SASAMIが妖怪「濡女」をモチーフにした新作アルバムから新曲「Say It」を公開

火炎放射器を持った女性が青い炎に包まれている

 

 

Cherry Glazerrの元メンバーで、韓国をルーツに持つLA拠点に活動するSASAMIが2月にリリースする2ndアルバム『Squeeze』から先行シングル「Say It」をMVと共にリリース。

 

「人がコミュニケーションをとってくれないから空回りしてしまう、ということに対する怒りのアンセムダンストラック。この曲を聴くと、宇宙のインダストリアルなダンスクラブで、神秘的な火炎放射器を持った熱い女性が、感情的な青い炎に包まれている姿が見えるような気がする」- SASAMI

 

 

『Squeeze』では痛烈な正直さと残酷なまでに妥協のないビジョンが表現されているが、それは頭が女性で体が蛇の日本の妖怪「濡女」からインスピレーションを受けている。母方が在日韓国人の家系であるという彼女は、韓国と日本が混ざり合った家族の歴史と文化を深く掘り下げていく中で、濡女に出会い、女性的で高貴でありながら、舌で血を吸い強力で凶暴だというその多面性に惹かれた。

 

『Squeeze』では、制度的な暴力への怒りから、個人的な人間関係に関する事柄まで、幅広い題材が表現されている。シンガーソングライターでありプロデューサーでもある彼女は、ニューメタルの生々しい攻撃性、カントリー・ポップやフォーク・ロックの優しい素朴さ、そしてクラシック音楽のドラマチックなロマンティシズムを随所で表現しており、システム・オブ・ザ・ダウンからシェリル・クロウやフリートウッド・マック、さらにはバッハやマーラーに至るまで、様々な影響が垣間見える本作は、今再び様々な才能が生まれているUSインディの領域と可能性を広げている。

 

濡女のダークで幻想的な要素は、アルバム全体に漂うヘヴィ・ロック・サウンドに表れているが、SASAMI自身は、リスナーがこの新しい不吉で強烈なサウンドに共感し「怒り、フラストレーション、絶望、そしてより暴力的で攻撃的な感情」を解放するためのサウンドトラックとして聴かれることを望んでいる。彼女の究極の願いは、BIPOC(黒人、先住民、有色人種)、クィアを含む社会から疎外された人々が作品を聴き、彼らが経験している抑圧や暴力からカタルシスを得ること。

 

アートワークはAndrew Thomas HuangとRin Kimがデザインを担当、日本のホラー映画にインスパイアを受けた濡女が表現されており、SASAMIの母親が韓国語で書いた『Squeeze』の文字が使用されている。また作品の裏には、日本語でタイトルが記載されている。アルバムは2022225日発売。国内盤CDには解説・歌詞対訳が封入され、ボーナストラックが収録される。LPは通常のブラック・ヴァイナルに加え、限定のクリスタル・クリア・ヴァイナルも発売される。

 

 

SASAMI – Squeeze

Label : Domino Recordings / Beat Records

Release date : 25 February 2022

Pre-order : smarturl.it/SASAMISqueeze

日本盤 : www.beatink.com/products/detail.php?product_id=12168

 

Tracklist

1. Skin A Rat

2. The Greatest

3. Say It

4. Call Me Home

5. Need It To Work

6. Tried To Understand

7. Make It Right

8. Sorry Entertainer

9. Squeeze (feat. No Home)

10 .Feminine Water Turmoil

11. Not A Love Song

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