2024/02/08
夢見る余地を増やす為に劣化させる
Luke Wyattは自身のインストゥルメンタル・ヒプナゴジック・ギター・プロジェクトTorn Hawkのことを、”織り目に欠陥があり、ほつれた高貴な織物音楽 “と表現している。
10年の時を経て、2014年の『Through Force Of Will』のループするビート、汚れたシンセ、ざらざらしたフックは、忘れ去られて久しい80年代のヒーロー映画のエンディング・クレジットのアンセムのように、より豊かな配役となっている。
ワイドスクリーンニューウェーブ「I Am Returning」やバギーサイケデリア「Palace Racket」から、細切れニューロマンティシズム「Streets On Fire」やガラスシューゲイズ「Blindsided」まで、曲は勝利と弱さ、高鳴るソロとテープのヒスを融合させている。Luke Wyattは、曲の忠実度の低さと “歪んだエッジ “を “意図的なレース “と表現し、”夢見る余地を増やす “ために輪郭を汚し、表面を劣化させている。
この2024年記念盤には、25分の未発表ビンテージ・ボーナス音源が追加され、エコーに浸ったリフ、スモーキーなシンセフーガ、燃え盛るテクノイド・ロックなど、「エラーと圧縮」というTorn Hawkのヴィジョンを広げている。この音楽は、リスナーを “孤独の洞窟 “から “自己愛の円形闘技場 “へと導くというLuke Wyattの使命を永遠に追い求め、自由奔放に、そして負けずに、湧き上がり、憧れ、燃え上がる。
Torn Hawk – Through Force Of Will Decade Anniversary Edition
Label : Not Not Fun
Release date : April 5th 2024
Artwork by Luke Wyatt
https://valcrondvideo.bandcamp.com/album/through-force-of-will-decade-anniversary-edition
Tracklist
1. I Am Returning
2. Damage With Jeremy Irons
3. Palace Racket
4. Hutchison
5. Streets On Fire
6. A November Mission
7. To Overthrow
8. Through Force Of Will
9. Blindsided
10. Big Dark Night
11. Forging The School’s Psychologist’s Weapon
12. NC-17 School Supplies
13. The Core With Aaron Eckhart
category:NEWS
tags:Torn Hawk
2018/10/14
『Union & Return』以来2年ぶりのアルバム『Time Is A Scam』がL.I.E.S.よりリリース決定。 ギタリスト/プロデューサーのLuke WyattことTorn Hark。ジャケットと共に名盤となった『Union & Return』以来のニューアルバム『Time is a Scam』はMexican Summerからではなく、L.I.E.S.からのリリースとなる。 すでに全曲プレビューがSoundcloudで公開されており、前回の延長線上にあるような曲も含まれているが、途中でDestruction Unitと勘違いするようなディストーションが効きまくった弾きまくり曲がある。2年周期でやってくるTorn Hawkのアルバム、今回も新たな傑作の予感。12/1に、2LPでリリース予定。
2022/01/13
Luke WyattとDani Aphroditeが手掛けた 〈C.E〉の2022年春夏コレクションが1月14日(金)にローンチ。それに先駆け、ビデオが公開となった。 本ビデオのディレクターは、L.I.E.S.やValcrond Video、Rush HourといったレーベルからTorn Hawk名義で音楽作品のリリースもおこなうマルチアーティストのLuke Wyattと、ビデオアーティストのDani Aphroditeによって手掛けられている。ビデオで使用された音楽は、WarpのサブレーベルArcolaやWerk Discsでのリリースや、音楽グループRezzettとしての活動で知られるLukidによるもの。 C.E Spring Summer 2022 Video Video: Luke Wyatt and Dani Aphrodite Music: Lukid www.cavempt.com
2021/07/04
「ヒロアカ」のオーバーホール戦のようなもの オハイオを拠点にするヴィジュアル/サウンドアーティストで、recovery girlとしても活動するgalen tiptonが、昨年〈unseelie〉よりリリースしたEP『goddexx』のデラックス・エディションをリリース。 今作は自身のジェンダー・アイデンティティを確立しつつあった時期で、辛い人間関係の果て、別れと立ち直りの期間に制作されたという。当時不安定な精神への対処として観ていたアニメの影響が作品に反映されており、今作を「『僕のヒーローアカデミア』のオーバーホール戦の最後の瞬間ようなもの」と例えている。生きることを妨げてくる壁に立ち向かう巨大で純粋な力、心の解放を表現したオリジナル版のEP。 今回のデラックス版に追加されているリミックスには〈Orange Milk〉の共同設立者であるSeth GrahamとGiant Clawに加え、Swan Meatが参加。さらにGiant Clawのリミックスにはtamanaramenがフィーチャーされている。また、Diana Starshine、N. Hell、Junior Astronautが参加した新曲も収録。アートワークはA. G. Cook、Danny L Harle、Slikback & Hyph11Eのヴィジュアルも手がけるSam Rolfesが制作している。 galen tipton – goddexx (deluxe edition) Label : unseelie Release date : 3 July 2021 https://o0o0o0o0.bandcamp.com/album/goddexx-deluxe-edition-unsl010d-2 Tracklist 1. courageous grieving 2. girl dick 3. butterfly drinking blood 4. cry gold 5. that was for luck 6. pixie ring (feat. diana starshine, n. hell, junior astronaut) 7. elf fetish 8.
出会いからEP『Soul Kiss』に至るまで
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