新潟の親子が交わした「時間と音」の記録を巡る電子音響ダイアリー

尺八とコンピュータで呼応する

 

 

1990年代に佐渡での村松流尺八との出会いをきっかけに尺八奏者として演奏・即興を始めた福島麗秋。彼の息子であり、リアルタイムなコンピュータ処理によって奏者との対話的かつ未知なる電子音響の可能性を探求する福島諭。

 

今作は新潟の父と子からなる親子ユニットの記録として綴られた初のアルバム作品。深い息遣いをみせる身体的な尺八の演奏をコンピュータで分解・加工処理で即時応答し、現在に過去を進行形で重ね、未だ見ぬ新たなる音像を多層的に創出していく。過去と現在、身体と機械、分解と構築、間と動作、作曲と即興。相反するふたつの事象/現象を行き交い、やがてその境界線で根を張り、まるで艶やかで柔らかな花びらが開花するように、電子音響レイヤードは凛と美しく、未来へと眩しい輝きを放っているかのようである。

 

 

アーティスト:福島麗秋 + 福島諭

タイトル:Inter-Others

レーベル:Experimental Rooms

フォーマット:LPレコード(DLカード付)

カタログ番号:№ 4 (流通番号 ERLP-004)

リリース:2024年5月15日(水)

作品詳細:

http://www.experimentalrooms.com/label/no4.html

https://experimentalrooms.bandcamp.com/album/inter-others

 

+ 初版限定300部

+ ライナーノーツ:三輪眞弘

+ コメント:長嶋りかこ

+ カバー写真:吉原悠博(吉原写真館)

 

【トラックリスト】

A1. 《#33》(2021)

A2. 《 I 》尺八とコンピュータのための(2022)

B1. 《主題と変奏》尺八とコンピュータのための(2023)

B2. 異なる時空における即興 (2022)

category:NEWS

RELATED

FEATURE