2020/08/20
新作から
パンデミック以降は台湾に滞在しているDJ/プロデューサーTzusingが、ファッションブランドKIKO KOSTADINOV(キココスタディノフ)のサイトで新曲「Balkanize」をプレミア公開した。
2019年にリリースされたM.E.S.H.とのスプリット12インチや〈SVBKVLT〉のコンピに収録されているHodgeとの共作以来となる新曲「Balkanize」は、つい先日RAで公開されたTzusingのMixにも収録されており、近年勢いを見せる南アフリカのダーバンから生まれたダンスミュージックGqomの要素を取り入れている。また今作を収録した新作が〈PAN〉からリリースされる予定とのこと。
Stream : https://kikokostadinov.com/
category:NEWS
tags:Tzusing
2023/03/13
Jesse Kandaが監督を務めた 〈PAN〉からリリースされるTzusingのニューアルバム『绿帽 GREEN HAT』から「偶像包袱 (Idol Baggage)」のビデオが公開。映像はJesse Kandaが手掛けている。 「この水没防止のタンク(首都圏外郭放水路)は、この種のものとしては世界最大で、津波と台風という日本の巨大な弱点から守っている。中に入ると、まるで巨人の体の中に入っているような感覚になります。柱や壁の質感や形は、まるで優雅な筋肉のようで、流体や固体の残滓で飾られている。私は、無邪気に、そして何よりも、この構造物自体の美しさを見せたかったのです。個人的には、このビデオの物語は、感情や、分離を解消する過程での身体との直接的な関係性を描いています。忍耐強く、愛情をもって、直接的な体験をひたすら見つめる。映像の上に配置されたタイポグラフィは、このプロセスに関連する仏教の伝統的な般若心経です。」 – Jesse Kanda 『绿帽 GREEN HAT』、唐の時代(9世紀頃)、不倫の象徴となった緑の帽子の歴史と物語について。 マレーシア出身で上海と台北を行き来するアーティストTzusingの2ndアルバム『绿帽 GREEN HAT』では、中国の家父長的異性愛規範の複雑な歴史と、古風なダブルスタンダードが、しばしば見えない形で浸透し、文化を支配し続けていることについて考察している。進歩的な界隈でさえ、内面化された男性の不適切な点と、独占欲や攻撃性の必然的な投影は、絨毯の下に押し込められたまま。そのため、Tzusingは無視できないレベルの美的不安とテーマの強度を用いて、これらの構造に疑問を投げかける。 シンガポール、台湾、中国、アメリカの4カ国で育ったTzusingは、シカゴに住んでいるときに音楽への愛が強迫観念へと変わる。仕事の関係で中国に移住した後、上海のThe ShelterでDJとしての経験を積み、自身の音楽性に磨きをかけ始めた。Ron Morelliのレーベル〈L.I.E.S.〉からEBMにインスパイアされた12インチを多数リリースした後、Jin Yongの1960年代の『秘曲 笑傲江湖』にインスピレーションを得た2017年のデビューアルバム『東方不敗』をリリース。『秘曲 笑傲江湖』は、強力な戦闘技術を習得するために自ら去勢する剣士の物語。『绿帽 GREEN HAT』は、このレコードのテーマを基に、中国文化の中で認識されるジェンダーの異なる面を分解している。 アルバムはダンスミュージックがしばしば抱える躁鬱な不安を不誠実なストレスとスムーズに平行移動させながら強調する。恐怖はジャンルを超えてよく知られた音楽テーマだが、Tzusingは新鮮な視点からアプローチする。これは頭蓋骨から滴り落ちる血ではなく、心を貫く速射性の思考。まさに恐怖。 Tzusing – 绿帽 GREEN HAT Label : PAN Format : LP / Digital Release date : March 31 2023 Mastered by Enyang Urbiks Cover photography by Xiaopeng Artwork by Virgile Flores 偶像包袱 (Idol Baggage) : https://pan.lnk.to/IdolBaggage Tracklist 01. Introduction 02. 趁⼈之危 (Take Advantage) 03. 偶像包袱 (Idol
2021/12/07
自身のレーベル〈Sea Cucumber〉より Tzusingが、過去作品の楽曲のリミックスコンピレーションアルバム『Next Life』を自身のレーベル〈Sea Cucumber〉よりリリース。 Tzusingのお気に入りのプロデューサーを集めたという本アルバムには、Zaliva D、Zean、Tomás Urquieta、Zean、jondu、Suda、Estoc、Hyph11e、Dirty K、Slikback、Gabber Modus Operandi、Tera Octeが参加している。 Tzusing – Next Life Label : Sea Cucumber Release Date : 30th November 2021 Cover : Kim Laughton Mastering : Enyang Urbiks Buy : https://tzusing.bandcamp.com/album/next-life Tracklist 1. Emotional Eater (Zaliva-D Remix) 2. Flow States ft. Illsee (Zean Remix) 3. Digital Properties (Tomás Urquieta Remix) 4. Face of Electric (jondu Remix) 5. Esther (Suda Remix) 6. LCD (Estoc’s TFW
2019/04/19
PANから発表されたTzusingとM.E.S.H.のスプリットEPの収録曲。 ルーツとなる中国のエッセンスを消化したクラブトラックはアジアを超えて世界に確実に響いた。DJ/プロデューサーTzusingは、〈Clan Destine〉のカルトシリーズ『DARK ACID』の第3弾でその名をシーンに轟かせ、L.I.E.S.から発表した『A Name Out Of Place』の3部作で、彼の名前は確実に世界的に広がった。 Tzusingが、ベルリン拠点のプロデューサーで、LoticやKABLAMなどと共にイベント/レーベル〈Janus〉のメンバーであるM.E.S.H.とスプリットEPを、Bill Kouligus主宰の〈PAN〉から今年リリース。12インチは即ソールドアウトしたこのEPから、Tzusingの収録曲「Circa Taipei」のビデオが公開。手がけたのはNathan Rickard。
20年代ネオの高みへ more
18年の歴史を紐解く more
内省的空気と身体性ハイブリッド
more