss PDF」から作品を発表するなど一定の活動は観測出来ますが、その実態は謎が多く、彼を構成するものの一部はどこか別の場所にあるような気もします。電子音楽イベントとなるとシリアスな雰囲気になる傾向がありますが、あくまでもメモワールはパーティーとしての面を担保したい!プロム的な雰囲気をある程度意識しつつ…そんな内容のDJで彼が幕を上げてくれます。
https://www.gauss-pdf.com/post/188214144260/gpdf283-kenshi-yo-bro
空間を彩るVJは、2010年代インターネット文化を先進しつつベールに包まれた交友譚を残した集団「BACON」の一員で、eminemsaikoとのユニットSOFTPOWERでも活動、今回共演するJiyoung Wiが’世界で一番好きなDJ’とラブコールを送るなど世界各地のクリエイターからそのディグと編纂を支持されるDJでありながら、キム・ギヨン監督作品『死んでもいい経験』のBDパッケージを請け負うなどデザイナーかつヴィジュアル・アーティストでもあるpooteeが担当。美術や映画に対する深い愛情に裏打ちされた端正かつエレガントな映像群でForestlimitに流れる電子音楽に華を添えます。
フライヤーのデザインは、「EASTEAST_TOKYO 2023」のオープニング・パーティーにてspeedy lee genesisとのb2bでクロージングDJを務め、日記-詩-記録-創作、それらを明確にセパレートしない、内/外の輪郭がぼやけた不思議な感触のアートワークを発信しているpnnikinが務めます。起きて少し時間が経ち、すっかりと忘れてしまったけれども、何となく素敵な夢だったことは覚えている…。そんな曖昧さを自然に捉える彼女は、割り切れないことを大切にしたいメモワールのヴィジュアルを見事に表現してくれました。Forestlimitの空気とメモワールの音を感じながら、SNS上のデータだけでなくプリントされたフライヤーを現地で眺めてほしい!
https://www.instagram.com/pnnikin/
最後に自己紹介となりますがKenjiです。blog「supernalsofttouch」やそこから派生したmixシリーズ「Blue XP」などを運営しています。昨年Sex Magazineからミックステープをリリースしました。韓国から来てくれた三者全員のことが大好きですが、特に思い入れが深いのはJiyoung Wiです。今まで述べてきたLynnやINTIMATE GHOSTING、Blue XPなど、様々なシーンで彼女とオンライン上の交流を重ねてきました。2019年に「Absurd TRAX」より発表したアルバム「愛の響き」にて楽曲の共作もしています。緩やかに紡がれてきた様々な人間関係とそこに合流する新たな出会いがメモワールを忘れられないものとすれば幸せです。
3/15(wed)
【M/E/M/O/I/R MASSACRE】
#FORESTLIMIT
JST 18:30〜
door:¥1800+1drink
from KOREA
Jiyoung Wi
Joyul
Yeong Die
LIVE
Kazumichi Komatsu
THEATER
reisen
DJ
DJ God Hates Shrimp
DMT
Kenji
Kenshi
VJ
pootee
FLYER DESIGN
pnnikin
category:NEWS
2021/04/01
リアル、バーチャル、ARが重なり合う 音楽メディア/プラットフォームのAVYSSが、新型コロナウィルスによるパンデミック以降にスタートさせた「AVYSS GAZE」は、AVYSSのドネーションプロジェクトとしてスタートし、バーチャルパーティーの開催など仮想空間の可能性を探求している。SUPER DOMMUNEとのコラボレーション・イベントや、渋谷WWWを3DCG化して開催されたコンピレーション・アルバム『S.D.S =零=』のリリースパーティーなどに続き、今年初となるパーティーを幡ヶ谷Forestlimitの看板パーティー「K/A/T/O MASSACRE」とのコラボレーションにより4月7日(水)に開催。 本イベント「A/V/Y/S/S MASSACRE」では、3DCG化した幡ヶ谷ForetlimitにARの技術を融合させたライブ配信に加え、現地会場も解放させ、定員40名のリアルイベントとしても開催する。仮想空間と現実世界に、拡張現実の技術が有機的に繋がり複数のレイヤーからなる実験的なハイブリッド・パーティー。 AVYSS GAZEのキュレーションとして、lIlI、LSTNGT、Yoyou、そしてAVYSSのディレクターCVNがラインナップされ、K/A/T/O MASSACREサイドではBaby Loci + sudden star、Ichiro Tanimoto、WATER DAWGSが出演。また、出演を予定していた食品まつりa.k.a foodmanが体調不良の為にキャンセルになり、新たに追加出演として荒井優作が決定。ポスターのイラストはAiri Kawakami (Cream?)、バーチャルディレクションはJACKSON kakiがそれぞれ担当。尚、AVYSSとしては2019年に渋谷WWWで開催された一周年記念パーティー以来のリアルイベントとなる。 04/07/2021 AVYSS GAZE × K/A/T/O MASSACRE 「A/V/Y/S/S MASSACRE」 VENUE : 幡ヶ谷Forestlimit START : 7PM JST Stream : https://www.twitch.tv/novo_kato Suggested fee : ¥1500~ https://www.paypal.com/paypalme/NOVOkato 会場入場料 : ¥2000+1d(定員40名) 予約:massacre.yoyaku@gmail.com ※お名前と人数をご記入の上、メールをお送りください ACT(A-Z) -AVYSS GAZE- CVN lIlI LSTNGT Yoyou -K/A/T/O MASSACRE- 荒井優作 Baby Loci + sudden star Ichiro Tanimoto WATER DAWGS Illustration by Airi Kawakami (Cream?) Virtual Direction by JACKSON kaki Produced by AVYSS GAZE & K/A/T/O
2020/05/15
5月27日開催 2018年春よりDJ/プロデューサー/ボーカリストとして都内で活動し、エレクトロニックミュージックからトラップまでフラットに行き来するlIlIが、幡ヶ谷Forestlimitにて毎週水曜開催され、コロナ以降も形を変えて様々な実験パーティーを展開するK/A/T/O MASSACREとコラボレーションパーティー「HazE」を開催。 本イベントは現在注目を浴びるバーチャルソーシャルメディア「cluster」内で開催される。韓国・ソウルから盟友NET GALAと共にシーンを牽引する新世代”bela”、〈Quantum Natives〉〈Genome6.66Mbp〉〈Dark Jinja〉などから作品を発表する中国の”yikii”、国内から”SHaKa-iTCHi”、”noripi”、そして”lIlI”が出演。フライヤーと当日のVJは”mamy”が担当。 ————— 5/27(wed) lIlI × K/A/T/O MASSACRE vol.274 “HazE” at cluster https://cluster.mu Entrance : ¥1500 http://paypal.me/NOVOkato Please pay here and send “name of the payment”↓ massacre.yoyaku@gmail.com START 19:40 (JST) *DJ* lIlI bela yikii SHaKa-iTCHi noripi *VJ & FLYER* mamy
2021/07/18
“今すぐ好きな人に告白しろ” 今年1月に開催予定だったが緊急事態宣言により中止となった幻のイベント YONEDA&clubasia pre「GATE」が、BBBBBBB主催の力の祭典「powwwerrr」と奇跡のコラボレーションを果たし、オンライン上にてカムバック。 Twitchにて総勢18組のアクトを12時間ぶっ続けで配信。配信中に発表されるキーワードを集めて応募すると、BBBBBBBによる名前付き応援メッセージ(WAVファイル)が貰えるとのこと。その他にもコラボレーションを記念したスペシャルグッズも販売予定。 BBBBBBBコメント 「今年1月に開催を予定するも中止となってしまったGATE。しかし彼らは決して諦めませんでした。諦めない者達による諦めない一夜。もし今何かを諦めてしまっている人がいたら是非見て欲しい。そして、今すぐ好きな人に告白しろ。」 —————- GATE×powwwerrr 2021.07.31(sat) 17:00 – 5:00 twitch http://twitch.tv/saionjistarboy donation ¥1,500 https://www.paypal.com/paypalme/powwwerrr 視聴はFREEです。donationして下さった方には当日のアーカイブをお送り致します。 – GATE – dust.c Ichiro Tanimoto IX/ON RYKT TECHNOWOLF TOKYO GHETTO WARRIORS(GHETTO RAVE SET) TYOYT YONEDA – powwwerrr – BBBBBBB emamouse HAIZAI AUDIO KK Manga Le Makeup Lil 涙 SHaKa-iTCHi speedy lee genesis toiret status 徳利
会場限定販売グッズ公開
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4/8 WWW+WWWβ / 4/9 CIRCUS Osaka
3/11 渋谷WWW X オールナイトロングセット敢行
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