mostin fantasy主催〈点灯〉Ⅲが夏至と共同で開催

4/2 Plastic Theater

 

 

 

 

一億総クリエイター時代。

 

ツールの発達で、創作に新規参入する際の障壁が限りなく低くなった現代。今ではスマートフォン1つあれば誰でも創作と発信が可能であり、気軽に自己表現を楽しめるようになった。

 

しかし、その代償として、私たちは常に虚無感を感じながら生きてはいないだろうか。

 

日々、夥しい量の情報がネット上を飛び交い、それらを私たちは凄まじい速度で消費している。作品や情報を発信しても、重みのない「いいね」が積み重なるばかりで、現実世界ではリアクションが返ってこない。「承認」の価値が上昇し続ける中、それを得られないフラストレーションだけが募る。降りしきる雪に埋もれホワイトアウト状態に陥るように、自分の存在に対する虚しさを誰しもが少なからず抱いているのでは?

 

「点灯」はその虚しさを貴方から柔らかく取り除く。2月6日から開始したこのイベントシリーズは、どのような環境にあろうと誰にでも表現の機会や可能性が存在することを提示し、その人個別の美しさに着目することを目的の一つとしている。実際、過去の1,2回目においても、新しいアーティスト及び活動にブランクのあったアーティストまでもを数多くブッキングしてきた。そしてこの度、その第3回目が4月2日(火)に札幌Plastic Theaterで開催される。

 

第3回目となる今回は、1回目でも強いインパクトを残したDJ、夏至が中心となってキュレーションを実施。同時にフライヤーも制作した。現場とオンラインの両方を愛し、常に未知なる表現に目を向ける氏だからこそ実現したラインナップとなった。新人からベテランまでバランスよく混ざりあったその面子を紐解いてみたい。

 

 

provoやprecious hallなど数多くのベニューでプレイし、根強い支持を得るANNAによるプレイは、深く長く灯し続けたアヴァンギャルド~ダブ~実験音楽への探究心と愛の光によって、”今この瞬間”と宇宙を結びつける。

 

 

acid roomでのプレイが夏至を唸らせたcocopeli。trapを主軸に据えながら、氏はその場に巻き起こるオーディエンスの感情の機微を捉え、フロアを外界から切り離す。

 

 

愛Phoneから送信。サンクラのプロフィール欄に記載された「わかります」の一言が印象的な氏は、「対面コミュニケーションで苦手でめちゃくちゃATフィールドを発してしまうから、DJをすることでなんとなく自分のことを知って貰いたい」と話す。そしてその控えめな発言とは裏腹に、兎に角破壊的なプレイが持ち味。そのDJingを夏至は’デストロイヤー’と称した。

 

 

メタルコアバンドのドラマーからそのキャリアを始めたAmphaloss.は、現在はdigicore,wave系のプロデューサーに転身し、同時にラッパーとして自らオーディエンスに向かい咆哮する。衝動のまま貪欲に生きる氏の生々しいリアルを目に焼き付けろ。

 

https://soundcloud.com/amphaloss/4byss?ref=clipboard&p=i&c=0&si=DCF590F12FAF44698CF2CC6219D67FCB&utm_source=clipboard&utm_medium=text&utm_campaign=social_sharing

 

Mixを聞いた夏至からの「ボルテージmax最高!」という猛烈なラブコールによって出演の決まったもふもふパニック。サンリオの顔であるキャラクター・キティちゃんと映画「リリィシュシュのすべて」が好きという振り幅の大きい氏の世界観はダイナミックな選曲によく現れている。定型に収まらない大胆さが未来を切り拓くならば、氏の存在はこのパーティーに欠かせない。

 

https://soundcloud.com/user-290312022/jld4tbfepcsr?ref=clipboard&p=i&c=0&si=47532D129CAF46308F1A1ADC6D2D6327&utm_source=clipboard&utm_medium=text&utm_campaign=social_sharing

 

Pro eraのJoeybada$$やcj flyなどのブーンバップに影響を受けたというUは、サウンドクラウド上にマッシュアップやリミックスを多数放出しており、その選曲や感覚がどことなくフレッシュ。初DJとなる今回はオープン一番手を担当、開幕から見逃すな。

 

https://soundcloud.com/user-557442602/mash-up-jjjeye-splice-feet-ice?ref=clipboard&p=i&c=0&si=62F13070708D459ABED99861B90014D0&utm_source=clipboard&utm_medium=text&utm_campaign=social_sharing

 

そして先述した通り、夏至がキュレーションに加え、フライヤーを作成した。1回目にも出演し、現行シーンの潮流を捉えたセットで会場をロックした氏の美意識がそのまま視覚的に表出したような、美しい作品となった。なお、氏がフライヤーを手がけるのは今回が初である。

 

https://www.instagram.com/111000111xuan

 

最後に、出演者のフェイバリットをまとめたSCプレイリストを公開する。出演者について深く知るための手がかりとして欲しい。

 

 

インプレッションの大小を問わないあらゆる人の輝きを共有するための場所として、このイベントには演者/客の区切り、優劣は全く存在しないと言ってもいいだろう。最後のピースは紛れもないあなたである。4月2日、Plastic Theaterで待つ!

 

texts corporated by 8810 (C-origin)

https://www.instagram.com/c0rigin

 

 

点灯

2024.4.2(Tue) 19:00 start

¥2,200

at Plastic Theater

 

ANNA

cocopeli

愛Phoneから送信

もふもふパニック

Amphaloss.

U

 

Flyer: 夏至

 

※3.31(Sun)までのご予約で1ドリンク無料

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