2025/02/19
現代の寺山修司的世界観を描き出す
零進法がボーカロイド専門即売会「The VOC@LOID M@STER 58 (ボーマス58)」にて先行頒布していた1stアルバム『都市に生きる』が、2月19日(水)よりBandcamp販売とストリーミング配信を開始。かつての渋谷系的なサンプリング手法を発展させたジャンルを越境するようなアプロー
アートワークは〈KAOMOZI〉を主宰する駒澤零が担当。70年代の前衛シーンを彷彿とさせるコラージュと現代的なキャラクターによる対比が、今作のカオスな空気を簡潔に示しているとのこと。
『都市に生きる』は、チープな質感ながら身体性を感じさせるというR&Bにもポストパンクにも喩えることができるトラックに、ポップスとポエトリーの境目に立つように曖昧な合成音声のボーカルが載せられた作風。歌詞には「画像はイメージです」「アバじゃなくてアブなんだって」など、日々の生活で目にする味気ない文句やナンセンスな語句の羅列がモチーフとなっている。そうした要素から、喧騒の中で孤独を抱え過多な情報の中で輪郭を失った、都市生活者の「曖昧さ」「空虚さ」そして「不安」を表現しているという。
フィジカル版はboothにて購入可能。ダウンロードコード付きのアクリルキーホルダーや歌詞カード、背表紙ジャケットをパッケージングした仕様となっている。今回発売開始されるBandcampでは、ライブアレンジや初期バージョンの楽曲を含んだボーナストラックが3曲収録されている。ストリーミング版は”MONOQLO EDITION”として、ボーナストラックが収録されない代わりにBandcamp版と一部楽曲のアレンジや長さが異なる仕様となっているようだ。
零進法 – 都市に生きる
Release Date : February 19, 2025 (Streaming / Bandcamp)
Stream : https://linkco.re/NRAzvH5G
Bandcamp : https://kenonary.bandcamp.com/album/metropolital-to-live-in-the-city
Tracklist :
01. 都市に生きるための前奏曲
02. 無題の歌
03. 書を右手と外に道端に
04. ab or ava
05. あまぐも2
06. 画像はイメージです (Album ver.)
07. namae
08. 名義 納期
09. がやっがや
10. 通知
Bonus Track (Bandcamp Exclusive)
11. 書を右手と外に道端に(初期 ver.)
12. 画像はイメージです(初期 ver.)
13. 名義 納期 (Live ver.)
Credits :
プロデュース:zerobe(零進法), 駒澤零
イラスト, デザイン, フィジカル設計:駒澤零
音楽, ミックス, マスタリング, トレイラー映像, 写真, コラージュ:zerobe
調声:zerobe, 犬狸はに兎 (track.3)
ボーカル:VOICEVOX ナースロボ_タイプT (track.2-7, 9-10), まやかし (track.3), 重音テト (track.8)
ギター:nakanum (track.13)
スペシャルサンクス:EPOCALC
category:NEWS
tags:零進法
2022/11/02
ニコニコ・アヴァン・プログレ・ボーカロイド トラックメイカー時代を逆手に取った50年越しのアヴァン・プログレ。ニコニコ動画・Bandcampで話題沸騰のアヴァンポップ旗手・零進法の1stEP『0進法』が〈KAOMOZI〉よりリリース。 This Heat、Soft Machineを彷彿とさせる乱数じみた奇天烈なトラック、無邪気ささえ感じさせるチープな音作り、過激/破滅的ワードを連呼するボーカロイド。脳を揺さぶるアンバランスな異形の音楽で、彼は我々に呼びかける。コミュニケーション手段が発達した現代社会に一石を投じる「会話をやめよう」、誰もが知るロックの名曲を揶揄する「形骸か」、日常の失敗や不条理をシニカルに笑う「滅茶 めちゃ メチャ」など全四曲。Vaporwaveをはじめとした理想主義が蔓延る昨今、社会の片隅に余った皮肉と憎しみを一手に引き受けた零進法は誰にも止められない。現代に蘇ったネオ・ダダイズム・スピリット。アルバム・ジャケット及びトレイラーはレーベルオーナー・駒澤零が担当。 零進法 – 0進法 Label : KAOMOZI Release date : 2 November 2022 Stream : https://linkco.re/amfUV0Ns Bandcamp : https://kaomozi.bandcamp.com/album/0 Tracklist 01.会話をやめよう 02.形骸か 03.滅茶 めちゃ メチャ 04.FAST FAST FAST
2021/09/19
アーティストチーム〈Speed〉より 2018年に活動を開始して以来、様々な角度から「ロック」という音楽を探究してきたWaaterが約1年振りに新曲をリリース。 昨年はyuzuha、Psychoheads、RSCらと共に〈Speed〉ととしても精力的に活動。野外レイヴ「PURE2000」などの開催を通してシーンを内側から見ながら制作された今作は、hyperpopやTranceなどエレクトロニックな音楽に影響を受けながら、ルーツであるパンクロックを基軸にしたアグレッシブ且つ大胆なロックサウンドを打ち出した。目まぐるしく変化するデジタル時代に生きる空虚さを、1分半の早急なビートに乗せて歌う。ミュージックビデオの監督、編集はWaater、アートディレクターはJACKSON kaki、カバーアートはKazuma Watanabeが担当。 Waater – SPIDER Release date : 18 September 2021 Stream : https://linkco.re/C1raBeV9
2023/11/30
Northern Electronicsより トロントを拠点に活動するDJ/プロデューサーのE-Saggilaが〈Northern Electronics〉からアルバム『Gamma Tag』を1月26日にリリースする。アルバムのプレビューとなるタイトル曲が公開。 E-Saggilaは、インダストリアル・ミュージックの最も過酷な極点であるリズムと、クラブ的な衝撃戦術を融合させ、私たちをデジタル朦朧から解き放つ、ダークでエモーショナルなサウンドトラックを創り出した。E-Saggilaは、その根底にあるDIYの精神をテクノの現代的な核心に持ち込んでいる。ブレイクビーツの熱狂的なワークアウトでローエンドをトッピングすることが多いE-Saggilaは、慌ただしいバーストで致命的。E-Saggilaの音楽のユーフォニックさは、彼女のリズム・アレンジの正確な強度と共生している。『Gamma Tag』は、メロディーのコンディションを整え、教え込むためのスペースを増やし、紫外線ハーモニクスを幅広いテンポとカデンツに対応する不気味な平原に叩き込む。 ブレイクはスタッカート・ハンマーのままであり、キックは心臓のシステムを否定するために投げられているが、E-Saggilaのリズム・ダイナミクスの変調はより顕著であり、以前は言及されていたが、まだ完全に探求されていなかった共鳴とバランスを与えている。「Amnesiac」や「Tick」のような、より慎重な作品では、灼熱のデジタル信号が水平線を包み込み、電磁波の蜜が弾けるまでトラックのメカニズムをねじ曲げている。 E-Saggila – Gamma Tag Label : Northern Electronics Release date : January 26th, 2024 Tracklist 01. Amnesiac 02. Every Voice at Once 03. N3N 04. Gamma Tag 05. Tick 06. Profiteer 07. Stalking Star
人工的な音像と、動植物的世界を結びつけるピュアな視点
2/23 渋谷STUDIO FREEDOM
more
photo by Elsa Kostic more