名古屋在住ノイズフリークス|Sotaro Fujiwaraが1stアルバム『Tongues』を発表

Campanellaを客演に迎えたタイトル曲を配信

 

 

名古屋在住のノイズフリークス、Sotaro Fujiwaraによる1stアルバム 『Tongues』がFree Babyronia主宰レーベルAUN Muteより10月15日に発売。

 

Sotaro Fujiwaraは、2018年にGonzo Murakami(as GONDHARA MURAKAMI)と共にノイズユニット“SOSOS CLUB”を結成し、Campanellaのアルバム『AMULUE』の楽曲制作にも参加したアーティスト。この度リリースが発表された彼の1st Album『Tongues』は、ラッパーのCampanella、SOSOS CLUBとしても活動を共にするGONDHARA MURAKAMI らが参加した意欲作。本日よりCampanellaを客演に迎えた、タイトル曲「Tongues」の先行配信も開始。

 

AUN Muteからの作品発表でも知られる名古屋在住のプロデューサーRamzaによる、本作のリリースに寄せたテキストも到着。

 

彼は何も語らないし、語られるべきことも語られていない。だがすでに、この作品には、語り尽くされるべきすべてが、「不在」ではなく、むしろ豊穣なる「実在」という名の沈黙の上で、静かに叫び、そして発狂している。

 

ここであえて私が一つ言葉を差し挟むとすれば、『Tongues』とは、音楽の“ふり”をした何かだ。音になる寸前の気配。言語に変換される以前の名を持たぬ情動。記憶の底で風化しつつあった感覚の断片。

 

そこにおいて明示されているのは、“音楽とは、人が人であることを想起するための媒介ではなかったか”という、絶望的なまでに透明で、率直な意志である。その意志が、音と沈黙のわずかな隙間から今、確かに立ち上がっている。

 

『Tongues』が、いわゆる「音楽」という制度的枠組みを逸脱し、ひとつの“生の振動”として立ち現れるとき、私たちは〈聴く〉という行為の根源へと立ち返り、かつて名づけ得なかった輪郭に、再び触れるという現実を、ここに記録した。

 

さあ、沈黙に耳を澄ませ、風の音を聴いて欲しい。

 

彼の長髪は風に触れ、時代の振動を全身で受信し、一つの音楽を紡いだのか?どうだろう――

――いや、彼はただ、声なき問いの残響を録音してしまっただけなのかもしれない。

 

<Text by Ramza>

 

 

Sotaro Fujiwara – Tongues

Label : AUN Mute

Format : CD/DIGITAL

Release Date : October 15, 2025

https://ultravybe.lnk.to/tongues

 

Tracklist

1. Blessed with a sound mind

2. Blah Blah Blah

3. HAVEN

4. Sit & Shine

5. LINGUA FUNDAMENTUM SANCTI SILENTII

6. Tongues feat. Campanella

7. Huh? feat. GONDHARA  MURAKAMI (SOSOS  CLUB)

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