2023/04/28
「 RIZIN LANDMARK 5 」イメージソング収録
3人組HIP HOPクルー・Dos Monosが新曲「Theater D (Encore)」を追加収録した1stアルバム『Dos City』(2019年発表) のデラックス・バージョン『Dos City (Deluxe)』をリリース。
追加収録曲「Theater D (Encore)」は明日2023 年 4 月 29 日(土・祝)国立代々木競技場 第一体育館にて開催される日本最大級の格闘技イベント「 RIZIN LANDMARK 5 」のイメージソングとしても使用されている。
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荘子itによる公式コメント
Dos Monos第一期終了、第二期始動
「飯塚、ラップしねぇ?」と、僕がメンバーのTaiTan(当時ラップ未経験どころかヒップホップほぼ未聴状態)を誘ったのは大学卒業も間近の頃だった。Dos Monosは当初、お互いヒップホップに夢中だった僕と没の二人で組んだグループで、そこに引き入れた形だ。その時から既にDos Monos(直訳すれば二匹の猿)とグループを命名済みだったのだから、蛇足のようだが、今の姿を見れば明らかなように、間違いなく画竜点睛であった。我ながら英断だ。かくして、Dos Monosは二匹の猿という一般名詞を超えた、ドスモノスという異形の固有名詞となったのだ。
やがて、1stアルバム『Dos City』をリリースした2019年3月からも4年が経ち、コロナ禍やAIの急速な進化といった地球規模の目まぐるしい変化の中で、僕たちの生活世界もまた、予想もしない形で様変わりした。僕は昨年結婚し、今年の3月に子供も産まれた。他の二人の状況(というか見た目すら)も結成当時から大きく変わった。
1stのコンセプトであった“もうひとつの街(Dos City)の音楽”(生まれ育った東京の街にずっと違和感を抱き続けながら、同時に愛してもきた自分達にとっての、最も空想的で最もリアルなオルタナティブ・シティ・ミュージック)は提示できたと自負している。自分達の中だけにあって、世界中のどこにもなかったこの音楽を、もっと世界に響かせ、より大きな社会との接点を持ちたいと願うようになった。
「シティからネイションへ」の拡張についてぼんやり考えていたある日、僕の脳内に電流が走った。「世界に数多潜む未発見の結びつき」の一つを発見してしまった時にだけ走る、あの独特な電流だ。荘子itという名前を「発見」した時や、曲作りや作詞の時にも必ず訪れた。しかも今回は、活動全体のシーズンを入れ替える程の概念的なインパクトの大きさでそれがきた。
残り二作品のリリースをもって〈Dos Monos第一期〉の活動を終了することにした。
一つ目のリリースは、サンプリングヒップホップのマエストロ達に薫陶を受けてビートメイクを始めた僕が、これまで培ってきた第一期Dos Monosのサウンドシグネイチャーを捨て、一切のサンプリングを使わずに制作した“Theater D (Encore)”を収録した『Dos City (Deluxe)』だ。原曲の“Theater D”は1stアルバム『Dos City』の1曲目、言わばDos Monosの原点で、今回のバージョンはずっとライブオンリーで披露してきた。というのも、全く作り方の異なるこのバージョンを他のDos Monosの楽曲と並列することに作り手としてどうしても違和感があったからだ。
二つ目は第一期の集大成としてのライブアルバムで、最近のDos Monosのライブに足を運んでくれた方々はご存知だろうが、僕がギターを弾き、サックスの松丸契を筆頭としたバンドメンバーを加えて既存の曲をアップデートした現状を伝えるものだ。ここに収録されたライブのMCでも話しているように、バンドや生演奏を加えることにさえ、当初はかなり逡巡があった。
これらのリリースが急に自分的に“アリ”になったのは前述の「発見」があったからだ。「ヒップ・ホッブスの闘争状態からジョン・ロックの社会契約へ」。この一文が閃いた後、僕の頭の中の風景は一変した。
「オーガナイズドコンフュージョン」という言葉などに代表されるような、〈闘争状態=ホッブス〉をDos Monosのこれまでの音楽では表現していたが、その状態はリヴァイアサンを必要とした。むろんリヴァイアサンになりたいわけではなかったのだが、全楽曲の制作者としての僕はかなり自意識を肥大化させてしまっていた。段々とDos Monosの音楽活動はメンバー間でフェアなものではなくなり、そこにフラストレーションや苛立ちがつのることもあった。
もっと王権神授説的なものではない、個々人のための〈社会契約=ロック〉を音楽として表現してみたいと思うようになった。そもそも僕と飯塚(TaiTan)と没は中高時代にロックバンドをやっていたのだが、改めて「ロックがやりたい」と素朴に思った。放蕩息子のロック帰還である。第二期から、Dos Monosはヒップホップクルーを経て、ロックバンドになる(戻る)。
第一期最後の二つのリリースを架け橋として、1stから5年目となる2024年3月に、Dos Monos第二期を始動する。
Dos Monos – Dos City (Deluxe)
Release date : April 28 2023
Stream : https://linkco.re/4ZV3UqeZ
Tracklist
1. ドストロ
2. 劇場D
3. in 20xx
4. Clean Ya Nerves
5. ドス大名
6. バッカス
7. マフィン
8. ドスゲーム
9. EPH
10. アガルタ
11. スキゾインディアン
12. 生前退位
13. ドスシティ
14. Theater D (Encore)
category:NEWS
tags:Dos Monos
2021/12/10
Dos Monosと砂の民のフュージョン 崎山蒼志、black midiなど国内外の気鋭アーティストから、台湾のIT担当大臣オードリータンやテレビ東京のディレクター上出遼平まで、様々なカルチャーアイコンとコラボレーションを続けるオルタナティブヒップホップトリオDos Monos。 Prime Videoにて一挙独占配信されている『HITOSHI MATSUMOTO Presentsドキュメンタル』シーズン10のために書き下ろされた楽曲「王墓」のミュージックビデオを公開。本ミュージックビデオは、ドキュメンタルが持つ異種格闘技戦要素とDos Monosの世界観を掛け合わせることにチャレンジした新機軸の作品。荒涼とした砂漠を舞台に繰り広げられる、Dos Monosと砂の民のフュージョン。空に浮かぶ謎のモニュメント。彼らは一体何をして、どこへ向かっているのか。砂の民の身体表現のディレクションは、ハラサオリが担当した。 Dos Monos – 王墓 Release date : 3 December 2021 Stream : https://809.lnk.to/dosmonos_obo
2021/09/10
渋谷川の暗渠 9月7日の早朝4時10分のテレビ東京停波枠でスタートした衝撃の新番組「蓋」。『ハイパーハードボイルドグルメレポート』などを制作するテレビ東京気鋭のディレクター上出遼平と共にオルタナティブ・ヒップホップ・ユニットDos Monosが本番組を手がけることが話題になっている。 第1話放送で使用された新曲「Medieval」に続き、第2話放送で「暗渠」と題されたDos Monosの新曲が使用され、放送翌日となる9月10日より+809/Warner Music Japanから配信された。タイトルが示唆する通り、渋谷川の暗渠という舞台が提示された第2話の内容、そしてここからの展開を示唆するような内容の楽曲となっているので、番組の内容と合わせて楽しんでほしい。 Dos Monos – 暗渠 Label : +809/Warner Music Japan Release date : 10 September 2021 Stream : https://809.lnk.to/dosmonos_drain ©テレビ東京 番組名:「蓋」 放送局・放送時間・放送日程:※放送時間変更の可能性あり テレビ東京 初回9月7日(火)4時 10 分初回スタート #1:9/7(火)4 時 10 分 #2:9/9(木)3時 55 分 #3:9/11(土)3 時 35 分 #4:9/13(月)3時 46 分 #5:9/14 日(火)4 時 10 分 以降、再放送 9/15(水)4時 5 分 9/16(木)3時 55 分 9/18(土)3 時 35 分 9/20(月)3時 10 分 9/21(火)4時 10 分 9/22(水)4時 5
2020/03/20
5月には新作 フリージャズやプログレなどを現行のスタイルとして昇華する3人組オルタナティブヒップホップユニットDos Monos。久々のシングル「Rojo」をリリースした彼らが、1stアルバム『Dos City』リリースの1周年を記念して収録曲「スキゾインディアン」のMVを公開。 制作を手がけたのはサンフランシスコに拠点をおくアートコレクティブ〈FELT Zine〉。ウェブ上での新しい表現を追求するアーティスト達のコレクティブとして2011年に創設され、今では日本も含めた世界中に参加者が存在している。その特異な視覚表現はSNSなどで常に注目を集めており、今回は創設者であり主催のMark Sabb自らが中心となってビデオの制作を手掛けた。 MVの舞台は荒廃した東京(と思しき街)。そこにクリーチャー化したDos Monosの3人率いる大量のゾンビが現れ街に進撃しようとするが、ひとりの女性のハンターによって鎮圧されるという筋書き。Dos MonosのMVとしては「in 20xx」以来となるサイバーパンクなテイストの作品に仕上がった。 Dos Monosは先日のシングルリリースに続き、5月に『Dos City』以来となる1年ぶりの新作のリリースを予定しているようだ。 「Rojo」link : https://809.lnk.to/dos-monos_rojo
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