
2026/02/05
ウィッチハウス、ダークトラップ、2017年前後のサンクラ

ラッパー/シンガー/トラックメイカーのMilkyが4th EP『Oedipus』を2025年2月25日にリリースする。
トラックからアートワークまでセルフプロデュースするアーティスト・Milkyによる本作『Oedipus』は、ウィッチハウスやダークトラップ、2017年前後のSoundCloudシーンを想起させる陰鬱で歪んだビートの上に、コンシャスラップとしての明確な意志を刻み込んだ作品。
Milkyが本作で向き合うのは、生き方の選択に影を落とすエディプス・コンプレックスや「起源としての父親」、内面に形成されたエゴと超自我、さらには男性性/女性性の分裂と再統合といった、きわめて個人的でありながら社会構造と強く結びついた問題群。
それらは感情的な吐露や自己憐憫としてではなく、身体・関係性・思考といったレイヤーを通じて、「構造を言語化するラップ」として提示される。一部の現行ラップシーンに対して、Milkyは異なる角度から問いと主張を投げかける。表層的な物質的価値、力、成功の誇示ではなく、未成熟や依存、歪んだ欲望、知への執着をあえて剥き出しにすることで、ヒップホップが本来持っていた「自己批評としてのラップ」を更新しようとする試み。文脈や経験、思考への態度そのものが、表現を支えるものとして示される。身体的な関係性や距離感の中で一度可視化された欲望は、そのプロセスを経て、主体自身の在り方を更新していく。EP全体を通して描かれ、歌詞に頻出する「臍帯」「名前」「鎖」といった象徴は、家族や父性を美化するためのモチーフではない。それらは、愛と支配、社会構造的な保護と暴力が不可分であるという現実を浮かび上がらせる装置であり、Milky自身がその構造の中でどのように形成され、いまも影響を受け続けているのかを示す記号として機能しているとのこと。
また本作は、ジェンダーや身体性に対する固定観念にも静かに抵抗する。男性性/女性性という二項対立を前提にするのではなく、移行や選択のプロセスとして扱い、それらが内面に共存する衝動や恐れをラップに落とし込むことで、アイデンティティを単純化しないコンシャスな表現を実現しようとするEPとのこと。

Milky – Oedipus
Release date : February 25, 2026
Tracklist
1. WHAT DID YOU FEEL WHEN I RUINED YOUR NAME
2. crown
3. Inherited Complex
4. 6V
5. picasso
category:NEWS
tags:Milky
2023/07/07
Alternative I/O IDOL Milkyは、ある対象の内在化から成り立つ多面的な自己を”偶像”と見做し、“Alternative I/O IDOL”をコンセプトに、歌詞、ボーカル、トラック、アートワーク、MVまで、全てセルフプロデュースを行う。 2022年のデビューシングル「no one」に続き、Milkyはこのリリースのテーマとして、”自身の流動的なアイデンティティへの戒め” を掲げたほか、”拭えない孤独感や、社会に抱く未来への不安感、また、自己の無力さに気づく鍵となるのは、生きる環境との微細な齟齬が生んだノイズである。自身だけでなく同じ要素を孕んだ大衆への戒めや救済として、このEPで表現する。” と語る。 幻想的でメロディアスなトラックに、フィードバックやノイズなどの歪んだレイヤー、ウィスパーボーカルを重ね、そしてリリックがあって初めて、彼女の紡ぐ叙情詩としてそこにリアルな感情を体現させる。リリックの語感やフロウはグルーヴの一部となり、エモーショナルなダンスミュージックとして成立する。エレクトロニックを軸に、楽曲ごとに表情を変え、現代社会に適応する新たな”自己の在り方” を提示する。 Milky – so empty, so sad Release Date : 2023.07.07 Produced, Mixing, Mastering, Artwork by Milky Stream : https://linkco.re/Tssh2mUx Tracklist 01. so empty, so sad 02. Ψυχή(psyche), why r u $trαng1ing me (Interlude) 03. my cry flцctцαted αt 1000Hz 04. ghostwriter_ 05. Vega
2025/07/07
ダンスミュージック解体、主体/客体の枠組みを問う シンガーソングライターのMilkyがシングル「render us unreal」をリリース。 本作は、プロデュースからマスタリング、アートワークまですべてをMilky自身が手がけ、ダンス・ミュージックの構造そのものを解体しながら、主体/客体という分化の枠組みを問い直す実験的ポップ・トラックとなっている。 破片のように浮遊するビートと、透明なマテリアルをなぞるようなボーカルが交差するなかで、リリックは集合的無意識における元型との遭遇や衝突、そこで揺らぐ「自己像の不安定さ」を描き出す。音楽という表象を介して、“わたし”と“あなた”の境界は揺らぎ、集合的無意識の中枢で交錯する。そこに現れるのは、自己を媒介とした元型の模倣=再現であり、あるいは模倣を通じた自己統合の旅路でもある。 タイトル“render us unreal”は、非現実であるという状態に変換される創造と投影のプロセスにおいて、現代的な「自我の輪郭」がいかに構築されているかを示唆するもの。ここで“render”は単なる出力ではなく、意識/無意識・主観/客観を接続し再構成する“描写の行為”として機能している。 Milkyはこの楽曲を通じて、ポップで身体的な音楽の中に、デジタル・メディア時代の新たな実存のかたち、そして“模倣から始まる自己の創造”を提案する、とのこと。 Milky – render us unreal Release date : July 7 2025 Stream : https://linkco.re/CcTvbePE
2025/01/11
顕在的/潜在的な二つの側面を持つ シンガーソングライターのMilkyがシングル「myth」をリリース。アートワークはnyu が担当。有機的な形態と無機質な要素が交差するアートワークは、楽曲だけでなくMilkyの持つコンセプトや美学をより鮮明に表現する。 メイントラックである「myth」は、リリックとトラック共に脱構築的にアプローチされる。根源的な生命や自然を彷彿とさせるアンビエントやドリルの持つ硬質なリズムとグルーヴ、deconstructed club特有のエレクトロニックな音の断片化や再配置を融合させた独自のサウンドデザインで展開され、ヒップホップに根ざしたリリックがこれらの音像に絡み、強烈なコントラストを生み出している。 生と死の欲動、根源的な生命のモチーフ。音楽や集合的無意識を通じて、現代社会の構造に対し再定義される文化と自己。Milkyはこれらの繋がりを詩的な言語で解体しながら再構築し、歌詞が描く現実的で切迫した感情や、現代社会における個と集団との関係性をさらに強調する。 一方、同楽曲の”=deconstructed hyperreality ver.”では、その緊張を深い虚無感へと溶解させる。witchhouseの重厚かつ幽玄な音像、陰鬱でダークなサウンドスケープは、コンセプトに潜む仮想的で神秘的な側面を引き出す役割を果たしている。言葉が消えた空間に残された音の層が純粋に響き、聴く者自身の解釈を誘発する余白がある。 トラックメイカーでもあるMilkyならではの言葉や音像を通して顕在的/潜在的な二つの側面を持ったこのシングルは、カルチャーやジャンルの持つ可能性を大胆に再定義し、枠組みを越えたサウンドデザインが、リスナーに新しい文化的ビジョンを提示する。 – Milky – myth Release date : Jan 11 2025 Stream : https://linkco.re/Hvq4c9ht Tracklist 1. myth 2. myth – =deconstructed hyperreality ver.
2/13(金) 渋谷から新木場へ座標を再設定
more
2月14日(土) 渋谷センター街の路地をジャック
more
1/23 AVYSS Circleにて来日 more