2020/07/01
7月24日リリース
Dos Monosが、7月24日に発売する2ndアルバムに収録の新曲のトラック制作画面を屋外広告として公開。
このDAW画面から、新曲の全体像を窺い知ることができ、さらに、クリエイティブ・コモンズ的にあらゆる人々に楽曲の二次創作の可能性が開かれることを意図している。本企画は、トラックメイカーの荘子itが実際に使用しているソフトAbleton Liveを開発するAbleton社公認のもと実施されている。掲出場所は、渋谷・宇田川町のレコードの聖地、ManhattanRecordsの1箇所のみ。期間は7月15日までとなる。
<以下、メンバーの企画意図コメント>
楽曲のアイデンティティはどこにあるのでしょうか?古典的なクラシック音楽の時代なら、それは作曲家が書き記した楽譜や、本人による演奏にあったのかもしれませんが、DTMによるトラックメイクの時代では、定義が揺らいでるように思われます。今回の企画は、DTMの画面を楽譜に見立てて、誰も音源自体を聴いたことがない状態で、謎解きのようにして、他の音楽家の手で新たにトラックメイクをしてもらったらどうなるか?という実験です。それが原曲と比べて、どれくらい同じで、どれくらい違うものになるのか、全く予想がつきませんが、誰かが実際のアルバムリリースより先に作品を発表してくれることを期待しています。
Dos Monos 2ndアルバム『Dos Siki』
7月24日ワーナーミュージック+809よりリリース。
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tags:Dos Monos
2023/04/28
「 RIZIN LANDMARK 5 」イメージソング収録 3人組HIP HOPクルー・Dos Monosが新曲「Theater D (Encore)」を追加収録した1stアルバム『Dos City』(2019年発表) のデラックス・バージョン『Dos City (Deluxe)』をリリース。 追加収録曲「Theater D (Encore)」は明日2023 年 4 月 29 日(土・祝)国立代々木競技場 第一体育館にて開催される日本最大級の格闘技イベント「 RIZIN LANDMARK 5 」のイメージソングとしても使用されている。 – 荘子itによる公式コメント Dos Monos第一期終了、第二期始動 「飯塚、ラップしねぇ?」と、僕がメンバーのTaiTan(当時ラップ未経験どころかヒップホップほぼ未聴状態)を誘ったのは大学卒業も間近の頃だった。Dos Monosは当初、お互いヒップホップに夢中だった僕と没の二人で組んだグループで、そこに引き入れた形だ。その時から既にDos Monos(直訳すれば二匹の猿)とグループを命名済みだったのだから、蛇足のようだが、今の姿を見れば明らかなように、間違いなく画竜点睛であった。我ながら英断だ。かくして、Dos Monosは二匹の猿という一般名詞を超えた、ドスモノスという異形の固有名詞となったのだ。 やがて、1stアルバム『Dos City』をリリースした2019年3月からも4年が経ち、コロナ禍やAIの急速な進化といった地球規模の目まぐるしい変化の中で、僕たちの生活世界もまた、予想もしない形で様変わりした。僕は昨年結婚し、今年の3月に子供も産まれた。他の二人の状況(というか見た目すら)も結成当時から大きく変わった。 1stのコンセプトであった“もうひとつの街(Dos City)の音楽”(生まれ育った東京の街にずっと違和感を抱き続けながら、同時に愛してもきた自分達にとっての、最も空想的で最もリアルなオルタナティブ・シティ・ミュージック)は提示できたと自負している。自分達の中だけにあって、世界中のどこにもなかったこの音楽を、もっと世界に響かせ、より大きな社会との接点を持ちたいと願うようになった。 「シティからネイションへ」の拡張についてぼんやり考えていたある日、僕の脳内に電流が走った。「世界に数多潜む未発見の結びつき」の一つを発見してしまった時にだけ走る、あの独特な電流だ。荘子itという名前を「発見」した時や、曲作りや作詞の時にも必ず訪れた。しかも今回は、活動全体のシーズンを入れ替える程の概念的なインパクトの大きさでそれがきた。 残り二作品のリリースをもって〈Dos Monos第一期〉の活動を終了することにした。 一つ目のリリースは、サンプリングヒップホップのマエストロ達に薫陶を受けてビートメイクを始めた僕が、これまで培ってきた第一期Dos Monosのサウンドシグネイチャーを捨て、一切のサンプリングを使わずに制作した“Theater D (Encore)”を収録した『Dos City (Deluxe)』だ。原曲の“Theater D”は1stアルバム『Dos City』の1曲目、言わばDos Monosの原点で、今回のバージョンはずっとライブオンリーで披露してきた。というのも、全く作り方の異なるこのバージョンを他のDos Monosの楽曲と並列することに作り手としてどうしても違和感があったからだ。 二つ目は第一期の集大成としてのライブアルバムで、最近のDos Monosのライブに足を運んでくれた方々はご存知だろうが、僕がギターを弾き、サックスの松丸契を筆頭としたバンドメンバーを加えて既存の曲をアップデートした現状を伝えるものだ。ここに収録されたライブのMCでも話しているように、バンドや生演奏を加えることにさえ、当初はかなり逡巡があった。 これらのリリースが急に自分的に“アリ”になったのは前述の「発見」があったからだ。「ヒップ・ホッブスの闘争状態からジョン・ロックの社会契約へ」。この一文が閃いた後、僕の頭の中の風景は一変した。 「オーガナイズドコンフュージョン」という言葉などに代表されるような、〈闘争状態=ホッブス〉をDos Monosのこれまでの音楽では表現していたが、その状態はリヴァイアサンを必要とした。むろんリヴァイアサンになりたいわけではなかったのだが、全楽曲の制作者としての僕はかなり自意識を肥大化させてしまっていた。段々とDos Monosの音楽活動はメンバー間でフェアなものではなくなり、そこにフラストレーションや苛立ちがつのることもあった。 もっと王権神授説的なものではない、個々人のための〈社会契約=ロック〉を音楽として表現してみたいと思うようになった。そもそも僕と飯塚(TaiTan)と没は中高時代にロックバンドをやっていたのだが、改めて「ロックがやりたい」と素朴に思った。放蕩息子のロック帰還である。第二期から、Dos Monosはヒップホップクルーを経て、ロックバンドになる(戻る)。 第一期最後の二つのリリースを架け橋として、1stから5年目となる2024年3月に、Dos Monos第二期を始動する。 Dos Monos – Dos City (Deluxe) Release date : April 28
2024/03/28
恵比寿LIQUIDROOMにてリリースパーティ開催 2023年夏をもって第一期の活動終了を宣言したDos Monosの第二期がスタートし、3年ぶりのアルバム『Dos Atomos』のリリースが発表。今回の発表に伴って内モンゴル自治区生まれ、東京都在住の写真作家・Ryu Ikaによるアーティスト・ビジュアルも公開。 6月15日には「Dos Atomos Release Party 〜 Theater D vol.4」を恵比寿LIQUIDROOMにて開催。本日よりチケットのプレオーダーがスタート。イベントにはDos Monosの他にもスペシャルゲストの出演が予定されている。 これまでに漫画家・林田球のSF大宇宙漫画「大ダーク」とのコラボレーション映像、映画「HOW TO BLOW UP」のオリジナル・ティザー映像、そして先日発表された超RIZIN.3の朝倉未来 vs 平本蓮戦のティザー映像にて徐々にその片鱗を見せていたDos Monos第二期の活動ではあるが、未だその大部分は謎に包まれている。 【第二期始動にあたって荘子itコメント】 ”Dos”と”Monos”はそれぞれスペイン語で「2」「猿」を意味し、第一期Dos Monosは「猿2.0(=人間とは似て非なる存在、異なる進化をした人間界のバグ)」として、現行のシーンのオルタナティブを目指してきた。デビューアルバムの”Dos City(もうひとつの街)”というタイトルにも、東京育ちの自分達がやる音楽を「東京の音楽」として一括りにされたくないという強い反骨心を込めていた。 しかし、その後世界各国でツアーをする中で、単にオルタナティブであるということは、日本の外に出てみればむしろ自明の前提に過ぎないという感触を得た。共演した世界最高峰のアーティスト達は、誰もがオルタナティブであると同時に、それぞれのルーツを感じさせるが故に説得力のある音楽をやっていた。自分達だって、良くも悪くも「日本からやってきたオルタナティブ」として認識され、聴かれていることを肌で感じた。 さらに言えば、各個人が全くバラバラに活動する自分達は、グループとしていつ分裂してもおかしくないギリギリの状態だった。そんな中、疲れ果てたヨーロッパツアーの帰りの飛行機の中で、僕が次のアルバムのキーとなるアイディアをメンバーに語った(僕自身、朦朧状態で喋りながら自分がそんなことを考えていたのかと驚いた)時に、それまでのどんよりとした倦怠感が、急に太陽が差し込んだように晴れ渡った。 こうした体験を契機とし、改めて自分達、ひいては日本の核にあるものをコンセプトとして据え直し、第二期Dos Monosへと移行することを決めた。 “Monos”はスペイン語では「猿」だが、ギリシャ語の”Monos”は「単一の」という、”Atom(=原子)”の語源であるギリシャ語の”Atomos(=それ以上分割できないもの)”と非常に近い意味をもった単語だ。第二期Dos Monosはこちらの意味を採用し、これまでの「ドス猿」というある種のステレオタイプをなぞってもいた表象を捨て、より本質的な自分達の姿である「ドスアトモス」、即ち、核融合によって光り輝く太陽のオルタナティブを目指して、新たに始動する。 – Dos Atomos Release Party 〜 Theater D vol.4 日程:2024年6月15日(土) 会場:恵比寿LIQUIDROOM OPEN / 17:00 START / 18:00 一般:¥5,000 UNDER 23:¥3,500 出演:Dos Monos & Special Guest チケットプレオーダー:https://eplus.jp/sf/detail/4074150001-P0030001 プレオーダー期間:3月28日(木) 20:00~4月10日(水)23:59
2020/05/26
本日19時 世界各国の政府が、COVID-19対策における、リーダーシップ、危機管理能力、ITリテラシーなどを問われているなか、デジタルテクノロジーを巧みに用いた政策で、パンデミックを早期に抑え込み世界中から賞賛の声を集める台湾。なかでもダイナミックなIT利用を主導した「IT担当大臣」の唐鳳(オードリー・タン|Audrey Tang)の手腕に、ひときわ大きな注目が集まっている。 そのオードリー・タンのインタビュー音源をトラックに敷き詰め、彼女が放つ未来に向けたメッセージをヒップホップの言語をもってアンプリファイする、異色のシングルを気鋭のヒップホップトリオ”Dos Monos”がリリース。 発案は、3月にオードリー・タンのインタビューを敢行したコンテンツレーベル黒鳥社の若林恵。インタビューのなかでもとりわけメッセージ性の強いフレーズを選び抜き、Dos MonosのラッパーTAITANに打診。企画を速攻で快諾、わずか1週間でパワフルなトラックをつくりあげた。さらに気をよくしたメンバー3人がそれぞれラップを乗せて完成。オードリー・タン本人による許諾を得て、公開へとこぎつけた。 若林恵が提供したオードリーのフレーズは、パブリックセクター(行政)でもプライベートセクター(民間)の間に入って活躍する「ソーシャルセクター/シビックセクター」の価値を謳ったものを中心に、オードリー・タンの未来的思考を集約したものばかり。これらのフレーズをDos Monosがいかに解釈し、アンプリファイしたかが、本シングルの聴きどころとなる。 また、映像は、現代美術家のYuma Kishiが手がけ、敵対型生成ネットワーク(GAN)と呼ばれるAI技術によって人間が知覚できない高次元空間をシミュレートした。外国の現職大臣と日本発ヒップホップユニットのかつてないコラボシングルは、5月26日(火)19時、Dos Monosと黒鳥社のYouTubeチャンネルでそれぞれ同時公開される。 -Dos Monos 公式YouTubeチャンネル- -blkswn radio(黒鳥社公式YouTubeチャンネル)- -Dos Monos 荘子itによる制作コメント- サンプリングによって生まれる音楽の魅力に、現代のぼくらの耳は充分に慣れてきたが、このような形で、台湾のIT担当大臣と日本のヒップホップクルーの間に予期せぬマリアージュが、相互の信頼の元に達成されることは空前絶後だろう。 今回のコラボレーションにあたって、オードリー・タンは、自らのインタビュー音声という素材のポテンシャルを自由にAmplify(=増幅)する権利を与えてくれた。 政治家とアーティストの協力といえば、単に声の大きさを増幅する拡声器としての意味しか持てない、ぼくらの国の文化的状況にあって、これ程自分のトラックメイカーとしての能力を無制限に解放させてくれる機会に恵まれたことに、最大級の感謝と敬意を表したい。 COVID-19対策における大きな成果を生んだオードリー・タンの発話を、その音楽的ポテンシャルにおいて増幅し届けられることは、メッセージの内容それ自体を超えて、ぼくらにとっての文化的エンパワーメントとなるだろう。 隣国の芝生は青いと再確認するためでなく、ぼくら、いや、この世界の我々全員にとっての他山の石として、この「市民の歌」を作った。
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レーベル第一弾作品は後日発表
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受け手の自由に寄り添う作品
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