2021/10/27
抑圧からの解放サウンドトラック
Cherry Glazerrの元メンバーで、韓国をルーツに持ち、LA拠点に活動するSSW、SASAMIが2ndアルバム『Squeeze』のリリースを発表。先行シングル「The Greatest」、「Skin A Rat」の2曲の映像を公開。プロデュースはSASAMIで、いくつかの曲はTy Segallとの共同プロデュースとなり、Hand HabitsのMeg Duffy、King TuffのKyle Thomas、No Homeも参加している。
「The Greatest」のMVは、Jennifer Juniper Stratfordが監督を務め、「Skin A Rat」のヴィジュアライザーは、BjörkやFKA twigsのミュージックビデオを手掛けたことでも知られ、今作のアルバム・ジャケットを手掛けたAndrew Thomas Huangが担当している。
「The Greatest」について、SASAMIは次のように語る。
「この曲は、私たちが誰かに抱く最も偉大で重い感情は、それを実現したり、返したりすることができない場合が多いということを歌っている。ブラックホールから生まれたパワーのように。すべてがファンタジー。」
また、暴力的なファンタジーにインスパイアされたという「Skin A Rat」については以下のように話す。
「抑圧的なシステムや人間に対する怒りやフラストレーションを、カタルシスによって解放するためのサウンドトラック。ニュー・メタルの影響を大きく受けている。曲全体をiPadで作曲して、MIDIドラムでデモを作り、ドラマーにライブ演奏してもらった。」また、この曲ではMegadethのDirk Verbeurenがドラムを担当し、VagabonのLaetitia Tamkoと俳優/コメディアンのPatti Harrisonがボーカルで参加。
本作では痛烈な正直さと残酷なまでに妥協のないビジョンが表現されているが、それは頭が女性で体が蛇の日本の妖怪「濡女」からインスピレーションを受けている。母方が在日韓国人の家系であるという彼女は、韓国と日本が混ざり合った家族の歴史と文化を深く掘り下げていく中で、濡女に出会い、女性的で高貴でありながら、舌で血を吸い強力で凶暴だというその多面性に惹かれたという。
『Squeeze』では、制度的な暴力への怒りから、個人的な人間関係に関する事柄まで、幅広い題材が表現されている。シンガーソングライターでありプロデューサーでもある彼女は、ニューメタルの生々しい攻撃性、カントリー・ポップやフォーク・ロックの優しい素朴さ、そしてクラシック音楽のドラマチックなロマンティシズムを随所で表現しており、システム・オブ・ザ・ダウンからシェリル・クロウやフリートウッド・マック、さらにはバッハやマーラーに至るまで、様々な影響が垣間見える本作は、今再び様々な才能が生まれているUSインディの領域と可能性を広げている。
濡女のダークで幻想的な要素は、アルバム全体に漂うヘヴィ・ロック・サウンドに表れているが、SASAMI自身は、リスナーがこの新しい不吉で強烈なサウンドに共感し「怒り、フラストレーション、絶望、そしてより暴力的で攻撃的な感情」を解放するためのサウンドトラックとして聴かれることを望んでいる。彼女の究極の願いは、BIPOC(黒人、先住民、有色人種)、クィアを含む社会から疎外された人々が作品を聴き、彼らが経験している抑圧や暴力からカタルシスを得ること。
アートワークはAndrew Thomas HuangとRin Kimがデザインを担当、日本のホラー映画にインスパイアを受けた濡女が表現されており、SASAMIの母親が韓国語で書いた『Squeeze』の文字が使用されている。また作品の裏には、日本語でタイトルが記載されている。アルバムは2022年2月25日発売。国内盤CDには解説・歌詞対訳が封入され、ボーナストラックが収録される。LPは通常のブラック・ヴァイナルに加え、限定のクリスタル・クリア・ヴァイナルも発売される。
SASAMI – Squeeze
Label : Domino Recordings / Beat Records
Release date : 25 February 2022
Pre-order : smarturl.it/SASAMISqueeze
日本盤 : www.beatink.com/products/detail.php?product_id=12168
Tracklist
1. Skin A Rat
2. The Greatest
3. Say It
4. Call Me Home
5. Need It To Work
6. Tried To Understand
7. Make It Right
8. Sorry Entertainer
9. Squeeze (feat. No Home)
10 .Feminine Water Turmoil
11. Not A Love Song
category:NEWS
tags:SASAMI
2022/01/07
火炎放射器を持った女性が青い炎に包まれている Cherry Glazerrの元メンバーで、韓国をルーツに持つLA拠点に活動するSASAMIが2月にリリースする2ndアルバム『Squeeze』から先行シングル「Say It」をMVと共にリリース。 「人がコミュニケーションをとってくれないから空回りしてしまう、ということに対する怒りのアンセムダンストラック。この曲を聴くと、宇宙のインダストリアルなダンスクラブで、神秘的な火炎放射器を持った熱い女性が、感情的な青い炎に包まれている姿が見えるような気がする」- SASAMI 『Squeeze』では痛烈な正直さと残酷なまでに妥協のないビジョンが表現されているが、それは頭が女性で体が蛇の日本の妖怪「濡女」からインスピレーションを受けている。母方が在日韓国人の家系であるという彼女は、韓国と日本が混ざり合った家族の歴史と文化を深く掘り下げていく中で、濡女に出会い、女性的で高貴でありながら、舌で血を吸い強力で凶暴だというその多面性に惹かれた。 『Squeeze』では、制度的な暴力への怒りから、個人的な人間関係に関する事柄まで、幅広い題材が表現されている。シンガーソングライターでありプロデューサーでもある彼女は、ニューメタルの生々しい攻撃性、カントリー・ポップやフォーク・ロックの優しい素朴さ、そしてクラシック音楽のドラマチックなロマンティシズムを随所で表現しており、システム・オブ・ザ・ダウンからシェリル・クロウやフリートウッド・マック、さらにはバッハやマーラーに至るまで、様々な影響が垣間見える本作は、今再び様々な才能が生まれているUSインディの領域と可能性を広げている。 濡女のダークで幻想的な要素は、アルバム全体に漂うヘヴィ・ロック・サウンドに表れているが、SASAMI自身は、リスナーがこの新しい不吉で強烈なサウンドに共感し「怒り、フラストレーション、絶望、そしてより暴力的で攻撃的な感情」を解放するためのサウンドトラックとして聴かれることを望んでいる。彼女の究極の願いは、BIPOC(黒人、先住民、有色人種)、クィアを含む社会から疎外された人々が作品を聴き、彼らが経験している抑圧や暴力からカタルシスを得ること。 アートワークはAndrew Thomas HuangとRin Kimがデザインを担当、日本のホラー映画にインスパイアを受けた濡女が表現されており、SASAMIの母親が韓国語で書いた『Squeeze』の文字が使用されている。また作品の裏には、日本語でタイトルが記載されている。アルバムは2022年2月25日発売。国内盤CDには解説・歌詞対訳が封入され、ボーナストラックが収録される。LPは通常のブラック・ヴァイナルに加え、限定のクリスタル・クリア・ヴァイナルも発売される。 SASAMI – Squeeze Label : Domino Recordings / Beat Records Release date : 25 February 2022 Pre-order : smarturl.it/SASAMISqueeze 日本盤 : www.beatink.com/products/detail.php?product_id=12168 Tracklist 1. Skin A Rat 2. The Greatest 3. Say It 4. Call Me Home 5. Need It To Work 6. Tried To Understand 7. Make It Right 8. Sorry Entertainer 9. Squeeze (feat. No Home) 10 .Feminine Water Turmoil 11. Not A Love Song
2021/07/28
幼児に火炎放射器を与えるように Cherry Glazerrの元メンバーで、韓国をルーツに持ち、LA拠点に活動するSSW、SASAMIが、今年初のシングルとしてDaniel Johnston「Sorry Entertainer」のメタルカバーをリリース。また、俳優でコメディアンのPatti HarrisonとAlan Resnickがディレクションを手掛けたMVも公開。 「パンデミックになる少し前から、私はメタルやニューメタルに自分が戻ってきていたので、隔離されてから数ヶ月後に、System of a Downの「Toxicity」のアコースティックバージョンを作りました。2020年に入ってからは悲しみが怒りに変わり、よりヘビーなパレットを使って実験を始め、アコースティックな曲をメタルにするという逆の試みを行うことにしました。「Sorry Entertainer」は無力なアーティストであることの絶望感と、メタルバンドの非常にパワフルなサウンドをミックスしたカバー作品です。まるで幼児に火炎放射器を与えるように…。」 – SASAMI SASAMI – Sorry Entertainer Label : Domino Recordings Release date : 27 July 2021 Stream : https://smarturl.it/SorryEntertainerStrm
2020/10/30
1月15日リリース イングランド中部の工業都市ノッティンガム出身のJason Williamson(ジェイソン・ウィリアムソン)とAndrew Fearn(アンドリュー・フェーン)によるデュオ、Sleaford Modsがニューアルバム『Spare Ribs』を2021年1月15日にリリースすることを発表。 同作より、英新鋭パンク・アーティストのビリー・ノーメイツをゲストに迎えた新曲「Mork n Mindy」のMVを公開。同MVは、英映画監督ベン・ウィートリーが監督を務め、ノッティンガムのジェイソンが生まれ育った家のレプリカで撮影された。ジェイソンの言葉を借りると“1982年の公営住宅のヒーターの音と食べ終わりかけた日曜の夕食の匂い…その場所では、美しさは自分の想像力の殻の小さな亀裂の中だけに存在している”そんな不穏な労働者階級の当時の生活が表現された映像作品に仕上がっている。 社会に対する不満や怒りをDIYなラップトップ・パンク・サウンドとメッセージ性の強い歌詞と共に労働者階級の代弁者として、英国でカルト的人気を誇るスリーフォード・モッズによる6作目『Spare Ribs』は、ロックダウン最中に3週間かけて地元ノッティンガムのウェアハウスで録音され、メルボルンのパンクバンドで同じく〈Rough Trade〉に所属するアミル・アンド・ザ・スニッファーズのエイミー・テイラーらも参加している。今作では、新型コロナウイルス危機においての英国政府の無頓着な対応に象徴される政府の権利意識に対する2人組の憤慨が爆発しており、彼らの比類なきドライなユーモアのセンスを使って政府を痛烈に批判し、抵抗している。 「俺たちの命は、ほとんどの政府にとって消耗品であり金融制度システムの下では二の次に過ぎないものだ。俺たちは家畜のようなものであり、利益を得るための棚の上の部品であり、何らかの危機ーそれが捏造されたものであれ、捏造されていないものであれーが起こり、生産性を脅かすことになれば、すぐにでも破棄される。これは不変なことで、特に現在のパンデミックではそれが明らかにそして顕著になった。…人間の体が、全ての肋骨(Ribs)なしでもまだ生き延びることができるのと同じように、俺たちは皆、資本主義が維持されるための“代わりの肋骨(Spare Ribs)”であり、無知と遠隔的な支配のせいで、パーツ交換が可能な存在なんだ」 – Jason Williamson アルバムのタイトルについてジェイソンは「コロナウイルスの第一波で死んだ人の数を考えてみた」と言う。「エリートにとって人の命は消耗品なんだ…俺たちは常に“Spare Ribs(代わりの肋骨)”という状態にある」と語っている。 スリーフォード・モッズの最新アルバム『Spare Ribs』は、2021年1月15日 (金)世界同時リリース。日本流通盤CDには解説書が封入される。アナログ盤は、通常のブラック・ヴァイナルに加え、数量限定クリア・グリーン・ヴァイナルが同時発売。本日より各店にて随時予約がスタートする。 Sleaford Mods – “Spare Ribs” Label: BEAT RECORDS / ROUGH TRADE Release date: 2021/01/15 Listen to ‘Mork n Mindy : https://sleafordmods.ffm.to/morknmindy Pre-Order Spare Ribs : https://www.sleafordmods.com Pre-Save Spare Ribs : https://sleafordmods.ffm.to/spareribs
第1弾収録アーティスト発表 more
レーベル第一弾作品は後日発表
more
受け手の自由に寄り添う作品
more